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小中学生の頃にTVで水曜夜8時から「コンバット」、金曜夜7時から「ラットパトロール」、10時から「ギャラントメン」をやっていて、毎週欠かさず観ていました。また、戦争映画も好きで「史上最大の作戦」「大脱走」「レマゲン鉄橋」「バルジ大作戦」「パットン将軍」「メンフィスベル」「戦う翼」「荒鷲の要塞」「633爆撃隊」など、亡き兄とかなり映画館にも行きましたし、あとでVHSビデオやDVDも買いました。同じ経験をなさった方もさぞかし多いでしょう。
その影響からか、ヘルメットなど軍装品も集めて楽しんでいました。添付写真のドイツ軍のヘルメットは第二次世界大戦で使用された M42
型のヘルメット実物です。戦火の拡大により、材質は M35
型のモリブデン鋼からマンガン・シリコン鋼に変更され、加工工程の簡素化のため、外縁部は M35
型のように内側に折り曲げられず、プレスの打ち抜きのままになっています。よく見られる側面の鷲章や SS
の側面デカールは迷彩上の問題から 1943
年に正式に廃止されているため、これらが書かれたヘルメットは後加工の偽物と思われます。
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年ほど前に仕事の出張中に立ち寄った英国のボービントン戦車博物館のミュージアムショップで購入しました。当時はハーゲンクロイツの旗、腕章、鉄十字勲章のレプリカやタミヤの戦車模型が土産品として販売されていて、このヘルメットは戦後、リトアニア軍が流用し、 1990
年の独立に伴う新型導入で廃棄放出された中から状態のよいものを販売しているとのことでした。10年ほど前に同博物館を再訪しましたが、すでに EU
での反ナチ規制が強化され、タミヤの模型以外は販売されていませんでした。ドイツ国内では規制がさらに厳しく、ナチスやヒトラーの賛美、礼賛に繋がる表現は、公共の平穏を傷つける民衆扇動罪として刑法で処罰されます。最近もパンサー戦車の実車を個人で秘密裏に収集保管していたドイツ人マニアが逮捕、没収されていました。
というわけで、私がフランクフルト、デュッセルドルフ、ハンブルグ、ミュンヘンを訪れた経験ではナチスドイツを彷彿させる遺産は街中ではまず見かけません。唯一の例外はハンブルクでUボードが真っ黒に塗装された状態で川沿いに係留され、有料で艦内見学をさせていたのを見たくらいです。
ベルリンは行ったことがありませんが、調べてみるとヒットラーが自決した総統地下壕跡も東ドイツ時代に建てられたアパートと駐車場になっていて、1枚説明看板があるだけのようです。
第二次大戦の兵器実物を見ようと思えば、軍用機ならミュンヘンの「ドイツ博物館」でメッサ―シュミット、ユンカースなどが多数展示されており、私が30年ほど前に訪れた時は黒十字のバルゲンクロイツも忠実に塗装されていました。今はどうなっているか、分かりません。また戦車や軍用車両は有名なムンスターのドイツ連邦軍下士官訓練所の付属設備として1983年に開設された戦車博物館がありますが、開設後も長らく公開されておらず、確か30年ほど前に公開を待って訪れた記憶があります。ただ、各戦車やトラックはカーキ色に塗装されてバルゲンクロイツや所属番号などは一切書かれていないので、中々実感が湧きませんでした。
このような事情から、ヘルメットや軍服、旗、腕章、靴など、ナチスの軍装品が現在までそのまま保存され、しかも日本に持ち込まれる可能性はまずないと言えます。ネットオークションで出品されているのはほぼ偽物と考えて間違いないです。
また、米軍のヘルメットは程度のよいM1払下げ品ですが、1941年から1980年前半まで長期に亘って大量に生産、使用されたので希少性はありません。ウッドランド迷彩カバーとナイロン樹脂製のライナーが付いた1962年頃のモノであり、自分なりに「プラトーン」や「地獄の黙示録」のシーンに合わせて、M16ライフルの弾倉とマールボロの煙草をバンドに付けました。ただ、マールボロは古いとは言えJTが日本でライセンス生産した製品で「吸い過ぎに注意しましょう」のロゴが小さく入っているため、米国製に交換したいところです。












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