のんびり・ゆっくりダイエット

のんびり・ゆっくりダイエット

2026/05/13
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カテゴリ: 家族





クマさんの診察のため、朝早く家を出ました。
予約は10時だったけれど、
病院はとても混むと聞いていたので、
9時10分には到着しました。

呼ばれたのは9時40分ごろ。
縫合してくださった形成外科の 青木先生が
やわらかい表情で迎えてくれました。

先生の顔を見た瞬間、
クマさんと私は深く頭を下げて
「ありがとうございました」と、
胸の奥から言葉が出ました。

先生は静かに言いました。

「チェーンソーで切っていたので、
木くずがたくさん入っていました。
綺麗に洗い流しましたが、
もし残っていたら化膿したり腫れたりします。
しっかり見ておいてくださいね。
親指を切り落とさなくて、本当に幸いでした」

縫合部分を見て、
その日は半分だけ抜糸。
親指の添木もはずしてくださいました。
「次は金曜日に全部抜糸しましょう」と言われ、
少し安心して病院をあとにしました。

帰宅してすぐ、
ノブと長男にLINEで経過を報告しました。

ノブはすぐに返してきて、
「順調にいってるなら、少しずつ動かせってことやね」
と、私が言う前にまるでそばで聞いていたかのように。

長男からも、
「順調そうで何よりやね」
と短いけれどあたたかい言葉が届きました。

家族のこういう一言が、
心を支えてくれます。

家に戻ると、
クマさんは玄関に荷物を置いたまま、
そのまま畑へ向かっていきました。

「トウモロコシの苗が育ってるから、植えてくるわ」

親指の添木が外れて、
先生に
「高齢だからこそ、指を動かすように」
と言われたばかり。

だからクマさんは、
痛みがあっても、
まだ不自由でも、
畑へ向かったんだと。

私は思わず言いました。

「トウモロコシなんて、どうでもいいやん・・
今日はゆっくりしとき」

でもクマさんは、
聞こえているのかいないのか、
そのまま畑へ歩いていきました。

その背中を見て、
私は急いで汚れてもいい服に着替えて、
あとを追いました。

畑に着くと、
もうトウモロコシは植え終わっていて、
クマさんは肥料をあげるところでした。

私は黙って横に立ち、
肥料を入れるのを手伝いました。

土の匂い、
風の音、
クマさんの少しぎこちない手の動き。

その全部が、
なんだか胸にしみました。

肥料をあげ終わったとき、
クマさんがふっとこちらを見て言いました。

「ありがとう。助かったわ」

その声が、
畑の空気にやわらかく溶けて、
胸の奥がじわっと温かくなりました。

“ちょっと元気になったら、こうなんです”
そう思いながら、
でもその“こうなんです”が
どれだけ日々を支えてくれているか、
ふっと気づいてしまう瞬間でした。


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Last updated  2026/05/13 05:36:17 PM
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