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実家に立ち寄る。姉も妹も元気そうだ。親は・・・思った以上に元気やがな(;´Д`)急がなくても良かったんじゃね?Σ(・ε・;) 両親を連れて高野山へ出発。電車を降りたら歩こうかと思ったが、年老いた両親にそれはムーリ!o(゚Д゚)っ・・・ケーブルカーに乗る。・゚・(ノ∀`)・゚・。 おお、上に登るとそれらしい雰囲気!途中、徳川家や織田信長、豊臣秀吉、大手企業の供養塔や墓などが沢山あり、それぞれ宗派は違うだろうに、それでもこれだけの人々が集まってくる高野山とはやはり他の場所とは別格である。一番奥まで進むと奥の院がある。ここが最終目的地。(写真撮影不可なのでご勘弁)四国と同じように本堂に進み、ろうそくを灯し、線香を焚く。納札、写経を納め、読経をする。もう慣れた作業ではあるが、さすがに気合が入る。そして本道の裏に、お大師様が眠る・・・といっても、入定されているとされているので生きているということになるが・・・(;´Д`)お大師様の元へ向かい、同様に行う。しかし、不思議なことだ・・・同じようにお経を読んでいるだけなのに、自然と涙が出てくるのだ。正直なところ、最後88番・大窪寺ではあまり感動というか、気持ちの高ぶりなどなかったのだが、この涙は何ゆえの涙であろうか・・・世界旅や日本自転車旅が終わったときは、何かぽっかり心に穴が開いたような、うまく言えないけれど、寂しいような、脱力感のような、そんな想いがあった。しかし、今は気持ちは清々しいほど落ち着き、前を向いている。足の皮はむけ、爪も剥がれている。膝も痛ければ、捻挫も痛い・・・しかし、それらの痛みですら清々しい・・・最後の夜は両親を一乗院というお寺の宿坊に招待した。ここ10年、ゆっくり話すこともなかったなぁ・・・この親不孝者に、親孝行をさせるきっかけを与えてくれたお遍路。この先の人生について、考える時間をくれたお遍路。大きな試練や痛みととともに、かけがえのない出会いを与えてくれたお遍路。さぁ、家に帰ろう・・・人生のお遍路が待っている。※応援していただいた方々、ありがとうございましたm( __ __ )m
2011.02.27
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今日でお遍路修行が終わる。いつもよりきれいに身仕度し、早めに出発。 宿の女将さんから現金のお接待… 最後の日まで有り難いことだ。 87番寺まではたいした難所もなく淡々と歩く。 ここから最後の難所・女体山を越え、最後の寺の大窪寺を目指す。 ん!?(ρ°∩°) 女体を越えて、大きな窪みに到達… なにやらえらく意味ありげな最後だな( ̄∀ ̄) ニヤニヤと山を登り始めると… 断崖絶壁やがな(写真) ここは女性のどの部分かしら(*´艸`*) これは金剛杖を突く方が危ない。背中に杖を背負い、両手を使って登って行く。 登りきったら、小さなお堂があった。 ここを下れば大窪寺なのだろう。 下りは早いのだが、一歩一歩踏みしめるように、大地を味わいながら歩く。 木々が開けた場所から寺が見えた… ああ…ついにこの時がやってきた。 山道を下り終わると山門の前ではなく、寺の途中に出た。 最後だし、山門から入り直そうと山門を出ると、大先輩が汗を拭き拭き待ってくれていた(ToT) 「遅かったのう。道に迷うたんじゃなかろうかと、心配で少し登ったんだよ」 どこまでも良い人であるo(^-^)o 「せっかくだから、奥の院に寄ってたんですよ」 最後は二人で声を合わせて読経をし、写経を納めた。 納経所で、最後の御印をいただく。 「結願(けちがん)おめでとうございます。」 そう、歩き始めて29日…遂に結願(⌒~⌒) あっと言う間の1ヶ月だった。 最初からしきたりなどでオタオタし、宿では歩き疲れてバタンキュー(^_^;) 他に歩き遍路さんが少なかったこともあり、まさに歩いては寝るだけの繰り返しだった。 ただ、この単純な行為の連続の中にさえ、寺の方々との出会いと教え。 地元の方々との交わりに有り難いお接待… そして歩きながら考えること…自分と向き合うこと… ほとんど交通量のないお遍路道を歩くことで、何にも邪魔されることなく、自分を振り返ることができた。 若い頃は時間が余れば遊びやゲームに時間を潰し、大人になったら仕事や家庭に追われ、勝手に時間だけが過ぎていく… この歳で、こういう貴重な時間を得られたことは大きかった。 自転車旅とは違い、考える修行なのだ。 さあ、実家と高野山へ向かおう。 最後のお礼参りが待っている。
2011.02.25
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親父からのガン電話に対し、歩き通すかどうか答えが出ない。 最初の頃ならともかく、もう3日で終わるのだ… ワシ一人高野山へ行き、快気祈願でもすれば済むのではないか… やはりここまで歩いてきた思いを振り返ると、それしか答えが考えられない。 早朝目覚めると泊めていただいた大先輩が、お出かけの準備をし奥さんは朝食の準備をしてくれていた。 「悩むことはない。御大師様が親の気持ちを見捨てて歩き通すことをお許しになると思うか?」 「小さなこだわりは捨てなさい。親の情に応える以上の修行はない。十善戒の意味を今一度考えなさい。」 「そして二度とお遍路に来るな。これは心残りではなく、必然なのだ。未練たらしくその部分を歩き直したりするなよ。」 「四国病と言って金が出来たら四国を回る。金がなくても職業遍路で四国を回る…キミには現実社会を生きてこそ、今回の歩き遍路の意味がある。修行の成果がある。」 6時から8時頃まで諭された…(ToT) 「今日1日車接待したるさけぇに…お接待は断れんしな( ̄∀ ̄)」 半ば強引でもあるが、ワシの背中を押していただいた… 十善戒から般若心経…親があって自分がある。そう…本来悩むことではないのだ。 寺の作法もわからずお経を読んでいたワシとこの老人の出会い… ありがとう… 途中桃太郎のおばあさんが洗濯した川や、源平合戦の戦場跡、平賀源内の墓や讃岐うどん巡りなど、お遍路一本で観光一つしていなかったワシを十二分にお接待いただいた。 79番寺~86番寺参拝で時間終了。 「残り2つ。8時間ぐらいだが、キミの足なら十分回れるさな」 お遍路のしきたりなど教える先達と言う人達がいる。 この大先輩はワシの前に偶然に現れた先達とも思えるが、弘法大師の教えをワシに教えてくれたまさに御大師様ではなかったか… ありがとうございます…堂々とお遍路修行終われそうです。 さあ残すはあと1日… 紆余曲折あったけれど、どのような想いで明日を迎えるのだろうか…
2011.02.24
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今日はお遍路で知り合った、地元のお遍路大先輩の家に泊まらせていただいた。 この方はワシの親父より年上なので相当高齢なのだが、ワシの読経を寺で聞いて、ワシのことが気になって気になって仕方がなくなった変わり者(笑)なのだ。 本人は般若心経を空で唱え、仏教や歴史への知識も深く、話していて飽きない。 お遍路の作法などもよく教わった。 奥さんも息子さんも、家族のように迎えてくれる。 有り難いことだ…この一家が一滴の酒をも飲まないことを除けば…( ̄○ ̄;) 団欒の時、親父から電話があった。 実家には四国お遍路に行っている旨は伝えていたので、最後は高野山へ皆でお礼参りに行く予定なのだ。 「早めに帰って来れんか?」 早めと言っても、あと3日もあれば終わるじゃないか。 「ガンで3月1日から入院することになったから、それまでに高野山に行きたい」 …(ρ°∩°) う~む…そうきたか… 昨年は脳梗塞で倒れたが、帰って来いの一言もなかったのに… 思えば約10年、ほとんど実家に寄っていない。ケンカも絶えないし(*´艸`*) その親父が入院するから高野山に行けない…ではなく、高野山に一緒に行きたいから、早く戻れと言うのだ。 「なんとかしてみる」 とは言ったものの、正直なところ、無理である。 最低3日かかるところを、1日短縮するのはとてもできない。 と言うのも、普通の方は30キロも歩けばいいほうだが、ワシは50キロは歩くし、多い日は70キロ歩く。 もう短縮する余地など全くないのだ。 さあどーする…ワシ(ToT) 最後の最後で交通機関を使うのか? 歩き通すことにこだわるのか? この答えは何なのだ… 78番寺にて熟慮(=゜-゜)(=。_。)
2011.02.23
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冬に歩き遍路をしているせいか、歩き遍路さんにはほとんど出会わないけれど、地元の方とはよく知り合う。 地元の方も次から次に遍路が歩いてきては一々応対できないだろうが、1日数人だと声をかけやすいのかもしれない。 この写真のお茶もおにぎり一個買ったコンビニ・スリーエフでいただいたのだ。 明らかに買ったものより高いだろう。 ヤマザキデイリーストアでは、店の向かい側で地図を見ているだけで、お茶をいただいた。これなどは完全大赤字である(笑) 薬局で膝サポーターを買えば湿布のお接待。 ホテルに泊まれば、宿代割引。 昼御飯をご馳走になった方、泊めていただいた方、現金をいただいた方、食べ物や飲み物をいただいた方など数え上げればきりがない… ただ…このような厚意(お接待)を受けたとき、こちらはどのような応対をするのか… お遍路本によると… 「南無大師遍照金剛」 と、3回唱えて納札を渡す…とある。 ( ̄○ ̄;)ムリ ( ̄○ ̄;)絶対ムリ… 考え方の基本に、自分にではなく同行されている御大師様に対するお接待…と言うことがあるからだと思うが、 それでも… p(´⌒`q)ムリ~ どんなけ上から目線で礼言うんだよ( ̄○ ̄;) 素直に「有難うございます。助かりました」 などと返答し、納札をお渡ししているのだが、これでいいよね?(誰に聞いてんだ…) お礼ひとつ言うだけでも考えさせられるお遍路である(ρ°∩°)
2011.02.21
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毎日5時半に起き、7時過ぎに宿をでる。 爪剥がれやマメの処理をしていると結構時間がかかるのだ。 出発してすぐ、おばあちゃんに声をかけられた。 お接待だったのだが、今回は初の現金(ρ°∩°) ありがとうございます。有意義にビール…じゃなかった(ToT)お昼ご飯に使わせて頂きますm(_ _)m 有り難く昼食べて、山寺で小銭入れを忘れる(ToT) 小銭入れはもらいものだが、取りに帰るには進みすぎたので、寺に電話して自宅へ送っていただくことに…感謝 おばあちゃんからのお釣りも含め三百円ほど(笑)入っていたので、送料をそこから払っていただく。 安心して次へ進む。 61番寺から63番寺までは、近距離の道をまっすぐ歩くだけ。 ぼーっと歩いていると、後ろから声がかかる。 「あなたは貧乏ですか?」 ハァ?(ρ°∩°) お遍路をしていると、たまに他の宗派や宗教団体から勧誘されるので、またかと思い、腐るほど金もっとるわい!とほざこうと思ったら… 「足骨折して職を失い、昨日から何も食べてないんです」 な、なんだ…遍路のワシに接待求めてるのか(*´艸`*) しかし…確かにサポーターはしているが、ギブスはしていない。 それに骨折してるやつが自転車乗れるかいヽ(*`Д´)ノ こういう悪い奴にはお仕置きが必要だが、お遍路中は怒ってはいけないしきたりがある… ムフフ( ̄∀ ̄) 「○○寺に財布忘れたから、取りに行くなら送料除いた残りは差し上げますよ」 「行きます。必ず行きますo(^-^)o」 フフン…山寺なのだよ… 仮に行けても百数十円しか残っていまい…( ̄∀ ̄) その夜泊まった宿でこの話をすると… 63歳の女性お遍路さんが千円あげたとか…( ̄○ ̄;) あなたの分もワシが天罰を下しておきましたと、慰めるワシ… 本当に困っているなら正直に言えばいい。しかし、嘘連発で人から金をだまし取る… 騙す方が悪いのか、騙される方が悪いのか… ……ずる賢いワシが一番悪かったりして( ̄○ ̄;) 修行のやり直しが必要かしら(笑)
2011.02.19
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修行の末にこだわりを捨てられるか… こだわりがあるから、ムチャをする。 こだわりがあるから、見栄を張る。 こだわりが捨てられないから、固執する。 例えば、先日病院行くのにバスに乗った。 宿の女将さんにも言われたが、それでも若干のこだわりがあったのだろう… 足摺岬からは打ち直して(同じ道を戻って)、次の寺を目指すのが遍路道なのだが、ワシはあえて土佐清水の市街地に迂回した。 何故なら5キロほど遠回りなので、バスの移動距離を埋め合わせできると考えたのだ ← むちゃくちゃこだわってる(*´艸`*) この前会ったお遍路さんは、全て野宿…なんだけど、温泉や洗濯にはバスなど使ってまた元の場所に戻ってくるそうな。 ベテランお遍路さんは、午前中に托鉢を7軒やりながら事実上無一文で周り続けているらしい… お遍路一つでもこれだけ様々なこだわりがあり、それがその人の個性にも思えるし、全く無意味なこだわりとも見える。 別に歩きでなくても、野宿でなくても、お遍路はできる。 一番寺から回る人もいれば、四国の人などは自分の家の近くから回り始めるだろうし、気の向くままに回る人もいる。 この修行に必要なことは、全部の霊場を回ること?歩き通すこと?… 一体何が修行の目処なのだろうか… 霊場全て回ることは、一つの区切りとはとれるが、それをもって修行が終わったとも思えない… 一体この先に何があるのだろうか… 後半戦に入っているのに、まだこんな事を悩んでいるワシがおかしいのだろうか(笑) 修行とはなかなかどうして、難しい…(ρ°∩°)
2011.02.16
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今日は朝からなかなかの雪…ここは北海道か(ToT) 出発しようと準備したものの、ふと頭をよぎる… お遍路出てから、ずっと動きっぱなしじゃない!? 普通に働いていても週休2日のこの時代になにやっとんねんヽ(*`Д´)ノ 急に休む気満々に…(*´艸`*) と言うわけで、ホテルそばの43番寺・明石寺だけを参拝し、あとは細かい買い物だけしてゆっくり休養。 たまにはこういう日も必要だよねぇ( ̄∀ ̄)
2011.02.14
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今日は朝から小雨…お遍路に出て初めての雨である(T_T) 雨も含めて色々あろうと、上から下(靴を含めて)までゴアテックス製品を持ってきておいた。簡単に言うと雨水は通さない(防水)が、汗などは外に出す(透湿)のが特徴でアウトドアのベストアイテムである。 しかーし、雨具だけはゴアテックスではない。 だって元々四国は雨少ないし、ここ2ヶ月近く一度も雨降ってないっていうんだもの… それに雨具に4万も5万も出す気にならんかったし…(ToT) そこで東レのゴアテックスのような(笑)素材を使った雨具を購入。持ってみるとすごく軽い。 しかし、問題は雨の日に快適に使えるかだ。 「見せてもらおうか…東レ新素材の性能とやらを」 わかる人には、わかるセリフ(*´艸`*) 早速着込んで出発する。 お!蒸れないし中々快適じゃない! 雨で少し寒いが風も入ってこないし、素晴らしい…( ̄∀ ̄) 上下で5000円台の製品にしては必要にして十分o(`▽´)o 実は二日目の焼山寺あたりの雪だけは防寒具を着たのだが、それ以降は暑くて一度も使わなかったので、軽量化のため防寒具を送り返していたのだ。 これで万一の際の防寒にも使えそうだ。 「価格の差が、快適性の決定的な差でないことを教えてやる…」じゃなく、教えられた(笑) これだけの高機能製品にくるまれて進むお遍路… 約1200年前…空海が回っていた頃は、持ち物はもちろん、悪路であったろうし、途中宿や店もなかっただろう… 今のお遍路で、当時の修行の何割程度がが体験できているのだろうか…
2011.02.11
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足摺岬到着…いや、今回は38番寺・金剛福寺に参拝出来ましたと、言うべきですね。 細かい距離はよくわからないけれど、ざっと距離的に半周した感じだろうか… この半周の最初は、寺と寺が近いので参拝の儀式や知識を得るにいっぱいいっぱいだった。 慣れてくると、お経もすらすら読めて、15分もすれば次の寺を目指してた。 ところが高知に入ると、寺と寺の距離がかなりあり、一日中歩くだけで寺に寄らない日も多くなった。 そんな中、やっとの思いでたどり着いた寺では、参拝の仕方や気持ちが変わってくる。 心を込めてお経を読み、鐘をつく…かるーくしていた作業が、非常に意味のある行為に感じるようになったのだ。 修行とは何なのか、その先にあるものとは… まだ全てを理解したなんて言えないが、一つ感じたことがある。 皆、修行と言えば梅の木が桜の木になると思っていまいか。 どんなに修行しても梅は梅だし、桜は桜なのである。 けして、梅が桜になるわけではないのだ。 自転車旅の時に「自分探し」をしていると言う人が多く、違和感が多かったのだが、そう言った人たちは自分は梅だと認めたくなく、桜ではないのかと自問自答していたのではあるまいか。 梅は梅でいい… 梅として、確かに生きていくこと… これが修行の原点ではないか… 自分はどうだったろうか… 残り半周、しっかり自問自答してみたい。
2011.02.10
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朝起きると、布団が血だらけだった(T_T) 足からの出血なのだが、女将さんに謝罪した。 「女の人でも汚しちゃう人いるけど、謝りもしない。全く気にすることないのよ」 優しい言葉だが…ワシの出血は生理かい(*´艸`*) この集落には病院がないらしいので、教えてもらった隣町の病院に直行! すんません(泣) 歩けないので、バス乗っちゃいました(T_T) ああ…満願成就が… 女将さんが、「馬鹿だねぇ。1200キロのうち5キロや6キロバス乗って問題なら、車やバスツアーで回ってる人は全くご利益なくなるでしょ。そんな小さなことにこだわってないで、堂々とバスで行きなさい」 おっしゃる通りでございました。 小さな事にこだわる自分の小ささに涙した(ToT) ここで傷を悪化させて、お遍路を断念する方が問題じゃないか! 女将さん、有難う。 これで皆に言い訳できるよ(笑) と、言うことで、病院にて処置終了。 元々の薬も合わせると、一回でコレだけの薬を飲むワシは… 生きているのか、生かされているのか(ρ°∩°) 世の中どれほどの人が、生きようとして生きているのか… ただ漠然と生きているのか… お経の中にはその答えがあるのだろうか。 中々意味深いお遍路旅である。
2011.02.09
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さあて、飛ばすぞ~(o^∀^o) と、思いながら足を見ると…やっぱりである。 左足の人差し指の爪が剥がれてた(°□°;) どうりで痛いはずだ。 消毒にテーピングぐるぐるで出発。他のマメも小さいのが繋がって巨大マメに(-.-;) こりゃマジに病院行った方がいいかも…と思いながら、ゆっくり歩き出す。 出発前にマメに千枚通しで穴をあけておいたので、靴下びしょびしょ!この快晴に(*´艸`*) 膝の痛み止めを飲んでいるのが、足先にも効いているのか、とりあえず動けそう。 無理しない程度にスピードアップ! しかし、目的の須崎の町までたどり着けず、手前の遍路小屋(休憩所)でダウン。 最近はマナー違反が多く、休憩所の多くに宿泊禁止の張り紙があるのだが、幸いここにはない。 水もあるし、野宿決定(o^∀^o) 野宿自体は今更屁でもないのだが、この足先の痛みがたまらん(T_T) 消毒したいが、暗いしその元気すらない。 それに風呂に入れないから、たいして消毒にならない気もするし… そうこうしているうちに、高知とは言え寒くなってくる。 めんどくせーっ! このまま寝ちゃえ~(*/ω\*) ああ、この汚い足は明日どうなるんだろう… 頑張れ!足p(´⌒`q) 菌よ!さらば~(;∇;)/~~ ※休憩所に貼ってある紙(写真)。すごく納得する(笑)
2011.02.07
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冬のお遍路は本当に人が少ない。歩きはもちろんだが、車お遍路も数ヶ所の雪のために、スタッドレスタイヤやチェーンを準備するのが面倒なのかもしれない。 しかし、数少ない冬お遍路さんの中にも猛者がいる。 先日、79歳で夫婦で205回目を回っているという夫婦に出会った。いくら車とはいえ、すごい回数だ。 正直、何が得られたか聞きたくなる… もう習慣になって、趣味の一つになっているようだ(-.-;) と、思ったら、とあるお遍路休憩所で530回目と言う86歳のおじいちゃんに出会う。こちらは戦争時の神風特攻隊の生き残りで、皆の供養に回っているそうだ。こういう供養もあるんだと感心した。 そして明らかな職業遍路に出会う。二十歳ぐらいの初めてのお遍路に声をかけ、「もう十年近くまわってます。弘法大師に近づくために…」と言いながら近づく。相手が尊敬し始めたら次の手を打つのだろう。 ワシが「そういえばあの○○番寺はなんて名前でしたっけ?」と聞くと、答えられない。 「お経のこの部分の唱え方がわからないので教えてください」と言うと、急に荷物背負って逃げ出した(°□°;) こういう若いのを騙して案内料だと金をとったり、無料善根宿に連れて行き、荷物を置かせて周りを案内しているうちに他の仲間の職業遍路が荷物をとってしまう…と言うことも良く聞く話だ。 ネットなどでも問題視されていたので知っていたが、何も知らない初心者遍路はコロッと騙されるのだろう。 こういう形で色んなお遍路さんがいる。 参考になる人もいれば、仕事にもつかず、人を騙して生きているお遍路… お遍路とは俗世間から離れた修行ではあると思うけれど、お接待はじめ無料善根宿や無料休憩所など、俗世間の恩恵で回れているのだ。 それを忘れてはならない。 今35番寺、つぎは青龍寺…そう、朝青龍の名前の由来の寺である。少々離れてるが、頑張りますo(^-^)o
2011.02.06
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お遍路をしてて、一般的によく聞くのはマメが出来て痛いらしい… しかし、出発して一週間たつが膝痛こそひどいものの、山寺を駆け抜けても、マメは全くできなかったのだo(^-^)o しかし、23番寺~24番寺へ向かい、室戸岬の宿で足を見ると… 遂にマメ出来てた(°□°;) なぜ山寺ではなく、アスファルトの平坦な国道をテクテク歩いたら、マメが出来るのだ!? 山道よりアスファルトの方が過酷なのか(-.-;) とりあえず、針でブスッと刺して治療終了。 やや疲れも溜まってきたし、どこかで連泊でもして、休養必要かしら… それともゆっくりでも前進すべきか… 悩むわ~(ρ°∩°)
2011.02.03
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23番寺~24番寺へはお遍路本によると3日かかる距離である。 途中缶コーヒーお接待をいただいた。毎日何かお接待いただき、有り難い限りである。 次の寺まで国道をテクテク歩くだけなので、今日までで感じた事を書いてみたい。 歩き遍路は実は地図無くても回れる。 と言うのも、随所に案内のシールや目印が設置されているからだ。(写真) 山寺へ向かう山道などは一本道が多いので、矢印ではなく「お遍路道」「同行二人」あるいは「がんばれ」など、書かれていることが多い。 その中で「捨てれば軽くなる」と、書かれているものがあった。 単純に山道で大変だから、使わないものは捨てれば荷物が軽くなり、楽に登れますよ…と読める。 実際それはそうだと、お遍路始めて一回も使っていないものは送り返し、1キロほど身軽になった(笑) しかし、身軽になった身で歩いていると、あの言葉の真の意味が違うように感じられた。 思えば「2004年の悪夢」と自ら呼んでいる最悪の出来事がある。 この年はそれに続き、会社の金を横領するやつだの、裏切る役員だの現れ、散々な一年だった。 しかし最初に起きた悪夢事件は今なお心に引きずっており、その時に一応の決着はみたはずなのに、未だ更なる復讐方法を考える自分がいる。 例え何を思い付こうが、もう実行されることのない復讐… 普段は忘れても、何かのおりに出てくるこの憎しみ… 忘れられたら、どんなに幸せかと思っていた。 これこそが、「捨てれば軽くなる」の正体ではなかったか。 八十八ヶ所修行を終えた時、この思いを捨てられるのか。 何かを得よう…地位でもお金でも物でも何でも得ようと思い、頑張ることは誰でもあろう。 何かを捨てるために頑張ろうなどと考えて生きてきた事は一度もなかった。 我が人生、大きな岐路にいるのだろう。 しっかり考え、満願成就を目指したい。
2011.02.02
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いや~ マジ膝痛い(ノ△T) 歩きはやっぱり大変ねぇ… しかし、今日は山寺ではないお寺を一つ参拝するのみ。この23番寺は厄除けで有名なお寺。 ここは普通の参拝だけでなく厄払いもお願いするので、時間かかると思うので、次を目指さず中休み。 無事厄払いは終わったものの寺の階段をまともに降りられない(ノ△T) 寺の方が見かねて手を貸してくれる始末(-.-;) 寺の横の温泉は痛みに効くと言うので入ってみる。 一時間もしないうちに痛みが引いた… すげーっ!さすが薬王寺!名前の通り!仏様現るo(^-^)o 意気揚々と今夜の宿泊先、バスへ向かう(*´艸`*) 歩きお遍路さんの為に、バスを改造して無料で眠れるようにしてくれているのだ。こう言った宿を善根宿と言う。 しかし、これは北海道にもライダーハウスと言う名である。バスや電車で旅人のために、同じようにされた施設がある。 しか~し、ここの大きな違いは、このバスは民間の旅館が設置しており、夕方5時頃に旅館の特大弁当にあったかお汁などのお接待があるのだ!(°□°;) 無料で泊まれるとは聞いていたが、無料夕食付きにはビックリ(??????@) コンビニ弁当の軽く二倍はありまっせ! バスの神様現るo(^-^)o 食後しばらくすると、やはり足が痛み出した。 そうこうしているうちにもよおしてきた……特大弁当のおかげ(*/ω\*) すぐそばのローソンでトイレに入る。 ガーーーン(°□°;) 和式かよ(??????@) この膝でしゃがむのあり得ねー(°□°;) しかし、我慢も限界…手すりもあるし、頑張るか(>_<) しゃがむこと数分…スッキリしたものの、立ち上がれるのだろうか… 手すりを持って、「えいっ!」 ん!?なんだ??? 両足ともほとんど痛みがない…… 数分しゃがむことで、ずれていた何かがうまく収まったのだろうか(*´艸`*) いや~、トイレの神様現るo(^-^)o 明日には新しい薬が送られてくるので、これで保ちそう(笑) 今日は色々な神様仏様が現れたねぇ…これぞ修行の成果なのか(*´艸`*)
2011.02.01
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