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さて、穴を掘った後は、その熱を利用するための熱源を設置する。穴を掘るための櫓とは別の櫓が、家の前にできた。地下に埋めた採熱管に水か不凍液を通すことで地下の温度を利用することが出来る。冬であれば、地下に向かうホースに水を通すと地中で温まって地上に戻ってくる。イメージとしては地下の温度をくみ上げているようなイメージだ。水をくみ上げるのがポンプと言うが、熱をくみ上げる装置をヒートポンプと言う。身近な例では、冷蔵庫、エアコン等もヒートポンプを内蔵している。冷蔵庫は、庫内の空気から熱を吸い上げ背面に捨てている。エアコンは冬であれば屋外の空気から熱をくみ上げ室内に吹いている。今回の地中熱利用でもヒートポンプを使う。「なんだ、エアコンと同じか!」と思うかもしれないが、外気から熱を吸い上げるよりも、地中から熱を吸い上げる方が効率が良いのだ。何故なら、空気中の分子の量に比べ地中の分子の密度が高いので熱を伝え易いのである。しかも、夏は、地中に熱を捨てることでヒートアイランド現象が緩和される効果がある。写真は、100Kgの地中熱ヒートポンプを屋上に上げる様子。何とか人力で屋上に上げる。U字工事のようなナイスな栃木なまりが下町の路地に響いている。環境建築家 金谷直政かなや設計
2013年01月30日
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東京の下町のような狭い所で然エネルギーを利用することの最大のハードルは、地中からの採熱(さいねつ)用の穴を掘ることだろう。地中の温度は地表から10mより深い所は外界の温度変化によらず一年を通して温度が一定であり不易層と言われている。その不易層に採熱用の管を入れるために穴を掘る必要がある。穴の深さは、通常の住宅であれば、建物の暖冷房負荷にもよるが80mから100mの深さとなる。今回は、当初100mを目指したが、地中の状況から80mで断念。その代り、別の場所に30mを掘り、合計で110mとした。家と道路の間の狭いスペースにニョキッと突きだしている青い管は、手前が30m、奥が80mの地中まで埋まっている。今回は、既に建物が建っている敷地のわずかなスペースに穴を掘ったので費用がそれなりにかかったが、建物が建つ前の広いスペースを使ったり、その他の工夫によって、費用を下げる事は十分可能だ。特に東京の下町、墨田、江東、江戸川、葛飾、足立、台東など、軟弱地盤の地域ならではの費用削減の方法が考えられる。環境建築家 金谷直政かなや設計
2013年01月29日
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自然エネルギー、というと、太陽光発電、風力発電、地熱等が注目されているが、どの自然エネルギーも天気や立地に左右され、今一つ役立たずなのである。私が暮らしているのは東京の墨田区京島という所、狭い路地に面して木造の長屋が残るいわゆる下町である。太陽光パネルを載せる広い屋根も、風車を立てる空地も、地熱が吹き出す温泉も無い。こういうところで自然エネルギーの利用が可能なのだろうか?むしろ、こんなところで可能であればどこででも可能なのではないか?とも思い、たどり着いたのが地中熱の利用である。地中熱利用とは地下100mより浅い部分の地中の熱を利用する技術である。年配の方ならご存じの方もいるかもしれないが、「井戸の水は年間を通して一定。東京なら16℃程度」なのである。つまり、地中の温度は夏でも冬でも約16℃程度。この温度は、冬なら暖房に、夏なら冷房に使えるちょうどいい温度なのである。今回は、私の事務所の前に100mの穴を掘り、採熱用のパイプを埋め地中熱の利用を試みるのであるが、良くも悪しくもこんな狭い所でもやればできるという事例を紹介しようと思う。穴掘りは、鑿井(さくせいと読む)業者の職人が請け負うが、何社か声をかけたが、こんな下町の狭い路地で掘れるという業者がなかなか居ない。しかし、思えばつながるもので、できると言う業者を知り合いから紹介してもらい、正月早々、掘り始めた。掘り始めてみるといろいろな発見と気付きの連続、とても貴重な経験となった。環境建築家 金谷直政かなや設計
2013年01月28日
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