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うーやん★2011年10月ドラマ その1
■今クールの話題は「家政婦のミタ」の視聴率40%超えだ。ジジイが本格的にドラマを見始めて10年、こんなことが起こるとは思わなかった。奇跡だと思う。ジジイが超ワーストにしたドラマ「女王の教室」の遊川さんが脚本だ。視聴者の気を惹くような仕込みがミエミエだが、たいがい中盤で破綻するパターンだった。今回は序盤の終わりで混乱したが、立て直し最後の松嶋さんの笑顔まで引っ張った。理不尽な設定でも個人の家庭なのでギリギリ許せた。結末は予想通り納得いかないが、笑顔に負けた。とにかく視聴率40%が可能だという事実に圧倒された。頑張れ!ドラマ制作者!!
■かみさんが見ていた「水戸黄門」が終了した。「NHKクローズアップ」でも話題になったが、時代劇ドラマがなくなりそうだ。今年の予定は「逃亡者おりん2」だけらしい。お金がかかる時代劇ドラマは不況で敬遠されるらしい。独特の文化・技術が廃れてしまうかもしれない。鬘、髷などの職人さん、殺陣師の収入がなくなる。歌舞伎などの古典芸能のように、皆で支えて残していきたい。「塚原卜伝」は、テーマ、役者、演技など見事だった。CGも適切な使い方だった。何か方策はないものだろうか?
■BSフジで「北の国」を見て、懐かしかった。年末にはその後のシリーズ・スペシャルも放送された。撮影の苦労が偲ばれた。吉岡君、中島朋子さん、横山めぐみさん、みんな立派な役者さんになっていた。昔のドラマを見て、贅沢な時間を楽しんだ。今は「101回目のプロポーズ」を楽しんでいる。本当にドラマの黄金時代だと感じた。
■木皿泉さんの「しあわせのカタチ~脚本家・木皿泉、創作の“世界”」はインパクトがあった。旦那さんの全裸で車椅子姿も含めて二人の真実には驚いた。そして始まって5分で「スジではなく、私たちが描きたいのは“世界”、主人公がちゃんと生きられるようにしてあげる」と語った。「スイカ」以来の木皿ワールドの秘密が遅まきながら理解できた。キャラへの愛にあふれたドラマを作ってきたのだ。挿入のドラマはバラバラで評価しにくかった。ドキュメンタリーも含めて評価すべきなのだろうか?
■杏、三浦貴大、駿河太郎、2世の役者さんの活躍が目立つ。役者として輝く物を持っている。やはり遺伝子は重要なのかもしれない。まあ、ジジイは良いドラマが素敵な役者さんで魅せてもらえればOKだ。
いろいろなことを考えたクールだった。
(総合順位)
■1位 カーネーション NHK
■2位 野田ともうします。 シーズン2 NHK ワンセグ2
■3位 深夜食堂2 MBS
■4位 11人もいる! EX
■5位 家政婦のミタ NTV
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(単発ドラマ順位)
■1位 しあわせのカタチ~脚本家・木皿泉、創作の“世界” NHK-BS-P 11.12放送
■2位 蝶々さん~最後の武士の娘 NHK 11.19、26放送
■3位 神様の女房 NHK 10.01、08、15放送
■4位 愛・命 新宿歌舞伎町駆け込み寺 EX 12.17放送
■5位 幸福の黄色いハンカチ NTV 10.10放送
■6位 使命と魂のリミット NHK 11.05、12放送
■7位 帰郷 TBS 12.23放送
■8位 らんま1/2 EX 12.09放送
■9位 君は空を見たか CX 12.25放送
■10位 マルモのおきて スペシャル CX 10.09放送
■11位 フリーター、家を買う。スペシャル CX 10.04放送
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(順位とコメント)
■1位 カーネーション
NHK
朝ドラですが、前編の戦前、戦中篇と後編の戦後、老年篇では味わいが大きく変わりそうだ。今回の前編は、頑固で人情にあつい父との葛藤、夫婦のゆるい関係など、主人公の成長と周辺の人々のエピソードが満載で楽しんだ。キャラが立っている、尾野真千子さんの表情が素晴らしい。宝田明さんがスタパで「尾野さんは、高峰秀子さんだ」と言ったが、納得できた。伏線も演出も見事で、何度も泣かされた。戦争も暗いだけでなく、その中でもしたたかに生きている姿は、震災後に元気を貰った。ジジイの大好きな「火の魚」の渡辺あや脚本、尾野真千子主演のコンビは、最強だ。一日2回見て、総集編は録画している。今年に入ってからは、展開が早く乱暴に思った。また尾野さんが3月3日で退場になるが、視聴する気力が維持できるか心配だ。いつもはまとめて評価するが、今回は1位にしたいので前編を評価した。
■2位 野田ともうします。 シーズン2
NHK ワンセグ2
教育テレビで1~11話まで総集編で視聴した。「メリークリスマス」のスペシャルも放送された。ワンセグの1話5分のドラマだ。漫画原作なのだが、シュールでお馬鹿で地味な女子大生の日常を描いた。なによりも「キャラ」と「間」→木皿的に言うと「世界」が素晴らしい。野田を「時効警察」で確認した江口のり子さんが演じているが、年齢をスルーすればピッタシだ。他にも富沢:増田有華(AKB48)、亀田:池谷のぶえ、ツトムン:杉浦一輝、部長:今売り出しの安藤サクラ、副部長:越村友一(東京セレソンデラックス)、重松:「一番大切な人は誰ですか?」の小林涼子、山本:相馬圭祐、すべての役者さんの存在感たっぷりだ。こんなお馬鹿ドラマも見たい。
MBS
評判の良かったドラマの続編が、当地でも深夜に放送があった。BSで前シリーズを復習した、続編なので11話~20話になっている。毎回メニューが違って、登場人物も違う、出来も味わいも違った。やはり、伊藤歩さんの回は結末も良いので心温まった。平田薫さんの変身は魅力的だった。朝倉あきがキャバ嬢なんて痛かった。前田亜希さんと東風万智子さんのオチも楽しかった。安田成美さんは展開の省略が美しく泣いた。ジジイはゲストの女優さんが楽しみだった。短篇なので省略が生きて泣けたのは良かったが、ベタなオチを視聴者に期待し頼る展開に少し残念だったりした。
■4位 11人もいる!
EX
クドカンの世界だが、奇想天外で、テンポが早すぎた。ホームドラマをクドカンなら、こう作る! そんなドラマだ。序盤は見そびれていたが、中盤から最終回まで見て、お見事と感服した。中盤から8人の子供たちが、それぞれメインになって、味わいの違うドラマを作る。ただ最初の一男とソアラとサムの話が辛かった。4話の四郎のいじめの話から転がりだした。5話の夏子の回はホロリと見事だった。6話のきたろうさんが、おじいさんがおばあさんは衝撃だった。きたろうさんの両性の演技が自然過ぎて笑った。役者も新鮮だった。ソアラ:野村麻純、サム:レッドライス、ダイナミックパパ:皆川猿時、ヒロユキ:星野源、良かったです。幽霊メグミ:広末涼子さんはエロ可愛い母、恵:光浦靖子さんは観音様のような慈悲深い母を見事に演じた。役者さんを魅せるドラマも楽しい。
■5位 家政婦のミタ
NTV
ジジイの最強のワーストドラマ「女王の教室」の脚本家・遊川さん、序盤終わりで破綻したように思えたが、「承知しました」「あなたが考えることです」「業務命令ですか」など決めセリフを連発し乗り切った。ミタさんが服を脱ぎ始めた時に、ジジイの男の気持ちを掴んだかもしれない。何かやってくれるかも・・・期待は裏切られたが・・・視聴の習慣がついた。希衣:本田望結さんが孫3号に似ているのでカミさんの心を鷲掴みにした。家族を守ろうとする季衣ちゃんにカミさんは何度も泣いた。「・・・って何?」のセリフが、ドラマの息抜きになった。父親:長谷川博己さんは最低男を格好良く演じました。これで全国区になったかな? うらら:相武紗季の結婚破棄から一緒に暮らす結末はあり得ない。しかし、ミタの笑顔で全てが吹き飛んだ。1位にはできないが、ささやかな評価をあげたい。そして奇跡の視聴率はドラマ制作者と視聴者に勇気を与えたのか? 遊川さんの新たな十字架になったのか? 今年秋の朝ドラを見守りたい。
うーやん★2011年10月ドラマ その2 2012.02.05
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