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4月から通う大学院は昼夜開講なので、昼なら昼だけ、夜なら夜だけの単位で卒業できる、ということになっている。が、実際は週に1回、夜、政治学や憲法学、社会学など、人権を扱う教授数人と、その院生が集まって、大きなゼミというか小さな学会というか、そのような授業がある。夜7時からはじまって、9時まで。実際は、そのあと飲みにいって朝まで議論、なんてのもあるらしい。毎週、その日だけ夫に休んでもらうか、帰ってきてもらうか。…なんて選択肢は我が家にはない。夫の仕事は出張が多く、また、そんな融通がきくものでもない。授業に子どもを連れてきても良いらしいのだが、唯一、その日だけはダメだ、と教授もいう。そこで居宅を頼もう、と、うちに出入りしているヘルパーさんに聞いてみた。彼女は障碍のある子ども2人を授かり、成人させた人である。すると、彼女はこんなようなことを言った。ヘルパーを利用する枠は少ないから本当に困っている人に枠がいかなくなる。まだ入学までに時間はあるのだから、有償ボランティア団体をつくり、募ってみてはどうか。自分たちも昔、作っていた。今は子どもたちが成長したから解散させたが。だから、できるハズだ…、と。彼女が帰った後、私は考えこむ自分を抑えることができなかった。どこまで障害児の親は自分でがんばらなきゃいけないのだろう。私が制度を利用して大学院へ行くことは贅沢なのだろうか。障害のある子どもの親で苦労した人でさえ、まだ私に言うのだろうか、自分が頑張れ、と。障害児を産んだのは自分なのだから、と。大学院に合格したことを…実生活の知人、友人にほとんど話していない。障害のある子どもを放って、金まで使って、何やってるんだと思われそうで…怖い。
2009.10.21
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今日…合格発表があって、志望する大学院に合格することができた。来年、4月から大学院博士過程前期に通うことになる。嬉しくないか…といわれたら、もちろん嬉しい。かなり、勉強もした。が、これはゴールではない。これから、苦難が待っている。子どもが病気したり、入院、手術のとき、どうするのか。学会など、家を空けるときどうするのか。毎週木曜日の夜にある合同ゼミのとき、子どもたちをどうするのか。ただの子どもたちではない、障害のある子どもたちだ。そうやすやす近所に預けられるわけではない。学費のこともある。やれるのか。やれないのか。いや…違うかな。私がやれないような…そんな社会ではいけないのかな。私はただ…弱者の立場を早く知っただけであって、結局、皆、年をとれば弱者になるのだ。でも…子どもたちは犠牲になるのかな…。分からない…でも、このままの人生では…何か違う気がするだけで…。ほんと…やっかいな人生を歩むことになったな…。
2009.10.15
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以前から、こっそり訪問させていただいていたブログの方々が相次いで転機を迎えているようで…ブログの更新がストップしている。そうだな。こうやって、何人の人の卒業を見守ってきたのだろう。断続的に…とはいえ、ほんと、何年もここにしがみついていて…私は何をやっているんだろうな。たとえ悪くなったとしても。ここから抜けだした人を私は猛烈に羨ましいと思う。その決断を、全力で応援したいと思う。私にはなんの力もないけれど…みんなはホント、よく頑張っているよ。適切な言葉ではないかもしれなけど…おめでとうございます。
2009.10.06
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