2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
全9件 (9件中 1-9件目)
1
いくら二人の気持ちが一つになろうとも帰る場所は違う。悲しいけどそれが現実。ホテルを出て駅まで歩く…今までちっとも寒さなんて感じなかったのに急に寒くなったきた。「寒いね」「うん。そうだね」「何でだろう…不思議だ」おたがいのぬくもりを確かめ合うように手をきつく握る。すぐ駅に着いてしまった。寂しいが、何事もなかったかのように笑顔で別れる。彼女も笑ってくれた。逢いたくても思うように逢えない日々が続く。こうなれば頼りはメールだけ。彼女とつながっていられる唯一の手段だが、そこに大きな落とし穴があった。いつものようにメールを送った。次の日逢う約束をしていたので、浮かれていて多少きわどい内容だったのかもしれない。彼女から返事が来る。開いて見ると「お前、ふざけるな。どうなるかわかってるな」ダンナが彼女の携帯を持っていってしまったのだ。脅迫メールが何通も届く。とにかくじっとしているだけだ。携帯が鳴る。知らない電話番号だか思いきって出ると彼女だ。自宅からである。家では話せないので口実をつくって外へ。公衆電話からかけなおすと「いやな思いさせて本当にごめんなさい。どうしようもなかったの。アドレス帳もみつからなかったし…」と彼女が謝る。彼女を責めても仕方ない。「いいよ…」としかいえなかった。「こっちから公衆電話で連絡するから待っててね」「うん。わかった」とはいったもののの電話を切った後、思わず「ああ…これでおしまいかも…」とつぶやいてしまった。夜、PCを見たら彼女からメールが。しかし、またしてもダンナ。「メチャメチャにしてやる」と。全部ばれてしまったのか…耐えきれなくなり、今までのメールを全部消してしまった。彼女のダンナは怒るとすぐ暴力をふるう。彼女がとても心配だった。すべてが終わってしまう…その夜はほとんど眠れなかった。
2003年01月23日
コメント(0)
観覧車を降りても余韻が残る。そのまま手をつないで海岸を歩くがなかなかうまく話せない。でも一緒に歩いているだけでとても幸せな気持ちになり、彼女がとても可愛く見えた…というよりそんなにじっくり見たことはなかった。やっぱりどこか及び腰だったのだろう。海岸沿いのレストランで食事をする。二人しかいない外のデッキ…温かい料理もすぐ冷たくなってしまうが身体は冷えることはない。音楽や映画の話をしたが、年がほとんどおなじで趣味も似ている。80年代のポップスは忘れられないものだったが、またその記憶が鮮明によみがえった。帰りは水上バス。やはり外の席で手をつないで座る。潮の香りと一緒に彼女の香りが。ドキドキが止まらなくなり、手をきつく握った。そのままホテルへ。今度は余裕がある。彼女のすべてを手に入れたい…大胆にそしてエッチにあらゆる場所にキスをする。柔らかい肌に十分過ぎるほどの潤い。時間をかけて彼女を感じ取る。僕自身を受け入れてどんどん吸いこんでいくような感じに夢中になりがらもっともっと奥へとがんばり、そして一気に頂点に達した。もちろん二人で。
2003年01月22日
コメント(0)
いつものように家を出て、いつもの待ち合わせ場所に着いた。バカなことにいつもの場所はデパートの地下だということに気がついて、すれ違いになったらどうしよう…あわてて外からメールを送る。送り終わって人の流れを見たら彼女が来た。ほっと一安心。お互い照れくさそうに「おはよう」という。そのままホテルへ行きたい気持ちだったが、ぐっとこらえて「さあ行こうか」電車の中ではさすがに手はつなげない。いろんなことを話をしたがちっとも集中できない。そもそも彼女はそんなに聞き上手ではないと思う。飲み友達だった頃も会話がつながらないことなんてしょっちゅうあった。自分に関心がないことにはそんなに興味をしめさない。いつも話題づくりに苦労していた。そうこうしているうちに電車を乗り換え、しばらくすると窓から海が見えてきた。とてもいい天気。青い空と海…デートには絶好だ。潮の香りもしてきた。駅に着いたが、観覧車までは少し遠回りのコースを選んでしまった。でも二人で手をつないで歩くのは楽しい。彼女の顔を見るたび、うれしさがわいてきた。観覧車は空いていた。二人並んで座ると係りの人がドアを閉める。だんだん上昇していく。ドキドキして笑いが引きつってしまう。周りが気にならない高さまで来ると彼女の髪を撫でてキスを交わす。ゆっくりと時間をかけて…「逢いたかった。すべてが素敵で夢のようだ」と抱きしめた。最高地点にさしかかるとに眼下には海が広がる。船も見える。「とってもロマンチックだね」といいながら、何度もキスをしながら柔らかい乳房を愛撫し、またキスをする。こういうときの時間はとても短い。あっという間に観覧車は下へと降り始め、現実の世界へと引き戻されてしまった。
2003年01月16日
コメント(0)
柔らかくあたたかい彼女を抱きながら、一生懸命彼女を感じ取ろうとしていた。僕の腕の中にいるのは妻ではない、彼女である。本当に彼女と一つになれたのか…そんなことを思うほど、ふわふわしてボンヤリした感じである。一緒にお風呂に入ってまたじゃれあう。ずっと一緒にいたかったが泊まるわけにはいかない。そう思って心を決め、服を着る。彼女も黙ってそうする。ホテルを出て手をつないで顔を見た瞬間、実感がこみあげてきた。何かが今までと違う。彼女とやっと心が通じ合ったような気がした。その日はそのまま駅で別れた…その後の二人の関係は劇的に変化した。1日1通くらいだったメールはたくさんの数になり、恋人のような内容に変わった。抱きあうことは確かに他の何にも代えがたく、素晴らしいが、そのときで完結してしまう。でも付き合いはずっと続くから、この変化もとってもうれしかった。半信半疑だった自分の気持ちも確信へと変わっていった。「デートしたいね」こんな話をするようになった。今の仕事は比較的時間に余裕があるので、思いきって休んで出かけることにした。「本当に休んでくれるの?うれしいな。水族館も行きたいし、観覧車も乗りたいな」少女のように彼女がはしゃぐ。もちろんメールでだ。いろいろ相談したが、観覧車に乗って、そこでお昼食べようということになった。デートでわくわくするなんて僕にとってもすごく久しぶり。完全に忘れていた気持ちだ。遠足を楽しみにしている子どものようにドキドキしていたが、とにかくその日が来るまでじっと待っている毎日だった。
2003年01月15日
コメント(0)
人生で一番長く感じた三日間であった。彼女の気持ちは変わらないのか、自分はそういう勇気があるのか…ずっと考えていた。たまらなくなって前の日、彼女に「すぐにでも逢いたい」とメールするが彼女の方がずっと大人。「予定があるから明日ね」といわれて我に返った。仕事の後、待ち合わせの場所に着くと、時間通りに彼女が現れる。ドキドキして顔をまともに見ることができない。「何か少し飲もうか」そのまま居酒屋に入って、どうでもいい話をする。そして手をつないでホテルへ。今まで抑えてきた気持ちのブレーキを自らはずした。好きだという気持ちに嘘はつけない。服を脱いでベッドに腰掛け、彼女を引き寄せる。彼女をやっと感じることができる。しかし気持ちはフワフワして落ち着かない。彼女の肌は透き通るように白く弾力がある。いい香りをたくさん吸いこんで、髪、唇、身体をていねいに愛撫していく。「こういうときにあせってはだめだ」と自分にいいきかせながら、下着を脱がせる。あらわになった素敵な乳房。その柔らかさに夢中になりながら、その頂点を口に含んだ。彼女は十分に潤っていた。だがさらに唇で愛撫する。そしていよいよ彼女の中へ。そのあたたかさに包みこまれるような感触がすごい。何回も襲ってくる快感の波に負けそうになりながらも精一杯がんばって…そして果てた。「気持ちいい」というよりも、やっと一つになれたという安堵感の方が強く、彼女が愛しくてたまらなくなってしまった。
2003年01月14日
コメント(0)
いつも弱気でふられてばかり。相手にされるはずがない…彼女との付き合いもそう思っていた。彼女の魅力にも目をつぶっていた。好きになればつらい思いをするだけ。かってに決め付けていたのに彼女の言葉…。何が起きたのかわからない。「えっ?」思わず聞き返す。「まじめなんだよね」違う。君のことが好きなんだ。「そんなことないよ。いつもどうしていいのかわからなっかった」そのまま店を出る。彼女が寄り添ってくる。心臓が止まりそうだ。そのままカオケに行って何曲か歌う。二人ともロックやポップスが大好き。彼女の歌声はとても素敵だ。何曲か歌った後、沈黙の後、ついにキスをする…何年ぶりだろう。こんなに甘いキスは。「君が欲しい」このまま彼女を自分のものにしたい!そう思ったが時間切れ。彼女の気持ちが変わらないうちにと思ったがそんな心配はいらなかった。三日後に会う約束をして別れた…とっても長い三日間であった。
2003年01月12日
コメント(0)
そんな関係ってどうなんだろう…自分は意気地なしなのか?勇気がないのか?会ってそのまま別れるたび考えていた。でも自分からは何も言い出せなかった。メル友さんと相思相愛だとうぬぼれていたら、「妊娠した」というメール。ダンナさんとはうまくいってないということだったのに…。追い討ちをかけるように「私がママになるってうれしくないの?」。「素晴らしいことだよ」と返事を書くが目の前が真っ暗になった。それでも前向きに考えようとメールは続けた。7月も終わりの頃、突然連絡が来なくなった。あせって何回かメールして、やっと届いた返事が「言葉にできないくらい辛い出来事があったので、しばらくそっとしておいてほしい」。もうすべていやになった。彼女とは相変らずの関係だったが、ある日「とっても頭に来たことがある。聞いて!」とメールが来た。今までのメールは僕と距離を置いているように感じたので、すごくうれしくてあわてて返事を書いた。彼女の気持ちはどうであれ、少なくとも気持ちをぶつけてくれたことに自分勝手に感動し、心がぐらっと揺れた。秋も中頃、やっと飲みに行くことができた。飲んでいくうちになんとなく彼女の雰囲気が違うように感じてきた。「いつものようにまた帰っちゃうの?」身体中に電流が走った。
2003年01月10日
コメント(0)
自分でいうのも変だけど、まじめに生きてきた。十代の頃、妻と知りあって25歳で結婚。子どもも二人できて、もうそろそろ中学生。気持ちの浮気は何度もあったけど、それ以上発展しなかった。どこかで自分の心に鍵をかけていたかも…彼女と会ってすぐに飲みにいったけど、なんだか気乗りしなくて沈黙が多かった。(後で彼女曰く、「初めてだからあんな感じじゃない」)2時間くらい話をして、そのまま別れた。自分からどこか行こうなんていえなかったし、少しは罪悪感もあった。これっきりかなって思いつつメール書いたら、返事が来た。嫌われなかったんだってホッとしたけど…。そのころ別のメル友さんとすごく仲良くなって、日に何回もメールしていた。お互いに気持ちが盛り上がってはいたけど、遠方に住んでいて会うことはできない。そのメル友さんに夢中になって、彼女とは日に1回くらいの短いメールのやりとりだけ。でも2~3ヶ月に1回は飲みに行ってそのまま別れる関係が約10カ月も続いた。そのころを考えるとなんとも不思議な関係…
2003年01月09日
コメント(0)
結婚して10年以上。恋をしたこともあった。でもいつも空振り…そんなことが何回かあったが、そのまま月日は過ぎていった。職場が移動になり、常にPCを使う仕事になり、軽い気持ちでライコスに登録したのが始まり。何人かの人とメモやメールを交換した。会ったこともあったが別にお茶飲んでおしまい。いやな思いをしたこともさせたこともあった。彼女と出会ったのは去年の今ごろ。何回かメモをやりとりして会おうということになった。前にメル友と会っていやな思いをしたので少し腰が引けていたが、思い切って決断した。その日待ち合わせの場所にそれらしき人はいなかった。悔しさ半分、ホッとした気持ち半分であたりを見回したとき携帯が鳴った。ドキドキしながら階段を上ると彼女がいた。すごく素敵でびっくり。これが最初の出会いだった。
2003年01月08日
コメント(0)
全9件 (9件中 1-9件目)
1