愈々庵気まぐれ日記

愈々庵気まぐれ日記

2020.10.04
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中秋の名月のブログを書いていて彼岸にまつわる話として曼殊沙華を思い出した。


濡れて泣いてる じゃがたらお春
未練な出船の ああ鐘が鳴る ララ鐘が鳴る  

うつす月影 いろがらす 父は異国の 人ゆえに
金の十字架 心に抱けど
乙女盛りを ああ曇りかち ララ曇り勝ち

平戸離れて幾百里 つづる文さえ つくものを
なぜに帰らぬ じゃがたらお春
サンタクルスの ああ鐘が鳴る ララ鐘が鳴る​

江戸時代長崎では偉人の男性と日本人の間に生まれた子はそれだけで罪人であった。
一種の流人としてジャガタラ(インドネシア)に追放された。お春もその一人で
母国への慕情を歌ったのがこの歌である。
「長崎物語」という話の主題歌であるがいついつまでも歌い継がれ数えきれない


9月末から我が家の植え込みや散歩道で見かけた花をスマホ写真に納めておいた。



曼殊沙華は別名ヒガンバナであるがアジアに広く分布し、日本では北は
北海道から南は南西諸島まで文字通り全国に自生している。
ただ自生していると言っても人工的に渡来したものであるから
人跡未踏の地には無い。
曼殊沙華・彼岸花と書いたが全国的には異名が沢山あり千近くとも言われている。
Lycorinという猛毒を持つので農作物からの虫よけとか田んぼのあぜ道に植えて
モグラ防ぎにしたそうだ。また墓地に多く植えられたことから不吉な名前が多い。
彼岸の頃地面からいきなり花径が伸び、花が終わると葉が生えてくる。
学名はLycoris radiata でLycorisはギリシャ神話の海の精に因み
radiataは花弁が放射状に伸びることからである。
日本名が多岐に亘るのでタイトルは学名にしておいた。



白い曼殊沙華を知ったのは20年くらい前である。
新聞の地方版に記事がありそれ以降所々で見かけるようになった。
そして最近では大して珍しくもない存在となった。





そして最近ではゴールドの曼殊沙華をよく見かけるようになった。



こうなるともう赤い曼殊沙華の持つ陰気な印象は吹っ飛んでしまう。
白とゴールドの曼殊沙華を左右に従えて赤いサルビヤがなんだか偉そうである。



さてこの花は実を付けず球根で繁殖する。白やゴールドの花はほぼ間違いなく
人工的と思われるが種を付けい球根植物をどうして交配させるのだろうか。
電子組み換えが使われているのかもしれない。








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Last updated  2020.10.04 16:40:34
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