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「できない理由じゃなくて、やれる理由を探そう。」これは、私が日々、講師たちに伝えている言葉のひとつです。シンプルですが、実はとても奥が深く、そして人生を変える力を持つ言葉でもあります。“冷静な分析”の落とし穴私たち人間は、時に「冷静な分析」と称して、あれこれと“やらない理由”を並べがちです。時間がない。経験が足りない。失敗したらどうしよう。自分には才能がないんじゃないか――。そうして、まだ見ぬ未来に勝手に壁を作ってしまう。そしてその壁の前で、立ち止まってしまう。まるで、宝くじが当たるのを待っているかのように、「成功」はどこか遠くのものとして、手の届かない存在になっていきます。でも本当は、挑戦とは“遠くの夢”ではなく、“すぐそばの選択”なのかもしれません。やったことに、意味がある私たちは、結果がどうであれ、まずやってみることに価値があると信じています。それがたとえ、思うような結果にならなかったとしても。「やれる理由を探して動いたこと」「一生懸命、取り組んだこと」「誰かとともに力を合わせたこと」そのすべてに、人生を豊かにする意味が宿っているのです。だからこそ、私たちは“和気わいわいと事を成す”ことを大切にしています。笑い合いながら。励まし合いながら。互いを認め合いながら。悔いを残さないように。「あのとき、こうしておけばよかった」と思わないように。そんな日々の積み重ねが、自分の人生に対する“誠実さ”につながっていくと、私は信じています。新しい「当たり前」をつくっていく私たちの教室には、経験豊富なベテラン講師もいれば、初めて教育の現場に立つ先生もいます。新人の先生たちには、まず“当たり前”の基準をひとつ上げていってほしいと思っています。「このくらいでいい」ではなく、「もっとできるかもしれない」と思えるところまで、意識を引き上げること。一方で、ベテランの先生たちには、これまでの経験を活かしながら、私たちにとっての“新しい当たり前”を共に創造してほしいのです。何年やっても、学びに終わりはありません。だからこそ、それぞれの立場で、自己研鑽に励んでいく姿勢が何よりも大切です。おわりに「やれない理由を探す」のは簡単です。けれど、「やれる理由を探す」ことは、少し勇気がいります。でも、ほんの少しだけ視点を変えてみると、不思議なことに、今まで見えなかった“希望の扉”が、すっと開くことがあります。一歩踏み出す勇気は、誰かの「できるかも」という気づきによって生まれます。私たちの役割は、その“最初の一歩”を応援すること。共に歩き、共に笑い、共に悩みながら、新しい自分を発見していくこと。今日もまた、どこかで誰かが「やれる理由」を見つけられますように。そんな願いを込めて、これからも教育の現場に立ち続けたいと思います。
2013.03.29
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最近、私は静かに、しかし確かに高まっている“うねり”を感じています。それは、「にんげん.ラボ」という学びの場に流れ込んできた期待と熱量です。このラボのキャッチコピーは「自分の人生にハマる時間」。それは単なる言葉の飾りではなく、この場所が目指す本質を鋭く表しています。「今」と「これから」に向き合う、深い時間にんげん.ラボでは、今の社会に混在するさまざまな問題、そしてこれから訪れるであろう未来の課題について、参加者たちが真剣に語り合います。議論し、探究し、ときに思考実験を繰り返す。答えのない問いをめぐって何時間も向き合うことは、単なる“勉強”ではありません。それは、自分の人生と社会をつなぐ、大切な時間です。自分の人生を、誰かのために使いたいと思えたらこの探究の過程で、「あ、自分はこういう社会問題を、自分の人生を使って解決したいんだ」と気づく人がいます。あるいは、「私はこうやって社会に貢献していきたい」と、心の奥から使命感が湧き上がってくる人もいます。そうなれば、もう“モチベーション”という言葉は必要ありません。外から与えられる動機ではなく、内から溢れる使命。それこそが、にんげん.ラボが目指す学びのエネルギーです。「なぜ?」から始まる探究の旅にんげん.ラボでは、まず問いを立てるところから始まります。「なぜ、これは問題なのか?」「なぜ、自分はそこに違和感を抱いたのか?」そして次に、それをどうやって解決できるか、自分なりに仮説を立てていきます。情報を調べ、意見を交わし、議論を通じて深めていく。その先にあるのは、他者へのプレゼンや発表です。単なる発表ではなく、「共感を得る」という経験。誰かの心に届く言葉を探す時間。それが、自分の思考に輪郭を与え、学びを社会に開く第一歩になります。大学入試の枠を超えた、“本当の学び”がここにあるこうした活動は、実は大学入試に必要なスキルとも密接に関わっています。文章を書く力(作文・小論文)自分の考えを言語化する力(面接・口頭試問)データや統計から読み取る力(表やグラフの読み解き)そして、時事問題への関心と自分なりの視点。にんげん.ラボでの探究は、それらすべての土台になります。でも、それだけじゃありません。もっと本質的な意味で、「なぜ学ぶのか?」「自分は何のために生きるのか?」という問いに対して、自分自身で向き合う時間がここにはあります。おわりに――新しい“学びのスタンダード”を私たちの手でこれまでの“当たり前”に、私たちは優しく、でも確かに問いを投げかけていきます。“正解のある問題”に正しく答えるだけの勉強から、“正解のない世界”で考え、創り、問い続ける学びへ。にんげん.ラボは、そんな学びの可能性を信じています。新しい時代にふさわしい、新しいスタンダードを。私たちの手で、そして、これからの世代とともに――。
2013.03.20
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僕の持論があります。それは——どれだけ多くの作業や仕事、プロジェクトを抱えていようとも、ひとつひとつに、ちゃんと手間はかけられるということ。まるで、何人子どもがいようと、どの子にも等しく愛情が注がれるように。数が増えたからといって、心を込めることをやめる理由にはならない。それは、教育でも、仕事でも、人間関係でも同じだと思うのです。「手間をかける」とは、愛情をかけること今日、一つの「手間」が形になり、無事に幕を閉じました。それが、第4期激励会。中学部の卒塾式も兼ねた、大切な節目です。時間もエネルギーもたくさん使いました。準備にも打ち合わせにも、細かい装飾や演出にも、妥協せずに向き合ってきました。だけど、手間をかけた分だけ、そこには確かな感動が生まれる。与える感動だけじゃなく、自分の胸にも深く残る“もらえる感動”がある。そして何より、言葉にできないほどの達成感があるのです。講師たちへ伝えてきた、たった一つのこと僕がこの塾で、講師たちに一貫して伝えてきたメッセージがあります。「どれだけ手間をかけられる人間になれるか。そして、どれだけ手間をくみ取れる人間であれるか。」たとえば、生徒が気づかないような小さな心配りをする。たとえば、仲間が頑張っている努力の背景に目を向ける。そんな「手間」と「配慮」が、やがて信頼と感動を生むのだと僕は信じています。開校以来、この塾を支えてくれた大学4年生の講師たち。誰ひとり途中で辞めることなく、この春まで走り抜けてくれました。彼らは、単なるアルバイトではなく、“本気で人と関わる”ことの意味を、身をもって体験してくれたと思います。「手間をかけたその先にあるもの」を、言葉ではなく、肌で感じてくれたはずです。それは、感謝や感動という枠をも超えた、人生の中でも特別な体験だったのではないでしょうか。“社会が放っておかない人”と出会えた喜び教育とは、未来を信じて今に手間をかける営みだと思います。効率よく結果を出す方法がいくらでもある時代に、僕たちはあえて、非効率で、まわり道のようなやり方を選ぶ。でも、それがいい。手間を惜しまなかった人間が、手間を惜しまない人間を育てていく。その循環が、いつか誰かの人生の支えになっていくのだと信じています。講師たちは、これから社会に出ていきます。それぞれの場所で、また新たな物語が始まることでしょう。でも僕には確信があります。彼らは「社会が放っておかない人」になる、そういう人たちです。そんな仲間に出会えたことに、心から感謝しています。次なる冒険へ──拡大移転リニューアル!さて、僕たちに残された物語も、まだまだ続きます。新しい教室への拡大移転リニューアル。この場所から、新しい冒険が始まります。「そこまでやるの?」「そんなことまで?」そう言われるくらい、驚きとワクワクが詰まった塾にしたい。学びが“面白い”と感じられる瞬間を増やしたい。ここに通う子どもたちが、「来てよかった」と心から思える場所にしたい。教育という仕事は、完成がありません。だからこそ、常にアップデートし続ける勇気と遊び心を忘れずにいたいのです。(追記)ありがとう、を言いたい相手がいる幸せ最後に。今年もまた、たくさんの「ありがとう」を伝えたい塾生たちに出会えました。それだけで、すべての手間は報われます。この仕事を選んでよかったと、何度も何度も思える瞬間です。来年は、どんな物語が待っているのでしょう。どんな手間を、どんな笑顔のためにかけていくのか。今から楽しみでなりません。
2013.03.09
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