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2004年12月06日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
『超能力学級 千春の妄想』

「聞いて、聞いて、聞いて、聞いて―」

おはようの挨拶代わりに千春は香澄に詰め寄る。

「おはよう。」

「も―、内のママに朝からシャンプーしないでって

いわれちゃった―

だからうまくまとまらなくて―

チョーさぶーって感じ―」

「髪質固いからね―千春の――

いいじゃん、温暖化防止のひとつでww――」

「も―そんな事言わないでよ―」

ぷんぷんと握りこぶしを二個頭にのっける千春。

「千春―ぶりぶり~!」

それをどこかで見ていた男子がマネをした。

(も―ガキなんだから―)

(千春―

また妄想しちゃってる―)

(ここのクラスの男子ども皆―

子どもになっちゃえ―)

イメージはこうだ。

学生服やジャージの大きさはそのままで

急に男子が若返りしてしまう。

だぶだぶの服にちいさい幼児の男の子だ。

千春は以前も小さい豚を教室に撒き散らしたことがある。

それはそれで賑やかだったのだが――

(まさかね―)と香澄は思ったが―

次の瞬間二人で顔をあわせることになる。

中学校の教室が幼稚園のそれになってしまった――

ただし男子だけ――

「キャー!」さわぐ女子。

それにびっくりしてちいさな男の子に泣く子が出始めた。

(おいおい――)

香澄は仕方なく教室を出て沢村を探しに職員室に向かった。

「あら、どうしたの?清水さん。」

一時限目の授業のために牧野はそのクラスへ

向かう途中だった。

そういう現象にだいぶ慣れてきた牧野は

一瞬考え相手が子どもだと聞いて

鈴木先生を呼んでくるように香澄につげた。

「沢村先生は今日出張でルスなの。

誰かあのクラスに結界を張れる人いたっけ?」

「真理なら出来ます。」

「分かったわ、とにかく他の先生に

気づかれないようにしてね。」

牧野は職員室へ戻り

カセットラジオとカセット数本を持ってクラスに向かう。

普通の人なら気づかずその前を通り過ぎてしまう。

普段この学級はそのクラス表示板に『S』としかなく、

(何年何組かも分からない表示なのだが――)

だいたいこのクラスがこの中学校にあったのと

思わせるくらい、

存在感を消すことも出来たのだと沢村は言っていた。

保健の鈴木と香澄も教室の入り口の向こう側で

牧野はこちら側で見合っていた。

教室がある筈の空間は薄く靄がかかっているようだ。

そして静寂に包まれて他のクラスのざわめきも消えた。

3人は自然に意識を集中し靄を消し去って元のクラスに

入り込んだ。

教室は賑やかだった。

とにかく、責任感からなんとかしなければと思った千春は

小さな男子相手にお遊戯をしていた。

他の女子は一緒にお遊戯をする人もいれば

参加しない男子と遊んで上げる子、

あやしている子もいて、

まるで幼稚園実習の呈――。

「なんか―私たちの出る幕はないようね。」

牧野と鈴木は目をあわせながら言った。

教室の前では千春が一生懸命に

「アブラハムには7人の子~♪」と演じていた――。

一通り演技が終ると千春は園児に向かって

「さぁーみんなーこれから楽しい英語のお時間ですよぉー」

と言って牧野にタッチする。

ま、しょうがないか~と言った感じで

牧野は持ってきたラジカセにカセットを入れ

「じゃぁ―これから英語の歌を一緒に――

おどりながらうたいましょう―」

とやり始める。

はたして演奏が始まると園児たちは一斉に注目し、

その流れで女子も一緒に歌ったり踊ったりすることにした。

「You put your right hand in,

You put your right hand out,

You put your right hand in

and shake it all about,

You do the hokey-pokey,

and you turn yourself around,

That's what it's all about.」

歌詞は4番まであって歌の歌詞にあわせて腕を動かしたり

足を動かしたりする。

(2・left hand 3・ right foot 4・left foot)

London bridgeでは女子のトンネルの下を

幼児が電車になって通ったりして遊び

あっという間に英語の授業が終わりに近づいた。

「この次の授業どうする?」

汗を手ぬぐいで拭きながら

香澄は千春に聞いた。

この次は数学だった。

「トイレに行きたい子も出てくるわよ」

と鈴木先生。

「もうそろそろいいんじゃない?望月さん。」

と牧野も言ってくる。

「そうね―、皆さんありがとうございました―。

お陰で気分がすっきりしました―」

そういい終わると一瞬教室の中がゆがんだように見え

園児だった男子が大きくなっていた。

「おーい、誰だよ。こんな小さいジャージはかせて~」

ころぶといけないので男子(正確には幼児になった男子)に

小さいジャージを着せていたのだった。

「でもなんだか、英語が好きになった気がする。」

と自分たちがどういう状況に陥ってたか

分からない男子たち。

(こういう妄想でよかったね、千春―?

ねぇ、千春―?)

「こらぁー!」

千春はまた妄想していた。

ギリシャの時代へ。





~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~


『ノルウェイの森』を読んで

昨日の夜半から早朝にかけて猛威を振るった嵐で、

昨日はどこにも出かけずヒッキーにした。

天と地がひっくり返るほどの騒ぎで、

猫や犬が降らないまでも、一万人の雷神が風袋を持って

そこかしこで暴れているような天気だった。

明け方の雲は東側、西側を取ってみても流れが早く、

台風一過のそれを思わせた。

家について疲れて面倒なのでカップ麺、

洗濯は干しっぱなしだったのでもう一度脱水し、

干し終わってまた一回洗濯機を回す。

そして風呂に入る。

大概何か読みながら入る。

新聞の夕刊で中国で村上春樹がブームと書いてあって、

もちろんブックオフで買っていた。

今回は『ノルウェイの森』で学生時代を思い出しながら

読み始め、途中から閉じて寝た。

午前中に起きて日本酒をチビチビやりながら一気に読んでし

まった。

学生時代の友達にそういえば「永沢」のようなヤツもいたな

と思いながら――

僕はある先輩にがそういう実体験が少ないのではないかと言

われたことがある。

だからと言ってそれが女難の相の原因と考えたくないねと

二人で笑ったが――

中学生の時、夜に親が寝静まってから豆電球で本を読んでい

た。勉強以外に夜更かしをすることは禁止されていたから。

読書は架空体験で実体験と違う、本当は身にならないと

先輩は言ったが、

感情移入がされ何かを感じることができれば

人の話のように気づきがあるものだと思う。

また、その人の作品をずっと読んでいるとその人の考えが

移ってしまうと言うのも違うと思う。

自分の体験と照らし合わせいろんな角度で物事を見れると

思うから。

とにかく、昼前に起きて夜になるまで面白くて読んでしまっ

た。

下巻の方の「ワタナベ」と「緑」のやりとりは

チャーリーブラウンとルーシーのそれに似ていて

声を出して笑ってしまった。

また「レイコ」が奏でるギターのサウンドも

本当に聞こえてきそうで楽しませてくれる。

『ノルウェイの森』はビートルズのナンバーで

レイコのギターで奏でられたもの、

登場人物「直子」とも関係がある曲だ。

そして結末になり、

雑踏の中で「緑」に電話をかけようとして「

ワタナベ」がいた場所。

雑踏の中の孤独――

自己喪失感―――

都会の中の『森』のように見えた――

作者がこの本で言いたかった事はなんだったんだろう?

そういうのは愚問だ。

読む人がどういう気持ちになって

どういう行動に結びつけるかそれが作者と

読み手の関係であると思いたい。

中国でこの本がどういう風に読まれて行くのだろう、

全学連の東大占拠事件と天安門事件がだぶって見えた。










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最終更新日  2004年12月06日 13時32分29秒


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