ライフキャリア総研★主筆の部屋

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2007年06月12日
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ネット上のコミュニティで、若い人たちの仕事の悩みに関する書き込みを読んでいて、「人は何のために働くのか?」という問題について考えさせられました。



専門知識を必要とされる業務であるのに、勉強しようという気持ちになれない。残業や休日出勤もあり、好きな仕事なら耐えられるだろうが、自分には苦痛でしかない。このままでは、同じチームの先輩たちに迷惑をかけてしまうと思うと、いっそう気がかりだ。

いつも転職を考えているが、本当にやりたいことが何だかわからないから、動き出せない。たかだか1年程度の実務経験では、転職するときには全く有利にならないし、逆にマイナスになるように思う。

どうしたらいいのだろうか?


以上、個人を特定できないように、業種や性別などを伏せ、抽象的な表現にリライトしてあります。こういう悩みで苦しんでいる若い人は、きっと大勢いるのだろうなあと思います。

どうしたらいいのでしょうね。

私の考えでは、選択肢は2つしかないと思います。

1つは、今の仕事に対する見方を変えて、その中に面白さを発見すること。今の仕事に興味を持てないのは、自分の中に「ものを見る目」や「面白さを発見する能力」が育っていないからかもしれません。面白さは自分で発見するものであって、与えられるものでない。興味が持てないからと、運の悪い被害者のような気分で居続ける限り、何も変わらないでしょう。

そんな状態で、たとえ他社に転職しても、また、興味の持てない部分や、不満、不快に思う部分ばかりが目に付くようになってしまい、逃げるように転職を繰り返し、そうすると次につながっていくような実務経験や知識が蓄積されないので、いつまでたっても「持ち点」はゼロのまま。しかし、年齢は確実に上がっていくので、相対的に待遇や採用条件が厳しくなっていくでしょう。そして、下降のスパイラルをたどる運命が待っています。

もう1つの選択肢は、他にやりたいことを見つけてから転職する。そして、今度こそ、簡単には諦めない。石にしがみついてでも、「やりたい」と思ったことをしばらく続けてみることですね。

何のために働くのか?

私たちは仕事を買うわけではなく、仕事をしてお金を手にします。言ってみれば、私たちの時間と労働の成果の対価としてお金を得る。その繰り返しで、私たちは仕事の能力を高めていくことができ、より多くの報酬へとつながっていくわけですね。



そうした自分の期待に応えてくれない仕事なら、やらなくていい、辞めちゃっていい、次が見つからなければフリーターやニートでもいい……っていう行動原理なんじゃないかなあ。

でも、期待されているのは自分自身なんですね。このぐらいの働きができるんじゃないか、このぐらいの働きができるレベルまでいずれ育ってくれるんじゃないかという期待があって、その組織の中に迎えられている。

自分が相手に期待するより、相手の期待に応えるほうが先なんですよね。

期待に応えるのはタイヘンです。期待に応えられないんじゃないだろうかという不安をもつと、事態はますます悪くなります。

期待に応えることができれば、達成感があり、自信につながり、成長もある。そうやって、一歩ず前へ進んでいける。

つまり、就職するときは、自分の希望や期待よりも、相手の期待のサイズをよく知り、そのサイズが自分に適しているかどうかをきちんと見極めることが大切ですね。

若い人や、実務経験のない人は、つねに相手の期待のほうが、自分の現在の実力よりも上回っています。そのギャップを埋めるのは、タイヘンなことです。

それと、自分に期待してくれる相手を信じられないから、動けないのかもしれない。相手の懐に飛び込んでいけない、心を開けない、しかられたら萎縮してしまうだけ、迷惑をかけることを恐れて何もできない、コミュニケーションのとり方がわからない……。

ギブ・アンド・テイクの世の中であるのに、いままで「テイク」の部分しか経験していないので、「ギブ」という行動様式がわからない、できない、やる気がおきないということなのかなあ。

まずは、相手の期待をしっかり受け止めること。期待があるから、社会の一員として、組織の一員として認めてもらえて、生きていける。期待が先で、自分が後なんですね。

人間というのは不思議なもので、自分の期待どおりに事が運ぶよりも、自分が相手の期待に応えられて相手に喜んでもらえたときのほうがもっとうれしい。そうじゃありませんか?



逆に見れば、相手の期待と自分の実力のギャップを埋められないという不安が自分を苦しめます。でも、自分の中から湧き出してきた不安は、自分で乗り越えられます。

できるかできないかは、やってみなければ、わかりません。今日できなくても、明日できるかもしれない。今日、「できないかもしれない」とか「興味が持てない」と思っていた自分を、明日は変えられるかもしれない。

結局は、自分を変えることを恐れないことが、いちばん大切なのかなあ。

自分探しなんてやめて、まずは「自分だめし」から始めたら?













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最終更新日  2007年06月12日 13時26分17秒
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