How High The Moon

やっとこの日が来た

「状況はぜんぶわかってるし、我慢もしてる。でも寂しすぎるよ」「いつも寂しいおもいさせてごめんね。講習区切りついたら、朝から一日遊びに行こうよ」ずっと前にした約束だけを頼りにして過ごしてきた。逢えば楽しいがそれよりも辛いとか寂しいという思いが強く、何のために逢うんだろう…なんてことを思っていた。やっとその日が来た。前日からそわそわしっぱなしで夜も何度も目が覚めた。当日も「何をそんなに舞い上がってるの？」なんていわれるほど何をしても落ち着かない。運転していても彼女ばかり見てると「前見てよね。危ないでしょ（笑）」高速で少し遠出をしてプールへ。でも期待したほどの場所ではなく、子どもばかり。一時間ほど泳いで出てしまい食事へ。その後二人きりに…ずっとこの日を待っていた。「少しは寝かせてよー」「だめー！一緒にいる時間は限られているんだからもったいない」そんなことをいいながら窓がある少し明るい部屋で約5時間、ずっと抱き合っていた。「他の男と飲みに行くのは仕方ないって思うようにしたからさ、スキを見せちゃだめだよ」「わかってるもん」「もしもさ…そんなことになったら耐えられないからね」本当は耐えられないどころの話ではないが…とりあえず控えめに。そんな長いようで短い時間が過ぎ、バルコニーに干しておいた水着があっという間に乾いてしまった。「今日はダンナが泊まりで出かけたから夜までOKだよ。でも一度帰らないとね」「ご飯食べるだけなの？」「今こうしてるじゃない。贅沢いわないの」少し時間をおいて、仕切りなおし。麦焼酎のボトルを入れたが飲み切ってしまった（笑）「帰りたくないよ。どこか泊まろうよ」「無理にきまってるでしょ。ちゃんと帰りなさい」かなり酔っていたが、仕方ない帰ろうと覚悟したが、ここでハプニング発生！そのおかげで帰れなくなってしまい、泊まることに…どこに泊まったかは秘密（笑）昼あれだけ抱き合ったのにまた何度も愛し合った…いつもはひねくれ者の彼女がすごく素直に可愛く思えた。