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2004年11月03日
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カテゴリ: カテゴリ未分類



すーっと天海の上、床にばら撒かれた宝石のように今日も

星々がまばたく。

少しスピードを上げて入り込むと

目の前を通り過ぎる小惑星や宇宙塵、

金属で覆われた衛星。

「わー、良く寝たー。」

両手を重たく上に伸ばして少女は言った。

個室からコックピットへ行って見る。

ドアが開くと無数のコンピューターが動いている。

まるで、専属のスタッフが何人もいても

おかしくないような造り。

中央の大きな液晶パネルには、

今にもぶつかるそうに岩石や惑星が通り過ぎる。

無人の操縦室。

少女には、生まれてからずっと

この船にいたような記憶がある。

そしてこれからどこへ行くのかも、

あらかじめ知っているような気もする。

記憶を手がかりに、中央のドーム状の物を触ってみる。

自分の背丈よりやや小さいドームに、顔が写った。

その瞳は海よりも深く、輝きは星よりもきらめく。

髪の色はシダの緑よりも濃かった。



「これが、わたし?」

その前で2-3回、回ってみる。

ドームのガラス面に回る少女が写っている。

突然、ドームから煙が出て人の形になる。

きょとんとする少女。

「???」

「おはよう、お目覚めかな?」

「あなたは?」

「この船の船長とでも言っておこうかな。」

「なんとなく記憶が曖昧なんだけど、

この船にはもっと人がいなかったかしら?」

「はっ、はっ、はっ。

今のところ姫とわしの二人しかおらんかな。」

「なにか特別な使命を持って来てるような気が

するんだけど、まだ思い出せなくて。」

「いや、無理はしないほうがよいよい。

時間はたっぷり、余るほどあるから。」

「この船の向かっているところはどこですか?」

「あらかじめ、コンピューターにセットしてあるんじゃ。

だから目的地に着くまで、

大半の乗組員は冬眠してるんじゃ。

わしか?わしも今は冬眠中じゃ。

これはコンピューターの作成画像じゃよ。」

「なぁーんだ、それで皆寝ているところはどこなの?」

「その場所はな、今パネルに表示した、黄色のところじゃ。

睡眠中には起さんくれよ。

負荷がかかって10歳も老けてしまうからな、

ははは。」

「わかりました。

当座の間、学習映像で勉強したり、

工作室で物質化したりして遊べるのね。」

「そうそう、冬眠中にも学習プログラムを

取り込んでいるから、あえて必要はないかもしれんがね。

あと肉体運動のプログラムや物体化、

物質化のトレーニングは覚醒中のほうがよいよい。」

「わかりました、ありがとうございます。」

すっと消えたドーム状の煙の向こうの船内表示のパネル、

冬眠室の各個室は赤く表示されていた。

船内を駆けて冬眠室の個室に向かう少女。

約20個のカプセルが並べられており

その上の赤色等がくるくる回っている。

その冬眠カプセルの表示に赤く、『処理済』と。

「???(どういうこと)」

「おや?なにか質問かな?」

いきせきかけて操縦室にもどった少女は、

血相を変えていた。

「そうか、おそらく、

なにか未知の宇宙ウィルスで艦内が感染されたのだ。

という事は姫はカプセルで寝ていないな。」

「どういうことなの?」

「保存していたDNAをコンピューターが、

細胞レベルから培養し、

かなりの精度で人間にしたようじゃな。

しかし、姫には我々クルーの経験値や

メインコンピューターのすべての知識が

入力されているようじゃ。」

「と、いうことはこの船には私しかいない。」

「うむ、どうやらわれわれの恐れていた事が起きたらしい。

それに対応してシステムが作動したようじゃ。」

「このあとどうなるの?」

「第2プログラムがすでに開始されている。

姫の好きな星を目指し、

そこで好きなように物体化、

物質化して楽しんでよいのじゃ。

あらかじめ、アミノ酸とか素材が豊富な星がよいぞ。」

「そっかー、好きな星を選んで物を作り

自分で営みを見ることができるわけね。

たぶん、一生飽きないだろうな。」

「まれに他の星で作られた生物が外来して、

いろんな副産物が出来る時もあるが、

それはそれでバランスがとれてくるものじゃ。」

「了解。とにかく、楽しんでやってみるわね。」

宇宙船は銀河の奥深く、太陽系に向かってすすんでいた。

銀河の午後、軽くフィットネスで体を動かす少女。

遠く離れる宇宙船の窓。

青く時には黄色に光る太陽・・・

そこには出来たばかりの星が幾つか浮遊していた。

宇宙船は、その中の一つに到達した。

火の山が活動し、海が未だ赤黒い砂に覆われた大地。

でも何かが起こりそうな未開の星。

「ここにするわ」

少女は一人つぶやくと自分の実体消して

空気と一体化していった。

やがて、悠久の年月が過ぎその星は緑の草や木覆われ、

青い海が何処までも広がり生物が出現していった。

太陽から三番目の青いきれいな星だった。








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最終更新日  2004年12月05日 19時24分17秒


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