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2006年01月19日
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日本人社会の中において、各業界あるいは年齢層によるファッションセンスとその社会的ポジションが、機能的にリンクしなくなっているということを、昨日はだらだらと述べましたが、今度は国外から見たニッポン人のファッションセンスと社会的ポジションの関係を見てみましょう。

外国人が描く一般的ニッポン人像は、相変わらず大きな塊のようなイメージで捉えられているようで、映画などに登場するニッポン人はかなり古臭いタイプの象徴的モデルとでも言えます。反面、秋葉系に代表されるように、或る意味突出したニッポン人像というのも平行して巷に出回っているようで、ファッションセンスと社会的ポジションのリンクはここでも崩壊しているように思えます。
ゲイシャやサムライ、コスプレやオタク、ヤクザとパフィー(笑)などなど、取りとめの無いアイディンティティに困惑するのは私たち年配の日本人も同様です。

これは私たちニッポン人がアジアへ飛び出したとき、まずその外見からその国の人々を判断する人種カテゴライズは非常に困難であり、ガイドブックを頼りに大方のイメージで捉える作業と似ています。
それはせいぜい肌の色の濃淡で判断する程度のものです。
ところが唯一私たちにも容易に見分けられることは、彼等のファッションと社会的ポジションの関係がはっきりしているということでしょう。
もちろんこの判別法は外見による社会的ポジションの確認であり、その人間性までも分類するものではありません。
これは「職業に貴賎はない」という立派な建前に裏付けられた(笑)ニッポン人特有の人間性にも関係があります。


ではそういった近隣アジアの人達の目にはニッポン人(まあいわゆる観光客ですね)は一体どのように映っているのでしょうか。
アメリカやヨーロッパに行くと、日本人、韓国人、中国人はほとんど判別不可能のようですが、アジア圏内に関してはニッポン人の色分けは突出しているようです。
これはある意味ターゲット(獲物)としてニッポン人が捉えられているような気もします。
その昔は首からカメラをぶら下げてゾロゾロ歩く団体を指してニッポン人としていたようですが、最近では携帯電話とブランド物がトレードマークになっているようです。

特に若い子たちはアジアのどこの国へ行っても「ニッポン人」の判別が可能なようで、これは一種独自のニッポンの文化を代表するファッション形態なのかもしれません。
ここでいうファッションというのは、単なるその装いを指すのではなく総合的なイメージとしてのファッションです。
最近では、韓国、香港あたりの若い子もニッポン人ファッションを追ったりしているようで、似たようなファッションをした若者をあちこちで見かけますが、私のようなオッサンにも見分けが付くことが不思議です。
これはひょっとするとニッポンの文化とそのファッションが完璧に統合された結果なのかもしれませんね。

ニッポン国内にいて見分けが付かないのはその社会的ポジションですが、こうして一歩国外から見直してみると、ニッポン人というアイディンティティはしっかりと見分けが付くようになったのですから、「外見で人を判断するな」の教えがきちんと根付いたということでしょうか。
ここ数日メディアを賑わしているライブドアのホリエモン社長なんて良い例ではないでしょうか。今でこそあれだけ顔が売れてしまいましたが、もしメディア登場前の彼と街で出くわしても、彼の社会的ポジションをその場で把握できる人はたぶんいなかったでしょう。
でも、仮に彼がアジアのどこかの国へ出かけたとして、その国の人たちにはたぶん彼が日本人であることは容易に判断できたと思います。

この現象は日本という文化がミクロ的に国民によって体現されているということなのでしょうか。ようやく独自の道を歩み始めたニッポン文化は、果たしてこれからどのような展開を見せるのか、年老いた道楽者は非常に楽しみです。





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最終更新日  2006年01月19日 09時06分06秒
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