ライフキャリア総研★主筆の部屋

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2004年01月07日
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 私の知人が法的なトラブルに巻き込まれ、解決すべく法律関連のサイトで過去の判例を調べたり、Q&AのBBSにSOSのメッセージを書き込んだりしています。

 プライバシーの問題があるので詳細は書けないけれども、かなり紛糾していて、知人が莫大な金銭的負担を強いられる可能性が高くなっています。

 Q&AのBBSではおかげさまで法律に明るい人たちからのアドバイスが次々と寄せられ、それはそれは有り難いことなのだけれども、どうにも気が晴れません。

「裁判で争っても99%負ける」等々、シビアな書き込みばかりで、確かにそれが実態なのかもしれませんが、どうにも理不尽で腑に落ちないのです。救われない。

 人は困っているとき、「正しい解答」をつきつけられても、それで納得するわけではないということが、身に沁みて分かりました。

 私は、カウンセリング――相談を受けて問題解決を助ける仕事を時々していますが、多くの人のイメージと違い、カウンセラーというのは「正しい解答」を一方的に与えることは普通はしません。しゃべりすぎるカウンセラーは良くないカウンセラーで、聞き上手なカウンセラーが良いカウンセラーであると言われます(まあ、例外もありますが)。

 そんな基本は重々承知しているつもりでも、時々失敗をしでかします。私にも痛い経験があります。

 前にも書いたかなあ……それは、ある再就職セミナーの会場でのことでした。最後の質疑応答の場面で、50代とおぼしき女性から手が挙がりました。長年、事務職として企業で働いてきたのだけれども、つい最近リストラされてしまい、次の仕事がなかなか見つからないとのこと。

 事務職にこだわるから見つからないのであって、他の職種に目を向ければ、必ず何かしらありますと答えても、「だめなんです。年齢制限にひっかかるから」という。



 そんなふうに、色々とアドバイスをしてみるのですが、「先生は若いから分からないのよ」と言って、まるで聞いてくれません。

 他の人に順番が回らなくなってしまうので、だんだん私もあせってきました。「あなたのそのガンコな性格に問題がありそうですね。他の人のことも考えてください。あなた一人のために時間を使うことはできないのです」なんて言いたくもなってきました(さすがに言わなかったけど)。

 なんとも未熟なカウンセラーです。こういうときは、「そうですか。色々と探してみたけれど、どこも年齢制限があって厳しかったんですね。それは大変つらい思いをされましたねえ」などと言って、まず、相手の気持ちを受け止め、共感するところから始めるべきでした。

「あ、この人なら私の気持ちや立場を本当に分かってくれるなあ」と思える人の言葉なら、すーっと耳に入って来るものです。

 気持ちを受け止めてくれないで、「こうすべきだ」「ああしてごらん」「こうするのが正しい」「これが世間の常識だ」などと言われても、素直に従えるものじゃないですよね。

 医療や教育関係の仕事はもちろん、最近ハヤリの「コンサルティングセールス」とか「コンサルタント」とか「ソリューション営業」といった問題解決型のスペシャリストの仕事にしても、人間を相手にするからには、まず、相手の気持ちを理解し、共感するところから始めたほうが、絶対うまくいきますね。王道とか常道といったものがあると信じている人には向かない仕事でしょう。

「人それぞれの気持ち」が分からないとね。





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最終更新日  2004年01月08日 00時35分52秒


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