ココノコボ
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岁岁青莲 Blooming Days第33話「消えない後悔」賀霊薇(ガレンビ)の輿入れが決まり、沈静容(シンセイヨウ)を傷つけた負い目を感じる駱青蓮(ラクセイレン)。賀南昭(ガナンショウ)は母が従姉の逃亡を知らないことに気づき、動揺を隠せなかった。「もし姐姐が逃げ出したらどうなりますか?」「恐らく姨娘(イーニャン)が死罪になるだけでは済まない、再び戦火が燃え始める」「はっ!…それが」事情を知った駱青蓮は慌てて王府へ駆けつけ、賀霊薇が急病により来られないと嘘をついた。賀連修(ガレンシュウ)はすでに手を打っていた。その頃、六子・賀連値(ガレンチ)はジカルとの和平を覆すべく、霊薇に刺客を放つ。すると計画に気づいた五子・賀連佐(ガレンサ)が現れた。「戦をさせるため姪を捕えるというのか?」「五兄、姪より私たちの前途の方が大切だと思いませんか?」「前途?…ふふっ、前途ね」賀霊薇は侍女とわずかな護衛で山道を疾走していた。しかし刺客に襲撃され、護衛と侍女が殺されてしまう。もはや絶体絶命、その時、駱青蓮の命で駆けつけた賀南昭が矢を放ち、霊薇を救った。賀南昭は侍衛が応戦している隙に霊薇を連れてこのまま逃げることにした。すると賀霊薇は今さらながら事の重大さに気づき、王府へ戻るという。姉の決断に敬服した南昭は馬車を引き返すことにした。「姐姐、約束するよ、ツェレンが姐姐を冷遇したら私が滅ぼしてやる!」しかし帰路で今度は村人に扮した刺客が襲ってきた。その時、突如、黒装束の男が現れ、刺客を阻んで南昭たちを逃してくれる。実は負傷しながらも南昭たちを助けたのは賀連佐だった。…三兄、私が犯した過ちは償えません、今、できるのはこの程度、どうか戦を終わらせて曲涼を平和にしてください…沈静容は腹を括り、罪を認めて安王に叩頭した。その時、賀南昭が駆けつけ、婚礼衣装を身にまとった霊薇を案内する。ツェレンは美しい花嫁に目が釘付け、そこで駱青蓮は改めてハーンに約束を守って欲しいと懇願した。「二度と曲涼と戦火を交えず、郡主を愛し、一生、大切にしてください」するとツェレンは安王に拝礼した。身を引き裂かれる思いで娘を送り出したのは賀連信(ガレンシン)も同じだった。そんなある日、追い討ちをかけるように生母・徳(トク)夫人の危篤の知らせが届く。しかし徳夫人は最期まで賀連信を拒絶し、遺恨を残して逝った。同じ頃、病に伏せっていた沈静容も命の灯火が消えようとしていた。駱青蓮は霊薇を逃せなかった責任を感じていたが、沈静容は昔のように碁を打ちたいという。「あの日は負けた方が餃子を作ることにしたのよね…最後は私が1目だけ勝った なぜ寡黙な私が大笑いして喜んだのか分かる? 碁に勝ったからじゃない、あなたがそばにいてくれることが嬉しかったの」それ以来、駱青蓮が自分を喜ばせるため勝ちを譲ってくれたことを沈静容は知っていた。今日も沈静容は1目だけで勝った。「約束してちょうだい、曲涼と穆(ボク)国が栄えるよう安王をおそばで支えて欲しい それでこそ霊薇はジカルで大切にされる」「約束する、必ず安王をしっかり支えるわ」そして沈静容は最期まで娘の幸せを願いながら、知己である駱青蓮の腕の中で息絶えた。不幸が続いた安王家。盟友を失った駱青蓮は未だ良心の呵責に苛まれていたが、それは賀連信とて同じだった。「母親は何も言わなかった…朝暉(チョウキ)院に着いた時にはすでに虫の息 霊薇の輿入れの頃から病だったらしい」実は徳夫人は賀連信に知らせるなと命じ、昏睡するまで誰も屋敷から出さなかったという。「人生に後悔はつきもの、それは変えようがない、残りの人生を全力で生きるのだ 歩き続けるしかない…」賀連信は駱青蓮を抱きしめ、悲しみを共有した。その様子を偶然、庭園を通りかかった方懐蕊(ホウカイズイ)が目撃する。青蓮は賀連信の胸で泣いていたが、ふと顔を上げると方懐蕊と目が合った。賀連信は呂北逸(リョホクイツ)に褒美を賜るため王府に呼んだ。「お前の3連勝がなければ和平の提案はなかった もみ殻の件も調べている、いずれ真相が分かるだろう 見当はついている、しかし証拠がなければ対抗できぬ」呂北逸は全力で曲涼の明主になろうとする賀連信の姿を見て、ある目的に気づいた。「先王が志したのは勤王の士となり陛下を救うことだったのでは?」賀連修は明日の封爵の大典を前に眠れぬ夜を過ごしていた。すると阮之湄(ゲンシビ)が現れ、夫が毒薬を持っていると気づく。「三兄に殺されるくらいなら自ら命を絶つ」「はっ!まさかもみ殻を混入したのは公子だったの? すべて上手く行くと言ったのに、なぜ勝手な行動を…」阮之湄は夫がまるで他人のようだと嘆いた。しかし賀連修は11年前の武器庫の一件でそもそも自分を捨てて八弟に乗り換えたのは阮之湄だと嘆く。「君を愛していたのに、君は王妃になる野望に燃え、私の心を踏みにじった! それでも夫婦だと?」「公子、私を責めているの?」「そうだ!この屋敷の主は私だ!君はしょせん私の女でしかない!」賀連修は思わず声を荒らげた。「夫妻はしょせん同じ林の鳥、災難に遭えば別々に飛んで行く」一方、方懐蕊もなかなか寝付けずにいた。王妃の座が手に入るのも目前、しかし王妃になったところで安王の心を奪った駱青蓮には叶わない。しかしそこへ思いがけず阮之湄がやって来た。封爵の大典、賀連信は皇帝から正式に安王の爵位を賜った。賀連修は礼(レイ)郡王に封じられ長史処を任され、賀連倚(ガレンイ)は義(ギ)郡王に封じられ兵馬司を任される。すると安王は早速、兵糧のもみ殻の件を断罪することにした。「徹底的に調べさせた、この中に結果がある、私もまだ見ていない 罪深い奸臣が誰か明らかになる!」しかし封書を開けた安王の顔色が一変した。賀連修は毒薬を口に入れようとしていたが、思わず手を止める。一方、睿(エイ)郡王邸では安王の聖旨が読み上げられていた。「嫡妻方氏を王妃に封じる、側室慕氏を側妃に封じる、側室駱氏を…」その時、突然、王府から宦官が駆けつけ、封爵の義を止めてしまう。実はもみ殻を混入した犯人は青蓮夫人の父・駱容与(ラクヨウヨ)だった。昨夜、阮之湄は方懐蕊に入れ知恵していた。『みじめな王妃になるのが嫌なら、安王が気にかける女を排除すればいいのです もみ殻の件を調査しているのはあなたの弟・方爾格(ホウジカク)ですよ?』つづく( ߹꒳ ߹ )霊薇ちゃんは幸せになれそう
2024.12.02
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