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いやあ、おもしろかったです。笑ったし、泣いたし、感心したし。。。親子の愛もあったし、恋への憧れもありました。おまけに、久しぶりに、大地真央の男装も見ることが出来て、なんとも懐かしく、サービス精神も満点でした。実は、この舞台、ノーマークだったんですよね。全然、見に行くつもりはなかったんです。しかし、娘が都合で行かれなくなり、急に私が見ることに・・・・・・素晴らしいのは、脚本です。どなたかは知りませんが、実に実に、よく調べていらっしゃるなあ。セリフのはしはしから、紫式部をはじめ、歴史上の人物の個性がよーくわかります。教科書的ではありません。この脚本家が、いろんな歴史の本を読んで、もう1度 再構築した人々なんです。たとえば、紫式部のおとうさん。上条恒彦さんでしたが、貧乏な学者貴族・・・・ってことは、知っていましたが、どれほど式部を愛していたことか。「源氏物語」なんて、男女の交わりをあからさまに書いちゃった娘を、どんなに心配したか。なんて、考えたこと、なかったなあ。娘のおかげで越前の守に抜擢されるけれど、「源氏物語」の本の内容が、朝廷を題材にしたものだから、詮議を受ける。娘のために、ひたすら謝る。でも、書かずにはいられない娘のよき理解者である。なんて、考えたことなかったです。さらに、藤原道長。確かに、彼は、式部にこう言ったかもしれません。「道長の物語を書け。道長の栄耀栄華と、華麗なる生活を書け。」そうして、ふんだんに紙と墨を与えられ、紫式部は、憧れの人、道長の物語を書き始めます。あの長い源氏物語は、書き下ろし1000枚じゃありませんよね。短編小説の積み重ねのようです。すると、式部は、平安時代、見聞きしたことを題材にかいたのかも。一遍ずつ書き、仕上がると流布する。女性週刊誌の記事みたいに。。。読み手は、デフォルメされていても、なんの事件が下敷きかわかったことでしょう。つまり、源氏物語は、紫式部が頭の中だけで書いた小説といいうより、当時の瓦版だと仮定してみてください。急に、親しみが湧いてきませんか。これ、すごい発想だと思います。私は、こんなふうに、考えたことがなかったのです。しかし、紫式部は、書き進むうちに、様々な真実につきあたってしまいます。道長は、謀略を重ねて、その地位を築いたのです。恐ろしい恨みも受けています。その様子が、六条の御息所のシーンです。自分の娘を中宮にするために、おとしめた先の中宮定子。ここで舞台は、現実の政変と物語が交差します。六条の御息所のモデルは、中宮定子だったのでしょうか。すると、「源氏物語」の登場人物の、本当の姿に対する興味に限りなく出てきますよね。この人のモデルは、誰だったのだろう???と。源氏物語」は、歴史書だったのかも。なんて発想は、もしかしたら、1000年ぶりじゃないでしょうか。上手にカモフラージュしながら、式部が歴史の真実を書いたのだとしたら、彼女の勇気は半端なものではありません。是非、この脚本を書かれた方に、インタビューをお願いし、お話を聞いてみたいものです。と、思いました。
December 22, 2006
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12月15日は、ご存知忠臣蔵の討ち入りの日です。午前4時ごろ、雪の中を吉良邸に討ち入り、首尾よく首級をあげ、6時ごろ退去、揃って泉岳寺まで行進し、浅野内匠頭の墓前に報告をしました。・・・・風さそふ花よりもなほ我はまた春の名残をいかにとやせん・・・この辞世も、実にいいです。そして、四十七士のお墓は、こちら。ずいぶん前に、このお墓に行ったことがありますが、お線香の煙がもうもうとたちこめ、今でも大勢の人がお参りをしていて、びっくりしました。それも、1年中なんですよね。で、今日は、国立劇場に、元禄忠臣蔵の第3部を見に行ってきました。第3部は、幸四郎が当たり役の大石内蔵助になる番なので、一般発売日には、すでに完売だったとか。本当に、満席でした。忠臣蔵・山廃純米斗瓶取り・無濾過生原酒1800mlお話としては、前の二つの方が面白かったかなあ。既に、目的は達したあとなので、ドキドキはらはら、というよりは、後始末も大変。っていう淡々としたお芝居。高校の教科書で、芥川龍之介の「ある日の大石内蔵助」というのをやりましたが、なんと、30年以上も前のその授業を思い出してしまいました。自分でもびっくり。CROPPED HEADS忠臣蔵 TEE611-65やはり、一番知りたかったのは、大石内蔵助は、この仇討ちと、その結果に満足していたのかどうか。歴代の大石内蔵助は、それぞれの役者の解釈で演じているようです。「ようやく、吉良を討った。」という場合もあるし、「吉良は討った。しかし、そのために大変な犠牲も払ってしまった。」とか、「いいや、まだまだ、次は幕府打倒だ!!」という、芥川タイプもある。幸四郎は、どんな風に演じるんだろう。地釜炊き 討ち入り飴微妙だったけど、たぶん、「犠牲も大きかった。」と、後悔しつつ、安堵もあり。って感じかなあ。「まだ、15だから。」と、息子が立派に死ねるように、面倒を見てくれと堀部安べいに頼むところなんか、・・・・・・・「未練ではない、ただ、一言、父に言いたいのだ。私は大丈夫ですと。そして、安心していただきたいのだ。」なんで、なんで、かわいい息子を巻き添えにしたんですか。私が母親だったら、許せない夫ではある。「恨んで恨んで、あいつのことは忘れて生きていきなさい。本当の心を知りたいなどと言わないで、裏切られたと憤ってください。そして、あいつの心を乱さないで・・・」と、大石内蔵助は、男装して尋ねてきた「おみの」に頼む。「おみの」とは、志士の一人が、身を隠すために利用した女性である。雲隠れされ、討ち入りで居所がわかり、、自分は、利用されただけなのか、それとも、真実の愛はあったのか、それが知りたい、ひと目会いたいと、大石内蔵助に頼むのである。「もう、死んでいく身なのだ。心を乱してくれるな。」と、大石内蔵助は断るが、遂に折れて二人を会わせてしまう。愛は、愛は、あったんですと。この忠臣蔵が、こんなに長く日本人に愛されるのは、仇討ちの美名もあるが、その場で苦しんだ多くの人の心に、共感するからなんだよね。今度、子供たちを連れて、お参りにいかなくちゃ。
December 14, 2006
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まさかり担いだ金太郎おお、熊にまたがりお馬の稽古・・・・・っていう、童謡があったけど、今の子ども達は知ってるかしら。足柄山だったかなあ。動物相手に一人暮らししてる、たくましい子供のイメージですよね。ちょっと前(?)なら、ドラゴンボールのゴクウもそんな感じで育ってたよね。今月の歌舞伎座昼の部では、そんな金太郎のお母さんのお話をやってます。一、八重桐廓噺(やえぎりくるわばなし) 嫗山姥 荻野屋八重桐 菊之助 白菊 萬次郎 太田十郎 亀 蔵 沢瀉姫 松 也 腰元お歌 市 蔵 煙草屋源七 実は 坂田蔵人時行 團 蔵二、忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの) 将門 傾城如月 実は 滝夜叉姫 時 蔵 大宅太郎光圀 松 緑三、芝浜革財布(しばはまのかわざいふ) 政五郎 菊五郎 女房おたつ 魁 春 金貸おかね 東 蔵 錺屋金太 権十郎 桶屋吉五郎 亀 蔵 大工勘太郎 團 蔵 左官梅吉 彦三郎 大家長兵衛 田之助昼の部の一つ目の演目がそれです。八重桐廓噺(やえぎりくるわばなし) 嫗山姥 以前は傾城、今は傾城の恋文の代筆をして歩く八重桐(菊之助)は、大納言岩倉兼冬の館の前で、姿を消した夫の坂田蔵人時行(團蔵)と自分しか知らないはずの聞き慣れた歌を耳にします。館に入った八重桐は、兼冬の娘の沢瀉姫を囲む人々の中に、煙草売りに身をやつした時行を発見。乞われるままに、自分を棄てた時行への複雑な想いを込めて、その境遇を立て板に水のごとく語り始めます。別名「しゃべり」と呼ばれる女方のひとり語りが眼目の一幕。後に坂田金時を身ごもることにもなる強き女八重桐役に、菊之助が初めて挑みます。「ちょっと、聞いてよ。うちの人ったら、ひどいのよ。」と、延々と続くうっぷん話。聞いてるほうも、「あなたはまだ、いいわよ。うちなんかね。」っと、さらにエスカレートし、女同士のおしゃべりは、果てしなく・・・・・あーーーあ、すっきりした!!!と、案外、本人はあっさりしてる。そんな場面ってよくあるでしょ。八重桐って女性は、しゃべりまくるんだけど、頭のいい、さっぱりした、いい女に違いない。この盛りを過ぎた、元遊女を菊之助が熱演してるんです。しかし、ものすごく綺麗でとても男に捨てられてうらぶれてるように見えないです。紙子といって、あんまり貧乏だから、字の書いてある紙で作った着物を着てるんだけど、その紫の着物がまた似合う!!!声もよかった。年増の役のせいか、お姫の役の時よりちょっと太目の声色で、実にいいね。1月に玉三郎と二人娘道成寺のシネマ歌舞伎が上演されます。ここで、予告編が見られます。イナバウワーも見れます。さて見所は、最後にスーパー女になっちゃうところ。屈強な男をばったばったと投げ飛ばし、女だてらに、見得をきります。その時、うっすら笑いました。気持ちよさそうに・・・・あの笑いの意味をなんと見たらいいのかな。
December 14, 2006
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昨日の続きなんですが、Wキャストのマルグリット・アルノー、なんで、あんな若い子がやってるのかなあ。上手だったんですよ。歌も良い声で。だけど、ミスキャストだと思ったんです。だって、確か、マルグリットと、マリー・アントワネットは、イニシャルが同じ。しかし、運命が正反対。とかいう設定だったんですよ。だから、マリーとマルグリットは、いつだって、対照的に描かれて初めてドラマが成立するっていうか・・・今回の場合だと、年も離れているし、マルグリットは、怒ってばっかりで、悲しみがない。悲しみがないから、最後にマリー・アントワネットに同情というか、心が通うんだけど、そこにつながらないんだよね。涼風真世とタイで行けるような、女優さんがやってほしかったです。たとえば、浅野ゆう子とか、松たか子とか、ま、誰でもいいんだけど。余談でした。
December 14, 2006
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昨日は、久しぶりにミュージカルを見てきました。帝劇のマリー・アントワネットです。遠藤周作原作なんだそうで、東京公演、大阪公演、そして、4月にまた、東京公演と、すごいツアーです。新聞の評も上々で、チケットの売れ行きもよく、期待しちゃいました。王妃マリー・アントワネット(上巻)さて、感想は、うーん、どうかな。なんとも、言えません。私には。。。。これから見に行く人は、どうかこの先を読まないでね。遠藤周作の本を、ミュージカル仕立てにするのって、かなり、むずかしいんじゃないの?中身が濃すぎて、説明的舞台。しかし、歌だから、言葉が足りない。ちょっと、苦しかった!!!かな。§主なキャスト§◆マリー・アントワネット…涼風真世◆マルグリット・アルノー…新妻聖子/笹本玲奈◆アニエス・デュシャン…土居裕子◆アクセル・フェルセン…井上芳雄(11月~2007年3月)/今拓哉(2007年4月、5月)◆ルイ16世…石川禅◆ボーマルシェ…山路和弘◆オルレアン公…高嶋政宏(11月~2007年3月)/鈴木綜馬(2007年4月、5月)◆カリオストロ…山口祐一郎アントワネットに涼風真世、マルグリットに新妻聖子と笹本玲奈のWキャスト。アントワネットとともに断頭台の露と消えるルイ16世に石川禅。その国王の従兄弟で、革命を企てるオルレアン公に高嶋政宏。宮廷に出入りする不思議な能力を持った錬金術のカリオストロに山口祐一郎。物語の狂言回し的な存在の劇作家ボーマルシェに山路和弘、マルグリットに神の愛を諭す修道女マルグリットに土井裕子。そしてアントワネットと許されざる恋に落ちるスウェーデン貴族のフェルセン伯爵に井上芳雄など涼風真世は、宝塚では見たことがないんです。それこそ、オスカルのビデオだけ。そのときは、いつも、少し上を向いて話すくせがあったみたいで、それが気になって、あまり興味を持てなかったんです。でも、昨日は、すごい綺麗でした。素敵だったです。特に、後半は、威厳があって、凛として、驚きました。フェルゼンは、演歌の、ほら、なんて言ったっけ、氷川きよし。みたいだったなあ。でも、歌はとっても上手だったけど。。。山口さんのカリオストロ伯も、最近大好きな、高嶋政宏のオルレアン公も、よさそうで、意味がなく、この大舞台でもったいないことだったです。高嶋兄は、シザー・ハンズのジョニー・デップみたいなメークでしたけど。もうちょっと、セリフを練り上げたらどうだろう。なにが言いたいのか、不明でした。なんか、すっかり、悪口書いちゃいました。だって、役者はみんな、素敵なんです。だけど、。。。。。だけど、。。。。。。。。華麗なる舞台でもなく、陰謀中心のリアルな劇でもなく、印象的な歌もなかったみたいでした。ちょっと残念。ま、こういうこともあるよね。
December 13, 2006
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まずは、海老蔵の紅葉狩りから。お話平惟盛が、従者を連れて戸隠山に紅葉狩りに出かけました。すると、更科姫と名乗る身分の高そうな女人ばかりの一行と出会います。勧められるままに、酒を飲み、舞を見るうちに、すっかり惟盛主従は寝入ってしまいます。実は、更科姫は、戸隠山の鬼女。惟盛を眠らせ、食おうとしたのです。山神の力を借りて、目覚めた惟盛と正体を現した鬼女の壮絶な戦いの舞が見どころ・・・・紅葉狩りは、9月に染五郎で、見たばかり。同じ演目を、別人がやるので、当然、比較しちゃいます。折りしも、私は、作者河竹黙阿弥についての、大変面白い本を読んだばかりで、前回より、興味が沸いておりました。結論からいうと、全く違う舞台でしたねえ。染五郎の方が、おとなしい感じ。海老蔵のは、むき出しの感じ。キワモノと言えるかも。お顔の美しさは、好みでしょうが、それは、それとして。海老蔵の紅葉狩りは、なんとも冗漫で、たらたら続き、舞台の惟盛と共に、次第に眠気がさしてまいりました。ところで、この更科姫の踊り、黙阿弥が「こんなもんでどうでしょう。」と、9代目市川団十郎に伺いを立てたとき、「だめだよ。これじゃあ。更科姫の踊りが短すぎる・」と、言われたそうな。すると、待ってました。とばかりに、「実は、そう言われると思って、も少し長いのも用意してあるんでさあ。」と、懐から、台本を出して渡した。お互い、にんまり。見交わす、目と目。作者と、役者は、おんなじことを考えていたんだよね。踊りが、短いと・・・・・・これは、ナニを意味するのか。見せ場が、短いってか。俺は、千両役者だから、出番を長くしろ。てか。それは、わからないけど、ただ、言える事は、次第に姫の術にはまり、眠り酒の効果があらわれ、睡魔に引き込まれていく、惟盛と同様に、観客の我々も、次第に、トランス状態になっていく。って、仕掛けなんだろう。で、遂に、惟盛は、眠る。すると、冗漫とも思える更科姫の、雰囲気が一変する。(太鼓)どろどろどろ・・・・・伏目勝ちだったその目を、カッと見開く。舌なめずりするように、惟盛にねめつく。惟盛が、身じろぎする。すると、すっと、また、もとの姫の雰囲気に戻る。また、様子を伺う。たまらず、カッと、目を剥く。それを何度か繰り返し、惟盛が、熟睡したと見ると、本性を露わに、鬼の形相で足音高く、引っ込む。「おい、ヤジさん、今度の団十郎の、紅葉狩り、とかいうやつ、見たかい?」「おうよ、キタさん。あした、女房にせがまれて見に行くつもりなんだが、なんか、仕掛けがあるのかい。」「それがさ、仕掛けって、もんもあるような、ないような、ただの、踊りなんだけどよ。なんとも、その・・・・・すげえぜ。」「なんだよ、仕掛けもなしじゃ、つまらねえなあ。俺は、あの、舞台がどおおっと、崩れたり、役者が目にも止まらぬ早業で飛び出したり、ああいうのが好きだね。踊ってるのみたってさ。女子どもは、そりゃあ、いい男が出てくりゃ満足するかもしれねえが、男は、まあ、ケレンの一つも出なきゃ、見た気がしねえぜ」「いや、団十郎は、たいしたもんだよ。お姫様なんだけどよ。その・・・・目だな。目だけで、お姫様と、鬼婆と、行ったり来たり、出来るのよ。」「へえ、目で。」「そうよ、ま、見てみなよ。鬼になる瞬間をよ。寝てたら、それっきりよ。よっく、見てなって・・・・」て、会話があちこちであったかも知れない。さて、鬼婆が、舌なめずりして食いたかったもの。舞台では、惟盛なんだけどね。鬼婆=日本惟盛=国民と、仮に図式化してみよう。「美しい国日本」という鬼婆が、時折、舌なめずりして、人々を頭からむしゃむしゃ、食おうとしてる、そんな、時代がすぐそこに、やってきていた。と、思ってよ。太平の長い眠りのあとに・・・こののち、日清日露と、日本は、国際戦争に明け暮れ、日本人が育んできた美しいもの、文化も、自然も、人間も、国家という鬼に、食い尽くされることになる。そんな予感が、ふと、したもんだから、黙阿弥は、もう、芝居を書かない。引退したいと言い出した。そして、河竹黙阿弥と、名を変える。元のもくあみ。。。。。そんな絶望を背負いながら、明治の筋金入りの役者の血を引いて、茶髪の鬼婆に変身し、真っ赤な紅葉のお山で踊る・・・・・サラブレッドは、血で走る。のさ。
December 7, 2006
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「のだめ」と千秋が、今、スマスマに出ています。塩で、コロッケなんかいただいちゃって、美味しそう。我が家でも、試してみようかな。「塩は、赤穂の塩じゃなきゃ。」と、時の幕府は、浅野たくみの守を陥れ、忠臣蔵の真の原因を作った。と、ある歴史家は、語る。有名な赤穂の塩。ニュージーにも、南極の塩」なんてものもありましたね。スマスマでは、ぉフランスのお高い塩をお使いになっていらっしゃいますね。グランドの塩。だそうです。ゲランドの塩(海の果実)250g麻袋入り 紫キムタクオススメのマランド(?)の塩。だったと思う。よく聞き取れなかった。【ゲランドの塩】セル マラン ド ゲランド(顆粒・海塩) 125gなんだか、おいしそうですよね。この塩。塩焼きそばにも、よさそうです。あれええ、山ほど、書き留めたいことがあるのに、なんで、スマスマの塩のことなんか、書いちゃったのかなあ。ぼーっとしてるなあ。あ、そうだった。のだめカンタービレ、で、千秋のオケが、ブラームスの交響曲第1番を演奏しました。それで思い出したことを書こうと思っていたんだった。「ブラームスはお好き」という、フランソワーズ・サガンの小説がありましたよね。「ブラームスは、お好きですか?」と、主人公が尋ねられる。確か、とっさには、答えられないのよね。で、まあ、なんかいろいろあって、彼女は、つぶやく。「好きじゃないわ、甘すぎるから・・・」みたいな一節があったのでした。ワイン風味の海塩フルール・ド・メルロー320g私は、当時、20代後半にさしかかった頃で、今更サガンを読むのも、なにやらアンニュイな感じでしたが、通勤電車の中で読んでたんです。この本。で、覚えている数少ないフレーズのひとつが、「私、たぶん、ブラームスは、好きじゃないわ。」そこで、いったい、ブラームスのどの曲なのか、知りたくなりました。そう言われると。。。で、いろいろ聴いて、3番は、聞いたことがあるなあ。と。しみじみ。1番も、好きだなあ。と。いいよね。これ。で、結論。サガンは、ブラームスが好きだったに違いありません。好きじゃないって、言ってるけど。天邪鬼なんだからああ。え、好きだから、そういうセリフが書けたんだって?そうか、失礼しました。深読みしなくちゃいけないのね。女の子の気持ちって。嫌い嫌いも、好きのうち。私は、どうも、直球人間なので、苦手なんだよねえ。こういう、「言わなくてもわかってほしい。」とか。「ホントの気持ちを推察してほしい。」みたいなの・・・「ブラームスは、お好きですか?」「大好きよ。」これでは、サガン的小説にならない!!!ってことよね。一つまみの塩が、甘さを引き立てるように、反語で、印象を強めた、名セリフだったのでしょう。だって、今でも、私ですら覚えているんですから。さて、千秋が、ブラームスを選んでくれて嬉しかった人、大勢いたんじゃないかなあ。のだめみたいに、泣きたいですね。ブラームスを聴いて。なんか、バラバラな日記になっちゃいました。
December 5, 2006
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