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雪風ジョルノ

雪風ジョルノ

2005/05/27
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1905年5月27日―

帝国海軍 が、日本海でロシアの バルチック艦隊 を撃滅した。

白人支配に楔を打ち込む、 世界史的意義の深い一大事件 であった。

今日、2005年5月27日は 100周年 にあたる。

横須賀の 記念艦三笠 では、例年の海軍記念日以上にイベントが盛り沢山だ。


三笠は、日露戦争時の 連合艦隊旗艦

学生の頃、 司馬遼太郎「坂の上の雲」(文春文庫) を読み、
それまで以上に戦前、戦中の日本に興味を持った。

三笠をこの目で見たいと思い、横須賀を訪れる。

何が良かったって、それは 豊富な写真群。

白黒ではあるのだけれど、一兵卒であっても皆凛々しい顔をされている。

やはり気概のある人間の顔は違うなと感じた。

後日特集予定であるが、 ラー 感じたいと思っている。

それが 「歴史が身に着く」 というコトなんだと考えている。

だから豊富な写真は嬉しかった。

ホクホク顔で三笠を後にし、隣の売店へ向かう。



計画通り、
「図説東郷平八郎」
「日露戦争の世界史的意義」(江藤淳/小冊子)
「アルゼンチン観戦武官のみた日露戦争」
「連合艦隊解散の訓示」("勝って兜の緒を締めよ"が有名)



そこで、良い出会いがあった。

書籍棚をニコニコしながら眺めていた筆者。

「この人、歴史スキなのかな?」

と思って下さったのであろう。

売店を出ると、店員のオバさんが筆者を呼び止める。

「興味をお持ちなら、コレどうぞ(^^」

そういって数冊の小冊子を手渡してくれた。

それは 「三笠保存会」 の会報だった。

家路に着き、会報を読んで決めた。

「自分も三笠に貢献したい。永く後世に残したいナ」

以後、現在まで筆者は 三笠保存会の会員 である。


敢えて書くが、毎年少額ながら寄付をさせて頂いている。

入会時、筆者は学生だった。

僅かの会費と寄付金。それは結局、両親のお金だ。

胸を張れるものではない。

社会に出て、自分で稼ぐ。経済的自立をする。

自らの収入で、三笠に何かしたい。

それが今、実現出来ている。

信念に基づきお金を使うコトは、なんと清々しいのだろう。

それを伝えたくて、ここに公表した。

自慢でも何でもなく、筆者はそんな人生を送っているというメッセージ。



補足
小説「坂の上の雲」の主役は伊予松山出身(いわゆる閥族でない)の秋山兄弟。

兄、好古。 弟、真之。

好古は 陸軍に騎兵隊を組織し、ロシア最強のコサック騎兵に対した。

ヨーロッパ各国が恐れたコサック。

経験も浅く、馬の質も違う我が国が正面マトモにやって勝てる訳がない。

彼は、騎兵(というか馬)の使い方を変えた。

斥候(つまり敵情視察)として大いに活用した。

いつの時代も、戦は情報戦である。

一方の 真之は、 海軍の作戦参謀。

正岡子規の親友でもあった。

圧倒的な力と資源を誇るバルチック艦隊をどう迎え撃つか。

日本海海戦は日露戦争の決勝戦だった。

彼が編み出した戦術、それが丁字戦法。

結果として、見事な完勝を治めた。





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最終更新日  2005/05/28 09:29:54 PM
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