TESTAMENTO

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2021.05.07
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カテゴリ: 読んだ本
「感染症の世界史」を読み返していた。
 連休、ステイホーム…ということもあって、読書には最適な環境となり、362ページの文庫本を抱きかかえて一気に読み通した。
 ネット記事やTVニュースを追いかけていて、紙の本の小さな活字を追うのは、ずいぶん久し振りだ。

 時には、文字だけの情報を自分のペースで探って、想像力を働かせる作業も必要だなと感じた。
 編集された2次情報を画像と共に受け取るばかりだと、自分で考えることを忘れてしまうようだ。
 流れて行く膨大な情報は、無批判に或いは偏った見方でしか受け止められず、いつの間にか流されて行くだけになってしまっていたようだ。

 遺伝子情報解析などの新しい科学技術により、不可視領域であった微細世界を認識できる時代になり、人類と共に存在し続けて来た微生物との歴史を再評価出来るようになった。
 人類誕生からずっと微生物と共に歴史は刻まれて来た。
 感染症やパンデミックの状況の痕跡は、至るところにあった。


SARSの兄弟分であるCovId-19は、SARS-2と呼び変えたほうが解りやすい。
 いつまで有難がって「新型コロナ」と呼んでいるのだろうか。
 インフルエンザ同様に次々と変異してゆくことも当たり前のことだ。

 パンデミックが生じることも高速大量移動の世界で、高密度高効率の経済社会では、当然のことだろう。
 誰も想定できた事だと白状したくないのだろう。

 不都合な真実をバラマキながら、しばらくはパンデミック禍の社会が続くのだろう。
 その中で生きてゆくには、指針がひとつは欲しい。
 忘れた頃には、また読み返すことになるだろうな。





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最終更新日  2021.05.07 23:12:00
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