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人は、日常的にウソをついていると言われます。
『しょっちゅうウソをついてしまうあなたへ』 という本の著者である Pamela Meyer 氏によると、 「平均的な人間は、知らない人に合うと、最初の 1 分間に 3 回ウソをつく。そして 1 日に 10 ~ 200 回はウソをついている」 そうです。
こう考えると、人間は生活をしながら、常にウソをついていることになります。
あまりウソばかりつきすぎてしまうと困るので、そこらへんはコントロールしています。
でも、結果をそれほど重要視しない時には、ウソをついてしまいがちです。
しかし、ウソをついていると、思わぬ損をしてしまうかもしれないので、注意が必要です。
これは、ウソをつくことによる 認知的不調和 によるものです。
認知的不調和とは、人間が、自分の中に 2 つか、それ以上の相反する考えを持っているとき、不快感のある状態を言います。
ウソをつくと、本当のことと、ウソのことが混在しているわけです。
つまり、認知的不協和に陥っています。
ウソによる認知的不調和を示す、ある研究があります。
大学生に、文章になっている言葉の短いリストを渡しました。
そのうちの何人かの被験者への言葉のリストは、 ランダムな言葉のリスト でした。
それ以外の被験者のリストは、 「正直」に関係のある言葉のリスト でした。
そして、被験者を約 10 分間、あえてなにもしない状態で部屋にとどまってもらいました。
これは、 被験者を不快な気分にさせるのが目的 です。
10 分経過したのち、何人かの被験者に、「どのような気分ですか」と尋ねました。
明らかに深い層に見える人もいましたが、ほとんどの被験者が 「気分は良いです」と、あからさまなウソ を言いました。
この実験の後、第二の実験が行われました。
研究者は被験者に「宝くじで 1 万円当たった。そのお金のいくらかを研究のために寄付しても良ければ、ぜひお願いします」と頼みました。
最初の実験で「正直」について考えつつも、社交辞令として、ウソをついた被験者は、宝くじで当たったお金の 半分以上 を寄付する、という結果になりました。
それ以外の人は、当選金の 3 1 を寄付しました。
このように、ウソをついた人は、ウソをつかなかった人よりも、より多くのお金を寄付することになったのです。
それは、 ウソをついたことにより、頭の中に矛盾が生じ、認知的不協和を生んだ ことが原因です。
私たちは、害がないと思うときは、ついウソをついてしまいがちです。
しかし、それがストレスを生じさせ、巡り巡って損をしてしまうことがあるのなら、見逃すことはできません。
また、 ストレスは健康に悪い影響がある のは、よく知られた事実です。
社交辞令というのは、ウソを正当化する良くできた言葉です。
でも、それにより健康被害や金銭的被害がもたらされているのだとしたら、見逃せませんね。
この実験のように、 「ウソをつかず、なにも答えない」 でも良いのです。
健康のために、なるべくウソをつかないようにする工夫をしてみると良いかもしれません。
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