全2件 (2件中 1-2件目)
1
前回ちょっと日付を入力し間違えたようで、実際の出来事と日にちがずれてしまっていますがご勘弁・・・自転車遍路はさすがに早い。知り合いの住職の寺まであっという間だ。泊めていただいたのだが、家族はやはり肉類を食べないのに、ワシのためだけに用意されていた牛肉と刺身・・・有難ういございます。゜(゚´Д`゚)゜。それにビール・・・ウホホそして一番の問題、地図問題が解決!ロードバイクなので地図を置く場所がなかったので、白衣の前についているドラえもんのようなポケットwに入れていたのだが、B5サイズの地図がぎりぎり・・・入らない(;´Д`)斜めに入れて何とか収まっていたのだが、たまに走っていると飛び出たり風で飛んだりしてしまう。そのポケットを、住職のお母さんが縫い直して大きくしてくれたのだ!(*^ー゚)b グッジョブ!! いやー、これは楽だ!地図一つでむちゃくちゃ苦労していたのだが、これで万事解決!人のやさしさに感謝しつつ、お礼を述べ、再開を誓って翌朝出発!自転車なので、歩きで何日もかかった区間もひとっ走り!なのだが、台風の影響もあって大雨に・・・(((;-д- )=3それも半端ない雨量だよ・・・37番寺・岩本寺に着いたとき、お葬式が行われていた。バケツをひっくり返したような大雨の中、納経を済ませ、どなたかもわからぬお葬式だが一緒にお経を上げて冥福をお祈りしていた。そして出棺のとき・・・なんと嘘のように雨がやんだ・・・出棺のクラクションを聞きながら見送り、自転車に乗り出発しようとしたとき声をかけられた。「兄ちゃん。いややったら止めてもいいんやで!」振り向くと、葬式に来られていたであろう尼僧だった。「お遍路はいやになったら、辛くなったら止めたらいい。また、気が向いたら始めたらいいし、もうやらなくってもいい。いややったら止めるんやで」当然止める気などさらさら頭になかったワシは、ニコッと笑いを返して走り始めた。が・・・交差点を右折しようとしたところでふと思うことあり、後ろを振り向いたが尼僧の姿はなかった。引き返したがもう姿は見えなかった・・・「いややったら止めてもええんやで!」別に大雨だからとワシが嫌そうな顔をしていたとは思えないが、何をもってそのように話しかけていただいたか聞きたくなったのだ。歩き遍路からはじまって、現在の自転車遍路まで多くの方に励ましていただいた。お接待はもちろんだが、「がんばれー」「あとすこしー」こんな通り行く人たちの声で頑張ってこれたことも多い。しかし初めて「止めてもいい」という言葉を聞いた・・・もう20年ほど前・・・ずいぶん昔の話になるが、ワシがとあるところで修行をしていたとき、恩師に言われたことがある。「おまえは自分に対しても厳しい。 だが、人にも厳しい。それが時におまえから人を遠ざける」もうこの恩師は亡くなられたが、何ゆえ今、それを思い出したのだろうか・・・ 「止めてもいいんやで」厳しい密教の修行をされたであろう尼僧の言葉の奥にあるもの・・・ワシのこれからの人生に必要な言葉のように思えてならない。
2011.07.24
コメント(6)
今日はこのあたり最難関の山寺連発である。遍路道ならすぐそこなのだが、自動車道は迂回させられる、させられる・・・やっと山道を登り始めるのだが・・・この傾斜・・・山寺への道は公道ではなく、寺とその檀家さんや有志たちで作った私道も多く、いわゆる快適な道でないことも多い。山寺の参拝が終わった頃には、もう五時前・・・次の山寺には行けないので近くの宿に電話するも・・・満室(((;-д- )うーむ、困った!! と思っていると、知人の寺の住職から電話が・・・前回の歩き遍路で仲良くなったので、逆打ちする旨伝えておいたのだ。「いま、どのあたり?」「山寺で近くの宿が一杯で・・・冬と違って、参拝者も宿も一杯ですねぇ」「今晩泊まるところがないんですよ~、知ってる宿とかありませんか?」などと電話していると・・・「んま~、自転車でここまで登ってきたの?」大きな声でおばちゃんに話しかけられた。「ええ、そうなんですけど宿が・・・」「んま~、それは大変!泊まるお金がないのね!これ持って行きなさい!」え!???????お札が一枚、手に握られていた・・・いや、そうじゃなく、宿が一杯・・・「いいの、いいの、歩きも自転車も、私たち車遍路から見たら関心よ!それで泊まりなさい。頑張ってねー」そのまま立ち去ってしまった・・・うーむ・・・手に握らされていたこの・・・千円・・・おばちゃん・・・いくら遍路宿ゆーてもいまどき千円で泊まれるところは・・・(;´Д`)でも、ありがたくお接待いただきまーす!あ!!住職からの電話も切れてるし・・・ 。゜(゚´Д`゚)うーむ、今下山すると、また明日この山を登ることになる・・・テントどころか寝袋も置いてきたからなー、野宿はきついなー。と思うものの、この山はもう登りたくない!!意を決して次の山寺へ向かうとまもなく・・・お遍路とは全然関係ないお寺を 発見(*゚Д゚) ムホムホ !恐る恐る、中に入る・・・最悪軒下でも借りれればいいや・・・「おお、それはお困りでしょう。ちょうど夕食の時間。泊まっていかれるがよい」ええっ!!超ラッキー!!宗派も違って全くお遍路とは関係ない寺だけど、ありがたいことだ。早速食堂に・・・ん・・・下は中学生?位から、上は70かるーくオーバーまでの男女や僧侶が約10人ほど。おお、ここは完全な精進料理だ!これぞ、寺の食事!という、素朴な?食事をご馳走になるのだが・・・味は意外にいけてるなーお代わりもすすめられたよーお、じいちゃんのおかずを譲ってくれたよーなどと、周りを観察しつつも・・・正座のまま、黙って食べ続けるのかー!!これはきつい!(;´Д`)山登った後に、30分の正座はきつかったなー・・・その昔、伊藤家の食卓だったと思うが、葬式の正座で恥をかかなくて済む・・・とかいう、正座で足がしびれない方法を覚えておいてよかった。・゚・(ノ∀`)・゚・。 この裏技がなかったら、死んでたな(;´Д`)風呂に入ると、子供たちが入っていたので、色々聞いてみると・・・みな、15,6歳で、家の寺を継ぐために修行に来ているそうだ。ここの寺人以外の男女は、ほとんどが世話人の方だが、一部鍛錬のために長居している人もいるらしい。ほほーー、15,6で家を出て修行とは感心なことだ。ワシにはとても真似できんΣ(・ε・;) 風呂から上がって、部屋に入ろうとすると、住職からお声が・・・「せっかく来られたんだし、今から皆で座禅をするので参加しませんか」せ、正座の次は座禅なのか・・・(;´Д`)しかし、断れる雰囲気ではない・・・道場?に入って、座り方を始め座禅の仕方を教わる。が・・・後ろで棒持って立ってるお坊さんが怖いよーーー。゜(゚´Д`゚)゜。ウァァァン 皆で黙って(当たり前かw)、45分間の座禅・・・座禅もつらいが、この時期にエアコンなしのこの閉め切った道場がつらい。暑い、暑すぎる。風呂に入ったのがもう無意味(;´Д`)幸い殴られることなくw、座禅終了。「いやー、お遍路さんも大変なところに来られましたな」・・・って、あんたが座禅に誘ったんじゃないかーーー(;´∀`)あの15,6歳達は、毎日2回座禅をして他の修業もしているんだそうだ。うむ、日本の未来は安泰じゃ!翌朝目覚めると外が騒がしい。出発準備をして、外に出ると・・・げげげげ!な、なぜ、あなたがここに・・・Σ(゚Д゚;エーッ! 岡ちゃん!そう、サッカー元日本代表岡田監督だった(爆)皆、いろんなところで人知れず、鍛錬しているものなんですなぁ。日本代表を率いるということ、監督ということを改めて考えさせられた。さぁて、ワシには何のために修行が必要なのか・・・改めて考えてみるかぁ!※個人情報もあるので、寺の名前や宗派は伏せておきますm( __ __ )m
2011.07.23
コメント(2)
全2件 (2件中 1-2件目)
1