読書家とっすぃのうさぎ跳びマインドブログ

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2025年03月03日
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こんにちは、とっしぃです!

今日は「なぜ人は病気になるのか?」という非常に興味深い本から学んだことをシェアしたいと思います。この本は寺田滝さんによるもので、私たちが何気なく感じている不調の正体や、本当の健康を手に入れるための秘訣が詰まっています。

皆さんは「なんとなく調子が悪い」「疲れがとれない」という経験はありませんか?実はそれ、放っておくと本格的な病気になるかもしれない「未病」の状態かもしれません。今回はその謎に迫ります!

未病とは?正常と異常の間にある"グレーゾーン"

西洋医学では体の状態を「正常」か「異常」かの二択で判断します。検査で異常がなければ「あなたは健康です」と言われるわけですね。でも実際には、健康と病気の間には明確な境界線はなく、「未病」と呼ばれるグレーゾーンが存在します。

未病は次のようなプロセスで進行します:

  1. 体のどこかで炎症が起こる
  2. 腸のバリア機能が弱まり、栄養吸収が悪くなる
  3. 毒素が体内に蓄積する
  4. やがて本格的な病気へと発展する

つまり、未病の段階で対策すれば、病気にならずに済むんです!そのためには自分の体の状態をよく知り、早めに対策を講じることが大切です。

未病の正体は「福神疲労」?直径3cmの臓器が健康を左右する

未病の正体として注目されているのが「福神疲労」です。福神って何?と思った方、これは腎臓の上にある直径わずか3cmほどの小さな臓器のことです。

この小さな臓器が実は体のバランスを保つ超重要な役割を担っています。特に「コルチゾール」というストレスホルモンの分泌を調整し、以下のような働きをしています:

  • 血糖値の調整
  • 炎症の抑制
  • 免疫機能の調整
  • 睡眠やストレスのコントロール

このコルチゾールの分泌バランスが崩れると、次のような不調が現れます:

  • 朝起きられない
  • 疲れが取れない
  • 気分が落ち込む
  • 甘いものが無性に欲しくなる
  • やる気が出ない

これらの症状、思い当たることはありませんか?これが「福神疲労」の兆候なんです。

福神疲労の進行:3つのステージ

福神疲労には3つの進行ステージがあります:

ステージ1:まだ無理がきく段階。疲れを感じても休めば回復する。

ステージ2:疲れやすくなり、回復に時間がかかる。

ステージ3:極度の疲労状態で、日常生活にも支障が出る。何もできないほど体力が低下する。

ステージ3まで進行すると回復にとても時間がかかるため、早い段階で気づいて対策することが重要です。

福神疲労の正体:HPA軸の機能障害

実は「福神疲労」という病名は正式には存在しません。これは医学的には「HPA軸の機能障害」と呼ばれるものです。

HPA軸とは何でしょう?これは「視床下部(Hypothalamus)-脳下垂体(Pituitary)-福神(Adrenal)」の連携システムのことです。このシステムがコルチゾールの分泌を調整しています:

  1. 視床下部が司令を出す
  2. 脳下垂体を通じて福神にコルチゾール分泌を指示
  3. コルチゾールが多すぎると「もう出さなくていい」と、少なすぎると「もっと出して」と指示が出る

このHPA軸のバランスが崩れると、コルチゾールの分泌が乱れて体調不良を引き起こします。これが福神疲労の正体なのです。

福神疲労を引き起こす5つの根本原因

福神疲労(HPA軸の機能障害)の根本には5つの原因があります:

  1. 慢性炎症
  2. 低血糖
  3. 睡眠不足
  4. ストレス
  5. 運動不足

これらがHPA軸の働きを乱し、コルチゾールの分泌をコントロールできなくなると、体の様々な機能が低下します。さらにこれが5つの根本原因を悪化させるという悪循環に陥るのです。

それでは、この5つの原因について詳しく見ていきましょう。

原因1:慢性炎症

私たちの体には細菌やウイルス、怪我などの刺激に対して「炎症」という防御反応が起こります。急性炎症は痛みや発熱を伴う一時的なものですが、慢性炎症は自覚できないレベルで長期間続き、気づかないうちに体の不調を進行させてしまいます。

慢性炎症は以下のような病気と関連しています:

  • 糖尿病
  • 脂質異常症
  • 肥満
  • うつ病
  • 不眠

炎症はサイトカインという物質によって調整されています。炎症を引き起こす「炎症性サイトカイン」と、それを抑える「抗炎症性サイトカイン」のバランスが重要です。慢性的な炎症が続くとこのバランスが崩れ、炎症が全身に広がり、組織がダメージを受けて元に戻らなくなります。

慢性炎症を抑えるには、抗炎症作用を持つ栄養素を積極的に摂取することが大切です:

  • 抗炎症性脂質:EPAやDHA
  • 抗炎症性ハーブ:ベルベリン、ケルセチン、クルクミンなど
  • ビタミンD

これらを日常的に摂取することで、慢性炎症を抑え、健康維持につながります。

原因2:低血糖

近年、糖質制限ダイエットが流行し、血糖値を下げることが健康的だと考えられがちですが、実は糖は脳や筋肉などのエネルギー源として不可欠なものです。

低血糖はミトコンドリア(細胞内でエネルギーを生み出す小器官)の機能低下を招き、様々な健康問題につながります。低血糖は主に3つの原因で引き起こされます:

  1. 血糖を上げるホルモンの分泌障害:ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が低下すると、筋肉を分解して糖を作り出す糖新生がうまく機能しません。

  2. 肝臓の機能障害:肝臓の働きが悪いと糖の生成が滞り、低血糖を引き起こします。

  3. インスリン抵抗性:インスリンの働きが鈍くなるインスリン抵抗性は、血糖値の乱高下を招き、結果として低血糖状態になることがあります。

糖質制限が低血糖を悪化させることもあるため、極端な食事制限ではなく、適切な糖質を選ぶ「糖質選択」が重要です。また、食事のリズムを整え、血糖値の急激な変動を防ぐことが健康維持には欠かせません。

原因3:睡眠不足

睡眠は私たちの健康に非常に重要な役割を担っています:

  1. 脳のコンディションを整える
  2. 記憶の再構築・定着
  3. 自律神経のバランスを整える

睡眠ホルモンである「メラトニン」は免疫力を高め、抗酸化作用を持つ大切な物質です。メラトニンはセロトニンから作られ、セロトニンは日光を浴びることで生成されるため、適度な日光浴が推奨されます。

また、成長ホルモンも睡眠中に分泌され、細胞の修復や代謝の調整に関与します。この成長ホルモンは特に深いノンレム睡眠時に多く分泌されるため、質の良い睡眠が重要です。

睡眠不足は健康に様々な悪影響を及ぼします:

  • 慢性炎症を引き起こす
  • インスリンの効きを悪くし、糖尿病リスクを高める
  • 血圧を上昇させる
  • 食欲のバランスを乱し、過食につながる

睡眠不足の原因としては、ホルモンバランスの乱れ、腸内環境の悪化、肝臓の解毒機能の低下などが考えられます。特にストレスホルモンのコルチゾールや女性ホルモンのプロゲステロンの乱れが影響を与えます。

原因4:ストレス

現代人は様々なストレスに囲まれていますが、ストレスは我慢するものではなく、できるだけ減らすことが重要です。

本来ストレスとは、外部からの刺激によって体に生じる反応を指し、気圧や気温の変化によっても影響を受けます。特に急激な天候の変化は自律神経を乱し、体調不良を引き起こします。

興味深いのは、人間の脳は原始時代から大きく進化しておらず、ストレスの種類を細かく区別できないという点です。そのため体は常に危険な状況だと判断し、ストレスホルモンを分泌し続けることになります。

ストレスの感じ方には個人差があり、他人には理解されにくいものです。そのため医師であっても患者のストレスの根本原因を突き詰めることは難しく、治療には時間がかかります。

さらに脳は体内のエネルギーを20%も消費するため、ストレスによって脳が過剰にエネルギーを使うと、他の臓器に必要なエネルギーが不足してしまいます。

ストレスを軽減するためには、過度な承認欲求を手放し、自分にとって無理のないストレス対策を習慣化することが大切です。

原因5:運動不足

運動は私たちの健康を守る「サプリメント」のような存在です。食事や睡眠と並んで生活習慣の重要な要素であり、病気を防ぐ効果があります。

運動には3つの大きなメリットがあります:

  1. インスリン抵抗性を改善する:インスリンは血糖値を調整する役割を持っていますが、運動不足になるとその働きが弱まることがあります。

  2. ミトコンドリアを増やす:ミトコンドリアは細胞のエネルギーを作り出す働きをしています。運動をするとミトコンドリアの数が増え、体のエネルギー生産が活発になります。また運動は内臓脂肪を減らす効果もあり、それによってインスリンの働きを邪魔する物質の分泌が抑えられます。

  3. 自律神経のバランスを整える:運動をすると気分がすっきりしたり、充実感を感じたりすることがあります。これは運動がストレスを軽減し、心の健康を保つために重要な役割を果たしているからです。実際に運動は抗うつ薬と同じくらいの効果を持つという研究もあります。

さらに運動は福神疲労の状態に合わせて取り入れることが大切です。軽度の疲労なら適度な運動が効果的ですが、重度の場合は無理をせず、軽いウォーキングやヨガを取り入れるのが良いとされています。

5つの根本原因から身を守る方法

病気の予防や改善には生活習慣の見直しが重要です。特に食事、睡眠、運動の改善が鍵となります。

食事改善のポイント

食事については個人差を考慮しながら栄養を摂取することが必要です。ただ栄養素を摂るだけでなく、吸収や消費のバランスも考える必要があります。

例えば鉄や亜鉛が不足している場合、単に補うのではなく、なぜ不足しているのかを分析することが必要です。さらに腸内環境が悪化していると、せっかく摂取した栄養がうまく吸収されず、かえって害になることもあります。

具体的には:

  • 主食:玄米がおすすめ(ビタミンやミネラルが豊富)。消化が苦手な人はおかゆ・玄米や大麦を混ぜるといいでしょう。

  • バランスの良い食事:体に優しい豆類、ごま、野菜、魚、椎茸、芋を意識した食事が理想的です。

  • 積極的に取りたい栄養素

    • タンパク質
    • ビタミンB群
    • ビタミンC
    • マグネシウム
    • 亜鉛
    • ビタミンD(日光を浴びることでも生成される)

これらは筋肉や神経、免疫力の維持などに不可欠で、不足すると体調不良の原因となります。

避けるべきもの

福神疲労がある人は、次のものを避けるべきだとされています:

  • 加工食品
  • 食品添加物
  • 小麦(特に精製された小麦)
  • 牛乳
  • 白砂糖
  • カフェイン
  • アルコール
  • タバコ

まとめ:本当の健康を手に入れるために

健康を維持するためには、単にサプリメントを取るのではなく、根本的な生活習慣の改善が不可欠です。自分の体の特性を理解し、バランスの取れた食事、質の良い睡眠、適切な運動を心がけることが病気の予防と改善につながります。

福神疲労という概念を知ることで、「なんとなく調子が悪い」という状態に早めに気づき、対策を講じることができます。自分の体のSOSサインを見逃さず、体に優しい生活習慣を心がけましょう!

今回紹介した「なぜ人は病気になるのか」という本には、まだまだ紹介しきれない貴重な情報がたくさん詰まっています。興味を持った方はぜひ読んでみてください。

みなさんの健康生活のお役に立てれば幸いです。また次回の記事でお会いしましょう!

とっしぃでした。


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最終更新日  2025年03月03日 05時41分29秒
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