読書家とっすぃのうさぎ跳びマインドブログ

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2025年08月28日
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テーマ: 読書(9599)
カテゴリ: 読書

こんにちは!今日は、多くの日本人が陥りがちな「人生設計の落とし穴」について、橘玲さんの名著「世界にひとつしかない黄金の人生設計」をもとに徹底解説していきます。

この記事を読んでいるあなたは、きっとこんな悩みを抱えているのではないでしょうか?

  • お金のことで損したくない
  • お金の賢い使い方を知りたい
  • 人生設計を見直したい

実は、私たちが当たり前だと思っている「住宅ローンを組んでマイホームを購入する」という人生プランには、大きな落とし穴が潜んでいるのです。

人生の8割は運命で決まっている?

橘玲さんは本書で、衝撃的な事実を明かしています。

私たちは運命という大きな枠の中でしか生きることができません。

考えてみてください:

  • 人は必ず老いる
  • 人は必ず死ぬ
  • 日本人に生まれた以上、日本語を強制される
  • 少子化・高齢化も避けられない

このように、 人生の8割は生物的・社会的な様々な制約で成り立っているのです。

だからこそ、その8割の土台部分から人生設計をしていく必要があります。特に経済的側面について正しい知識を身につけることは、自由な人生を掴むための必須条件なのです。

【結論】目指すべきは経済的独立

この記事の結論を最初にお伝えします:

私たちは自分の人生を公的サービスに頼ることなく設計していかなくてはならない。私たちが目指すべきは経済的独立。それは働かなくても生きていける立場になること。

「えっ、それって金持ちの話でしょ?」と思ったあなた。実は違うんです。

サラリーマンであれば、よほどのことがない限り65歳で現役を引退することになります。この時、働かなくても生きていける立場になっていなかったら...想像したくありませんよね。

つまり、 人生の最終目標は誰にとっても経済的独立ということになるのです。

1. 住宅ローンのトリック:あなたは騙されている!?

不動産神話の崩壊

これまでの日本人の人生設計の中心には、間違いなく不動産がありました。

「不動産こそすべての資産の王様」 「それを所有する者には大きな利益をもたらす」

そんな神話があったため、日本人の資産運用にはたった1つの選択肢しか用意されていませんでした:

  1. 人生のできるだけ早い時期に住宅ローンを組んで不動産を購入
  2. あとはひたすらローンを返済する

そうすれば30年・40年後には莫大な富が約束されていました。退職金と公的年金とローンを払い終わった不動産。これがあれば老後には何の心配もない...はずでした。

そのため、株や債券などの金融商品は「資産運用の邪道」とされてきたのです。

バブル崩壊で明らかになった真実

ところが、バブル崩壊後の日本は、これまで経験したことのない深刻な不動産不況に襲われます。高値で不動産を購入した人たちの生活にも破壊的な影響を与えました。

しかし、その一方で、物件を初めて購入する20〜30代の世帯主が後を絶ちません。

なぜでしょうか?

  • 資本主義始まって以来の低金利
  • 日本政府の住宅購入促進のための減税
  • これを背景にしたマンションの大量供給

ファイナンシャルプランナーや経済評論家たちは言います:

「賃貸暮らしはさっさと卒業。多少無理をしても若いうちに新築マンションを購入しよう」

本当にそうするべきでしょうか?

30歳を過ぎると発症する「不思議な衝動」

日本という国では、30歳を過ぎる頃からほとんどの人が「家を持ちたい」という不思議な衝動に駆られます。

しかし、この衝動に合理的な根拠があるのかどうかを検証されることは滅多にありません。

なぜでしょうか?

理由は、金融・建設・不動産など、日本の経済を支えている大きな業界が、家を買わせることで国民をマインドコントロールし、莫大な利益を得ることができるからです。

「家を買って良かった」は心理的錯覚?

各種の世論調査を見ると、バブル期に高値で住宅を購入してしまった人たちを除き、概ね「家を買って良かった」という結果が出ています。

しかし、これは簡単な心理学で説明できるのです。

普通のサラリーマンにとって家を買うということは:

  • 年収の4〜5倍もの借金を背負うということ
  • 生涯賃金の2〜3割にも達する巨額の商品を購入するということ

その判断はまさに「一生一代の決断」ですよね。

こうした重大な局面においては、心理の錯覚が生じます。 支払った代償の大きさが、自分の判断を正当化するのです。

  • 100円ショップでジャンク品を購入→「くだらないものを衝動買いしてしまった」と冷静に判断できる
  • 100万円の商品→なかなか失敗を認められない
  • 1000万円→なおさら自分の判断を正当化したくなる
  • 何千万円→絶対に失敗を認めたくない

不動産営業マンの殺し文句に騙されるな!

住宅購入を悩む人に対する不動産営業マンの殺し文句は決まっています:

「こんなに金利が安いんだから、今の家賃で家が持てますよ」

しかし、こうしたセールストークに乗せられてはいけません。

具体例で考えてみましょう:

Aさん(住宅購入)

  • 貯金:1000万円
  • 1000万円を住宅購入の頭金にして、残りの額を銀行から借り入れ

Bさん(賃貸生活)

  • 貯金:1000万円
  • 1000万円を有価証券の投資に回して賃貸生活

住宅購入をしたAさんは、資産運用において借金で大きな金額の取引をしています。それに対して賃貸生活のBさんは、基本的に借入れは必要ありません。

つまり、**住宅購入と賃貸生活の違いは、持ち家か賃貸かではないのです。その違いは「借金をするかしないか」**ということ。

セールストークの正体

「家賃を払うより金利を払って家を買った方が得ですよ」

このセールストークに隠された正確な意味が見えてきます。これは実は:

「自己資金だけで資産運用するより、借金して投資金額を膨らませた方が有利ですよ」

ということだったのです。

ここが重要なポイントです。この場合、借金により大きくした資金で何に投資するかは関係ありません。別に借り入れた資金で不動産に投資する必要はないわけです。

そこを不動産営業マンは、借りたお金で不動産を購入する以外に選択肢がないかのように、巧みに論理をすり替えているのです。

住宅ローンを借りるということは、必然的にリスクは大きくなります。こうしたセールストークに乗せられてハイリスクな不動産投資を行った結果、多くの人が自己破産に向かっていく。また、膨大な住宅ローン破綻予備軍に入ってしまう可能性があるということです。

2. 保険を選ぶ上で大事なポイント

保険選びについて、結論から言います:

自分のリスクにあった保険金額に設定されているものを選ぶ

火災保険で考える正しいリスク計算

損害保険の一種である火災保険を例に考えてみましょう。

家を購入すると、大抵の人が火災保険に入ります。せっかく建てた家が火事で燃えてしまったら元も子もないからです。

では、このような時、いくらの保険に入るのが良いのでしょうか?

答えは非常に簡単です。

  1. 家が全焼し、家具も何もかもなくなったとする
  2. まったく同じ家と家具を復元するのにいくらかかるかを考える
  3. 仮にそれが2000万円だとすれば、保険金2000万円の火災保険を購入する

そうすればリスクは100%回避できます。

一方:

  • この保険金額が1000万円なら50%のリスクを回避
  • 500万円なら25%のリスクを回避
  • その分保険料は安くなる
  • ただし万が一火事で家が燃えてしまった場合、保険金で賄えない分を自己負担で賄わなければならない

このように一般の損害保険では、誰もがリスクと保険料のバランスを考えて、いくらの保険に入るのかを決めます。

保険というのは、将来起こるかもしれないリスクを回避するために利用するものです。 リスクを100%回避できればそれ以上の保険は必要ありません。

先ほどの例で言うと、2000万円以上の火災保険は必要ないということです。

生命保険の大きな問題

ところが、一般的に生命保険の場合、加入者は100%以上のリスクを回避しているのが普通です。

これは**「自分が死んだ方が家族は得」という状態になっている**ということです。

その主な理由は2つ:

  1. 将来のリスクが分かりにくい
  2. 生命保険では道徳的な圧迫を感じることが起きにくい

自分が死んだ場合、いくらの保険金があれば家族が無事に暮らせるか、明確に計算することは難しいですよね。火災保険や自動車保険ほど簡単には計算できないはずです。

また、生命保険の場合、保険金が支払われるのは死亡時です。普通は自殺をしてまで保険金が欲しいとは考えないので、そういった道徳的な圧迫は感じにくい。

従って、保険会社としても安心して高額の死亡保険を提供し、高額の保険料を受け取ることができるのです。

保険選びの正しい考え方

火災保険などと同様に、生命保険でもリスク金額を超える部分は余分な保険です。

また、自分で保険を組み合わせる時は、必要な保険にだけ加入するということが重要です。

世の中には「保険金額が大きければ大きいほどいい」と思っている人もいるようですが、これは違います。

たとえ10億円の定期保険に入ったところで、保険期間満了まで無事に生きていれば1円のお金も入ってきません。

自分が死んだ時の心配よりも、生きて楽しむことを考えましょう。

自分に必要な商品が分かったら、同じ性能で最も割安なものを買った方が得です。

保険は車やパソコンと違って、ただの契約です。A社の1000万円の死亡保障とB社の1000万円の死亡保障では何の違いもありません。

  • パンフレットが豪華
  • お土産をいっぱいくれる
  • 営業の方が美人

そういったことは商品性には一切関係がないということです。

だとすれば、通販系や共済の保険を利用するという方法が考えられます。国内生保や外資系の保険よりも人件費コストを抑えて、保険料が安いからです。

ノンスモーカー割引や健康体割引など、使えるものはすべて利用しましょう。そして必要な保障を最低の保険料で確保できるように工夫するのです。

3. 人生設計の基礎知識:経済的独立への道のり

私たちは自分の人生を公的サービスに頼ることなく設計していかなくてはなりません。

その時のキーワードが「経済的独立」です。

経済的独立とは、 働かなくても生きていける立場になること

「なんだか金持ちの話みたい」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

サラリーマンであれば、よほどのことがない限り65歳で現役を引退することになります。この時、働かなくても生きていける立場になっていなかったら死んでしまいます。

人生の最終目標は、誰にとっても経済的独立ということになるのです。

65歳は最低条件、もっと早く独立を目指せ

では、私たちは人生の目標を「65歳あるいは60歳で経済的に独立すること」と決めて人生を設計すればいいのでしょうか?

そういうわけでもありません。

働くことが物理的に不可能になった時点での経済的独立は、人生設計の最低条件でしかありません。できることなら、少しでも早くその目標を実現しても構わないわけです。

極端な例ですが、中学を卒業して働き始めて、18歳で1億円くらいの資産を形成し、経済的独立を達成したって構わないわけです。

アメリカの若いビジネスマンの間では、 できれば20代で経済的独立を達成することが人生の第1目標になってきているそうです。

目標通り独立できたならば、その後どのように生きるかはそれこそ自由に選択すればいいだけ。

私たちはいつの間にか、「65歳で経済的に独立する」という最低の目標を、人生における最終の目標と取り違えていたようです。

新しい人生設計の考え方

できれば20代。それが無理なら30代。それも無理なら40代で経済的独立を達成。

そうできるよう、人生設計を根本的に組み直す必要があります。

それに失敗した時、最悪でも65歳で経済的に独立できるように計画を立てておけばいいわけです。

もちろん、これは個人個人の人生プランによって様々なバリエーションが可能です:

  • 夫婦で年300万円あれば独立できるという人
  • 日本を脱出して物価の安い地域で暮らすから年100万円で十分だという人
  • 逆に一度しかない人生を思い切り贅沢に過ごしたいから1年に少なくとも3000万円の生活費は必要だという人

これは個人の価値観の問題ですので、他人がとやかく言うことではありません。

人生プランと目標額が決まれば、後は簡単です。 できるだけ早く資産が目標額に到達するようにお金を稼ぐだけです。

まとめ:あなたの人生を変える3つのポイント

今回、橘玲さんの「世界にひとつしかない黄金の人生設計」から学んだ重要なポイントをまとめます:

1. 住宅ローンのトリックを見抜け

  • 「家賃を払うより金利を払った方が得」は金融機関の巧みなセールストーク
  • 住宅購入と賃貸の違いは「借金をするかしないか」
  • ハイリスクな不動産投資に騙されるな

2. 保険は必要最小限に

  • 自分のリスクに合った保険金額を設定する
  • 100%以上のリスク回避は無駄な出費
  • 通販系や共済を活用して保険料を抑える

3. 経済的独立を人生の最優先目標に

  • 65歳での独立は最低条件、もっと早く目指せ
  • アメリカでは20代での独立が目標
  • 個人の価値観に応じて目標額を設定し、そこに向かって資産を増やす

これらの知識を実践することで、あなたの人生設計は大きく変わるはずです。

公的サービスに頼らない、真の経済的自由を手に入れるために、今日から行動を始めてみませんか?


この記事が少しでもあなたの人生の役に立てれば幸いです。橘玲さんの「世界にひとつしかない黄金の人生設計」には、まだまだ紹介できていない貴重な情報が詰まっています。ぜひ実際に手に取って読んでみてください。






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最終更新日  2025年08月28日 06時02分08秒
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