Over The Moon.

Over The Moon.

2011年05月14日
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カテゴリ: *能関係の日記*
能の大曲の1つ『石橋』を
師匠がされるということで(←能では“披き(ひらき)”と言ったりする)
先週から夫になった(!)鴨くん(仮名)と2人で東京へ。


「鴨さん!五月さん!おめでとうございます~」

そして見所で、同じように観に来たお弟子さんたちや
宝生会のOBの方々とお会いする。

「先日の稽古でね、先生から聞いたんです~
 もうほんっと、お似合いで~良かったわ~、ねぇ」
「ねーほんとにねー」



「私ね~、実は2人のことは
 ず~っと前から分かってましたよ~

恐るべき指摘を受けながら(なぜ分かるんだ・・・)
『嵐山』『通盛』『雲雀山』と鑑賞し、『石橋』へ。


『石橋』は、中国が舞台の
とてもめでたい曲。

舞台上に“作り物”として、赤と白の豪華な牡丹が据え付けられる。
この牡丹のところで、後シテが特殊な獅子の舞を舞うことは聞いているけれど
曲自体を観るのは初めて。

・・・どきどき。




ワキの法師が出てきて名乗る。

程なくして、幕の向こうからしずしずと
前シテの童子が出てくる。
きっと師匠だ・・・

シテ「松風の」




あれ、そうか
じゃあ師匠は後からなのね(←無知)。
なんだー勝手にどきどきしてしまった。


そして例によって、シテとワキがあれこれ言って
お囃子とともに、前シテが引っ込む。

いよいよ後シテか、と
思ったところへ
ふっと


静寂。


ワキもお囃子も動かず
どきりと戸惑う。


そこへ小鼓が
ぽん、ぽん、と
小さく2回打つ。


また静寂。


やがて
ぽん、ぽん、と
次は太鼓。


再度の静寂。


また、小鼓。

そして
動かなかった大鼓が
鼓を打ち鳴らすと同時に
お囃子全体が加速していく。



おおー
なんか、特殊なお囃子の始まり方!
能って静かだけれど、
どんなタイミングでも、意外に何かが動いて音がしてるから
何もない静寂が入ると新鮮だ。


そして、後シテの獅子が
幕の向こうから、少し姿を現して
より加速したお囃子に乗って
一気に橋懸かりを翔けてくる。


舞台の真ん中で、また紅白の牡丹のそばで
天を仰ぎ、地にかがみ、頭をぶるぶるとふるわせる。
・・・何て特殊な型。
獅子舞とは、まさにこのことか。

台に飛び乗り、また飛び降りて
ときに辺りをぐるりと見渡す。
師匠は視力が良いから、きっと見所にいる私たちも
面の下から見えているに違いない。


観ていて何だか
めでたく、嬉しい気持ちになってくる。

すごい。

やっぱり『石橋』を“披く”って、おめでたい!



鴨くん「凄かったですね」
私「うん!」

観に来て良かった。



その後、OBの方々数十人と宴会へ。

OBさん「なんと!鴨さんと五月さんが結婚されたそうで!」

「ええそうなの!?」「知らんかったー」「こりゃめでたい!」

機に乗じて、OBの方々へのご報告も無事に済む。


師匠「遅くなりましたー」

遅れて、師匠が到着される。
拍手で迎える。

OBさん「本当に良かった!素晴らしかったです!」
師匠「ありがとうございます!」



次回、師匠がされる大曲は
順番でいくと『道成寺』。

これも是非、観に行こう!





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Last updated  2011年05月16日 23時49分29秒
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