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日本では大晦日で、きっと慌しいでしょうね。 こちらは普段とあまり変わりません。 外事弁のスタッフの知り合いに、毎日、日本語の個人レッスンをしています。 今夜はその彼女とささやかな大晦日の食事をします。 明日、明後日も別の学生と食事をします。 学生の顔ぶれこそ変わりますが、いつもとやっていることは同じです。 そこで、何か新年らしいことはないか、と思って、 部屋の中を新年ふうに飾ることにしました。 しかし、新年の雰囲気は、やっぱりありません。 皆様、良いお年をお迎えください。。
2008年12月31日
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そういえば日本はすっかり年の瀬なんですね。 こちらでは1月4日からの試験ウィークに備えて、来週は授業がありません。 私の授業は先週、授業時間内に試験を済ませたので、すっかり冬休みモードに突入です。 とは言っても、やることはあります。 外事弁のスタッフの知り合いが4月に日本に行くので、彼女の個人レッスンを任されました。 そのための「会話集」をずっと作っていたのですが、それが完成し、 今日からレッスンを始めました。 1日2回で、これから私がここにいる日は、毎日続きます。 ……ということで、ここから後は個人の話題になります。 実は私の奥さんのお母さんが、子供の頃、中国に住んでいて、 当時、「タンフールー」を売りに来るのを楽しみにしていたという話を聞きました。 そして、今でもあの時の光景を懐かしく思い出すのだそうです。 というわけで、「タンフールー」の写真を撮りました。 「タンフールー」とは、棗やサンザシなど甘酸っぱい果物を、 飴でコーティングした食べ物で、これを食べながら歩いている学生も少なくありません。 かく言う私も、最近、好きになって、よく食べています。 じゃ、おまけでもう一枚。 店の主人が照れて、カメラを見てくれませんでした(笑)。
2008年12月28日
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そういえば日本はすっかり年の瀬なんですね。 こちらでは1月4日からの試験ウィークに備えて、来週は授業がありません。 私の授業は先週、授業時間内に試験を済ませたので、すっかり冬休みモードに突入です。 とは言っても、やることはあります。 外事弁のスタッフの知り合いが4月に日本に行くので、彼女の個人レッスンを任されました。 そのための「会話集」をずっと作っていたのですが、それが完成し、 今日からレッスンを始めました。 1日2回で、これから私がここにいる日は、毎日続きます。 ……ということで、ここから後は個人の話題になります。 実は私の奥さんのお母さんが、子供の頃、中国に住んでいて、 当時、「タンフールー」を売りに来るのを楽しみにしていたという話を聞きました。 そして、今でもあの時の光景を懐かしく思い出すのだそうです。 というわけで、「タンフールー」の写真を撮りました。 「タンフールー」とは、棗やサンザシなど甘酸っぱい果物を、 飴でコーティングした食べ物で、これを食べながら歩いている学生も少なくありません。 かく言う私も、最近、好きになって、よく食べています。 じゃ、おまけでもう一枚。 店の主人が照れて、カメラを見てくれませんでした(笑)。
2008年12月28日
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クリスマスの夜は、日本語学部の先生たち(中国人と日本人)と食事会をした。 食べたのは『火鍋』。 たくさん食べて、たくさん飲み、その後、カラオケに流れて夜12時まで楽しんだ。 食事会はいつも賑やかだが、その日はもっと嬉しいことがあった。 中国人の先生たちとたくさん話して、忌憚なく意見を言い合えたからだ。 私がやってきたことも高く評価してもらった。 「今の2年生は3年生のレベルをとっくに超えている」 「会話が上手な学生は、全部、先生が教えた学生ばかりですね」 などなど、社交辞令にしても、嬉しい。 もっと嬉しかったことがあった。 ある日本人の先生が私の考えに同意してくれたことだ。 他の2人の日本人の先生が、食事会の後でそそくさと部屋に帰った後、 その先生は私と一緒に、中国人の先生たちとカラオケに流れて行き、 ご自分でも中国語の歌を4曲ほど披露しておられた。 来年の4年生の卒業パーティで、「卒業生たちのために何かやりたいんですが」 と提案したところ、「いいですね。何をしましょうか」 乗り気な返事も頂いた。 2人だけで全学年の学生を相手にすることはできないが、 しかし、2人なら、1人の2倍のことができる。 なんだか、気持ちが楽になった。
2008年12月27日
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クリスマス・イブは外国語学部主催のクリスマス・パーティがあった。 学生たちが歌を歌ったり、踊ったり、学期を演奏するといった賑やかな会だ。 メインは1年生たちで、毎年の恒例行事になっている。 オープニングは彼女。 一緒にいる女の子は、日本語学部の先生(中国人)の娘さんで、私とも顔見知り。 私のクラスの1年生たちによる寸劇。 賑やかなクラスに似つかわしい、楽しい寸劇だった。 外国語学部の先生がたによる合唱。 お揃いの衣装を揃えて、気合が入っていました。 こちらは2年生。 去年と今年、私が教えているクラス。 出し物は「桜」(森山直太郎)で、勿論、日本語での合唱。 歌い終わった後、全員が声を揃えて、中国語、英語、そして日本語で挨拶をした時は、 感動して、涙が出そうになった。 これも私のクラスの1年生。 民族楽器による演奏。 きれいな音色で、心が洗われるようだった。 彼女も1年生だが、授業ちゅうは本当に静かで目立たない。 だが、ステージの上では堂々と熱唱していた。 こういうことがあるから、こういう機会を見逃していけない。 これも私のクラス(1年生)。 この他に踊りや、演武、漫才など多彩な出し物が3時間にわたって演じられた。 これに先立つ何日か、出演する学生たちは、決まって口々に、 「先生、必ず見にきてね」と誘ってくれて、それが嬉しかった。 朝から夜まで授業があり、しかも試験前の忙しい時期に、 学生たちは時間を見つけては、毎日、練習を重ねてきた。 そういう自分たちの晴れ姿を見てもらいたいという気持ちはよく理解できる。 ……ただ。 やはり、今回も出席した日本人は、私一人。 他の先生方も招待されていたにもかかわらず、である。 もう、「日本人の先生たちはどうせ来ないでしょ」と、すっかり諦められている。 用事があるとかないとかではなく、学生の活動に興味がないようだ。 出席するかどうかは、個人の自由。 行きたくなければ行かなければいい。 それを強制するわけではない。 このイベント、毎年の恒例行事だが、 来年からは、日本人が出席しないことが恒例になりそうだ。 というより、日本人教師の出席ははなから期待されなくなるだろう。 日本と日本人に興味を感じて日本語の勉強を始めた学生たちが、なんだか可哀想になってくる。
2008年12月25日
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日本に帰った時、いつも懐かしく思い出すのが、大学の前にある市場通り。 その名も「破街(ポージェ:おんぼろ街)」。 私はほとんど毎日、この通りを歩いている。 食事をしたり、買い物をしたり、或いはただの散歩など。 先日、初めて入った店で、店の主人に名前を呼ばれ、一品余分にサービスされたが、 昨日は行きつけの店で食事をした時、「お金はいらないよ」と言われた。 飾り気がなく、気さくで、猥雑だが、なぜか落ち着く街だ。 そんな破街を紹介します。 これは夕方の5時頃。 大学生や、近所の付属高校の生徒たちが集まってきて、かなり混雑する。 入り口では果物や、茹でたり、焼いたりしたとうもろこしを売っている。 「おでん」……ここでは「関東煮」という名前で売っている。 味は、中国風で香辛料が利いている。 こちらは「たこ焼き」。 道の両側には衣料品や化粧品、靴、雑貨などいろいろな店があり、 各地方の味を再現している食堂もたくさんある。 これは私のお気に入りで、蒸したパンに、豚肉のそぼろ餡をはさんで食べるもの。 1個2元。 じゃがいもの澱粉と野菜をいためたもの。 これは、去年、学生の家に行った時にたくさんご馳走になった。 学生たちは「ハム」と言っているが、フランクフルト(のようなもの)。 これも香辛料を効かせて食べると、更においしい。 通りは、まだずっと続いていて、この先に食堂がずらりと並んでいる。 中国らしさとは何かということは、まだよくわからない。 しかし、日本であまり見ることができない光景には異国らしさを感じる。 そこを毎日歩きながら、声を掛けたり掛けられたりしているうちに、 自分が異国にいることを忘れてしまう。 私にとって「破街」はまるで故郷のような街だ。
2008年12月24日
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昨日は冬至。 こちらは冬至らしく、最低気温はマイナス8度。 非常に寒い。 中国では冬至には「餃子」を食べる習慣がある。 寒さで耳が落ちないように、形が耳に似ている餃子を食べるのだそうだ。 というより、温かい餃子を食べて、身も心も温まるためだと思うが。 私も食べた。 この大学の1年生たちは、毎年、大学の学生食堂を借りて、自分たちで餃子を作って食べる。 私も招かれて、学生たちと一緒に作った。 実は私は餃子を作ることに慣れている。 だから、学生たちに皮を渡されるままに、どんどん作った。 ちなみに餃子とは、こちらでは「水餃子」のこと。 茹で上がったばかりの熱々の餃子を食べると、本当に体が温まる。 学生たちもこの笑顔。 昨日は1年生の3クラス全てに招待されたので、一日じゅうずっと餃子を食べていた。 食べた餃子の数は、数え切れず、お腹が破裂するぐらい食べたが、 やはり、何よりのご馳走は学生たちのこの笑顔! こちらは別の食堂で、餃子を作ったクラス。 普段、中国にいるということを実感する機会はほとんどないが、 こういう企画に参加すると、やはりここは中国だ、とあらためて思う。 ちなみに、このイベントに出席した日本人は私だけでした。
2008年12月22日
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気軽に本場の中華料理を食べることができるのが、中国のいいところ。 以前、そう書いたことがある。 中華料理だけでなく、野菜や果物もとても安いから、重宝している。 私の朝ごはんは「麦シリアル」と「果物」という組み合わせ。 果物はバナナ、りんご、梨など、日によって違う。 その果物が安い。 例えば、この洋梨は6個で3元(45円)。 間食が少なくなったのも、中国に来て以来のこと。 小腹が空いた時は、お菓子ではなく、やはり果物を1つか2つ、口にする。 寒くなってから、道端でよく目にするようになったのが「焼き芋」。 重さによる量り売りで、ごろんとしたのが、2元(30円)ぐらい。 写真では小さく見えるが、長さは18センチぐらいで、 これ一つで、けっこうお腹いっぱいになる。 これは日本のものに近いが、この地方では、色がもっとオレンジ色で、 水気が多い芋が主流。 学生たちが焼き芋やとうもろこしを食べながら、学内を歩いている姿もよく目にする。 中国に来るたびに、体の調子がよくなるのは、こういう食生活も関係があるのだろう。 さて、今日は「冬至」。 中国では「冬至」には餃子を食べる習慣がある。 今日の昼ごはんと晩ご飯は、1年生のそれぞれのクラスと一緒に餃子を作って食べる。 それもまた、中国の冬の風物詩である。。
2008年12月21日
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中国ではそろそろ学期末の試験シーズン。 2年生たちは15科目の試験があるという。 私の1年生の「発音」は1つのクラスを、今週と来週の2回にわけて試験を行なう。 内容は「教科書の朗読」と「1分間スピーチ」の2種類。 「1分間スピーチ」は私が作った1分間程度の原稿を、 1年生たちが暗記してスピーチするというもの。 今の段階では、1年生たちは原稿の意味を理解するのが精一杯。 何しろ、人前に立って日本語を話すことさえ、初めての経験なのだから。 だから、すっかり暗記した学生もいれば、原稿を見ながら話す学生もいる。 誰もが緊張しているせいか、聴衆を見る余裕もなく、遠くを見たり、目を伏せたり……。 でも心配することはない。 「史上最強」と形容された去年の1年生もそうだった。 やがて自分で原稿を書くようになり、客席と掛け合いをしたり、 動作を交えたりしながら、笑顔でスピーチできるようになる。 これまで1年生の段階で「日本語スピーチ・コンテスト」に出場した学生はいない。 そのことを1年生たちに話した時、こんな返事が返ってきた。 「それじゃ、私たちが参加してもいいですか?」 頼もしい言葉だ! やる前からできないなどと決め付けてはいけない。 学生たちから学ばせてもらうことも多い。 これだから、この仕事は面白い。。
2008年12月17日
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中国のいいところは、いつでも、どこでも気軽に本場の中華料理を食べられること。 日本からのツアーで来た時に食べるような高級料理を口にする機会は少ないが、 安くて美味しい料理は、どこにでもある。 というか、小さな店の、家庭料理ふうの中華料理が美味しい。 他の日本人の先生方は、ほとんどいつも外事弁の食堂を利用しておられるが、 私は外で食べたり、学生食堂を利用することが多い。 外事弁の食事は、日本人向けの味付けで、味はまあまあだが、 値段が高い上に、いつも変わり映えがしないからだ。 それに、中国に来た以上は、中国らしい料理を食べたいという思いも強い。 チンジャオロースや回鍋肉、小籠包、餃子、ワンタン、いろいろな鍋……。 食べたことがないものを食べたいという私でも、 在住3年目にして、まだ食べたことがないものがたくさんある。 そんなこんなで、大学の前の市場通り(通称「破街」)へ繰り出すのだが、 先日は、初めて入った店で、店の主人に声を掛けられた。 「あなたは日本人の○○先生でしょ!」 一緒にいた学生たちは驚いたが、私はもっとびっくりした。 何故私のことを知っているのか見当がつかなかったからだ。 おまけに、私が注文したもの以外に、温かいスープを鍋ごとサービスしてくれた。 私が知らないところで、私を知っている人がいる。 あらためて、ここは異国だと感じた。 そんなこともあるから、いつも襟を正して行動しなければならないのだ。 私を見て、「日本人は……」と判断する人も多いだろうから。 まあ、料理をサービスしてくれるくらいだから、 きっと悪い印象は与えていないだろうと思うのだが。
2008年12月16日
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今年はカレンダーの関係で、冬休みが早い。 学生たちはそろそろ試験モードに入って、準備に余念がない。 特に2年生たちは、どの学年より授業数が多く、試験の数は15科目にもなる。 試験といえば、先週の日曜日に行なった「日本語能力2級試験」の採点が終わった。 来年の1級試験に備えて、雰囲気を味わうという目的で行なった試験だが、 学生たちは、試験対策を何もしていなかったにもかかわらず、 私の予想以上の好成績をたたき出した。 ただ、問題もある。 クラス別の平均得点に大きな差があることだ。 あるクラスと別のあるクラスでは、総合点が30点近くも違う。 「文字・語彙」では大差はないのだが、「聴解」でははっきりと差が出た。 もともとは個人の今後の勉強の指針にするつもりだったが、 クラスによって、ここまで差が開けば、 やはり担当教師にも伝えるべきではないか、とも思うようになった。 教え方や、授業時間内の時間配分などを工夫してもらって、 学生の能力が伸びるようにしてもらいたい。 だが、「教師」という人たちは、他の人からの忠告や提案、批判などを拒絶する人たちだ。 まして、私は日本で教師経験がない。 だから、「プロ」の教師が私のような「素人」または「門外漢」の意見を聞くはずがない。 あ~あ、どうしようかなあ? ちなみに、今回の試験で、私が教えているクラスは、 他のクラスに比べて断トツの高得点で、合格者が続出しました。 合格率は他のクラスが20%なのに対して、私のクラスは54%! ……すみません、とても嬉しかったので、自慢たらしく、書いちゃいました。。
2008年12月12日
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2年生の「会話」の授業では、今週から「即席スピーチ」をやっている。 「即席スピーチ」とは、その場でテーマを見て、すぐに3分間スピーチをするというもの。 テーマは「私が胡錦涛だったら」「中国の教育」「国際化社会」「後悔」「心の栄養」 「21世紀に生きる若者として」「日本人らしさ」「10年後の私」「文学を学ぶ意義」 など、30通り。 私が担当しているクラスは、去年、1年生の時も担当していたが、 去年、1年生の段階から、暗記して話すという「3分間スピーチ」はやっていた。 今年も初めの2か月間で、同じく3分間スピーチをやったが、 誰もが長足の進歩を披露して、楽にクリアーした。 そこで、もう少しレベルアップさせたいと思って、始めたのがこの「即席スピーチ」。 さすがに、まだ上手とは言えないので、 1人が話を終わるたびに、私がスピーチの構成の仕方や、話題の広げ方、まとめ方を レクチャーしている。 嬉しいことは、授業が終わった時、学生たちが「先生、また来週もやりましょう!」 と声を揃えて言ってくれたこと。 学生たちの「やる気」と「活気」、そして「成績」……3つの「き」は他のクラスには負けない。 こんな学生に背中を押されながら、去年から、私のクラスはレベルを高めてきた。 今では3年生より会話が上手だという自信を、学生たち自身が持っている。 去年も一昨年も4年生たちの「会話」の試験は暗記型の「3分間スピーチ」だった。 私のクラスの2年生たちが、 そんな4年生より会話が上手になることも、決して不可能ではない、と私は思っている。
2008年12月10日
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12月の第1日曜日は、日本語学習者にとっての大きな目標である「日本語能力試験」の日。 その最高峰が「1級試験」。 今年も、我が校の3年生(と、去年、不合格だった4年生)が試験に臨んだ。 同じ日、私は2年生たちを相手に、学内の大教室を借りて、 「2級試験」を行なった。 集まった学生は、自由参加にもかかわらず、全体の90%に当たる80人。 参加者の多さも嬉しかったが、もっと嬉しかったのは、 学生たちが進んで、私を手伝ってくれたこと。 「先生、自分一人で抱え込まないで、私たちに任せてください」 と言ってくれたり、他の先生(中国人)にも知らせてくれたり……。 だから、今日の試験の時には、中国人の先生も来てくれて、手伝ってもらった。 更に、その先生は、夜、私の部屋に来て、 「採点を手伝いましょうか?」と申し出てくれた。 2年生たちにとっては、今日の試験はやや荷が重かったようだが、 自分の弱点を知ることができたり、試験の雰囲気に慣れることができたりして、 得るものが多かったように思う。 やって良かった、と今、あらためて思っている。 学生たちのためにも。 学生たちや他の先生の協力を得ることができた、私自身のためにも。。
2008年12月07日
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毎週金曜日の夜は『日本語島』が開かれる日。 『日本語島』とは、学生たちが、教室の方々に座った日本人教師を囲んで、 自由にお喋りをするという企画のこと。 この10年来、この大学の日本語学部の伝統になっている。 2年前は4人の日本人教師が毎週、全員出席して、とても賑やかだった『日本語島』も、 去年、完全無視を決め込んだ先生が赴任して以来、雲行きがだんだん怪しくなってきた。 今年は、完全無視の先生に加えて、更に「学生と話をすることが苦手」という先生がいて、 前途多難。 先週は、私は風邪、先々週は学生たちのイベントに招待されて、ともに出席しなかったら、 2週連続で『日本語島』が中止になった。 3週連続ともなると、存続そのものの危機なので、 今夜は、私一人で『日本語島』に行ってきた。 私を囲んでというより、集まった学生を前に相手に特別授業のようなことをやった。 予め、どういう話題にするか考えていたのだが、その必要はなく、 学生たちに話を向けられるまま、あれやこれやと、自由に話をした。 そして、これが、過去のどの『日本語島』より楽しかった。 学生たちも満足してくれたように思う。 終わった後は、今日来てくれた学生たちと一緒に、寒空の下を、わいわい話しながら、 外事弁の私の部屋まで帰ってきた。 この『日本語島』、私がいる間だけでも続けたいなあ。 来年は、きっと消滅しちゃうだろうな。
2008年12月05日
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最近、気分が落ち込んでいます。 風邪や疲れなどではなく、ある日本人教師のこんな言葉を聞いたから。 ちなみに、この教師は、この大学の人ではありません。 「邪魔だから、他の先生のところに行きなさい」 この言葉、自分が担当している1年生に向けて発せられたものです。 また聞きなので、正確ではないかもしれませんが、意味は同じです。 日本語を学んで2か月、単語や文法を少しずつ覚えた1年生たちが、 会話の練習をしたいと思って、自分たちの先生である日本人教師に 「会話の練習をしたい」と言った時に、 その教師からの返事が、「邪魔だから」という言葉だったそうです。 その大学では1年生が日本語の勉強を始めて、 最初の1か月だけ、上級生が通訳として、日本人教師を助けるのですが、 それ以後は、日本人の日本語に触れる機会を増やすために、 通訳は禁止されています。 しかし、その先生は今でもずっと通訳を連れて授業をしているそうです。 だから1年生たちは、日本語を聞くのではなく、上級生の中国語を聞きながら、 日本語の授業をしています。 そして、今回、聞くだけではなく、話すチャンスさえ閉ざされてしまいました。 希望に燃えて日本語の勉強を始めた1年生たちが、 日本語に対する興味を失わなければいいのですが。
2008年12月03日
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風邪を引いて延期も考えたが、先週末のカレーパーティ(第2回)も無事に終了。 学生たちはよく食べ、そして食べながらよく笑った。 カレーを食べた後は、クラス委員と、週末の「プレ2級試験」の打ち合わせ。 来年の「1級試験」の練習に、今年「2級試験」を行なうという企画は、 私が考えたものだが、クラス委員のLさんの協力がなくては実現できなかった。 問題用紙のコピー、教室の確保、参加者の取りまとめなど、随分と助けてもらった。 お礼を言ったり、ねぎらったりする度に、 彼女は「いいえ、当然のことですよ」と答えてくれた。 彼女と話をするた度に、心が癒される。 本当に感謝している。 土曜日の3時は、いつも同じ学生と会話の練習。 彼女は、ある日、寮で教科書を朗読していた時、ルームメイトに 「あなたの発音、とても奇妙ね」と言われ、泣いたことがあるという。 1か月前、私に「会話と発音を教えてください」とメールをしてきて、 それ以来、毎週、土曜日の午後3時から4時半まで、彼女と会話をしている。 1週間に1回だが、随分と上手になり、語彙も増えた。 何よりも、彼女は以前にも増して日本語が好きになり、表情が明るくなった。 日本人と日本語で毎週1時間半も話をしているということが自信になっているのだろう。 私の周囲にはいつも学生たちがいる。 だから、日記の内容は、いつも学生たちのことばかり。 他にないのかと言われても、毎日、朝から夜までいつも学生と一緒だから、仕方がない。 それでいいと思っている。 誰が何を言おうと、写真の中の学生たちの笑顔が全てを物語っている、と思うから。
2008年12月01日
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