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糖尿病は、それだけでは自覚症状はありません。
しかし、放置していると、糖尿病の三大合併症のほかに、心筋梗塞や脳梗塞などを発症してしまうので、注意が必要です。
メタボ健診などで、糖尿病を発症していることが分かったら、合併症を引き起こさないよう、きちんと食事療法を続けましょう。
糖尿病のための治療で、食事療法は基本となります。
食事療法には 「食品交換表」 と 「カーボカウンティング」 の 2 つの食事療法があります。
★食品交換表
エネルギー制限をしながら、栄養バランスを取ります。
同じような栄養素を含む食品を 6 グループに分け、それぞれのグループから栄養を選んで摂取し、栄養バランスを保ちます。
★カーボカウンティング
日本では比較的新しい食事療法です。
しかし、世界ではすでに、多くの国が採用している食事療法です。
カーボカウンティングのカーボとは、炭水化物の英語である、カーボハイトレードの略語です。
炭水化物の摂取量をコントロールすることにより、血糖値を管理します。
カーボカウンティングでは、炭水化物 15 グラムを 1 カーボとして、毎食後との摂取量を調整します。
ただし、大阪市立大では、炭水化物 10 グラムを 1 カーボと定義しています。
糖尿病のための食事療法を始めるときは、自分により合う方を選びましょう。
★食事交換表に向いているタイプ
食事交換法は、栄養バランス、カロリー制限を重視した方法です。
減量が必要な人、バランスの良い食事に関する知識が不足している人は、こちらが適しています。
減量の必要のない人には、食品交換表による食事療法は不向きです。
すでにバランスの良い食事をしているときも、同様です。
血糖値が不安定だったり、集中的に血糖値を管理したい人にも、向きません。
★カーボカウンティングが向いている人
血糖値に大きな影響を与える、炭水化物の量をコントロールする食事療法です。
減量の必要がない人や、すでにバランスの良い食事をしている人は、カーボカウンティングがおすすめです。
カーボカウンティングは、 血糖値管理を重視 しています。
糖尿病腎症、糖尿病神経障害、糖尿病網膜症 の 3 大合併症の予防に役立ちます。
イギリス、アメリカ、オーストラリアなどでは、 「グリセミクインデックス( GI )」 という食事療法がスタンダードです。
カーボカウンティングは、炭水化物の摂取量に焦点を当てた食事療法です。
しかし「グリセミックインデックス」は、 同じ炭水化物のなかでも、血糖値を上げやすいもの( GI 値が高いもの)と、上げにくいもの( GI 値が低いもの)を分けて考えます。
GI による食事療法は、 バランスの良い食事や、カーボカウンティングについての知識がある人 に適しています。
GI を使用する場合は、 グリセミックロード( GL ) も理解しておく必要があります。
糖尿病の食事療法で、理想は一般的な栄養バランスの良い食事をしながら、血糖値をコントロールすることです。
そのために役立つのなら、どの食事療法を試しても構いません。
食事療法はあくまで手段であり、その結果として得られる血糖値の安定こそが大切なのです。
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