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2020.01.31

ＪＲ気仙沼線・柳津～気仙沼間、およびＪＲ大船渡線・気仙沼～盛（さかり）間は、２０１１年３月の東日本大震災、とりわけ津波による大きな被害を受け、鉄道としては運休し、線路敷を利用してＢＲＴでの運行が行われ、整備が進められています。

　そして昨年１１月、これらのＢＲＴ運行区間について、２０２０年１１月１３日を廃止日として鉄道事業廃止届が提出されました。これは、鉄道事業法により「廃止日の１年前までに届け出る」と定められているためです。
　しかしながら繰り上げについて利害関係人からの意見聴取を踏まえて、繰り上げても「公衆の利便を阻害するおそれがない」と判断されたため、今年２０２０年４月１日付けでの廃止繰り上げが認められることになりました。

　前述の通りこの区間はＢＲＴが運行されており、鉄道より速度や輸送量はやや劣るとはいえども、相対的に低コストで高頻度での運行ができることから、むしろ鉄道時代より本数が増加しており、鉄道では直接乗り入れることが普通はできない町役場や病院などへの乗り入れも果たしています。

　このまま４月１日廃止で正式決定するものと思われますが、これで一つの区切りということにもなるでしょう。ただし、まだＢＲＴ専用道化は鋭意工事が進められていますので、最終的な運行形態まではもう少し時間がかかるようです。
　しかしながら、現在震災で不通となっている鉄道路線はこのＢＲＴ運行区間と、ＪＲ常磐線の富岡～浪江間のみですが（現在不通の三陸鉄道一部区間は昨年の台風によるものなので除外）、ＪＲ常磐線については今年３月に運行を再開するため、震災で被害を受けた鉄道路線は復旧かＢＲＴ化というはっきりとした結末を迎えることになります。

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