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鈴木勲トリオ。久々に日本のジャズを紹介。オススメです。和製ジャズレアグルーヴとしても注目された一枚。【No.596】 ・Isao Suzuki Trio/Quartet:Blow Up (1973)鈴木勲氏は日本のジャズベーシストで、本作は日本を代表するジャズレーベル:Three Blind Mice(TBM)からリリースされたもの。同レーベルの「Blue City」も傑作として知られていますね。名前は知っていたものの、この人の作品を初めて聴いたのは和製ジャズレアグルーヴの傑作コンピ「Samurai Era」(1999)だったと思います。コンピのトップを飾っていたのが、本作に収録されていた「Aqua Marine」。それ以来、このアルバムのリイシューを待っていたんですが、幸い2006年に限定盤でリイシュー。以来、お気に入りの作品になっています。他のメンバーは、菅野邦彦(p)、ジョージ・大塚(ds)、水橋 孝(b)。全6曲中、3曲がオリジナル。オリジナルでは、先の「Aqua Marine」が日本ならではと言えるメロディーをもった傑作で、鈴木勲氏をフィーチャーしたナンバー。他の国では生まれないでしょう。エレピも上手くマッチしています。疾走感のあるファンキーなタイトル曲「Blow Up」はカッコいいの一言ですし、「Low Flight」もグルーヴィー。アルバム全体にも言えることですが、切れがよくボトムの効いたリズムセクションが印象に残ります。オリジナル曲以外も充実しており、菅野邦彦氏のピアノが素敵なスタンダード「Everything Happens To Me」や、鈴木勲氏のチェロをフィーチャーしたムーディーな「I Can't Get Started」は素晴らしい出来ですし、Erroll Garnerの「Like It Is」もゴキゲンな演奏。全体にテンションが高く、どれも良いですね。聴いていて楽しい作品です。音も非常に良い。全曲Amazonで試聴可能。紙ジャケ完全生産限定盤ですので、気になった方は見つけたら買っておきましょう。Three Blind Miceの作品は良いものが多いので、チェックしてみることをオススメします。本作以外でも今田勝氏や中村照夫氏の作品はジャズレアグルーヴとして有名ですね。あと本作で素晴らしいピアノを聴かせてくれる菅野邦彦氏の作品も要チェック。機会があれば紹介したいなと思っています。
2009.05.17

Giuseppe Spagnoli。Bill Evansトリビュート作品。イタリアのジャズです。色々ありまして、かなり間があいちゃいました。【No.595】 ・Giuseppe Spagnoli:The Soul And The Poet (2008)昨年発売された新譜を紹介。Giuseppe Spagnoliはイタリアの若手ジャズピアニスト。この人の作品を買ったのは本作が初めてなので、過去のアルバムについては?です。このアルバムはBill Evansへのトリビュート作品になっており、全11曲中10曲がEvansのオリジナル。知っている曲も多いので購入しました。Bill Evansの曲ならEvansを聴きます、なんて言う人もいるかもしれませんが、コレはコレで優れた作品ですのでスルーするのは勿体ないかなと個人的には思います。Evansの曲ということもあるのでしょうけどGiuseppe Spagnoliは全体的にリリカルなピアノを聴かせてくれます。好きなタイプのピアニストです。繊細ですが神経質な感じはなく、耳にも心地よいですね。構成面でも、トリオ中心の演奏ながら、曲によってはPercussionやSoprano Voice、Alto Saxも加えた編成で凝ってます。若手らしく意欲的な内容が好印象で、サウンドもオシャレ。中でもSoprano Voiceが入っている「My Bells」「Waltz For Debby」「Very Early」のインパクトが大きいですね。冒頭の「Funkallero」や「Funny Man」「Time Remembered」も良い出来ですし、Evansに捧げられた「I Hear A Rhapsody」も痛快。ラストに「We Will Meet Again」をもってくる構成もイイですね~。この曲はEvansのオリジナルでも凄く好きな曲。Yahoo!Musicで試聴可能。収録曲の詳細についてもソチラを参照下さい。HMVでも取り扱っています。ジャケのポーズもEvansを意識しているんでしょうかね。メジャーな作品ではありませんが良いアルバムです。この人には今後も期待したいな~。一味違うEvansトリビュート作品ですよ。
2009.05.10
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