ライフキャリア総研★主筆の部屋

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2002年06月07日
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 本ばかり読んでいた大学生のころ、気に入った箇所には三色ボールペンで線を引く……じゃなくて、ルーズリーフのノートにボールペンで書き写したものです。

 そして、時間をおいて何度も読み返してその意味をじっくり考えた。もしかすると、あれが書くトレーニングであり、自分のアタマで考えるトレーニングになったかもしれない。いい文章って、うつるんですよね。

 当時は本多勝一や齋藤茂男のルポルタージュの熱烈な支持者で、小説よりノンフィクションを好んでいました。社会思想史と実存哲学、社会学が好きだったので、その関連の本も分からないなりにいろいろと。

 いまもう一度、あの宝物ノートを復活させようかな、このHP上に。

 昨日は終日自宅で仕事だったので、短い原稿を2本仕上げる合い間に、精神科医・神戸大学名誉教授の中井久夫先生のエッセイ集『清陰星雨』(みすず書房)に読み浸りました。

 実家の2階には今は亡き祖母が使っていた畳の8畳間と6畳間の続き部屋があり、ここにごろりと寝ころんで本を読むのが至福のときです。すぐ前がバス通りなので騒音がひどいけれども、窓を開け放つと風通しがとてもいい。畳って、なんて寝心地がいいんだろう。

 このエッセイ集、最初はあまりパッとしない身辺雑記だなあと思っていたら、それは単に私が自分で理解できる部分を上っ面だけ追いかけていただけということが後で分かりました。

 読み進むうちに、深い思索の世界へどんどん誘い込まれていく。ひとつのものごとをここまで深く洞察できる頭脳に感動し、ため息が出てくる。

 それは知的なゲームとは程遠く、精神科医という生身の人間に相対する現場に長くいた人ならではの人間に対する独善でない批判精神に裏づけされた知、情、意、愛が感じ取れます。とても心地よい世界でした。






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最終更新日  2002年06月07日 10時50分10秒


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