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小学生の時にガンブームがあり、元々戦争映画を亡き兄と映画館に観に行っていたので、すっかり感化され、沢山のモデルガンを集めました。中でも、特にお気に入りだったのが、トンプソンM1921、いわゆるトミーガンです。トミーガンには大きく2種類あって、1920年代のアルカポネなどのシカゴギャングやFBIエリオットネスが愛用した「シカゴタイプライター」と言われるモデルと第二次大戦モデルです。前者は、銃身の空冷フィン、バーチカルフォアグリップ、40連ドラムマガジンが特徴で、TVの「アンタッチャブル」でロバートスタック演じる、エリオットネスが密造工場を襲撃する際によくトラックのデッキに乗って撃ちまくっていたモデルです。後者は同じくTVの「コンバット」でビックモロー演じるサンダース軍曹が弾の数を気にしながら小刻みに撃っていたモデルです。銃身のホルダーの形状がシンプルで弾倉も縦長の長短2タイプがありました。モデルガンとしてはMGCトンプソンM1921 モデルが抜群で、セミオートとフルオートが完全にセレクトできるブローバックモデルでした。グリップ類はより実感を高めるため、純正の木製グリップに交換していました。本体のほか、火薬を詰めるカートリッジとプラスティックキャップ、火薬詰め棒、フレーム・ストックジョイント・レシーバーなどの分解工具、MGC分解・操作説明書、銃口フロントサイト予備品が付属していました。今では全く信じられないことですが、40年ほど前にヤフオクで輸入実銃が売られていました。銃身に鉄心を打ち込んで溶接で封印された再利用不能実銃ですが、これを35万円で買い、一時保有していました。MGCモデルガンは弾薬装填前で4.9kgと実銃と殆ど変わらない重量で、構造的にも全く遜色なく、MGCの尋常でないこだわりぶりには感心するほかありません。 MGCモデルガンの紙火薬を詰めての試射は住宅街では絶対避けるべきです。紙火薬の充填に慣れないと3-4発しか連射できませんが、それでも音、煙、ブローバックの振動はすさまじく、撃発音と激しく飛び散る薬莢で興奮は最高潮に達し、エアガンなどは全くオモチャにしか感じなくなります。ハワイのオアフ島で実銃のルガー22口径の拳銃を射撃体験したことがありますが、MGCモデルガンほど、迫力を感じなかったくらいです。重量感と金属の質感がたまらず、分解するだけでも本物を扱う雰囲気が疑似体験できてとても楽しいですが、色々付属品が必要で準備と整備が面倒くさいと感じることもあります。「面倒くさい」と言うと、「趣味でやってるのに何だかいい加減」と思う方もおられるでしょうが、4発の連射に成功してそのまま放置しておいたら、翌朝には銃全体が真っ白に硫黄紛や硝煙カスが回り、分解してそれらを除去してクリーニングする手入れに半日かかるという有様でしたので、同情していただいてもいいレベルでしょう!思い出しても苦笑いする世界です。エリオットネス、カッコ良すぎてしびれます。ロバートスタックのアンニュイに満ちた演技に子供ながらも感動しました。
2024.02.26
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小中学生の頃にTVで水曜夜8時から「コンバット」、金曜夜7時から「ラットパトロール」、10時から「ギャラントメン」をやっていて、毎週欠かさず観ていました。また、戦争映画も好きで「史上最大の作戦」「大脱走」「レマゲン鉄橋」「バルジ大作戦」「パットン将軍」「メンフィスベル」「戦う翼」「荒鷲の要塞」「633爆撃隊」など、亡き兄とかなり映画館にも行きましたし、あとでVHSビデオやDVDも買いました。同じ経験をなさった方もさぞかし多いでしょう。その影響からか、ヘルメットなど軍装品も集めて楽しんでいました。添付写真のドイツ軍のヘルメットは第二次世界大戦で使用されたM42型のヘルメット実物です。戦火の拡大により、材質はM35型のモリブデン鋼からマンガン・シリコン鋼に変更され、加工工程の簡素化のため、外縁部はM35型のように内側に折り曲げられず、プレスの打ち抜きのままになっています。よく見られる側面の鷲章やSSの側面デカールは迷彩上の問題から1943年に正式に廃止されているため、これらが書かれたヘルメットは後加工の偽物と思われます。 入手経緯は、今から30年ほど前に仕事の出張中に立ち寄った英国のボービントン戦車博物館のミュージアムショップで購入しました。当時はハーゲンクロイツの旗、腕章、鉄十字勲章のレプリカやタミヤの戦車模型が土産品として販売されていて、このヘルメットは戦後、リトアニア軍が流用し、1990年の独立に伴う新型導入で廃棄放出された中から状態のよいものを販売しているとのことでした。10年ほど前に同博物館を再訪しましたが、すでにEUでの反ナチ規制が強化され、タミヤの模型以外は販売されていませんでした。ドイツ国内では規制がさらに厳しく、ナチスやヒトラーの賛美、礼賛に繋がる表現は、公共の平穏を傷つける民衆扇動罪として刑法で処罰されます。最近もパンサー戦車の実車を個人で秘密裏に収集保管していたドイツ人マニアが逮捕、没収されていました。というわけで、私がフランクフルト、デュッセルドルフ、ハンブルグ、ミュンヘンを訪れた経験ではナチスドイツを彷彿させる遺産は街中ではまず見かけません。唯一の例外はハンブルクでUボードが真っ黒に塗装された状態で川沿いに係留され、有料で艦内見学をさせていたのを見たくらいです。ベルリンは行ったことがありませんが、調べてみるとヒットラーが自決した総統地下壕跡も東ドイツ時代に建てられたアパートと駐車場になっていて、1枚説明看板があるだけのようです。第二次大戦の兵器実物を見ようと思えば、軍用機ならミュンヘンの「ドイツ博物館」でメッサ―シュミット、ユンカースなどが多数展示されており、私が30年ほど前に訪れた時は黒十字のバルゲンクロイツも忠実に塗装されていました。今はどうなっているか、分かりません。また戦車や軍用車両は有名なムンスターのドイツ連邦軍下士官訓練所の付属設備として1983年に開設された戦車博物館がありますが、開設後も長らく公開されておらず、確か30年ほど前に公開を待って訪れた記憶があります。ただ、各戦車やトラックはカーキ色に塗装されてバルゲンクロイツや所属番号などは一切書かれていないので、中々実感が湧きませんでした。このような事情から、ヘルメットや軍服、旗、腕章、靴など、ナチスの軍装品が現在までそのまま保存され、しかも日本に持ち込まれる可能性はまずないと言えます。ネットオークションで出品されているのはほぼ偽物と考えて間違いないです。また、米軍のヘルメットは程度のよいM1払下げ品ですが、1941年から1980年前半まで長期に亘って大量に生産、使用されたので希少性はありません。ウッドランド迷彩カバーとナイロン樹脂製のライナーが付いた1962年頃のモノであり、自分なりに「プラトーン」や「地獄の黙示録」のシーンに合わせて、M16ライフルの弾倉とマールボロの煙草をバンドに付けました。ただ、マールボロは古いとは言えJTが日本でライセンス生産した製品で「吸い過ぎに注意しましょう」のロゴが小さく入っているため、米国製に交換したいところです。
2024.02.26
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