「あなたの……としてのプライドって、何ですか」と、尋ねられたらどのように答えますか?
「……」の部分には、職業名や社会的役割、あるいは「日本人」が入るわけですが。
私のライターとしてのプライドって、よく考えればいくつもありますが、咄嗟に思いついたのが、「類語辞典を使わないこと」なんです。
「類語辞典」というのは、同義語が数多く掲載されているので、ボキャブラリーを増やすのに便利であると言われています。私は使ったことがないので、本当に便利かどうかは、分かりません。ボキャブラリーを増やすには結局、読書しかないだろうと思うからです。
読書で増やしていくのは時間のかかる方法ですが、一生かけて続けるつもりの仕事であれば、それも当然かなと。
さて、主婦の皆さんにとっては、「主婦としてのプライド」って何なんでしょうか。自信を持って取り組んでいることや、「私の信条」のようなものですね。
「主婦としてのプライド」を明確にすることが、再就職をすべきか、すべきでないか、するとしたらいつが適切か、再就職するときの自分のウリ(強み、長所、得意分野)は何か等々を判断する材料にもなるでしょうね。
そう考えてくると、プライドというのはアイデンティティでもあり、現実へのコミットメントでもあり、未来への目標や理念・理想にも通じるわけで、結構、奥が深いかもね。
私は主婦ではないのですが、それでも家庭人としての側面は持っているわけで、「料理好きの料理人としてのプライド」なんかもあったりします。それは……
「旬の素材を生かして使う」――肉よりも魚、そして旬の野菜をふんだんに
「包丁技や手仕事にこだわる」――カッターは断面が美しくないし楽しくないのでなるべく使わない。裏ごし、隠し包丁、皮むき、面取りといった手仕事の手間隙を惜しまない
「出来合いのものはなるべく使わない」――入手の難しいエスニック料理のスパイス・ミックスは別として、化学調味料や「○○の素」の類、レトルト、インスタント食品はなるべく使わない
「レシピの情報収集は幅広く、ただし批判的に使い、盲信しない」――日ごろから「優れたレシピ」集めには熱心ですが、使うときは自分流にアレンジすることが多い。「なぜ、その手順がよいのか」という理屈を考え、料理の流れと素材を生かすコツを踏まえて作ります
「日本の伝統を尊重する」――日本人として先祖代々何千年も親しんできた素材や調理法を尊重します。放っておくと死滅しかねない郷土料理を大切にしたい
「エンタテイメントとしての食を意識する」――私は宴会料理が好き。四季折々の移り変わりや行事、お祝い事等々のシチュエーションに合わせた「テーマ」を考え、食卓のストーリーを組み立てて演出し、上演するのが楽しみ
なーんていうふうにプライドについて語り始めると、そこには自然と人柄や人生観――本人が抱いている「生きる意味」などがにじみ出てきますね。
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