Over The Moon.

Over The Moon.

2006年08月20日
XML
カテゴリ: *日々のこと*
私の祖父は今年八十八歳。
いわゆる米寿。

ということで

祖父「本日はお暑い中皆様お集まりくださり
   ありがとうございました」

今日は、米寿の祝い。

祖父の誕生日は十月だけど
孫たちが集まりやすい夏休みに、ということで
お盆をはずした今日になった。


祖父の親戚一堂に会しためでたい祝い。



祖父「恥ずかしながらも今日にいたるまで
   色々なことがありました」

乾杯の前に、祖父の昔話。


祖父「八人兄弟の七番目に生まれ
   若い頃から丁稚奉公に行かされたものです」


初めてきちんと聞いた、祖父の半生は
胸にせまるものがあった。

問屋での丁稚時代の話。
やがて戦争が始まったこと。
兵隊にとられ、南方に行ったときの苦しい生活。

商売を立ち上げた話。

少し小さくなった祖父の体には、
八十八年の歴史が刻まれていることを改めて知った。


祖父「つらいこともありましたが、楽しいこともたくさんありました。
   ただ一番悲しく、つらいのは

   ・・・妻が、いないことで・・・」

祖母は
私が高校生の頃になくなっている。

祖父「病気ひとつしない人でしたが
   見つかったときには既に遅く」

悪性の腫瘍は、見つかったとき既に
祖母の体全てを蝕んでいた。
余命三ヶ月だと言われていたことを、私は後から聞かされた。

祖父「私が死んだら
   彼女が家を、守って
   孫の結婚式まで見届けてやると
   何度も、何度も、約束しておりましたのに・・・」


祖母への愛が、涙となって
祖父の両眼にあふれていた。

普段口には出さないけれど
愛していたんだ、本当に。
約束が果たされなくて
きっと悔しかったに違いない。


祖父「孫が立派に成長し、大学へ行き
   いち社会人として成長することが
   今は何よりの励みとなっております」

八十八でありながら
なお心身ともに健康である祖父の命を
私は受け継いでいるんだ。
しっかり受け止めたい。



会では余興が盛りだくさん。

父「えー、では続きましては
  謡、『鶴亀』でございます」

私は祖父の親戚のお爺様と共に、謡を披露。

「「月宮殿の~♪」」

昔謡をやっていた親戚の方は
今でもよく通る声をされていて驚き。

「いい趣味だねー」

親戚の方々にも、色々話をふられました。
流石宝生流が根付くところ、
結構謡をされてる方が多かった。



母「じいちゃん、いい笑顔やったね」

父「ほんまにそう」

満面の笑みを浮かべた祖父の顔が思い出される。
いい一日になった。
次は是非白寿を祝えたらいいなv





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006年08月20日 23時48分54秒
コメント(0) | コメントを書く
[*日々のこと*] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: