今朝の朝刊を読んで、ゆくゆくは移住しようかと一瞬、思った。
東京都日の出村は来年度から、75歳以上の後期高齢者医療制度の対象町民が医療機関で支払う医療費の自己負担分を町が全額負担する方針を固めた。自治体支援による自己負担無料化は珍しく、厚生労働省は「こういった取り組みは初めて聞く」としている。来年度予算案に約8500万円を計上するという。
(朝日新聞2008年9月18日朝刊)
結婚していないし、子どももいない自由業の私には、「老後の不安」が重くのしかかる。生活保護だけは受けたくないけれども、年金は国民年金とわずかな自助努力の年金基金で頼りない。貯金もまだまだ足りない。節税対策がへたくそなんで、重すぎる税負担で虫の息の状態。家はあるけれど、メンテナンスにお金がかかることを考えると憂うつ。自営だから病気をしたり重い障害を負って稼ぐ術を失ったらどうしようか。隣に住んでいる両親がいずれ亡くなってしまったら、何を心の頼りにして生きていけばいいのか……と、ネガティブに考えるならどこまでも奈落の底に落ちていく感じがする。
いいなあ、高齢者の医療費無料化……。よくやったぞ、日の出村と、喜んでいいのか。
食い詰めて移住するのは仕方がないとして、そうではない移住にはベタベタの利己主義を感じ取ってしまう。
この「食い詰める」には、経済的事情ばかりでなく、社会的事情(その国・その土地の人と仲良くできない)、精神的事情(アイデンティティを感じられない)もありそうだが。
人間は生きているのではなく、生かされているのであって、生かされている場のメンテナンスと質的充実、そして恩返しは人間の義務ではないかと思う。
「日の出村モデル」が自分の住む地域で可能かどうかを研究し、その価値を信ずることができるなら、その実現のために努力するというのが、たぶん、正しい生き方なんだろう。もちろん、独力じゃできないけれど、皆がそうするのがいいと思うなら、協働できるなら、きっと実現するだろう。
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