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2004年11月04日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
『超能力学級』

「いっかー、みんなー。注目ー。」

と言って、沢村は黒板に『道具』と書き込む。

「なまじ、超能力を持ってるからと言って

それを私利私欲に使っては

いけませ―ん。」

「なんで、なんでー」

クラスの中がどよめく。

その中の一人、メガネをかけている加藤が手を挙げる。



「先生、全国で初めての学級という事で開設にあたり

産業経済省の偉い方や、

文部科学省の偉い方も来て話をしたじゃないですか。

保護者会のレジメでも、

僕ら超能力を持ってる子の素質を自由に伸ばしてあげる

そんな風土を作ってあげるって。

そしてそのレジメにも、書いてありましたよ。

超能力は誰にでももてる能力だって。」

「いや、加藤。

私は自分がいろいろためして

その能力がまだ開花してないから



ま、半分は嫉妬はあるかもしれませんが、

持ってる人、もってない人の

差別が生まれても困るし、

だいたい世間では未だにうさんくさいと思ってる人も、

多いことは事実でなんだ。」



女子の望月が手を挙げる。

「アメリカや旧ソ連でも、

軍による超能力開発は進められていましたよ。

軍事的利用でなければ、

普通に私たちがテストの山をはるように答えを透視したり、

友達に相談された時『あの子はやめておきなさい。』とか、

いじめられてる子の心の叫びとか

聞くくらいならいいんじゃないですか?」

「おぉー望月!」

クラスの男子がもりあがる。

「このクラスの男子じゃないよなー、『あの子』ってー。」

制するように、先生は続けた。

「はいはい、いいですかー、君たち。

今年中に国会で超能力法案が通るみこみです。

各メディアもいままで認めていなかった超能力について、

認め始めてさえ来ています。

さっき、望月さんが言った軍事利用、

確かに研究されてきたかもしれませんが、

私たちの持つもの、『道具』それは人を傷つけるためや

地球、この母なる地球を汚したり

破壊するためのものではありませんね。」

「いじめっこを

『気』でころばしたりも出来ないんですか?」

「万が一、打ち所が悪くて後遺症が残ってみろー、

誰が責任をとるんだ?」

先生は顔はにこやかにでも口は尖らせて言った。

「そんなの誰か分からないよ、僕ら以外には。」

「そう、そこなんです。

世の中は責任の所在が明確にならないといけません。

君たちを中世ヨーロッパの魔女狩りのように、

狩られるような存在にしては

いけないし、君たち自信そうなってはいけないんです。

また、その能力を持って人を煽動したり、

あい争わせるようなことをしてもいけません。

経験のない君達には物事をどういう目で見て行くか、

物差しの基準が必要なんです。

もう一昔前になりますが有名な先生で『夜回り先生』と、

呼ばれる先生がいました。

夜、その先生は繁華街を見回って中高校生を見かけると

話を聞いてあげたんです。」

「子どもたちが出していた信号を

大人たちは見逃していたという話ね。」

「そうです、ある時。

今じゃ影も形もなくなった、麻薬というもの。

これを使用するのが若年層にも及んできたのです。

その先生は中毒の子を見つけると親御さんに連絡して、

一緒に連れ帰りました。

禁断症状を出す子どもの悲痛さ、

そしてそのまま帰らぬ人となった子ども。

親御さんが

『これでこの子は楽になりました。』といった時、

その先生は愕然としたそうです。

その後、その先生は各地の点々と回り

講演活動に入りました、そして」

(先生の話長引きそうだね。)

(一種、カタルシス状態?)

(そうそう、

僕らが力を持ち始めたのもそのころだったね。)

(最初、ある先輩が植物と感応できるようになって。)

(それをとっかかりに、警察関係者で力を持ってる人に

怪しいと睨んだ人のリストを送ったんだ。)

(先生の言いたい事は分かるんだよ。)

「つまり、私がいいたいのは、

『道具』は人を幸せにする物でなければいけないし、」

(でも力を持てば使いたくなってしまう。)

(いじめっこの論理と言われちゃえばそれまでだけど。)

(体に自身のある子はスポーツで開花できたよね。)

「むかし、アメリカで活躍したイチロー選手は体格では

無理だとも言われていた大リーガーで、」

(そうでない子はいじいじしてたね、ww)

(法案ってそんなに厳しいものなのかな?)

(いや、今、閲覧してきたけど、

世界的に僕らのような存在が増える中、

ある程度情報公開を余儀なくされるようです。)

(それって、なんにでも使ってくださいじゃん。)

(人探しや、失せもの探し。)

(たつやのおやじなんか、

的中馬券を教えろなんて言ってきたww)

(それで?)

(もちろん、当たった。)

(だよね。)

(謝礼は?)

(普通、一割らしい。)

(それってやばくない?

大人にいいように利用されちゃうじゃん。)

「法案によれば、この後超能力の平和利用に向けて、」

(でも、結局。

大いなる力はそれでも押さえこもうとする。)

(いや、先輩たちのように、

実験動物状態でいろいろ検査されて

日の目も見えなくなってしまうのも考え物だよ。)

(つまり、国の機関で僕らを保護してくれると考えても

いいわけだ。)

(だからー、いきなり力を出さずにちょっとずつ出して、

世間にもなじませてあげないとね。)

(そうそう、その内、僕らの時代が来るしね。)

(でも大人になっても、変わらずにいたいよ。)

(だいじょうぶだよ。僕らは。)

教師の話の間、

ここのクラスの生徒はテレパシーで話をしている。

まなざしは熱く語る教師を見ながら。

教室には秋の日差しが長く延び、

モニターを見ている関係者、

それぞれの場所でうつらうつらしていた。

まだ、そう遠くない未来の一コマ。














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最終更新日  2004年11月14日 18時38分36秒


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