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2018年03月28日
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今日は午前中で仕事が終わったので、近所の桜を回ってきた。今年は桜が開花してから、雨も降らず強風が吹かず、桜が長持ちしているのだけれど、少しも心がウキウキしない。

近所の桜の名所は、狭い土地に無理やり桜を植えているので、隣との境に植えられていたり電信柱があったりで、枝や幹がバッサリ切られている。そのうえ根の際までコンクリートが敷き詰められているので、とても窮屈そう。

一つ一つの花だけを見ていると美しいのに、木全体を見てみると、人間のために切り刻まれて狭い場所に押し込められて、なんだか胸が張り裂けそうになる。

石神井川の桜は、この辺りでは桜の名所で有名なのだが、川面に広がる枝は自由に伸びているのに、道路側の枝は見事に切りそろえてある。遠くから見ると、まるで桜の木が電信柱のようだ。眺めているのが苦しくなって、早々に引き上げてきた。

こんなにひどい仕打ちを桜にしていたんだ、となんだか悲しくなる。

桜に限らず、街路樹もこの桜のように枝先が伸びないように切り刻まれている。こんな風に木を見ていると公園の木もお寺の木も民家の木も、人間の生活に支障をきたさないように、切り刻まれている。

区内の公園も、次々とコンクリートで土がふさがれていく。「公園整備」と称してもともとあった木が伐採され、野の草花の生きる場所を取り上げていく。蚊やハエなどの害虫を嫌っての処置ということもあるのだろうが、なんだか人間のわがままかっての振る舞いにしか思えない。

午前中に訪問したおうちは、ちょっとした高台におうちがあり、五坪ほどの土の庭がそのまま残されていて、オドリコソウ、オオイヌノフグリ、ショカッサイ、スミレなどが咲き誇っていた。ただただ自然の力に任せてあるこういう場所を見るだけでほっとしてしまう。

今年の桜に心が痛んでしまうのは、この春の私の気持ちの表れなんだと思う。






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最終更新日  2018年03月28日 03時52分24秒
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