TESTAMENTO

TESTAMENTO

2021.03.05
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それを人は孤独と言う。
 …なにをいまさら…と思う。

 SF世界では、ときにテレパシーを有する知的生命体が種族全体で一つの知性を共有して、個体としてではなく種として振る舞うという状況が設定されることがある。
 個体の獲得した経験・知識・思考…は種全体にフィードバックされ、一つの意識を形成する。
 それは世代を超えて引き続けられることとなり、超生命体とでも言われるような存在となって行く。

 実世界でも遺伝子レベルでは、同様なことが起きているのかもしれない。
 それは種全体として環境変化に適応し存続のために獲得したものであり、それ故に現在まで存続できた結果でもあると言える。
 うまく適応できなかった群れは、既に系統樹からは消え去っているかもしれない。

 実世界での個体は、他の個体と直接結びつけられることは無く、それぞれの意識はそれぞれの膜に覆われた独立したものと認識される。


 共鳴・共感して一体感を抱こうとも、決して一体になることは無く、個は個としてその一世代を過ごすことになる。
 前後数世代に渡る共有は、様々な面で行われるかも知れない。
 しかし、あくまでも個は孤であり、独りであることに変わりはない。

 思いを深くするとき、その孤・独を感じることになるのだろう。

 一人で生まれ、一人で死んでゆく。
 一人で生きるその時間を、どう生きるのか。

 基本的には利己的であるが、生き方によっては違うように見えるかもしれない。
 それは生き方の問題なのだろう。





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最終更新日  2021.03.05 09:50:35
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