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2008.12.27
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カテゴリ: 映画感想
内容
ある日の夜。
宇宙生物学者ヘレン・ベンソン(ジェニファー・コネリー)の自宅に
謎の男たちが現れる。
とりあえず亡き夫の連れ子・ジェイコブ(ジェイデン・スミス)を隣人に預け。。
そして、有無を言わさずに確保され連れて行かれてしまうのだった。
連れて行かれた場所には、天文学、物理学の権威と呼ばれる者たち。。。
そんな中、開かれた会議で告げられる。
現在、地球に超高速で小惑星と思われる物体が向かっているという。

が、、、時すでに遅く、時間は70分ほどしかなかった。
対策を考えられるが、時間は迫り、対比するしかない状態。
そして、、、残り1分。。。。そして、、、時間は来た。。。。。。

が、、爆発は発生しない。。。。
そこにあったのは、光る球体。
球体はセントラルパークに降りてきて、、、、その球体から、人影が現れる。

内容2
近づく、ヘレンたち科学者。
が、手を差しのばしたその瞬間、銃声!!!!
宇宙からの来訪者に動揺した兵士の1人が発砲したのだった。
倒れる生命体。

全てが止まってしまう。

生命体の言葉により、ロボットは停止するが。
その治療のために、生命体を施設へと移送するのだった。
分析作業を含めた治療がはじまるが、奇妙なことが判明する。
白濁したゼリー状の外皮の中から、、『人のカタチをしたモノ』

すると。。。男(キアヌ・リーブス)は、答える。

『この星を救うため』と。。。。。。




敬称略




宇宙からの来訪者。
『男』の目的は、『この星を救うため』。。。
が、、『星』を救うには、その元を絶たねばならないと
『人類の根絶』を、企てる、、、
しかし、男は、『人』に触れ変化していく。


と言う感じだ。

ま、一応、流れは、難しくはない。

圧倒的な『地球外生命体』の存在を表現し、
無力な『人類』

そこに、人類のエゴなどを描きながら、
何をするか分からない生命体の見えない恐怖と戦おうとする、、、

その一方で、根本的な解決は、話し合い
そしてその中から出てくる、人類の変革であると考える科学者。

最終的に、納得する『クラトゥ』の部分まで、
『クラトゥ』の心の変化も含め、
人間の様々な様子も詳細に描きながら、
現在の『技術』を駆使して、見せ場を作り上げている印象だ。


確かに、流れは間違っていないんだよね。
そこそこ、見せ場もあるし。
『クラトゥ』の気持ちの変化を『もう1人の生命体の変化』に代弁させるなど

ある程度分かり易くできている。

最後の『オチ部分』の、アッサリしているところは
結構気になる部分でもあるが、

ギリギリ、物語は成立しているのだ



ただね。。。。どうも、根本的に問題なのは
『クラトゥ』の変化と、それをうながすための『ドラマ』なんですよね。

ハッキリ言って、それが甘い!!!!
甘すぎる!!!
かなり中途半端です!!!



きっと、こう言うことなのだ。
『子供』を見て、そこにいる継母
それらの姿の中に、人類の『別の面』を見るカタチなのだ

が、、この2人との『交流』が、ほとんど描かれていません。

若干ネタバレになりますが、
子供に連れられ、母との合流場所に指定した『場所』
ココにこそ『意味』が存在するわけです。
が、そこまで、子供と『彼』の2人も描かれ方がイマイチ。
この根本的な部分があってこそ、
子供の純粋さ、、そこに潜む恐怖感など、
人間のカタチの1つを見ることが出来るはずなのだ。
その流れからの、母との合流である。

最も、重要な部分で外してしまっている感じだ。

いくら何でも、ここから、最後の『庭』ではねぇ。。。。。。



他にも、中途半端な部分は存在する。
たとえば、、ヘレン以外の科学者である。
明らかに協力者がいてもおかしくない状態なのに、
カット的に、一部しか存在しない。
たしかに、主人公はヘレンであるが、、、ここも、かなりご都合主義。

とまぁ、、、
物語は、成立していても、中途半端な部分も多数存在する



わたし的な印象であるが、
『悪くはない』でも『期待』し過ぎると、ガッカリする可能性は高い感じ。
もちろん、ネタ自体も、ある意味難しいのもありますけどね。。。




以下、、かなりの苦言ですので、注意!!

さて、、、どうしてもヒトコト。
1951年。『地球の静止する日』が公開された。
この映画は、そのリメイク作品である
基本的なネタは、同じである。
1.好戦的は異星人ではないところ。
2.地球人に警告しているところ。

そして、その前提を元に、『地球の』は、
圧倒的な科学力の差を、地球文明を停止させるという
最も、衝撃を与え、理解しやすいカタチを、低予算で行ったのだ。
『ゴート』のシンプルさも、同じ意味だ。
そして、人類と対話をするために、『人類と同じカタチの異星人』を出したこと。

完全に、『アイデアが全て』と言って良い作品であり、
同時期公開され衝撃を与えた『宇宙戦争』などとは、
まったく違う形の『異星人との交流映画』だったのである。

が、ココで重要なのは、そのアイデアを活かすために行ったことなのだ。
それは、『SF映画』に『ドラマ』というモノを持ち込んだことである。
そのためもあっての『人型異星人』だったのだ。
そして詳細に描かれたのは、『異星人と人類の交流』である。

その『交流』があってこその、『結末』なのだ。

しかし、今回のリメイク。。。それが、薄い!!
コレでは、私のように『地球の』に心酔する者に言わせると
バカにしているように感じてしまう。

ハッキリ言う。魅せるSFとしてはチープかもしれないが、
そこにあるドラマ性は、圧倒的にリメイクを上回り、詳細に描かれているのだ!!
その『ドラマ性』に衝撃を受けたからこそ、
それから後に公開された『同様の映画、TV』などは、影響を受けていったのだ。

これだけは、ハッキリと書いておきたい
こんなリメイクなら、必要ない
たとえ、映画として『普通』程度の評価を下すことは出来ても
『SF好き』としては、許せません!!
言い過ぎかも知れませんが『愚作』『駄作』だ!!







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Last updated  2008.12.28 22:37:22


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