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7日(月)はセルラスの新年初のコーディネーターミーティングでした。
私はまだピアザを持っていないので正式なコーディネーターではありませんが
今年一年セルラスがどんな活動をしていくのか話し合う機会に参加でき
コーディネーターとして自分もピアザを作り活動をしていく自覚が高まりました。
地域にピアザを作って活動していく。
それはセルラスで「ことば」を育て、それを通じて「人」を育てる事業の一翼を担うことです。
セルラス全体がこれから何を目指し、そのために何をするのか理解しなければ
地域での活動は糸の切れたたこのようになってしまいます。
新年最初のコーディネーターミーティングは、それを理解する場になりました。
では、今年何をしていくのか。
今年も、希望するメンバーとコーディネーター全員による拡大コーディネーター研修が
関東、関西のセルラス全体で一斉に行われます。
取り組むストーリーは、韓国語の『犬と赤ちゃんとともに』
今までのシャドウイングやシャドウイングロールプレイ、韓国語でのロールプレイに加えて
このストーリーの日本語でのロールプレイを徹底的にします。
そしてこれまでは、研修会と各ピアザでの活動は連動しませんでしたが
今年は関東も関西も全てのピアザが、研修と同じストーリーに一緒に取り組みます。
ですからこの期間は、全国どこのピアザを訪問しても、すぐ活動に参加できるのです。
私が所属している横浜ピアザでは、「芦屋ピアザに行って見たい!」という声も出ています。
なぜ日本語ロールプレイを徹底的にするのか。
それは、あることばなりフレーズが使えるようになる時には
そのことばが機能した場面とそこから生まれる感情がありありと共有されています。
ご飯を食べて「美味しいねえ!」と言ったり、どこかに足をぶつけて「痛い!」といったりするのはわかり易い例です。
知らなかったことばがすとんと腑に落ち、自分も使おうと思うとき、この場面と感情の共有が、必ず起きています。
私の経験でも、同じようなことがありました。
遊びに来るはずだった友達が熱を出して来られなくなり、それをホストファミリーに伝えたとき
いかにも残念そうに 「It's a shame!」といわれたことがありました。
そのときの相手の残念そうな表情とその言い方は、とても印象的で
以来期待していたことが叶わないような残念な場面では、
すぐにこの「It's a shame!」 を、その時聞いたのと同じ言い方で言うようになりました。
日本語ロールプレイを徹底的にして、その後韓国語のシャドウイングやロールプレイで
場面と感情に韓国語の音が乗った時、同じ現象が起きるのではないか。
この実験はそれをピアザの中で起こそうとするものなのです。
決して韓国語と日本語を対訳で覚えるためではありません。
そしてもうひとつ、実験で目指すのは、一緒にロールプレイすることで
場面や感情を共有しできる人間関係作りです。
同じ体験、そこから感じた感情とそこで発することばを共有することで
ピアザの仲間ともっと深く知り合い、心を開き、共有したことばが自然に使いあえる。
これがセルラスが目指している言語場作りです。ピアザをこういう言語場にしていきたい。
理事長はミーティングの中で
「日本語ロールプレイを単なる言語習得の技術論にしない」といいました。
ピアザがどんな外国語も自由に自然に使い合える場になるための
今回の研修であり、実験なのだと確認しあいました。
外国語を使えるようになるために、日本語ロールプレイという前代未聞の発想。
これがどんな結果を生むのか、かなりわくわくしています。
地域の人たちに、セルラスの活動を知ってもらうための多文化教育セミナー
「世界に通じる力を育てる」というテーマの講演会を
海老名市文化会館で2月20日(水)、厚木市文化会館では2月25日(月)、27日(水)に予定しています。
講演に共感してくれた方が活動に参加してくれるようになれば、私がコーディネートするピアザが3月から始まります。
この実験に一緒に取り組む仲間が出来たら、と思うと胸が弾みます。
楽しみな、たのしみな、セルラス新年事始めになりました。