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2024.01.26
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テーマ: 読書感想文(646)
カテゴリ: 本のこと
夜の町では、たくさんの子どもたちが、明日を見失っている。そして、つかの間の楽しみの中で、今だけを生きることで、明日を失っている。そんな子どもたちが心配だから。


「約束」 水谷修 著 日本評論社




「夜回り先生」で有名な水谷先生の本です。


水谷先生は、横浜市立の高校教諭でしたが、
在職中から辞職した後も
非行防止目的とした「夜回り」と呼ばれる
深夜のパトロールをしていました。


電話やメールでの相談や、全国で講演活動をされているそうです。

10年ほど前に、母も聴きに行っていたなぁ。



そんな水谷先生と、



亜衣さんは1年浪人して入学した高校2年の秋かな?
に亡くなります。



中学3年生の春に水谷先生と夜の町で出会い、
高校2年生で亡くなるまで。

亜衣さんは亡くなる前に、約束として

自分の話をすべての講演で話すこと、
自分の話を本にして残すことをお願いしました。



講演ではほぼすべての回で
お話をされていたようです。


しかし、ご家族との約束や
自分の心の整理の問題で




今回、13年の時を経て、ようやく
本にしたものがこの本だということです。




亜衣さんサイドと水谷先生サイドから
書かれたもので、
わかりやすくストーリーは入ってきやすいです。





私も中3の反抗期はすごかったと親にも言われたし
自覚はありました。


まだ親の気持ちより、中学生の気持ちの方が言語化できる私。笑
親になってまだ1年だもんね。笑
子どもだった歴の方が長いんだい。


素直になれない年頃だったのですよ。
色々考えるからこそ
最悪な状況も考えて心の準備というかバリアをするというか。

悪い状況を誰かに否定して欲しかったり…。


あとは環境もありますよね。割愛しますが。




亜衣さんおおうちは、
非行少年少女によくある家庭とは
また違っています。
アルコール、暴力、薬物などが溢れる家庭ではなかったです。

本当のところでは、愛を持っていました。
だからこそ、最後は寄り添えたように思います。


愛も伝え方は大切ですね。

受け取る方が捻くれているときも
ありますから(実体験)。



娘がいますが、
最初は娘をもつことが少し怖かったです。

自分と母親の関係を考えると。

とても過去のブログには書いたかもしれません。
多くは語っていませんが。


今でこそうまく行っているようですが

気を使うこともたくさんあるし、
私に近づくメリットがないとこの関係性は
持っていないんだろうなと思うことが今でもあります。

「お前は難しい」と何回言われたやら。



なので実は男の子が欲しいと思っていました。
(決して、男の子だったら育児が楽だとは言っていませんよ。)


そんな母親も、最初は同じこと(女の子を育てるのは不安)
を思っていたようで。
それを聞いて育ったから、私もそう思ったのかもね。


母とその母(私の祖母)との関係は
昔も今もよくありません。
祖母がわがまま家事嫌い大魔王だから笑




女の子だとわかったとき、

「やっぱりね。」と思いました。
乗り越えないといけない思考だとわかっていたのかもしれません。



家庭を持って、子育てをすれば
悩みにぶち当たることは当然だと思います。
どの家庭も。

その都度向き合わなければ。

その予定ですが、
うまくいくかは不安な気持ちを持っていても
いいと自分は思っています。

私は大丈夫!と今思うことは
慢心かもしれない。




向き合った結果、
うまくいかなくて子どもが夜の町逃げてしまい、
手遅れの状況に陥ることもあります。



家庭が愛を持っていれば
修復の可能性はあっても

そうでない家庭があることも事実です。



夜回り先生のお話の最後には

「決して、亜衣のことを他人事と思わないでください」
との文章があります。



家庭にとっても。

社会にとっても。
それを搾取や利用する側には
なってはいけない。


今も知らずのうちに命を削って
夜の町をフラつく少年少女は実際にいますから…。


亜衣さんのお話、
受け止めさせていただきました。








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最終更新日  2024.01.26 09:50:04
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