悠学日記

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岩本 悠

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2007.05.29
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6年生の子どもたちと修学旅行@広島

朝8:15 原爆ドームへ向かうバスの中
ふと窓から外を見る

青い晴れた空と当たり前に道を歩く
お父さんや子どもたち

この時間にこの青空に原爆が落ちたと思うと
心が静かに哀しくなる。

平和記念館。
ここに来たのは三度目ぐらいだけど

その日の惨状を想像しては
何度も涙が溢れる。


静かに味わいながら見て廻りたいのに
他の学校の修学旅行のガキ共が、
「ウワー出たっ!」とか
「お~これ、ロウで出来てるぞ~!」とか
お化け屋敷に来たクレヨンしんちゃんみたいな
ノリで騒いでる。

「うるせーぞ、クソガキ!」と
 マジむかつく。

俺の中に既に戦争の種があると想い、


後になって考えると
ああいったガキたちを
しっかり注意してあげるのが
本来の教育者の仕事だわ。
仕事を怠ってしまった。


浅はかな思考を反省。次はしっかり叱ってやろう。

記念舘の後は
プロのアナウンサーたちによる原爆詩の朗読。
これはほんとにスゴイ。
彼女たちが詠み出した瞬間に、
部屋の空気が変わる。

目を瞑るとその日の映像が浮かんでくる。
涙。

そして彼女たちの詩を聴いた後は
自分らで一人一つの詩を選んで
子どもも先生も順番に読んでいく。

これ、声に出して読んでみると
なんとも言い知れぬ感覚が胸に広がる。

この朗読会はスゴく質が高い
平和学習の時間だったと大満足。

しかし、後で一人の子どもが
「眠かった」と言ってるの聞いて
かなりショック。
「子どもは感受性が豊か」とかいうけど
あれは迷信だなと確信する。


僕はもう資料館と朗読会でお腹いっぱい。
その後、ピースボランティアのお爺ちゃんに
アチコチ、慰霊碑とかを案内してもらい
説明を聞くけど、もう心に入ってこない。

いくつもの記念碑やら千羽鶴やらサダコさんの像やらを
巡るより、この胸に広がる感覚をしっかり深く味わいたいし、
この感覚を平和として生き方への覚悟につなげていきたいと想う。

せっかくの素敵な時間も深い感慨も
味わったりつなげないとすぐ消えていっちゃっいそうで
もったいない。
感慨だけで終わったら哀しい映画やドラマを見て
泣くのと変わらないような気がして、少し残念。


そして
慰霊碑の前で各校が順番に、千羽鶴を飾ったり
平和の歌を歌ったり、黙祷したり、記念撮影したり
セレモニーをやって、みんなが「平和」「へいわ」と言ってるのが
なんか違和感。

どこもかしこも「平和」という字に溢れてるけど
子どもたちもとりあえず
「戦争を二度としてはいけない」
「平和の大切さがわかりました」と
言っておけば正解、
「平和」という印籠を見せれば済まされると
思ってるんじゃないかと心配に想う。

平和は祈るものではなく、
自ら実践していくもの。

 『平和』とは争いや問題が無い状態ではない。
 『平和』とは争いや問題がないことではなく、
 その解決を、「暴力」や「抑圧」や「無視」
 という手段ではなく、「対話」によって
 行っていく在りようのことである。

ダライラマの言葉が想い出される。




夜は
恒例の枕投げやら
怖い話しやら
恋ばなやらで盛り上がる。

まあ
子どもたちにとっては「学習」よりも
楽しい想い出を持って帰るのが
一番なのかもなん。

それも大事だな~と思い
旅館の女将さんに怒られるまで
一緒に騒ぐ。

反省
枕投げ





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Last updated  2007.06.03 12:22:53
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