Over The Moon.

Over The Moon.

2009年09月24日
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カテゴリ: *能関係の日記*
卒業して、師匠(仕舞)の弟子として稽古を続けてからは
メインの舞台となっている、この9月の会。
(まれに3月に、師匠のお母様主催の会に
 参加させていただくことはあるけれど)


まだ師匠が内弟子でおられた頃
私はまだ現役3回生であった頃に、 第1回 の会があって
以来 2回 3回



今年は、去年のように舞囃子はないが
ただひたすら、連吟と仕舞が連なる演目。

だけど


『善知鳥』『玉の段』『鵺』『昭君』『船弁慶キリ』・・・


皆むずかしい仕舞出しまくりだし!


OGさん「みんな凄いねぇー」
私「ついて行けないんですけど・・・」


でもまぁ、私の中では
「型としっかり向き合う」が今回のテーマなので
2回生相当の仕舞『嵐山』をやるのは妥当と考えている。

人は人、自分は自分!





そして会が始まって
まずは現役の連吟・仕舞を見る。


現役の中には、今回の舞台で最後かも、という
修士から入部した子(宝生会では2回生扱い)がいて
その子の仕舞『加茂』は、気迫がこもっていた。


他の子の仕舞も、なかなか気合いが入っていたと思う。


受付やら切り戸やら、いろんな役目を果たしてくれながら
きっちり舞台も努めてくれて、有り難いし嬉しい。



それが終わると、OB・OGの出番。
連吟『松虫』があって、私の『嵐山』と亀さん(仮名)の『善知鳥』から
ずらっと仕舞が続く。

が。


3回生「亀さん、まだ来られてないみたいです」

ええー! もーまたですか。
番組差し替えとか困るんですけど・・・(私の嵐山まで巻き添えになるかもだし)。

3回生「私は良い後輩として電話をかけておきます」


とりあえず先に、連吟へ。



最初は、この後にある『山姥』の連吟だけに入る予定だったけど
『松虫』に入る猫さん(仮名)や山羊さん(仮名)らとよく稽古していたので、
結果両方に出ることにした。

さらに昨日

師匠「実は、連吟『小鍛冶』の前シテをされる方が
   風邪をひいてしまったらしくてね-」

急遽、師匠の東京のお弟子さんたちが謡う連吟に混じることになり(しかもシテ!)
今日1日で、連吟3番に出演することに。
最初の全体素謡『鶴亀』まで入れたら4番。プラス仕舞地が2番。
なんとも贅沢である。



・・・しかし、ここまで謡に出るんだったら
もっともっと謡の方も稽古したかったなー。
どうしても仕舞の方が「手こずる」感が強いので
そっちばかりに時間を取られてしまう。

謡いも上手くなりたいな。
沢山謡いたいな。

稽古欲ばかりが広がる・・・



亀さん「おはようございます」

『松虫』が終わって、仕舞の出番。

熊さん(仮名)「この髪・・・(笑)」

完全寝癖頭を装備した亀さんと
地謡の師匠や熊さんと共に

「「よろしくお願いいたします」」

舞台へ。




今回の仕舞は
長い時間、稽古した。


やっぱり
稽古の甲斐あって!

あんまり緊張してない!(嬉!)


稽古さすがだ、大事だ稽古、と思いつつ
仕舞を始める場所、大小前に進み出て
構えたら
頭を切り換える。



「和光利物の御姿・・・」


蔵王権現がシテの『嵐山』。

ゆったり、どっしり落ち着いて。



「腰を入れる」「グッと止まる」「序破急をつける」


現役の頃から、何度も言われてきたことだけれど
未だにそれが満足に出来ない。
小難しい仕舞ではないだけに、
それが余計に体から伝わってくる。


シカケ。ヒラキ。半身。ノリコミ拍子。


基本的な型が出てくるたびに
「まぁ大体出来てるけどちょっと違う」と
体が教えてくれる。
別に、正解の型を舞えるわけでもないはずなのに
これは不思議な感覚である。

これが
「型と向き合う」
ということなのかもしれない。



「稽古する時間がない」
「現役の頃より下手になっていく自分が嫌」
「舞台の度に緊張する、早く舞台が終わればいい」


そういえば最近
そんなことばかりを考えていた。

反省した。



型と真摯に向き合えば
体が教えてくれる。

そして、稽古を積み重ねて挑む舞台は
こんなにも楽しい。



「さながらここも 黄金の峰の
 光も輝く千本(ちもと)の桜」


桜舞う春を愛でる、蔵王権現になれる日は
随分遠いと感じたけれど
それは卑屈な気分ではなく


「光も輝く千本の桜の
 栄(さか)ゆく春こそ久しけれ・・・」


とても素直で、何かが抜けたような
さっぱりした気分である。


得るものがいっぱいあった仕舞だったけど
中でも、一番の収穫は


“『嵐山』を舞って良かった”


そう思えたことかもしれない。




「「「ありがとうございました」」」


師匠「五月さん全然問題なかったと思うけどどうですか」

私「はあ(苦笑)」


型としての問題は、ありまくりな気がするけれど
そう言っていただけるのは、嬉しい。



まだ連吟が残っている。
そっちも頑張ろう!


(そして に続く。)





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Last updated  2009年09月26日 21時12分35秒
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