ライフキャリア総研★主筆の部屋

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2004年05月14日
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 さる高貴なお方のご心痛はとどのつまり、「女は子産み機械である」という不遜極まりない考え方に対するお怒りに始まっているのではないかと愚考するのである。

 しかも、「赤玉よりも白玉を多く出すのが優れた機械である」と。

 くさたみの私のような者がない知恵をめぐらしても仕方ないかもしれぬが、高貴なるお方のご心痛、わが身のことのように感じられてならない。

 私は、子どものころから差別に敏感だった。生まれて初めての強烈な体験は、弟が生まれたことだった。比喩的に言えば、それまでの「幸福な王女様」の地位を「継承順位第一位の王子様」に奪われてしまったことで、猛烈にひがんだのである。

 とくに、祖父の変貌は恐ろしいほどだった。あれほど手放しで男子の誕生を喜ぶとは! 以来、私は差別とたたかう女闘士となった。

 冗談はさておき、ダイバーシティ(多様性、差異の容認)の重要さが提唱されているが、日本社会にダイバーシティの考え方が根付くには、まだ百年以上かかりそうだ。

 日経の人事面を見れば、おじさんの顔しか並んでいない。大企業の役員はもちろんのこと、組合幹部も男ばかり。いつぞや、某1兆円企業の大ホールで行われた某産別組合の世界大会を取材した折り、数百人の参加者の9割9分が男性で、身の危険(!)すら感じたものだった。女性は、海外からのゲストと同時通訳、そして渉外担当などの事務方と私ぐらいだった。

 日本人は、よほど同質化や異端排除が好きな国民性なのだろう。階層・序列化も、かなり好きかもしれない。もっと口悪く言えば、弱いものいじめでいまの自分のポジションの高さを確認して満足する人たちが多い。大した高さじゃない……目の錯覚ぐらいでしかなくてもね。

 昨日、母のパスポート申請手続きを手伝うために、都庁の窓口へ出向いた。そこで、50代ぐらいの男性が、「その言い方はなんだ!」と、女性係員を怒鳴りつけるさまを目撃してしまった。実にいやな気分だ。



 どんなに頭が悪くても、恥知らずでも、いや、だからこそ、男と生まれてきただけで女よりえらいと考えているクソみたいな男性が日本には掃いて捨てるほどいる。

 だからこそ、そうでない男性は、ダイヤモンド以上の輝きを放っているように見える。あなたのことですよ。

 人生、希望はある。かといって、醜悪なものから目をそむけてばかりもいられない。

「女は子産み機械じゃないぞ!」と、女性の皆さん、一緒に怒りましょう。





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最終更新日  2004年05月14日 10時43分33秒


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