毎日が新しい出会いと発見の連続ですね。そして、不思議なことに何かのキーワードでつながっている。
たとえば、最近の私のキーワードの1つは「お風呂」。
先日、インタビューさせていただいた紳士は、銭湯が大好きで、いつも替えの下着とタオルをカバンに忍ばせているのだとか。
彼がお気に入りの銭湯の3条件は、
1)天然温泉
2)富士山のペンキ絵
3)露天風呂つき
この3つを満たすのが東京でいえば浅草の「蛇骨湯」だそう。蛇骨湯といえば、入ったことはないけれど、その手前のバーには、何度か遊びに行ったことがあります。こんどはぜひ、蛇骨湯にも浸かってみたい。
お風呂といえば、先日、このブログにも書いたけれど、財政破綻した夕張で、バス代が上がってしまったために唯一の楽しみの銭湯へ通えないと嘆くおばあさんのことが忘れられない。日本全国にはお風呂大好きなお年寄りが大勢いる。
私だって、年をとって思うように動けなくなり、仕事ができなくなったら、毎日のように大きな湯船にゆったり浸かって鼻歌でも歌って過ごしたいなと思う。お風呂仲間とのおしゃべりも楽しみだ。
若いころ、日本の国のために汗水流して働いてきて、その挙句が、好きな風呂にも入れず、1カ月も2カ月も部屋の中に引きこもって寝たきりになっているなんて、そんな気の毒なことがあっていいのだろうか! という言葉をまた別の場所で聞いた。
内湯が普及したいま、お客が来なくて経営が苦しい銭湯は多い。自分たちの生き残りのためという意味もあるが、それ以上に、お風呂好きなお年寄りのためになんとかしたいと、新しい介護ビジネスを立ち上げた人がいた。
営業時間外の午前中の銭湯を利用したデイサービス「湯~亀」。
見学をさせてもらった。最初のうちは簡単なリハビリ体操やゲームを全員で行い、お昼ご飯を一緒に食べてから、男女に分かれての入浴タイム。
みるみるお年寄りの表情が明るくなっていった。それ以上に、ケアをするスタッフの皆さんの表情が明るい。仕事をしている人が楽しくなければ、お世話をされる人はもっと楽しくないだろうという経営者の言葉が忘れられない。
お風呂つながりの話は、次はどんな方向へ展開するやら。
いまや「敬老」という言葉はすっかり形骸化してしまったが、この日本の社会を築いてきた先輩たちへの共感、感謝の情なしに、今を生きる私たちの幸せはないだろうと思う。