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2006年01月18日
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カテゴリ: カテゴリ未分類


日本に限らず、昔はその人の恰好(ナリ)で社会的ヒエラルキーが表現されていた、というより、生活ランキングによってそのファッションが決まっていました。
そしてそのファッションが社会的分類のラベルとなっていたわけですね。
もちろん制服・ユニフォームというラベルもあるのですが、その人の生活形態、職種、生き方などがファッションとして自然にカテゴライズされていることが一般的社会のフォーマットです。それは私の表現で言うところの社会の「着ぐるみ」を着させられている、あるいは着ているということです。

ところが最近の日本人はどうも、この外見で見分けるということが非常に困難になってきたように思えてなりません。
まあ、制服は別としても、昔はサラリーマン=背広ネクタイ、学生=アイビー、ヤクザ=ダボシャツ雪駄(笑)、不良=ヤンキー、等など、その人が所属するカテゴリーにあったファッションという枠で大まかな見分けが付いていました。
言ってみれば分かり易い世の中だったわけです。
概ね外見でグループ化されますから、日本人の大好きな「和」あるいは「輪」を作るには非常に便利な構造とも言えました。
更に、日本の場合、これらの職種によるファッション形態が生活ランキングまでを表していないというところにオリジナリティがあったと思います。


これがアメリカあたりの形態と比較してみるとその差は歴然としています。
まずホワイトカラーと呼ばれる頭脳労働者と、ブルーカラーと呼ばれる肉体的労働者が同じ住居に住むことは先ず無いし、居住する地区もしっかりと分区されています。
さらにホワイトカラーの上位ランキング者であるパワーエリートの集団が、肉体的労働者階層とたとえ遊びといえども行動を共にするなどということはありえません。
それほどしっかりとしたヒエラルキー、資本主義社会身分カースト制度によって構成された社会なわけです。

冒頭でも言いましたが、それが良いことなのか悪いことなのかは判断できませんが、少なくとも日本の場合は中卒や高卒でもこざっぱりしたスーツにネクタイをして、それなりの会社勤めもできるわけで、その背広姿を見て社会的階級を意識したりする人は少ないでしょう。その根底には俗に言う「中流意識」というか「村意識」というか、概ね平均的生活水準の中にいる自分という意識を各自が持っているからに他ありません。
だから人を外見で判断するという意識は、諸外国に比べてかなり薄いと思います。
それでも私が日本で暮らしていた二十年前はまだ、外見である程度のカテゴライズができる社会環境がありました。

危ない道に進みたいヤツは眉毛を剃ったり(笑)、体に墨を入れたりして一般社会との線引きをしたものです。
官庁あたりに進もうなどと思うヤツは、やはり白ワイシャツに地味なネクタイなどを捲いたりして、それなりに自身の意識を高めたりしたわけでもあります。
まあ実際に私も国外に出てみて初めて外見が思ったよりモノを言うということに気付かされたのですが、こればかりは日本人には中々理解しにくいことかも知れません。

特にアジアではまだまだ貧富の差が激しいですから、それなりのバリっとした恰好をしているだけで言葉遣いや態度が変わります。


さあそして現在の日本ですが、これがもう私には全然ワケがわかりません。
フツーの子がなんで墨を入れたりしちゃうのか、そのフツーの子というのも皆似たり寄ったりで、髪の毛を染めたりするのも特別なことでもないし、だらしない恰好もフツーの中に分類されています。
もっとわからないのは、ユニクロの500円のTシャツを着て、うん十万円もするヴィトンのバッグなどをぶら下げているおねーちゃんたちです。
更に私などから見ればヘビメタ系とかロックバンド系のおにーちゃんが、チーマーとか言うバイオレンス系だったりとか、もう私のようなおっさんには人を外見で判断することは不可能なこととなったようです。

特に私の場合はニッポンの生の風俗には数十年触れていませんから、もうちょっとわかり易い恰好をしてくれないと戸惑うばかりです。


最近の犯罪を見るにつけ、その昔、親兄弟、近所の人たちに言われた「変な人についていっちゃだめよ」とか、「ああゆう不良のお兄ちゃんたちと遊んじゃだめよ」とか、その例になる人物像が身近で共通であった頃を懐かしく思うのは私だけでしょうか。
だから私の場合は今でも成金ファッションみたいな感覚が非常に好きです。
一世一代のおしゃれ、タキシード着込んだ土建屋のおっちゃん、指には金の塊みたいな蒲鉾指輪、腕にはローレックス、ヴィトンのポーチなどを小脇に抱えて颯爽と歩く姿が大変懐かしい時代に思えてきます。
もちろんポーチの中に「萌え」のフィギアなんか入ってなかったですよね。





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最終更新日  2006年01月18日 09時36分57秒
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