愈々庵気まぐれ日記

愈々庵気まぐれ日記

2020.09.08
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カテゴリ: 自然
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八月末から9月初めにかけて約10日間に大型台風の3連発であった。
しかもそれらはほとんど同じルートを通り、沖縄県から九州の西沖をかすめ
朝鮮半島をかすめて消滅していった。

かって社会主義国家から資本主義国家を守る前線としての
日本列島が有ったが、気象学的にみると朝鮮半島を含む大陸は
日本列島によって台風の脅威から守られている。
太平洋の熱水からのエネルギで出来る台風は日本列島を越えると
日本海の冷水域に入って急激に衰え大陸に向かう前にしぼんでしまう。
天気図で見ると綺麗な円型の輪から急に萎びたゴム風船のようになる。

トランプ大統領は日本に防衛費の負担増を要求してくるが、
日本は朝鮮や中国に台風からの防衛負担金を要求したい気分である。

そんな台風の合間、夕暮れの西空を見ると傘の開いた松茸のような
雲が出来ていた。もう少し脚が長いと広島の悪夢を連想するが
なんとか高感度の範囲に収まっている。



特に傘のエッジは悪夢とは程遠い絹雲の装いである。
クラゲ雲と言う名もあるらしい、そう呼ぶことにしよう。




気象学的には雲は10種に分類されるそうだ。
高層に現れる巻雲、巻層雲、巻積雲
「天高く馬肥ゆる秋」という言葉があるが、秋の雲は上層雲と言うことが分かる。
ちなみに大気の上層とは大体1万メートル以上である。
山で見る雲海、谷間を漂うガス雲、富士山を美しく見せる浮き雲などは下層雲。
下層とは約5千メートルくらいまでの地表に近い範囲。
その中間は空気や湿気に富み、動きも激しい中間層で大空を演出
するのも中層雲が多い。



雲の学術名

学術用語としては巻、層、積、乱4字の組み合わせである。
そんな味気ない用語とは別に古来高層雲をすじ雲、うろこ雲、うす雲
などと呼んできた。
同様に中層雲をひつじ雲、おぼろ雲などと呼び、
下層雲をきり雲、わた雲などと呼び、
中下層にまたがり厚みを持つ雨雲などと呼んできた。

特記に値するのは入道雲とも呼ばれる夏の勇者、積乱雲である。
この特別な雲は地表から1万メートル以上にも立ち上がる特別なものである。
熱せられた大地は強い上昇気流を生みつむじ風、竜巻、落雷、稲妻を生み出す。
湿気や空気に乏しく高度1万メートル前後を飛行する
ジェット機から見る積乱雲は力強く垂直に伸び、
「入道」というよりは荒れ狂い、のたうつ竜である。


大気層と雲



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Last updated  2020.09.08 13:47:31
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