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小中学校の不登校の子どもは11年連続で増え続け、34万人を超えた。「日本の学校は魅力のない”オワコン”だ」「もはや学校に行かなくてもネットやAIを使って学習すればよい」などという人もいるが、私はそうは思わない。 先日、ある公立小学校に行ったが、子どもたちのいきいきとした活動や発表の様子を見ていると「よく、あんな1年生たちがこんな6年生になるものだ」と先生たちや学校への敬意と感謝がこみ上げてくる。実際、地域間や家庭の経済格差を抑えながら世界トップクラスの学力と全人的な成長を促す日本の公教育に対する海外の教育関係者からの評価は高い。 一方で、なぜ学校から離れる子どもたちがこれだけ増えているのか。子どもたちが求めていることを少しでも知りたいと思い、不登校の児童生徒を支援する教育支援センターに行くとともに、不登校の子たちのネット上での「居場所」に参加し、チャットなどで子どもたちに聴いてみた。 こうした「居場所」の良いところを問うと、「フリーにしゃべれるとこ」「何気ない会話をできる」「全部、受け止めてくれるところ!」など。学校の嫌なところは、「勉強させすぎ」「自由じゃない」「教師からのパワハラ」などの答えが返ってきた。どんな学校なら行きたいと思うかと聴くと、「少人数で気軽に話せる学校」「自分の個性やその人の個性がわかってくれる」「休憩時間が自分で決められる」「面白そうな学校を選んで行きたい」という。 ある公立中学校に通う生徒たちと話せる機会に、「もしオンラインで家から授業を受けるか、学校で受けるか選べるようになったらどうする?」と聴いたところ、6人中5人は「それなら学校に行かない」と答えた。学校がもっとどうなったら良いと思うか問うと、「行事が減らされているので、行事をもっと増やしたい」「校則を変えたい」「自分で授業を選べるようになると良い」などの意見が出た。 別の子に、不登校が増えているけどどうしたら良いと思うかと聴くと、「ゲームを禁止すれば良い」という。なぜかと聴くと「ハマる。」「ゲームで人をなぐっても殺しても倒されても痛みを感じないし、その世界から出てきにくくなる」という。ゲームやネットは社会に出たらあふれているので、それらを禁止するよりどう付き合うかを早くから学ばせた方が良いという意見に対してはどう思うか質問すると、「社会に出たらお酒があふれているからといって、お酒との付き合い方を子どもの頃から学ばせる必要なんてないでしょ。それと一緒」という。 こうした子どもとの会話のなかで出てきた「国全体で未来を背負う子どもの心も体も大事にしてほしい」「先生たちに休みを」「こういう意見が少しでも反映されて誰かのためになればうれしい」という声も印象に残った。 忙しさにかまけず、まずは子どもたちの声に耳を傾けるところから始めていきたい。そして先生たち、親の声を聴きながら、共にできることを考えていきたい。
2024.11.10
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この盆休み、四十九日法要のために祖母の家を久々に訪れた。私は小中学生のころ、毎年夏休みと冬休みは兵庫にあるこの祖母の家で過ごしていた。東京で共働きだった私の両親にとっては、学校が休みの間、子どもを見ていられないので田舎に預かってもらっていただけかもしれない。ただ、私にとっては東京や親元を離れた田舎での日々は、毎年の楽しみそのものであった。いつも「よ~きた、よ~きた」「おおきゅうなったな~」と目を細めて迎えてくれ、日に何度も「おかげさんで」「ありがたいこっちゃ」と手を合わせていた祖母。先月、享年97歳、子や孫に見守られての大往生だったという。年明けには祖母の家は取り壊されるというので、見納めにと、家の中を見させてもらった。蚊帳をつるして姉と寝ていた仏間、入るのが怖かった「ボットン便所」、みんなで餅つきをしていた裏庭、採れたての夏野菜を食べて甲子園を見ていた居間、来るたびに背の高さを刻んできた柱などなど。今は使われなくなり物置のようになっている一つ一つの空間に、かけがえのない思い出が詰まっていた。こんなにも小さく狭い空間の中で、あんなにも鮮やかで生き生きとした時間が生まれていたのかと、驚いた。私にとっての田舎の原体験、大げさにいえば、私にとっての日本の原風景はここにあったのではないかとさえ感じられた。東京で生まれ育っても都会よりもなぜか田舎が好きで、東京を離れ山陰で暮らしているのも、中高生世代の地域留学や地域体験などに取り組んでいるのも、幼少期の田舎での体験が影響しているのではないかと思う。今、東京では夏休みなどを祖父母の田舎で過ごす子どもが減ってきているという。自分にとっての「いなか」を持てなくなった都会の子どもたちに、田舎で過ごす機会をもっと増やす取り組みを行ってもよいのではないか。長い夏休みの間、学童保育や都会の狭い建物の中に長時間子どもを預けておくよりも、田舎が子どもたちを預かり、子どもたちがのびのびと過ごせるようにするほうが、子どもだけでなく、喜ぶ親も多いのではないだろうか。実際、私たちが今年始めた都会の中学生を対象にした夏休みの地域体験企画には、興味関心があるという親子1200人以上が登録し、全ての回が満員。参加したくても参加できないという状態になっている。 こうした都市と田舎の越境や交流を進めていくことは、子どもの教育という文脈にとどまらず、地方創生や子育て支援、少子化対策にもつながりうる。都会と田舎の固定化された二項対立は、お互いにとって苦しい共倒れの未来に向かっていくだろう。もっと柔軟に往来可能な仕組みをつくり、都会と田舎それぞれの良さを生かし、ないものを補い合い、「おかげさま」「ありがたい」と 思い合える未来を、次世代につないでいきたい。
2024.08.25
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この春、中国・シンガポール・タイ・ブータンの教育機関や日本人学校等を訪問した。世界に日本人学校は94校、補習授業校は242校あり、約4万人がこうした日本の教育を行う在外教育機関に通っている。そのうち日本人学校で高校にあたる高等部があるのは1校しかないので、多くの海外の日本人親子にとって高校選びは悩みの種であり、寮がある高校を探すことが多いという。現在、日本の地域で寮などがある公立高校100校以上が、地域みらい留学といって全国からも積極的に生徒を受け入れていて、授業料は無償化、寮費は3食込みで月3~5万程度と紹介すると、目を丸くして驚かれた。ちなみに、私が訪問したアジア唯一の寮がある日系の高校は、寮費のみで月々およそ17万円、それに加えて学費は年間350万円以上であるという。円安の影響もあり、タイに行く日本人より、日本に来るタイ人の方が既に多く、人流は逆転している。世界から見ると、日本への観光や留学が「お得」な時代に変わってきているのだろう。 また海外で日本語を学習している中学・高校生は近年増加し、180万人を越えている。海外日本語教育機関調査によれば、そのうち約20%は日本への留学が日本語学習の目的となっている。ちなみに、この調査ではブータンの中学・高校での日本語学習者はゼロ人となっているが、ブータンで日本語を話せる生徒に会った。彼女にどうやって日本語を学んでいるか聞いたところ、日本の漫画やアニメが好きで、ネットで日本語を学んでいると言っていた。意見交換をした日本語教育に関わる方たちからは、「日本へ行きたい生徒も日本語教師もたくさんいます」とのこと。こうした日本語が話せて「日本で学びたい」という意欲・能力のある生徒には、高校時代から日本へ地域留学で来てもらっても良いのではないか。日本の地域の高校で学び、その後、国内での進学や地域での就職。母国に戻っても、現地と日本の地域をつなぐ縁結び役にもなってくれるだろう。あわせて、海外の中等教育学校で日本語を教えている(多くは英語の教員等を兼務する)教員を日本の学校に招致し、海外からの日本語を学ぶ生徒の受け入れや学習・生活面での支援、また日本の生徒への英語・国際教育の支援に携わってもらっても良いのではないだろうか。帰国した後は現地で日本語教育を更に充実させ、また意欲・能力のある生徒を日本へ橋渡ししてもらう循環が生まれることも期待できる。日本の地域の高校で、地元出身の子たちが地域留学で来た全国各地の生徒たち、そして世界各国の生徒たちと学びあえるグローカルな教育環境。そんな世界の生徒が集い学びあう多様性豊かな高校が地域にあっても悪くないのではないか。海外へ留学する高校生の数が少ない日本だが、まずは世界に開き受け入れることで、世界へ飛び出し学んでこようという若者も育っていくのではないだろうか。
2024.06.23
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現在、以下のポジションを含む、多様なプロジェクトを共に創る仲間を募集しています。ぜひ興味がある方はページ下のフォームよりお問い合わせください。【都道府県伴走事業 事業推進リーダー募集】▼業務内容〇全国の都道府県教育委員会をパートナーとした高校魅力化の伴走支援〇高校魅力化に向けた都道府県・市町村・産業界・大学等との連携調整〇教職員・コーディネーター等へのプログラムの企画・運営・高校魅力化の協働体制構築・推進プログラム・地域連携・経営機能強化のためのコーディネーター向けプログラム・探究学習推進のための教職員向けプログラム など〇オンラインも活用した高校生向け教育プログラムの企画・運営〇事業全体のプロジェクトマネジメント、収支管理、情報発信 など▼勤務条件フレックスタイム制月給 291,667円~471,433円※固定残業代30時間分含む▼主な勤務地島根県松江市▼エントリーフォームhttps://forms.gle/fsCobi1QTnnYbQ9d8※ミライのお仕事に掲載されました。参考にご覧ください。https://jobseek.ne.jp/corporate-data/c-platform/
2024.06.01
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新年、山内道雄前海士町長が他界され、葬儀に参列させていただいた。私は故人のおかげで、海士町とのご縁をいただき東京から移住。約8年間、島前高校の魅力化に向けてご一緒させていただいた。島での結婚式では仲人を務めていただき、次男には「みちお」の名前を頂戴した。地域づくりは人づくりだという信念をもち、『若者・ばか者・よそ者』を差別せず、人の心をつかみ人を大事にする人だった。「金がない、制度がない、前例がないという言い訳は絶対するな。なければつくればいい」と語り、本気で挑戦する人を本気で応援する人だった。チャレンジの中身や勝算よりも、挑戦する人の本気度や志を見ていたように思う。私が、島を出て高校魅力化を島前だけではなく島根県や日本で展開していきたいという思いを伝えたときには、「遂にその時が来たか。悠くんはいつまでも島に留まるべき人間ではない。ぜひ羽ばたいて活躍してもらいたい。」と言い、次の挑戦の舞台づくりも含めて力強く応援し送りだしてくれた。昨年、家族でお会いした際には、子どもたちを見て「希望」だと目を細めて嬉しそうに笑ってくれていた。それが故人との最後の機会だった。 葬儀の読経後に僧侶が「葬式は、故人を偲び故人に感謝やお別れをお伝えするだけの場ではなく、故人からのメッセージをうけとる場でもあります。お一人お一人、どんなメッセージをうけとりましたでしょうか」と投げかけられた。「生きていることが当たり前ではない。死ぬことが当たり前で、生きていることが奇跡だということ」「故人の生き様から学ぶべきこと、引き継ぐべきものは‘情‘」など、それぞれが何かを感じ、うけとったのだと思う。私は「次代の人づくりは、地域の未来づくりであり、希望づくりである」というメッセージをうけとった。そして誠に勝手ながら、故人の遺志を継ぎ、次代の人づくりと教育を通して、地域と日本の未来のために貢献し続けることを御影に誓った。 仕上げ膳(精進落とし)の最後は、全員で一円になり唱歌『ふるさと』を大合唱した。涙ながらに「志を果たしに いつの日にか帰らん 山は青き故郷 水は清き故郷」と謡った。故人は笑っているような気がした。そして、つらくても希望に立ち、これからの希望を建てていける気がした。私が死んだときに、また故人とお会いできれば、「私は少しは恩還しができたでしょうか?いただいた御恩を少しでも次に送ることができたでしょうか?」と伺いたい。それまでは挑戦を続けたい。
2024.01.21
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ゴールデンウィークを活用し、10日間ほどブータン王国を訪問した。国際協力機構(JICA)の草の根技術協力事業の一環で、子どもと地域の持続可能な幸せのための課題発見解決型学習を開発することが目的であった。ブータンの学校3校で、日本とブータンの教員、コーディネーターが協働して、授業を設計し、実践し、生徒たちの反応や変化をもとに、日々改善を重ねていった。生徒の意欲や主体性が高まり、深い学びが生まれる学習形態を追求していった結果、朝は体操や軽いチーム運動で体と場を温めてから授業に入り、天気が良い時は中庭などに机や椅子を出しての青空教室風の様式にしたり、現地調査に校外へ出たり、端末で海外の事例を調べたり、データを分析することもあれば、表現するときには写真や動画も使えば、絵で描くこともある。白熱した議論もすれば、適宜お茶休憩をとり、歌と踊りで他チームの挑戦を称賛する場面もあり、一日の最後の振り返りの前には全員で瞑想して自己省察の時間に入る、といったような形態になっていった。結果として、五感や知・徳・体を活用する教科横断的な授業になっていた。生徒たちは、地元農家と連携して地産地消レストランをつくっていくプロジェクトや、自然環境を守り生かすエコツアーを開発、実践する活動などを今後進めていく予定である。放課後には、先生たちとお茶や菓子をつまみながら振り返りや対話の時間になるが、男性管理職を含めて就学前の子どもを学校へ連れてきている先生もいる。お兄さん、お姉さんの生徒が校庭で小さな子たちと遊び世話している姿もあった。そして日本のような学校の部活動はなく、午後5時には教員もみんな帰っていく。ある意味、持続可能で幸せな働き方のようにも見えた。夜には、教育省や行政、コーディネーターの人などと、ときには火を囲んで、お酒を飲み交わしたり、伝統の踊りを体験したり、お湯が出ずヒルが出る宿で寝食をともにしたりして、交流を深めた。そのなかで、今後生徒や教職員、コーディネーターの相互の人的交流をさらに進めていきたいという話で盛り上がった。実際、今回のブータン渡航を通して、日本から外に出て行くことで、挑戦・貢献できることや学ぶことはたくさんあると体感。逆に日本へ来たら、日本にとって良い刺激となると思える、意欲と能力があり日本に行きたいというブータンの教員や生徒、地域関係者とも多く出会った。新型コロナウイルス禍を経て、国境が再び開き、オンライン活用も格段に進んだ今、地域や学校も海外とつながることで、さらに活力や魅力を高めていける時機に来ているのではないか。そんなことを感じた、学びの旅であった。「ブータン越境」より
2023.05.29
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高校生のチャレンジを応援する新たな仕組みづくりを島根ではじめました。 概要や高校生たちが実際にどんなチャレンジをしているかは以下の「みらチャレ」ページを見て頂ければと思うのですがhttps://san-in-miraienjin.jp/mirachalleこの新たな挑戦を応援いただく寄付をお願いしています。今回の寄付は、ふるさと納税と同様の税制優遇が受けられる仕組みとなっており仮に10,000円を寄付した場合でも、8,000円が控除され、実質2,000円で寄付することが可能です。詳しくはこちらの応援サイトをぜひご確認いただき、https://www.shimane-ikiiki.jp/crowd_fundings/10応援いただければ嬉しいですし、オンライン説明会も開催しますので、こちらにもご参加(参観)いただければ幸いです。▼みらチャレ説明会 開催日時〈1〉9月13日(火)19:30〜20:30 〈2〉9月16日(金)19:30〜20:30概要は以下https://peatix.com/event/3352754/view?k=8af9297ff11b809772675c73169d7773abf50a2cどうぞよろしくお願いします。
2022.08.31
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教育改革と地域創生をつなぎ、魅力ある高校と地域づくりの中核となるコーディネーターの採用・配置・育成の支援をはじめました。興味ある方はぜひご確認ください。事業概要はこちら https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000035136.htmlコーディネーターに興味ある方向けの説明会はこちら(5月21日オンライン) https://miryokuka0521.peatix.com/
2022.04.29
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僕は本年度の抱負の一つを【半歩前進の喜び共有】と置いていて、 できていない部分・足りてない部分・もっとできそうなところに目がいきがちな自分の特性に対して、 できたこと、進んだ部分、進化したところ、生まれた価値、見えたこと・学べたことなどを見い出し、 その喜びを周囲とも共有しあい、Will-beingを相互チャージしあいながらいきたいなと思っています。 ということで、ちょっとした近況報告も兼ねてこの3か月の半歩前進の共有。 ┏━━━━━━━━━━┓ ┃ 半歩前進 ┃ ┗┳┳━━━━━━┳┳┛ ▼地域みらい留学365(高2留学)開始 ┗内閣府との協働ではじまった高校2年生の1年間を他の地域・高校で学ぶ国内単年留学「地域みらい留学365」。(これにより、違う課程(例えば通信制から全日制)や学科(例えば普通科から農業や商業科)への1年間の越境も可能となる) この日本で初めての仕組みの第一期生の留学がはじまった。留学生から様々な変化の声が聞こえてきているが、今後は、良いことだけでなく多くの葛藤や困難、挫折も訪れるだろう。そうした逆境や失敗こそが成長の糧であり越境の醍醐味。ぜひ酸いも甘いも積極的に堪能してもらいたい。 ▼地域みらい留学合同説明会バージョンアップ ┗合同説明会自体の進化に加え、一つ一つの学校も去年より進化、6月と7月の間にも学びと進化が見えた。 全国各地の学校が相互に学び合い共につくる共学共創の土壌が学校間や学校にできつつあるように感じた。 各地の高校の先生やコーディネーター、生徒、保護者、地域の方々に加え、パートナーや学生、説行政などなど含めこれだけの方たちと共に創れることに改めて感謝・感動。 ▼高校・自治体向けの新たな支援メニューの共創 ┗これから全国の高校や市町村、都道府県に提供できる「コーディネート人材の採用・育成」「評価・PDCAサイクル構築」などの新サービスの骨格ができた。どれもここまでの長年の汗と涙の蓄積、知見・経験、つながりを結晶化させたもの。 また、「未来の地域・社会の牽引するグローカルリーダー探究実践プログラム」を三菱みらい育成財団の3年間支援で、高校・地域と企業人材をつなぐ「大人の地域みらい留学」をローンディールさんと開始。これからどんどん磨き上げながら高校・自治体へ紹介したいと思いますが、全国に価値還元できる日は近いかなと。 ▼島根の新体制・新事業キックオフ ・島根でも、高校生たちの資質能力の育成と意志ある進路希望の実現に向け「探究」「高大連携」「オンライン探究支援システム」など一段進化した挑戦がはじまる。 また次代の人づくりと人の還流づくり、大学生・卒業生のつながりづくり(関係人口創出)なども動き出す。 高校、大学、市町村、県、産業界などのステークホルダーがどれだけ協働していけるかが鍵。そのためには私たち自身の協働性(チームシップ)が問われていると痛感。 ▼国への還元、システムチェンジへ ┗今年度から、文科省の中央教育審議会で初等中等教育分科会や教師の在り方特別部会、経産省の産業構造審議会での教育イノベーションに関する議論などに参加させて頂くことになった。 少しでも現場の声や教育に関わる多様なステークホルダーの想いなどを届けながら、日本の教育と地域のよりよい未来に貢献していきたい。 ▼家庭の魅力化・ウィルビーイング ┗我が家で、無事4人目の出産。産後のケア・手続き、育児・家事などに右往左往しながら、 職場や地域や周囲の方々のお陰さまで母子・家族健康に、なんとか山は越えられたかなと。 一方、気がつくとコロナが起きてこの1年ぐらい、ほとんど出張も外泊も夜の懇親会もせず、オンラインを多用しながら半径50kmぐらいの中で生きている。外に出たく、遠くに行きたく、リアルで新鮮な五感体験を求めて、うずうず・ムズムズしている自分がいる。 あ~ひと時だけでも越境したい。という心の声が聴こえてくる。 適度な越境は人間の(少なくとも僕にとっての)Will-beingの糧になると痛感。 コロナがある程度おさまり、のびのびと飛び出せる日が心底楽しみだ。この3か月に、様々なご縁と皆さんに 心から感謝。
2021.07.10
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人づくり・つながりづくり・地域づくりの分野で活躍する学びの専門人材「社会教育士」兼「地域教育魅力化コーディネーター」の育成コースを開講します。※このコースの修了をもって「社会教育士」及び 「地域教育魅力化コーディネーター」の称号・履修証明が授与されます。◆社会教育士とは?https://www.mext.go.jp/a_menu/01_l/08052911/mext_00667.html◆コーディネーターとは?https://cn-miryokuka.jp/cordinator/本コースは、特に「地域と学校の協働」「社会に開かれた教育課程」「学校を核とした地域創生」に携わる方もしくは興味関心のある方を対象にしています。ぜひ興味ある方はご検討ください。◆本コースの概要ページhttps://www.edu.shimane-u.ac.jp/docs/2021042100013/
2021.05.05
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中央教育審議会答申「「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現~」(令和3年1月26日)の取りまとめに携わられた第10期中教審委員のみなさまが、答申に込めた想いや2020年代を通じて目指すべき学校教育の姿を語ります。登壇者・ 荒瀬 克己 関西国際大学学長補佐・基盤教育機構教授・ 今村 久美 認定NPO法人カタリバ代表理事・ 堀田 龍也 東北大学大学院情報科学研究科教授・ 岩本 悠 一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム代表理事・ 戸ヶ﨑 勤 戸田市教育委員会教育長・ 神野 元基 株式会社COMPASSファウンダー (モデレーター)・ 寺西 隆行 文部科学省広報戦略アドバイザーURLhttps://www.youtube.com/watch?v=Ei2yIBljOl8&t=23s
2021.03.27
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03.13 SAT. 14:00-17:30 @Zoomみんなでつくる みらいのガッコウ自分たちの教育の課題、自分たちで解決しよう!みなさんは、今までの学校生活で”もっとココはこうなったらいいのになぁ…”と感じたことがありますか?みなさんは、同じ日本の高校においても‘教育格差’があることを知っていますか?実は、日本の教育の中にも学校間や地域間の「格差」や「課題」はたくさん存在しています。今回はみなさんの身近にある教育の格差に関する日本屈指の社会起業家からの話をもとに、参加者全員で学校での教育の課題解決に向けたアイデアの共創を行います。一緒に新しい「みらいのガッコウ」を考え、つくっていきましょう。当日のプログラム◆ 14:00– 15:00 :全国の高校生と一緒にオンラインコンテンツの視聴*スペシャルメッセージ:国連広報センター 根本かおる所長*スペシャルトーク:(公社)2025年日本国際博覧会協会*海外生中継:世界一エコな学校「GreenSchool」より*第1回受賞者のアイデアの具体化活動についての報告◆ 15:00 – 15:20 :自己紹介・アイスブレイク*自分の教育に対する関心を話すことを通して、ワークショップの間だけでなく、高校在学中/大学進学後に研鑽しあう仲間と出会います◆ 15:00 – 15:40 :日本における教育の地域格差を知る講義*「なんとなく教育について疑問や違和感があった」といった生徒達が、「こういう問題が日本の教育にはあったのか」ということに気づく*客観的なデータと、島根県での徹底的な実践の両面から、日本における教育における「地域間格差」について、第一線のプレイヤーから学ぶ◆ 15:40 – 16:50 :”みらいのガッコウ”の実現に向けたアイデア共創ワークショップ*「勉強になった」たけで終わらせず、「じゃあどうすればいいか?」を同世代の仲間たちとディスカッションを行う*ディスカッションに対するグループごとに発表を行い、それに対して同世代の仲間・登壇者・ファシリテーターでフィードバックしあう◆ 16:50– 17:00 :振り返りこんな高校生におススメ!#教育や学びに興味関心がある生徒が、教育格差の実態を知り、みらいの教育やガッコウの形を学び、考えてみたい#新しいガッコウやガッコウの外に学ぶ場所を自分でつくりたいと思っているので、将来に向けた仲間と出会ったり、ノウハウが欲しい#教育だけでなく、地域・社会課題の解決に関心を持つ全国の高校生との出逢いやネットワークが欲しい#大学で教育学部に進学したり、将来は教員養成課程の履修できる大学に進学しようとしている 【登壇者】岩本 悠 (一般財団法人 地域・教育魅力化プラットフォーム代表理事)-島根県教育魅力化特命官-文部科学省中央教育審議会 初等中等教育分科会臨時委員―第一回日本財団ソーシャルイノベーター最優秀賞(大賞) 【ファシリテーター】嶋本 勇介 (株式会社あしたの寺子屋代表取締役社長)関西SDGsユース・ミーティング2020【主催】 関西SDGsプラットフォーム/ 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会【運営】 関西SDGs プラットフォーム教育分科会 SDGs ナレッジラボ【協賛】 株式会社アーバンリサーチ【協力】 大阪アニメ /声優&eスポーツ専門学校 /放送芸術学院専門学校 /関西大学KANDAI for SDGs 推進プロジェクト/ パナソニック株式会社【後援】(公社)関西経済連合会/ (一社)関西経済同友会 /(特非)キッズ デザイン協議会 /国連広報センター /大阪府教育庁 /滋賀県 / 奈良県 / 兵庫県 /和歌山県 / 大阪市 /神戸市各教育委員会 / (株)朝日新聞社 /(株)毎日新聞社【ワークショップ運営】一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム
2021.03.04
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「きめつの刃」を読んだ。最初は、「中高生の間でどんな漫画が今ハヤっているのか知りたい」というリサーチ気分の軽い動機だった。読んで、泣いた。心の奥から涙があふれてきた。想い出された。自分がなぜこの20年間戦ってきたのか。もっと楽な生き方、暮らし方、働き方があっただろうに自分はなぜ、何に向けて挑戦し続けているのか。20年前、自分が何のために生きているのか、なぜ生まれてきたのか、何のためにこれから生きていくのか分からず、迷い、悩み、海外の様々な地域を流れていた日々。そのなかで見た、飢餓、貧困のなかで死にゆく人々、富める者が富み、強き者が力で弱き者から奪い、人が人を恨み、止まらない憎しみや貧困の連鎖、それぞれの「正義」を振りかざし戦い傷つけあう姿。この社会を変えたい、はやくこの時代を終わらせたい、いつか、国や民族や宗教や文化などの違いを越えて、人が人を傷つけ、奪いあうのではなく、わかちあい、助けあい、そして、みんながそれぞれの幸せを生きられる世界、そんな、幸せで平和な世界にしていきたいと想った。自分は、この命を、この人生をそのために使おうと決めた。人類の幸せのため、平和な世界をつくるために。たとえ自分の生きている間にそれが実現しなかったとしても、自分のできることは小さなことかもしれないけれど、自分は一つの礎(いしずえ)となろうと。 それが自分にとっての幸せだから。それが自分のこの命の使い道。使命だと想った。人間の心のなかに「鬼」はいる。でも、人はそれを抱きしめ、越えていく強さと優しも秘めている。そして、人に勝った経験より、人に助けられた経験が、誰かの上に立ちたいと思うことより、誰かの役に立ちたいと想うことが人間の強さと優しさ、そして幸せへとつながっていく。自分は、人の学び、成長という可能性を信じ、教育を通して、持続可能で幸せな地域・社会・世界をつくる、そのかけがえのない一助となりたい。そう想い定めて、この20年間、この道をひたすら進んできたんだった。次から次へとくる目の前の課題や壁を乗り越えるのに一生懸命で、数年先のことを考えるだけで四苦八苦していた。自分がどこから来て、どこへ向かっているのか、忘れかけていた大事なことを想い出した。今は、その道の途上だった。たとえこの先100年かけても辿りつけない道だったとしても、たとえ自分が道半ばで倒れたとしても、次の世代へ託す。必ず想いはつなぐ。想いは不滅。大切なことを想い出させてもらった。心から感謝。焦らず一歩一歩大切に精進する。岩本悠
2021.01.17
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2年前、3人目の子どもが生まれた頃に書いた子どもたちへの贈り物と題した以下の文章。奇しくも社会全体が、平時から有事へ「越境」し、「逆境」に直面している今、改めて読み返し身が引き締まるとともに、勇気をもらった。:::::::::::::::::::::::::::::::: 子どもたちへの贈物/3つの体験 我が家に3人目が生まれた。AI(人工知能)やらソサエティー5.0だの言われるこれからの時代において、今の子どもたちにしてもらいたい体験は何かを改めて考えみた。 一つは、「逆境」である。きつい、厳しい、苦しい、嫌いに代表される苦境。ある種の修羅場体験。人は、飾ったり格好つけたりしていられない困難な局面に立ったとき、本能があらわれ、本気になり、今までの「限界」を超えた力を発露させたりする。失敗、挫折、苦悩、理不尽、板挟み…その時はつらい、涙も出るような瞬間を乗り越えていった先に、フニャフニャ、チャラチャラではない、どこか凛とした、骨太で、粘り強さと逞しさを人は醸し出していく。できれば逃げ出したい逆境に入ったとき、「なんで自分が」と恨むのではなく「これは与えられたチャンスだ」などと考えられるようになると、逃げ腰ではなく、試練と正対する勇気も湧いてくる。「艱難汝を玉にす」「若い時の苦労は買ってでもせよ」とは、よくいったものである。 もう一つは、「越境」である。自分にとって居心地の良いテリトリーを越えて、異文化に入ること。既知の範囲から未知の領域に足を踏み入れること。異分野での新たな挑戦や、国境を越えたり、異郷、辺境に入るような旅や留学など。予定調和を越えた想定外を幾度となく体験することを通して、自分にとっての「当たり前」「常識」が問い直され、既存の価値観、固定的な見方・考え方が揺らぎ、自己の再発見、再構築につながっていく。その繰り返しのなかで、しなやかさや柔軟性、受容力が育まれる。特に、同じことが良いことで違うことが悪いことかのように感じる同調圧力が強い環境においては、越境すること、越境してもらうことの教育的効果は極めて高い。越境するだけでなく、越境を受け容れていくことで、多くの葛藤や衝突を経て、同質のものにすり寄る同調性だけでなく、異質なものと対話し協力しあえる協働性が育まれていく。越境を受容することは、社会に開かれた教育環境、多様性に寛容な土壌をつくることにもつながっていく。かわいい子には旅をさせたい。「かわいくない」子も受け容れていきたい。 三つ目は、「熱狂」である。情熱をもって無我夢中で取り組むこと。興味関心の探究から生まれやすい、寝食や時間を忘れて没頭する忘我体験。やっていることと自分との「境」が消えるほど今ここ目の前への没入。湧き上がる好奇心や止むに止まれぬ冒険心、危なっかしい使命感や狂想などからくる、蒸気が立ちのぼるような熱量、高度な集中。周囲が考える「一般」や「普通」「バランス」といった枠を超えた、甚だしいレベルの行動。周りを不安にさえするほどのプロジェクトや創作、探究への傾倒。こうしたのめり込み体験を通して人はバイタリティーや生命力を増強させていく。 これらの、ときに痛みも伴う非連続で飛躍的な成長機会、言い換えれば一皮むけるような脱皮体験を小さくても積み重ねていくことで、どんな状況でも活き活きと前向きに生き抜く屈強な若者に育っていってほしい。そのためにも、自分自身が逆境、越境、熱狂を前向きに歓迎しながら学び続ける大人でありたい。 ::::::::::::::::::::::::今の自分には、冷静な「熱狂」 という新たな地平が求められているかもしれない。
2020.05.03
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今の世界的なコロナ禍において、多くの子どもたちの心身の健康や社会的な健康・福祉・幸福が脅かされています。 私たちは、ブータン王国の教育省や文科省、JICA等のご協力のもと「持続可能な幸福をつくる学び(PBL for GNH)」の協働開発を進めてきましたが、 ※この2年間の日本型教育の海外展開モデル事業(文科省)の概要報告このような状況のなか、慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長の前野隆司教授等のご協力もいただき、こうしたVUCA(変動性・不確実性・複雑性・不透明性が高い社会状態)において、どのような資質・能力や学び・教育、機会・環境が一人ひとりのウェルビーイング(身体的・精神的・社会的に良好な状態)につながるかの調査研究を開始しました。 ※目的は、自他のウェルビーイングを守り創る力が育まれる教育や機会・環境づくりを日本や世界で促進することです。 その調査のためのアンケート(回答時間:10分~15分)に、是非ご協力をいただけないでしょうか。https://questant.jp/q/VOJTA9L1 ご自身の今の状態を振り返る機会としても使っていただければ幸いです。日本と世界のより良い教育や地域社会づくりのために、ぜひご協力のほどよろしくお願いいたします。 アンケートの結果やプロジェクトの進捗状況は適宜報告させていただければと思います。 どうぞ宜しくお願い致します。
2020.05.02
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新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々、苦しんでおられる方々、そのご家族および 関係者の方々、そして不安とともに辛い日々を過ごされているすべての皆さまに謹んでお見舞い申しあげます。また、各地で治療や感染予防のために尽力されている方々、子どもたちの安全と学習機会を 守るために奮闘されている教育関係者および保護者、地域の皆さまに心からの敬意を表します とともに、困難な状況のなかで頑張っているすべての子どもたちに心からエールを贈りたいと思 います。 新型コロナウィルスの感染拡大は、社会にさまざまな影響を与えています。全国の学校の多くも臨時休校を余儀なくされるなど、教育や地域の現場でも大変厳しい状況が続いています。このコロナ禍において、多くの地域・教育の現場の方たちとの試行錯誤から学ばせていただいたこと、問われていることをここに共有し、更なる対話とこれからの行動を共に考える一つの機会にできましたら幸いです。コロナ禍が投げかける問い コロナ禍は、私たちに多くの深い問いを投げかけてきます。その問いにより私たちは、今まで無意識・無自覚だったことに日々気づかされます。その一つが、学校の価値です。休校になり、当たり前だった日常が失われたことで、そもそも学校は何を担い、何を守り、何を育んでいたのかが、改めて顕在化してきました。学校は狭い意味での「教育」に留まらない「福祉」的な価値(例えば、健康的な生活リズム、子どもの安全な居場所等)も担っていることが如実に浮き彫りになってきたと感じています。私自身も審議員を務めている中央教育審議会では、これからのVUCA(変動性・不確実性・複雑性・不透明性が高い状態)と呼ばれるような「予測不可能な未来社会」を自立的に生きる力を育むための今後の教育の在り方について議論をしていたところでした。今、コロナ禍によってVUCAな状態に世界全体が陥ったことで、予測不可能な時代や社会をよりよく生きるために本当に必要な資質・能力とは何か、という切実な問いが、私たちみんなに投げかけられていると思います。言い換えれば、この状況下で自立的に生き、自分たちの持続可能で幸せな暮らしや地域・社会を守り創るために発揮される資質・能力こそが、これからの時代の教育で育むべき資質・能力と言えるかもしれません。また、その解(資質・能力)についても、抽象論や理想論が一方的に伝達されるのではなく、社会全体で具体的な共通体験を通して探究し、体感を伴った対話を通して目指すべき資質・能力が深く社会に共有されていく機会だとも感じています。このあたりは、状況が少し落ち着いたときには、ぜひ皆さんと対話させていただきたいところです。社会全体での総合的な探究の機会 学びの在り方や具体的な方法についても、転換の機会になると感じています。私たちは学校や地域において、プロジェクト学習や課題発見解決型学習などと呼ばれる探究的な学びを支援・提供してきました。これは、唯一絶対の正解がないなかで、何が課題か、どう解決していけるのかを、自ら考え、多様な人たちと協働しながら取り組んでいく探究学習です。今のコロナ禍の、世界の誰も正解を知らない、答えが分からない状況のなかでは、「大人=知っている人・教える人」「子ども=知らない人・教えてもらう人」という構図自体も変わります。今は大人も子どもも誰もが共に考え、判断し、行動することが求められる、まさに社会総がかりでの「総合的な探究の時間」です。この機会を通して、「探究」という学びの在り方の価値や必要性、課題や可能性などが社会全体に共有される起点になるのではないかと考えています。また、こうした時だからこそ、現場の皆さんと共に今まで培ってきた探究の知見や力を、微力ですが、社会へ還元していければとも思っています。未来社会に開かれる機会 これまで日本の学校教育においてICTや先端技術の活用はあまり進んではいませんでしたが、コロナ禍により学びのオンライン化・デジタル化は飛躍的に進むでしょう。オンラインやデジタルツールの活用は、学校にとって(最初は不安や負担、混乱が少なからずあるとは思いますが)、大きなチャンスにもなると捉えています。うまくオンラインやデジタル技術を活用できるようになれば、多様な子ども一人ひとりに応じて個別最適化された質の高い学びを今まで以上に提供できるようになります。地域における暮らしや仕事においても同じようなことがいえると思います。オンライン対応ができるようになれば、今まで都会に集中していた人・モノ・情報・サービス等に場所を問わず平等にアクセスできるようになります(例えば、遠隔診療、遠隔教育等)。集積と規模による効率性や便利さといった都会の優位性(それに伴う都市の過密と地方との格差)がオンラインによって解消され、地方創生が進む可能性もあると感じています。高まるリアルな地域社会の価値 一方で、デジタル化やオンライン化が進めば進むほど、リアルの価値が高まるでしょう。情報の共有やコミュニケーションはオンラインでも可能ですが、五感で感じられる、実態や手触り感のあるもの・ことや体験(例えば、今の私の身の周りでいえば、田植え、山菜採り、釣り、畑仕事、園芸、工芸など)はオンラインでは得られません。そして、こうした自然や文化といったリアルを色濃く有しているのが、地域社会です。ICTや先端技術を活用して未来社会に教育を開くと同時に、リアルな教育資源に溢れる地域社会に教育を開き、オーセンティックな(真正な)体験や学びを取り込むことで、AI時代を生き抜く豊かな感性や創造性、人間性が育まれます。これは、心身の健康的な発達やレジリエンスと呼ばれるしなやかなたくましさを育むうえでも重要です。こうしたことは、私たちが取り組んでいる「地域みらい留学」や地域を舞台にしたプロジェクト学習などにおいても言えることです。地域社会のなかに存在する、五感で感じられる本物でリアルなものとの関わり、体感を大切にしながら、新たな知識や情報はオンラインも活用して学べる豊かな学習機会や、データや科学、工学、先端技術などを活用しながら地域社会のリアルで真正な課題の解決に取り組むSTEAM型のプロジェクト学習など、オンラインとリアルの両方を活かしつなぎながら、予測不可能な未来もたくましく幸せに生きる力を身につけていく教育。これは、地域の学校関係者や自治体等の方々とともに目指していきたい高校魅力化の一つの未来の姿です。一歩先を見据えて手をうつこと 私が関わらせて頂いた島根県立隠岐島前高校の魅力化プロジェクトは、地域唯一の高校の廃校という学校と地域の存続の’危機’から始まりました。その危機的な現状に対して、目の前の「存続」を目標とするのではなく、その先にある「魅力化」を旗として掲げました。生徒が「学びたい」、保護者が「通わせたい」、地域の人が「協働したい」、教職員が「働きたい」と思う魅力ある学校をつくることを目指しました。結果として、全国からも生徒が集まる学校となり、危機を乗り越えられたのは、存続を目標にしていたら生まれなかった発想や視点があったからこそだと思います。空手の板割りでは、目の前の板を割ることを目標に打つと割れないのだけど、板の先を見据えてまっすぐ打つと板が割れているということを学び、魅力化と同じだと感じたことがあります。今回のコロナ禍でも、目の前だけを見ていると、翻弄され疲弊します。目の前の危機とリスクだけでなく、その先にある希望とチャンスも見据えて、手をうつことが大切だと思っています。今、求められていること 今は学校や教育行政だけですべてを解決することは困難な状況であります。多様な子どもを誰一人取り残さないためには、今こそ学校が家庭や医療・福祉機関、社会教育機関など含む地域社会と連携・協働し、多様な専門職等も含めた「チーム学校」として、どんな家庭の子どもであっても、どんな地域に生まれても、障がいの有無や国籍などにも関係なく、すべての子どもが社会とつながり(包摂され)、それぞれに必要な学びを確保できるようにする必要があります。そして、休校により本当に限られた時間のなかで育てたい資質・能力を育むために、教科横断的な視点で教育内容を組織的に再配列し、必要な人的・物的資源等を地域等の外部の資源も含めて活用しながら効果的に組み合わせる「カリキュラム・マネジメント」が、今こそすべての学校で必要です。ICTの活用は、こうした社会に開かれた教育課程やカリキュラム・マネジメントにおけるあくまで一つの、しかし重要かつ有効な「手段」だと考えます。国や都道府県など教育・地域の現場を支える方々には、今までの尽力に深く感謝いたします。それと同時に、今まで以上に、現場が子どもたちのために力を発揮できるよう、産業界をはじめ地域・社会の多様なステークホルダーと協働し、情報機器をはじめとした物的資源と現場を支えるための多様な人的資源を充分に確保するとともに、現場の創意工夫をできる限り可能にする柔軟な制度支援、現場の視点に立った分かりやすい情報支援、そして、一斉一律だけでなく多様な現場の実態に寄り添う個別最適化された伴走支援を、子どもファースト・現場ファーストで迅速に行っていただけるよう、私たちからも切に要望していきたいと思います。今、大切に考え動いていること 今回のコロナ禍において、私が、最優先に考えている価値観は、生徒たちや関わる人たちの【Will-being】の確保です。Will-beingとは、身体的・精神的及び社会的に健康(Well-being)で、よりよい未来へ向かう意志・意欲(Will)を有している状態のことです。生命力にあふれている状態、いきいきと命が輝いている状態、免疫力が高い状態ともいえるかもしれません。そのうえで、子どもたちの学習機会を最大限確保することを目指しています。人間は心身及び社会的な健康や安全が脅かされると、自己防衛本能が働き攻撃性が高まりやすくなります。一方、自分の心身や社会的な健康が確保できる状態であれば、平時よりも利他心や社会貢献意欲が高まり、利他的な行動や自発的な社会貢献行動が起きやすくなります。これを機に、自分を大切にしながら、人のため、社会のためにも考え動くことができる人が一人でも多く育っていくことを願い、このような方針で行動しています。具体的には、オンラインによる生徒たちの進路・学習機会、教職員や行政職員等への全国事例や情報、機器、研修等の提供、対話や共学共創の機会や場づくり、現場の声や実情を国や行政機関に届け、効果的な現場支援に向け対話・政策提言する活動などを進めています。まだまだ、できること、すべきことはあると思っています。艱難汝を玉にす。有事は人を強くす。危機は、人を大きく成長させ、人と人、コミュニティや社会の絆を結びなおす機会です。分断や格差を助長するのではなく、このコロナ禍を、子どもたちをはじめ教育・地域・社会が共により強くしなやかに成長する機会にできるよう、今後、更に多くの方たちと協働しながら、全力で取り組んでまいりたいと思います。引き続きご指導・ご協力を賜りますよう、どうぞ宜しくお願い致します。岩本悠
2020.04.27
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全国の学校の臨時休校を受け、有志が集い高校生や大学生などと共に、学びを求める高校生に社会に開かれた深い学びの機会を提供する「高校生みらいラボ」をつくりました。どうぞ宜しくお願いします。::::::::::::::::::::::::::::: 「高校生みらいラボ」の概要1.目的 臨時休校によって高校生の学ぶ機会を奪うことなく、家にいながら安全に、 社会に開かれた主体的・対話的で深い学びができる機会をつくる2. 期間(終了日は現時点での予定) 3月11日(水)~3月23日(月) 3.実施形態 オンラインによる同時双方向型授業(オンライン会議ツールZoomを使用) ※安全性に配慮し、高校生は匿名での参加となります4.対象高校生(想定) 臨時休校中の高校生 ・宿題や学習ツールはたくさん出ているけど、勉強のやる気が起こらない… ・学校や部活の忙しさから開放され時間ができたけど、やりたいことがわからない… ・休校中このままダラダラと時間を過ごしてよいのか、漠然とした不安がある… など5.内容(一部) ・国内外で活動する社会人や大学生等の多様なロールモデル(少し先を歩く先輩)との 出会いや対話を通して、社会・世界・未来・幸せに生きること・働くこと・学ぶこと等を 探究する講座 ・自分自身を見つめ直し、自分のキャリアや進路、やりたいこと等を深く探究する講座 ・休校期間に体感した、デジタルな学びの価値と課題、リアルな学校の価値と課題等を 対話し、自分たちが求める、これからの‘学び’や‘学校’の姿を探究する講座 ・今、話したいこと、学んでみたいこと、やってみたいことを対話し、 今後の講座テーマやプロジェクトを創り出す講座 など ※事前のご連絡があれば授業の見学も可能としていますので、ご興味ある方はご連絡お願い致します6.育みたい資質・能力 ・主体性(自己管理能力等)・協働性(対話力等) ・社会性(キャリア形成力等)・探究性(学びの意欲等)7.高校生みらいラボ公式サイトhttps://peraichi.com/landing_pages/view/5darp
2020.03.09
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岩本 悠(いわもと ゆう)一般財団法人 地域・教育魅力化プラットフォーム 代表理事 島根県 人づくり特命官/教育魅力化特命官 東京生まれ。学生時代にアジア・アフリカ20ヶ国の地域開発の現場を巡り、その体験学習記『流学日記(文芸社/幻冬舎)』を出版。その印税等でアフガニスタンに学校を建設。幼・小・中・高校の教員免許を取得し卒業後は、ソニーで人材育成・組織開発・社会貢献事業等に従事。その傍ら、学校・大学における開発教育・キャリア教育に取り組む。2007年より海士町で隠岐島前高校魅力化プロジェクトを推進。「日本を立て直す100人(朝日新聞出版・AERA)」に選出。プロジェクトは第一回プラチナ大賞(総務大臣賞)等を受賞。2015年から島根県教育魅力化特命官として、島根県の教育と人づくりに携わる。2016年特別ソーシャルイノベータ―最優秀賞を受賞(日本財団)。2017年に一般財団法人 地域・教育魅力化プラットフォームを設立。日本クリエイション大賞2018教育文化貢献賞。内閣官房 まち・ひと・しごと創生本部 人材・組織の育成及び関係人口に関する検討会委員、文部科学省中央教育審議会初等中等教育分科会臨時委員など。 <近著>『未来を変えた島の学校 -隠岐島前発ふるさと再興への挑戦』(共著、岩波書店、2015)『地域協働による高校魅力化ガイド -社会に開かれた学校をつくる』(執筆、岩波書店、2019) ■地域・教育魅力化プラットフォーム HPhttp://c-platform.or.jp/ ■地域・教育魅力化プラットフォーム facebookhttps://www.facebook.com/c.platform.or.jp/ ■地域みらい留学facebookhttps://www.facebook.com/c.mirairyugaku/ ======マンスリーサポーター募集中==皆様のご支援が、応援が、あの子の笑顔を、地域のみらいをつくります。地域みらい留学10,000人応援委員会(マンスリーサポーター)へのご加入・参加方法はこちらからhttps://supporter.c-platform.or.jp/ =================================
2020.01.10
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これからの教育の話をしよう。 ==== Society5.0、AI、人口減少、地方創生、グローバル化、様々な境界を越えてつながりあう社会へ。そんなこれからの時代の『教育』とは。それはどこでどのように生まれてくるのか。それは誰がどこで創っていくのか。 辺境の地から始まった公教育の挑戦。学校魅力化プロジェクト。「勉強が嫌いな人」のために創られた学習塾。プラスティー教育研究所。海外の辺境まで最高の授業を届ける。e-Education。様々な場所で、それぞれの形で、新しい教育に挑戦してきたゲストを招き、これからの教育の可能性を探究し共創するトークセッションを行います。 また、「越境」「地域」「教育」「挑戦」「島根」といったキーワードに関心のあるご参加の皆様と、幅広く語らい新たなご縁が生まれる時間も持ちたいと思っています。(※軽食と飲み物をご用意します。) そして、せっかくですので、新たな挑戦の機会としての求人・募集の情報もお持ちします。自分も挑戦者に!と考えている方のご参加も大歓迎です。 ぜひお気軽にご参加ください。 ====越境から始まる 新しい教育への挑戦日時:2019年1月12日(土)18:30開場 19:00-21:00場所:TRAVEL HUB MIX〒100-8228 東京都千代田区大手町2-6-2 日本ビルヂング1階定員:60名程度参加費:1,000円参加申込み:以下のフォームにご入力ください。 https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSezJP5nA8FVQKn-it9tVWVk-LdJeKLTcmW3I4Ja3xaZXD7QlA/viewform 主催:島根県共催:TRAVEL HUB MIX後援:一般財団法人 地域・教育魅力化プラットフォームご意見・ご質問等ありましたら、島根県教育委員会 宇野由里絵までご連絡ください。mail:uno-yurie@pref.shimane.lg.jp ==== <ゲストプロフィール>■岩本悠(いわもと ゆう)島根県教育魅力化特命官東京都生まれ。学生時代にアジア・アフリカ20ヶ国の地域開発の現場を巡り、その体験学習記『流学日記(文芸社/幻冬舎)』を出版。その印税等でアフガニスタンに学校を建設。幼・小・中・高校の教員免許を取得し卒業後は、ソニーで人材育成・組織開発・社会貢献事業等に従事する傍ら、学校・大学における開発教育・キャリア教育に取り組む。2007年より海士町で隠岐島前高校を中心とする人づくりによるまちづくりを実践。「日本を立て直す100人(朝日新聞出版・AERA)」に選出。プロジェクトは第一回プラチナ大賞(総務大臣賞)等を受賞。2015年から島根県教育庁と島根県地域振興部を兼務し、教育による地域創生に従事。2016年特別ソーシャルイノベータ―最優秀賞を受賞(日本財団)。<近著>『未来を変えた島の学校‐隠岐島前発ふるさと再興への挑戦』(共著、岩波書店、2015) ■清水章弘(しみず あきひろ)プラスティー教育研究所 代表1987年、千葉県船橋市生まれ。海城中学高等学校、東京大学教育学部を経て、同大学院教育学研究科修士課程修了。新しい教育手法・学習法を考案し、20歳で起業。「勉強のやり方」を教える学習塾を経営し、自らも探究型の授業をする傍ら、様々な学校・教育委員会・企業のアドバイザーを務め、各現場に根付いた教育改革を行っている。著書は『ゲーミフィケーション勉強法』(講談社)、『現役東大生がこっそりやっている、頭がよくなる勉強法 』(PHP研究所)等、12冊。青森県三戸町教育委員会 学習アドバイザー、国立音楽大学附属中学高等学校 学習コーディネーター、TAKAMI BRIDAL educational designer、駿台(中学・高校部)学習コーチング、「朝日新聞で学習ノート」監修。2018年3月までNHK Eテレ「テストの花道ニューベンゼミ」に出演し、番組監修も務めた。 ■税所篤快(さいしょ あつよし)国際教育支援NGO(e-Education)創業者。1989年、東京都生まれ。早稲田大学卒業。2009年大学在学中にバングラデシュに渡り、同国初の映像授業(e-Education)をスタートさせ、五年連続で貧困地域の高校生を国内最高峰ダッカ大学に入学させる。2014年世界銀行本部イノベーションコンペティション最優秀賞を受賞するなど、教育分野でのNGO活動に邁進。現在は一般企業の会社員として勤務、一年間の育休中。スタジオジブリ熱風にて「僕、育休いただきたいっす!」を連載中。 著書に『前へ!前へ!前へ!』(木楽社)『最高の授業を世界の果てまで届けよう』(飛鳥新社)『若者が社会を動かすために』(ベストセラーズ)『失敗から何度でも立ち上がる』(中竹竜二との共著 PHP研究所)など。
2018.12.23
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11月3,4日に、全国の行政職員、学校教職員、コーディネーター、NPO・大学・企業関係者など、 教育に関心がある方を対象に「地域教育・高校魅力化の最前線を学ぶ2days」を開催します。 高校魅力化の先進地である島根県において、 全国の実践をもとに、 国・県・市町村・民間・地域住民等、 組織や立場の枠を越えて対話する場を予定しています。 11月3日は、 “魅力ある学校教育と地域創生の好循環をつくる”をテーマに、 島根県立隠岐島前高校や島根県立津和野高校などの教員による挑戦事例の発表や、 自治体の最新の実践や実践報告をもとに、 今後の魅力ある教育環境づくりに向けた対話の場を予定しています。 11月4日は、[全国コーディネーターサミット~地域教育を共に学び、 共に創る~]をテーマに、 広島県立大崎海星高校魅力化プロジェクトなどの事例発表や、 高校に関わるコーディネーターとの対話を通じて、 学び合いのネットワークを広げるための場を予定しています。 1.日時①「しまね教育の日フォーラム2018」2018年11月3日(土・祝)10:00~16:00②「全国地域教育シンポジウム」2018年11月4日(日)10:00~16:002.場所①11月3日 くにびきメッセ国際会議場(島根県松江市学園南1-2-1)②11月4日 島根大学キャンパス大学会館3階(島根県松江市西川津町1060)※11月4日は遠隔からのオンライン参加も可能です。3.プログラム「地域教育・高校魅力化の最前線を学ぶ2days」①11月3日「しまね教育の日フォーラム2018」 高校魅力化の挑戦事例~魅力ある学校教育と地域創生の好循環をつくる~地域と学校の協働事例をもとに、 高校を核とした地方創生について対話を行います。 国からも内閣官房まち・ひと・しごと創生本部次長、総務省地域力創造審議官、文部科学省審議官等にもお越し頂く予定です。主催:島根県教育委員会共催:(一財)地域・教育魅力化プラットフォーム後援:内閣府、総務省、文部科学省②11月4日「全国地域教育シンポジウム」 全国コーディネーターサミット~地域教育を共に学び、 共に創る~魅力化を推進するコーディネーターの挑戦事例をもとに、 社会と教育をつなぐコーディネーターの役割の今後について考えます。 主催:島根大学共催:(一財)地域・教育魅力化プラットフォーム後援:文部科学省(申請中)4.参加費無料(交通費、 宿泊費は各自ご負担ください)5.お申込み申し込みはこちらから※締切:10月13日(土)
2018.10.07
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最近の高校魅力化に関連する動きを少し整理してみたい。●4月 高校進学における新たな選択肢「地域みらい留学」を開始「越境学習」及び「多様性のある学びの環境」を日本に創出することを目指し、応援100人委員会なども立ち上げ http://c-mirai.jp/index.html●6月20日 「地方留学」に関する初の全国実態調査結果を公表(日本財団)「地方留学を経験した生徒の4人に3人が、地方留学による成長を実感」「地方留学経験者の約4割が、進学先地域への継続的な関わりを希望」「都市部在住生徒のおよそ2.5人に1人が地方留学に関心」等https://www.nippon-foundation.or.jp/news/pr/2018/25.html ●6月23日~7月1日 「地域みらい留学フェスタ2018」を開催 約1200人の親子が参加http://c-platform.or.jp/activity03.html ●社会に開かれた学校をつくるヒント集「学校と地域をつなぐパターン・ランゲージ」を開発「社会に開かれた教育課程」の実現に向け、学校と地域の連携・協働を推進する「コーディネーター」の工夫やコツを抽出し、多くの人が実践できるようにまとめて公開https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000035136.html●全国都道府県教育長協議会でコーディネーターに関する調査研究を開始 ●6月24日 全国高等学校魅力化フォーラム開催全国35の都道府県教育委員会及び自治体関係者と共に熟議http://c-platform.or.jp/activity01.html ● なぜ、いま「高校生と地域」が注目されるのか? レポート公開全国の高校魅力化支援に向けて連携している三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)の喜多下さんが分かりやすいレポートをまとめてくれてます。http://www.murc.jp/thinktank/rc/column/search_now/sn180619 (前編)http://www.murc.jp/thinktank/rc/column/search_now/sn180620 (後編) ● 高校生が活きる地域における「大人たち」のあり方 についてMURCの阿部さんが分かりやすいレポートをまとめてくれてます。http://www.murc.jp/thinktank/rc/column/search_now/sn180723 ●高校生のための地域課題研究(地域を舞台にしたプロジェクト学習)の動画コンテンツを開発公開しています(島根大学)。https://www.shimane-u.ac.jp/_common/images/01/stories/profile/file_profile/admission/html/index.html# ●8月10-12日 しまねマイプロジェクト合宿を開催東京からしまねマイプロバスを走らせ大学生と地元企業人も参加しました。https://myprojects.jp/news/5120/ ◆【案内】9月9日(日)ソーシャルイノベーションハイスクール文部科学省の合田財務課長、経済産業省で未来の教室を推進する浅野課長、ETIC.の宮城治男氏、カタリバの今村久美氏などと高校生が、次代のソーシャルイノベーターを育てる生態系をいかに日本に創るのか、未来へ向けた対話を行います。詳しくはこちら。https://myprojects.jp/news/5103/ ◆【案内】9月17日(祝)Social Innovator's EXPO for 2025 ~教育システムで社会を変える~ 13時30分~16時30分 @渋谷キャストSDGsの目標年である2030年に向けて貢献するソーシャルイノベーションの日本モデルを構築していくには何が必要なのか。その起爆剤としての2025年万博に期待される可能性と求められる新たな社会の仕組みについて、ソーシャルイノベーターの取り組みを通じて見える可能性などを元に様々なセクターの視点から対話する。http://www.thinkexpo2025.com/event/innovators/
2018.08.19
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今年度の国まわりの高校魅力化に関連する動きを少しまとめてみたい。●4月24日 林文部科学大臣が出した教育政策の推進の5つの柱の一つとして 【高等学校教育改革】 ○地域振興の核として高等学校教育の質の向上に取り組む。高等学校と市町村、地元企業、大学等が連携し、高校生に地域課題解決等を通じた探究的な学びを提供する仕組みを構築し、成果を全国へ普及。が明示される。http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2018/0424/shiryo_04.pdf●4月27日 地方創生実行統合本部の会合にて高校魅力化について話をさせて戴く。 ●6月4日 文科省がまとめた「Society 5.0に向けた人材育成」のリーディング・プロジェクトに〇地域の、地域による、地域のための高等学校改革を推進するため、「地域³ 高校(地域キュービック高校)」を創設する。 等が盛り込まれる。http://www.mext.go.jp/a_menu/society/index.htm ●6月15日 閣議決定された「骨太の方針(経済財政運営と改革の基本方針)」の中に、「地域振興の核としての高等学校の機能強化」等が明記される。http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/2018/2018_basicpolicies_ja.pdf ●6月15日 閣議決定された地方創生の方針(まち・ひと・しごと創生基本方針2018)に「◎地方創生に資する高等学校改革の推進」などが大きく入る。http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/info/pdf/h30-06-15-kihonhousin2018hontai.pdf ●6月25日 経産省の「未来の教室」の提言に社会とシームレスな「小さな学校」や「越境」等がキーワードとして入る。http://www.meti.go.jp/press/2018/06/20180625003/20180625003.html ●7月7日 文科省主催で「高校における地域人材育成×大学等との連携サミット」開催http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/community/suishin/detail/1405587.htm●8月3日 内閣官房の教育再生実行会議の次のテーマとして「新時代に対応した高等学校改革」が議論されることに。https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/dai43/siryou.html●8月 文部科学省のHPに「地域との協働による高等学校教育改革の推進」のページが開設される。http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kaikaku/1407659.htm ●8月 文部科学省の来年度からの「地域との協働による高等学校教育改革推進事業」の概算要求が出る。●余談 国と「魅力化」上記の「地域との協働による高等学校教育改革推進事業」の中に「地域魅力化型」があると共に、10月16日には「学校教育魅力化フォーラム」というイベントが文科省で開催されます。http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tekisei/1406861.htmまた、9月21日まで企画の公募がされている「高等学校における次世代の学習ニーズを踏まえた指導の充実事業」は「高等学校教育改革の優良事例の収集・分析及び高等学校教育魅力化プラットフォーム(仮称)の創設」となっています。http://www-gpo3.mext.go.jp/MextKoboHP/list/kpdispDT.asp?id=KK0008724「魅力化」という言葉も、少しずつ浸透してきているのか?注:本ページに掲載している資料は、私の主観による、関係箇所の抜粋であり、下線や赤枠の挿入等を行っています。全体や詳細については原文をご確認ください。
2018.08.18
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地域で学ぶ価値を全国の学校と共に創っていけないか、全国の魅力的な公立高校と都市部の意欲ある中学生の出逢いの機会を創ることができないか、そんな想いで新たな挑戦をはじめました。地域みらい留学 http://c-mirai.jp/全国から生徒を募集する日本各地の公立高校が一同に集うイベントも開催します。地域みらい留学フェスタ2018 6/23(土)大阪、6/24(日)東京、6/30(土)名古屋、 7/1(日)福岡地域の教育に興味ある中学生や保護者、教育関係者の方々にぜひ知って頂ければと思う。
2018.04.27
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学校魅力化 × 地域活性化 教育改革 × 地方創生 学び成長 × 課題解決 教育課程 × 社会資源 人づくり × まちづくり ローカル × グローバル 子ども × オトナ…などをつなぐ、新たなシゴト「地域教育コーディネーター」について学ぶ、新たな’学部’生まれます。2018年 地球のしごと大學 地域教育コーディネーター学部 開講。http://chikyunoshigoto.com/kyouiku社会人経験3年以上の方におススメです。定員15名。その中でも先進地訪問先の希望は先着順ですのでご確認お早目に。
2018.04.15
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長男の卒園。羽織袴で嬉し誇らしそうに登場し、高らかに証書をもらい運動会で跳べなかった跳び箱 5段の縦 も誰よりも高く綺麗に遠くまで跳び越えて(親の目にはそう見えた)卒園した。夕方、近くの温泉の露天風呂に一緒に浸かりながら卒園ってどんな気持ちなの? と訊くと うれしいけどちょっとさみしい でも、自分でいろんなことできるようになったから これからは自分の道を探そうかなっておもう自分の道とは、なにやら「ゴール」みたいなのがあってそこまでいくと、とにかく「すごい」らしい。その後、隠岐の話から竹島はどこにあるのか という話からなぜ朝鮮は今二つに分かれているのか という話になり太平洋戦争から朝鮮戦争の経緯を高校で学んだ程度の知識で応えていると露天風呂に入っていたタオルを頭にのせた見知らぬおじさんが突然、 なんなんですかこの会話は・・・ キミ何才?えっ6歳、信じられない・・・ この会話を録音して私の高校の生徒に聴かせたいよその人、どうやら高校の先生らしく 私もそろそろ退職がちかいけど、 これからは君たちの世代だね、 君たちが戦争のない平和な世界を、 これからつくっていってもらいたいよと言い残して、風呂からあがっていった。僕も、 そうだな これからはこいつらが 平和で幸せな世界に向けて…とか思いながらも、 こういう大人や親の期待や願いが こいつを「イイ子」にさせて しまっているのかも とも反省。息子は、露天風呂から他人が出ていったので よしっ!とか言って、今だとばかりに潜ったり、バタフライみたいなことしたり泳ぎまくっていた。おめでとう。そして、これからのキミの道に幸あれ。
2018.03.25
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2017年、様々なプロジェクトを進める中で自分自身の至らなさや甘さ、いつになってもどん欲に学び続けることの必要性を痛感し、もっと成長したい、更に進化していきたいという学びの意欲がふつふつと湧いてきた。そこで、自分自身に関するアンケートをお願いし周囲からのフォードバックをかみしめながら2018年の目標を設定した。********** アンケート結果 *************■岩本悠の強み、良い点、良くなってきた点、武器・妄想する力、ビジョンを描く力・未来を描く力が飛び抜けてすごい・構想力、バックキャスティングの距離感(未来から物事を見る)が遠くて、最初はよく分からない。後でこういうことかと気づくことが何度もあった。・目の前の地域や県などの現場だけでなく、その先にある「社会が良くなる」ことを常に願っている・地球レベルで理想の社会の在り方を捉える視座の高さ(ゆうさんと話をしていると、まさに一人旅に出ているような、色んな縛りを忘れて純粋にワクワクします)・何があっても成し遂げよう、物事を前進させるという、強い意志や主体的な行動・目指すもの、ありたい姿に向かって、進み続ける事ができるところ。・ポジティブで未来志向で周囲のあまたの声に対してもぶれない芯の強さ・諦めない心(精神的に超タフ)・ストイックなところ。・妥協をしないところ。・ブレない信念・熱意。・圧倒的な自己肯定感・良いものは良い、悪いものは悪いという、自分の中での強いこだわり、明確な判断軸・人にどう見られるかを気にしないところ。・思ってることは言う。行動する。・物怖じしない・圧倒的な胆力・強みと、かけがえのない持ち味と、魅力、そして自分のゆずれない価値感が重なっているとても珍しく、とても強い存在だと思う。分解するなら自分の信じたものに対するぶれないチカラ。諦めず、全力を出し切るひたむきさ。私利私欲を混ぜない透明感と信頼感。 ・誰とでも同じ目線にたってくださる点。 ブレない点。 実現力。・自分の価値判断を信じ、そこを目指して進み続ける力、推進力(まわりも同じように理想を描けて今の方向を信じられる気がする。)・自分のやりたいことにまっすぐで、信念があって、だからこそ意外と自分勝手なことを仰る時もあるのに(すみません)、全然そういう風に聞こえないところがすごい! むしろ応援したい気持ちになるのがすごい。・本質を追い続けていること(結果として、周りがその本質の実現に向けてサポートしたくなる風格がある。これは出そうと思って出せるものではないと思います。)・悠さんがするチャレンジには、常に「ワクワク」する要素が入っている・目先の小さなことにとらわれず、大きな目的を達成するために、必要なあらゆる手段を講じようとする達成心、向上心、ぶれない心。大きな目的に向けて邁進し、その実現に向けて周りを鼓舞しようとする姿勢。・構想に辿り着くための実行力、そのための巻き込む力・ビジョンを実現するために人を巻き込む力、(いい意味の鈍感力)、鼻が効くというか何かやるときに肝はなんなのか抑えるべきポイントを掴むのがうまいところ・好奇心旺盛で、良さそうな物には、とりあえず挑戦してみようとするチャレンジ精神・目的思考とゆるさの共存 方向性についてぶれない軸を持ちながら、戦略実行のフェーズではかなり現状に合わせた柔軟な対応をとるイメージがあります。・強い信念と行動力を持ちながらも、それを全く押しつけがましくなることなく、相手との対話の中で解を探っていく姿勢にとても魅力を感じました。竹や柳のような芯としなやかさとはよく聞く形容の仕方ですが、まさにそれを体現されている方という印象を持っています。また、本当に多様なステイクホルダーの間に立たれての動きには脱帽しています。・苦手なことが分かりやすいのは一緒に働くうえで楽である・「決して完璧でない」(良い意味で)。「ユルさ」のようなものが、周囲の人を巻き込む力になっていると思う。・巻き込む力(信じて推進してるから巻き込まれるし、まわりの共感や協力を取り付けられる。協力を引き出す力がある。またそこの苦労をいとわないところ)・巻き込み。実現力。悠さんの壮大なマイプロにたくさんの人の手が加わり、実現していく様を間近で拝見する中で、このことが心に浮かびました。・全部やらないと気がすまないという印象が強かったが、手放す、任すこともされるようになった・複数の施策の関連付けができる (コーディネーション能力が高い)・一緒にいたくなる、話を聞いてみたくなる、話を聞いてもらいたくなる…等々、”同じ時間を過ごしたい”と周囲に思ってもらえる空気をもっておられると感じています。柔らかさというか。人を惹きつけるというより、惹きつけた人を離さない、という感覚に近いかもしれません。・目を見てうなづきながら人の話を聞く(とてもうれしいです)・人の話を相づちを打って聞く傾聴の姿勢・柔和な雰囲気・笑顔。・ニコニコしていて誰からでも話しかける敷居が低いフラットさ・緩やかな空気としたたかさ フラットに何事にも、誰にも接するイメージ。敵をつくりにくい。・相手の話を聞く表情の豊かさ(心とは一致していなくても、関心があるかのような雰囲気をだせる)・関係者の感情に配慮しつつも、自分が持っていきたい方向に持っていける・周囲への気遣い。・ひょうひょうとしているキャラクター・精神的に安定しているように見える・いつも表情も声色も変わらず(しかも穏やかな笑顔)、忙しさや機嫌による波がないところを、すごく尊敬しています。議論の中においても感情的になることがないので、安心して話すことができますし、常に建設的な時間が流れます。ずいぶん基本的なことを…と思われるかと思いますが、すごくステキだなといつも思います。 ・こうして360度評価をしようとする姿勢・常に学ぶ姿勢・勉強力、よく学んでる。体験的場当たり的というよりインプットの時間をとってる、あまりそういうところサボったりしてない・理論と実践から学び続け、深く探求し続ける姿勢・ありのままを受け取る包容的なスタンス。一方俯瞰的に捉え本質に迫る鋭いスタンス。不思議な絶妙バランス(?)だから、問い問われるが成り立つのかなぁと思います。・常に本質、真価に向き合い続けているところ。・周りで起きている事象の全てを人生の糧にできる圧倒的な消化の良さ・振り返る力、内省力、謙虚さ・修行する力(いなやことでも修行だと思い粛々とそれに打ち込めるところ)、無私・滅私なところ・1,自分の心で感じたことしか信じていないからこそ、借り物ではない発想がみんなをひきつけていく。とはいえ自分の価値観に意固地にならず、柔軟に違う視点を取り入れる学びの意欲が高い。2,常に言葉で伝えるのではなく、アウトプットしようとする。自分のカリスマ性にあぐらをかかない生真面目さは素晴らしいと思う。・地位や社会的名声といった私利私欲を全く感じさせず、社会の理想像を純粋に追い求める姿(東京で色んな業界、仕事、役職の方と方と接してきましたが、ゆうさんのような個人の見え方を気にする腹黒さみたいなものを一切感じない方とお会いしたことがありません。ゆうさんの生きざまを純粋にかっこいい、応援したい、一緒にその未来を創りたいと思う理由はまさにここだと思っています。)・こういう360度評価とかしようと思うことがすごい! 例えばネガティブな意見があっても、それは個人の主観による意見で、よし悪しは人によることもあると思います。実際にどこまで声を取り入れようとされるのか気になります… 取り入れる部分と気にしない部分の線引が予めあるんでしょうか…(ただの質問になってしまった)・次の社会像・教育像を創る方として、社会全体に個人として強く発信し、リソースを獲得できる求心力・PR力・責任感が強い・期日を守る・資料をきっちり仕上げてくる・文書が読みやすい・言葉選びの凄さ・指摘がわかりやすい・価値観(経験)+知識のバランス(どっちも豊富)・興味のストライクゾーンが広い(というより特殊?)・経験の豊富さ・感度の高さ・リアクションが早い(メッセの返信という機能的なものから、発言に対する感情的なものまで様々)・過去にこだわらないところ。・執着が少ないところ。・ここで出産し本当に大変で大切なときを家族で送れて良かった。今まで一人でやってきて信頼感がなかった。実家で産んでいたら10年後が違ったと思う。本気でやってくれた。言葉が通じた。・タフ。わたわたしない。余裕がないとできない。夜中に起きてくれるのも助かった。・子どもの心の支えだった。子どもを受けとめてくれていた。なかなかできないこと。・やさしい■岩本悠の課題、弱み、改善点、気になる点、不安・人の負の感情に向き合う姿勢はあまりない・他者の捉え方、他者への想像力、共感力(なぜできないのかの課題の分析、自分とは違う他者にとっての課題感を想像することが苦手なのでは)・精神力はとてもタフで、レジリエンスも高く、肉体的な体力もある。いつも強い自分であろうとして、強い人にあこがれる。その分、人の弱さ(肉体的・精神的どちらも)への理解がしずらく、受け入れることもなかなか難しいのだろうと思う。そのために、共にビジョンの実現に向かっていくスタッフが疲弊しやすいのではないか。・誰もができて当然、あたり前という発想がでてくるときがあります。様々な人がいるという意識が必要だと思います。できない者にとっては安全・安心な議論ができなかったり、その場に参加することが苦痛になったりするのではと思います。・こだわりが強いところは強みでもあるんですが、強すぎる時があるかなと。部下や周りに任せられる部分は任せて、気になるところはやり直すのではなく、アドバイスして最後まで任せるようにしたらと思います。・細部までこだわるためいろんな案件に関わりたがるところ、(悪気はないと思うのだけど)最初の要件定義の時には出てこなかった話が(多分状況が変わったり、新しい情報が入るからか)終盤になって要望を言ってくるところ・相手の持ち味を生かして、相手の可能性に期待して、相手に思い切ってまかせてみるところ(お前だからできると思うし、なにかあったら最終的には俺がケツをふくので、やってみろという信頼と期待の関係性)・手放す、任す際に、「相手を成長させたい、信頼してるから」ではなく、面倒くさいから任せるね、的な雰囲気を感じる・細部にこだわりすぎる。そこは任せてくれていいのにと思うことが多々ある。任せると言われても任されてる感があまりない。心配性。やるなら岩本クオリティーを担保したいというこだわりがある。責任と行動が表裏一体になってて、「お前に任せる、最後の責任は俺がとる」になってない。プロジェクトスタートはそれでいいかもだけど、大きくなってくるとそれでは立ちいかない。・周りを育てる意識・委ねすぎてる場面も。リーダーシップを発揮したほうがいいなぁと思う場面も。コーチングや相手の主体性に期待をするのも大事ですが、ティーチングやフィードバックとのバランスも大事だと思います。・右腕的な人が育成できておらず、全事業を満遍なく見ないといけない、フィードバックしきれないなどのことが起きている気も。あの人だから問題。・右腕なのかアシスタントなのか、いずれにしても、補佐役を担う人材がいないように見えている点かな。・本音のところは人を信用していない・人への信頼度が態度に露骨に出るところ。・悠さんのいう「チーム」や「仲間」は、目的達成のためだけのものなのか?・自分の感性しか信じていないからこそ、周りの人の感情理解は苦手な面がある。ただそれは最大の強みになっている気もするから、まあその弱みと向き合うかどうかは、悩みどころ。離れる人は勝手に離れるし、その分また違う仲間が出来るわけなので、気にしなくていいのかもしれない。(家族の感情理解はしすぎくらいがちょうどいいかもしれないけど。)・自分の気持ちに素直すぎるところ。・興味が無い事柄は顔に出る・まわりの人がどう思うかを気にしないところ。・自分が持っていきたい時に、少し強引に感じる時がある・相手の心の機微を捉え、感謝や時に厳しいことも含めて、相手のことを思ってタイムリーにフィードバックするところ(ゆうさんと話していて相手のことを理解や感謝されていると思うものの、周囲からゆうさんのことを聞いたときに、それが相手に十分に伝わっておらず、さらなる協力やコミットメントに繋がっていないと思うことがあったため)・心からの感謝が伝わりにくいところ。・他人にあまり関心ない方なんだろうなと思うのですが、こうやって他者の意見を聞こうとされるのが、なんだか不思議です…上記は一例ですが、そういう、なんというか、本人像と行動や発言にちぐはぐさを感じる時があります。いい意味で、もっと空気読まずに貫かれても別にいいんじゃないかなぁという気も、ちょとします!(明確な信念をもってやりたいことがある方なのでなおさら…)・気を使ってもらってるのはうれしいが出来れば本音で思ってることをいってほしいことが度々ある・自分のことをあまり話したがらないこと・必要以上に議論をクローズにしようとする・フランクを一つお願いします。・表情に出ないことがすごくステキなところですが、その分本心はどうなんだろう…と思う時もあります。 実はとてもクリティカルな方だと思うので、本当は何か思ってるんじゃないかな?言わないけど… と深読みして不安に思うことがあります。 ・各種企画時に、準備が整っていないのか、あえて即興を狙ってチーム力を高める機会を演出しているのか、わかりにくい時がある(関係者の様子を見ていると、時には準備・用意周到である方が良い成果が出るのではと感じることもありました)言い換えると、岩本さんの弱みをもう少し見せてもよいのかなと思ったりしました。・組織の中で物事を進めていくという意識が薄いかなと。組織で進めていくためには、組織的な手順を段階を経ながら進めていくこと(県職員が段取りのフォローはできますが、そういうことも必要だと知っておいてもらうこと)や、急ぐだけでなく時には時間をかけてじっくりと説明しながら進めていくこと(わからなければ取り残すのではなく)も必要だと思います。そのためには相手の状況(理解度、スケジュール)も理解したうえで接することが大切だと思います。・一般常識がやや欠如・アンケートの締め切りを大晦日に設定することの「浮世離れ感」→これこそが「煽られ感」の最たるものではないでしょうか?(当初はアンケートに応えるつもりもなかったが、あえてこのことを伝えることにしました)・「”悠さんだから”と周囲が思っているところ」でしょうか。良い意味でも悪い意味でも。良い意味 悠さんの思いを実現してあげたい、と周囲が動くこと。ハードルが高い要望や、そもそもハードルが都度どんどん変わったり。悠さんは相手に任せているつもりでも、悠さんの言動に対し周囲が勝手に実現しようと頑張ってしまい結果負担になることもあるかも、と思いました。悪い意味 例えば「悠さんだから芸能人知らないよね」とか。それ自体が悪いことだとは僕は全く思いません。ただ”悠さんだから”に悠さん自身が甘えておられる部分があるとすれば、もったいないことかもとは感じました。・説明がたまに念仏・言葉だけ?と感じる時が少しだけあった・受け手側の課題でもあると思いますが、県の立場? PFの立場? とさまざまな立場がクロスするなかで、県の立場が薄くなっているように見えてしまう点かな。 ※3と=にならないかもですが、県内に限った魅力化の推進に関しては、県の立場だけの方が、圧倒的に学校現場とのコミュニケーションコストがかかからないと思っています。・欲を言えば、もっと島根以外にも目を向けてほしい既存の地域や教育魅力化に囚われず、もっと大きな視野/視座で子どもや大人の学びが変わっていくべきなのか、悠さんに時間を使ってほしいです。抽象的ですが。・仕事の優先順位 (どれが重要な業務で、そこに力や時間が割けているか、それが自身で選択できているか。)・「忙しすぎる」とよく聞く。・家族との時間ちゃんととれているか。・洗濯物のこととか何度いっても伝わらない。ときどき声が聴こえてないことがある。・総合的にバランス取れた人になってほしくない。持ち味や強みを益々とがらせるほうがいい。ただ、心の底から「苦手なれどこの機に身に着けたい」と思うなら取り組めばいいと思う。私としては持ち味発揮に損している部分だけ見てゆけばよいと思う。組織マネージメントや戦略経営すべてを今身に着ける必要もなく、野村監督になる必要もない。長嶋茂雄は何を言っているか正しいかも怪しいのに、松井も清原も原もイチローや野茂までも「あの人のために」と言う。■今後への期待、提案、エール、メッセージ・心底すごいなーといつも思っています。いつもありがとうございます。これからも、変わらず島根の、日本の教育を引っ張っていって欲しいです。【提案】自分のことを話すことをあまりしない悠さんですが、悠さんの「失敗」から学ぶことは関係者にとってとても多いと思います。是非ともいろんな場で失敗談を聞かせて欲しいです。・私個人的には、次年度の島大コースが更に充実しそうで特に楽しみです。今後ともよろしくお願いいたします!・いつも誰にも言われていると思うが、僕は悠君の存在は日本や世界のこれからに最も大切な存在だと思う。その周囲や社会の期待と自分の心のエネルギー量にこれからギャップが大きくなってゆくと思います。影響力が大きくなるほどにこのギャップは大きくなります。このギャップにどう対峙するかがこれからの10年の生き方で大切なことだと思います。僕は何があっても支えたいし、それは君のためだけでなく、社会のためだと思っているからです。これからも共に!・良くも悪くも変わってない。いい意味で変わってない。このままいってほしい。チェンジよりモディファイ。・どうか、そのまま突き進んでください。・悠くんらしさをつらぬいてほしい、悠くんが変わるより本当はマネジメント能力など周りがサポートしてくれる方がいいような気もする、是非思いっきり(最後は)世界に羽ばたいてほしい・いったん県を置いてでも前に進もうしたタイミングがあったと思う。それが良かったと思う。・島根への強い想いもあるでしょうが、少なからず岩本さんやPFに依存してしまっている島根全体の教育行政の実態もあるかと思うので、もっと島根でない地域で輝かれることを期待しています。・すごく期待しています。島根は「オセロの角」だと言う言い方がよくされていますが、それを自身が信じられるから、意識高く仕事を続けていられるし、そこまで実現させたいと思って取り組んでいます。そう思わせているのはやっぱり悠さんだろうなと思ってます。円の中心でうねりを作れる人。人を動かせるコンセプチュアルなものを作れる人。多くの関係者がその実現を信じて、動けるのが島根の教育魅力化事業の最大の強みではないかと思っています.一方で、そのオセロの角をひっくり返すにはより今の資源を集め、つなぎ、力を結集させることに力をそがなくてはいけないような気がしています。資源を新たに創り出すことより、資源をつないで変化を起こすために魅せていくことが必要なのではないか。都市部での認知も、思ったより広がっていってない印象を受けます。いろんな角度から少しずつ動かしていくというよりどれを選択して、どこに力を集中させることが日本の教育の質を変えることにつながるのか。どこを攻めるのか。より直接的に動かせるポイントをおさえ、島根で活動する関係者で共通認識と共通戦略を持てたらいいなと思っています。・PFの理事、県教育委員会の特命官、それぞれ分けることは難しいかもしれませんが、特命官として教育委員会の中で魅力化の取組を推進するリーダーは岩本さんだと思います。来年も一緒に頑張りましょう!・世界標準の人物として大きく羽ばたいてもらいたいと思います。・ゆうさんには世の中の大人の心の奥にある「本当はこうしたい、こうありたい」という種が芽が出て大きくなっていく水のような存在として、共感を呼ぶストーリーを全国にますます伝播していってほしいと思っています。そこからちょっとモヤモヤしてきた方の集まる場を創り、色んな方々の想いや持ち味を活かして、義務や強制ではなく、期待と信頼の関係で、共学共創で新しい社会・教育の在り方をともに作っていける理想のチームシップを一緒に創っていけたらと思っております。・まだまだ悠さんの強み、魅力を知りたいです。滅私の悠さんも素敵かもしれませんが、悠さん自身のワクワクや幸せに向かって羽ばたく姿も見てみたいです!・これからも飛躍活躍をお祈りしています。というか、その一役に少しでも加わらせていただけたらうれしいです。希望が膨らみますね。・来年も悠ちゃん、プラットフォームを全力で応援するからね!・今年も本当にお世話になりました。たくさんの事を経験させていただき、新しい世界も見せていただいています。ありがとうございます。まだまだ微力ではありますが、2018年もよろしくお願いいたします。"・今年もおつかれさまでした!教育や学びに向かう姿勢など、自分も大変刺激をもらっています。仕組みや制度・文化を変えていく部分に、時間と情熱を持って取り組んでいってほしいです。・想いを本当に実現させようとする岩本さんの、勝負の3年間。その時に「本当に形にしちゃったよ!」と驚嘆と感激できる日を楽しみにしてます!体調には十分気をつけて、引き続き邁進されてください!・いつもありがとうございます。社会をつくる仕事も大事ですか、一方で家庭との両立も含めて、悠さんとご家族が幸せに過ごせる働き方、在り方を応援します!・家庭のことで働く時間に制限がかかるのは、良い機会かもしれないよね。強いコミットと疲弊しない働き方の両立を、悠くんなら実現できると思うので、ぜひトライしてみてほしいです。・もっと料理をしてみたら・もっと一緒に楽しみたい。本、映画、音楽など。・先々のことや家のことに楽しいアイデアを出してほしい・お父ちゃんお母ちゃんけんかしないようにしてほしい・来てほしいときにすぐに来てほしい・いつだって休んでほしいときに休めるようになってほしい・休みのときに遊べるようにしてほしい※過去の評価結果は以下2014年の評価 2012年の評価 2008年の評価 ******************************意外にも、一番エンパワーされたメッセージは、 変えなくてよい 変えようとしなくてよいというメッセージだった。そこから、変わる勇気と意欲が湧いてきた。そして、2018年の抱負●2018年の一字:【幹】→基軸・起点となる主要・重要部分、その力●2018年のテーマ:全体を観て感じ、根幹を問い見極め、幹が強く大きく成長する環境をつくる●2018年の挑戦行動: 全体・根幹は深く対話し、枝・葉・実はゆだねる(信じて任せる)●2018年のプラットフォームの挑戦テーマ: 幹となる社会に開かれたコミュニティーの共創本年が、幹をつくる共創の一年になるよう進化し続けたいと思いますので叱咤激励どうぞ宜しくお願い致します。感謝。
2018.01.07
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17時半、しごとをくぎり保育園へ子どもたちを迎えにいく道中ふつふつと湧きあがってくる感情があった。充実感というのか、至福感というのか、喜び、嬉しさ、感謝。働く喜び、働ける嬉しさ、働かせてもらっている感謝、生きてる喜び。自分のやっていること、しごとが心から好きだと思う。自分のやらせてもらっていることを心から愛しているそう感じた。感謝が溢れた。**************子どもとの帰り道の会話。私:幸太郎の今年の抱負ってなに?幸:ホーフってなに?私:がんばりたいこと とか 挑戦したいこと。幸:う~ん、あそぶ。私:えっ?幸:昔、地球にすんでたすべての力と 今、地球にすんでるすべての力を使って あそぶ。私:ほ~~新年 佳い年を
2018.01.04
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学校魅力化のリーダー及び地域・教育のコーディネーター向けプログラムの次年度の参加募集が開始されました。興味ある方は、ぜひご確認ください。(1月9日締切)このプログラムは文科省の事業認定を受け、島根大学地域教育魅力化センター、海士町、島前高校等の協働により始まったもので、全国の学校魅力化に携わる教職員やコーディネーター、行政職員、NPO・塾・民間教育企業関係者等が、学びあっています。*このコースは、今後の教育現場でのICT活用も見据え、自宅や職場、学校から参加する19時半からの対話的遠隔ライブ授業、現場でのプロジェクト学習、集合ワークショップ、先進地域へのフィールドワーク、地域・教育に関するオンデマンド講義等で構成されています。私たちのこのコースへの想いと願いは、以下の3つです。1.個人の変化ただの知識習得ではなく、理論と実践をつなげる知行合一の学びと思考の枠組みや観方・あり方を省察する探究的な学習を通じて学習者の行動変容、リーダーシップ・資質能力の開発にコミットします。2.現場の変化学習者の各現場で抱えている実際の課題を扱う協働的課題解決型の学習や、各自のプロジェクトに対するコーチングやメンタリング、ゼミ等を通して学習者の現場に成果や前進を生み出すことにコミットします。*「学習プログラムに参加することで日々の業務が疎かになる」ではなく、 このプログラムで学べば学ぶだけ、現場での成果・価値が高まるという 学習と実践の相乗効果にコミットします。3.社会の変化全国の学校魅力化や地域・教育、次世代の子どもの学びに携わるメンバーが集うこの場を協働・共創が生まれるコミュニティーとして日本の教育や地域に新たなうねりを創リ出していくことにコミットします。コースの概要を以下に載せましたので、是非ご確認ください。*応募には卒業証明書等の書類が必要なためお早目にご準備ください。+++-----------------------------------------+++ 地域・教育コーディネーター育成コースの概要+++-----------------------------------------+++□主対象地域との協働による魅力ある学校づくり、社会に開かれた教育課程や地域を舞台にした学び、学校を核とした地域創生、地域の次代のつくり手育成などに取り組む教職員、行政職員、コーディネーター、NPO・塾・教育関係者等*現在までの学習者所属団体五ヶ瀬中等教育学校(宮崎県)/和気閑谷高校(岡山県)/尾瀬高校(群馬県)/兵庫県教育委員会/与謝野町教育委員会(京都府)/今帰仁村教育委員会(沖縄県)/白馬村役場(長野県)/武雄市役所(佐賀県)/高島市役所(滋賀県)/黎明学舎(新潟県阿賀町)/NPO法人カタリバ/民間教育系企業(東京都・大阪府)/大学教員等□目的‐学校魅力化や現場の教育・学びの改革を効果的に進める資質・能力の修得‐各教育現場や地域の課題解決及び、地域を越え相互に学び協働する学習するコミュニティーの構築□内容例(一部)【教育魅力化論】学校魅力化に向けたビジョン・戦略・施策の立案、学校や行政の当事者意識の醸成、プロジェクト推進の要諦など【グローカル人材育成論】次代の地域のつくり手の育成、グローカルキャリア教育、地域の課題解決型学習のデザインやファシリテーションにおける要諦など【カリキュラムマネジメント論】社会に開かれた教育課程の実現、主体的・対話的で深い学び、探究学習、協働的プロジェクト学習、越境学習、学びの評価における要諦など【コーディネーター論】学校と地域の協働、多様な関係者との連携体制の構築、改革推進の仲間・チームづくり、外部人材の活用の要諦など*いずれの講義も、学習者の抱えている各現場の課題等も扱いながらチーム学習や協働学習などを取り入れた構成主義的な学習スタイルで進めます。プログラム概要:https://cerd.shimane-u.ac.jp/fmf/course/ □基本受講スタイル1.平日夜の双方向遠隔ライブ授業(1か月に2~3回程度・各家庭や職場等から参加)、2.休日に年4回程度、島根大学や海士町などでの実習やワークショップ、 *グローバル実習(海外の先進地巡検はオプションによる任意参加です)3.各学習者が設定した課題やテーマに対する1年間のプロジェクト学習、等のかけあわせです。*昨年度の学習者の声 https://cerd.shimane-u.ac.jp/fmf/students-voice/s-voiceH28.html□募集人員:15名□受講料:48000円□応募締切:平成30年1月9日(火)午後5時必着□募集要項:https://cerd.shimane-u.ac.jp/fmf/require/□問い合わせ先:島根大学 地域教育魅力化センター 〒690-8504 島根県松江市西川津1060TEL 0852-32-9775 / FAX 0852-32-9776 メール:odajun(a)soc.shimane-u.ac.jp*(a)を@に替えてご送信ください。
2017.12.10
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第三子、おかげさまで、生まれました。母子ともに健康。息子。名前は、特に長男の強い意志を受け 道生 (みちお) 道を生きる。道に生きる。道を生む。道生。たのしくなりそうだ。感謝。
2017.11.16
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ローカル紙にこんなコラムを書いた。子どもの変化・大人の着火先日、子どもの保育園の運動会に行った。家で私の背中を箱がわりに練習していた跳び箱。子どもたちが一人ずつ順番に、自分は何段に挑戦するかを宣言し、跳んでいく。前の子たちが横向きの跳び箱を跳んでいくなかで、うちの息子は、「五段の縦」と宣言。(横より縦の方が子どもにとっては難しいようだ)。四段だった跳び箱に一段追加され、横向きが縦に変えられた。息子は家では見せない真剣な顔つきでタタタタッと駆けていき、バンッと跳んだっ、と思ったら、跳び越えきれず跳び箱に尻をうち、前のめりにつんのめって転倒した。息子は泣きそうな顔で、跳び終わった子どもたちの列にトボトボと入る。肩を落としていた息子は、隣の子に背中をさすられ、他の子に「もう一回跳んでみたら」と励まされ、再挑戦。今度は「五段の横」にして、何とか跳び越え、満面の笑みをみせた。運動会の帰り道、親子で振り返り。運動会で良かったことについて聴かれ、「俺は、かけっこやリレーで一番になったことより、自分から‘五段の縦’に挑戦して、失敗した、あの瞬間に一番感動した」と伝えた。「今までに五段の縦を跳べたことあるの?」と聴くと「ない」と言う。少し向こう見ずだなと思いながらも「今までできなかったことにも向かっていく、その姿勢が本当にすごいと思うよ」と伝えると、「跳べるようになるために、また練習する」と燃えていた。ちなみに私は、跳び箱の後にあった保護者リレーに参加し、「子どもの前で良いとこを見せようとして、ケガしたりする親には絶対ならない」と思っていたにも関わらず、カーブで思いっきり転倒し、膝頭を大きく擦り剥いていた。子どもたちの挑戦する姿を見て、自分でも気づかないうちに、心が燃えていたようである。今月、高校生のプロジェクト学習に関する合宿に行ったときにも同じようなシーンを見た。「悠さん、ちょっと話を聴いてもらえませんか」とある生徒が声をかけてきた。「僕も含めて今の子どもは自分の言いたいことが表現できない。一人ひとりがもっと自分の想いや考えを表現し、動けるようになったら、もっと地域は元気になっていくと思う。そして皆が全力を発揮できる社会をつくりたい。僕は子どもが好きなので、子どもたちに自分を表現する力がつく楽しい‘授業’を、僕たち高校生が企画してやっていきたい。」といったことを滔々と語る。「こんな想いが自分から出てくるのは始めて。今はこの自分のなかに生まれたプロジェクトが愛おしくてしょうがない。これを本気でやりたい。」という。まるで自分のなかの源泉を掘りあて、想いが滾々と湧き溢れているような姿だった。この合宿の最後、高校生一人ひとりが「私は外国人だから学校でも目立つのが嫌で、自分を出せてこなかった。今回自分が本当に大事にしたい気持ちに気づくことができ、人にも自分の想いを伝えようと思った」「人生でこんなに変化した3日間はなかった。これからは自分に言い訳せず、私もみんなに負けないよう今日から動きます」など感想を語り終わったとき。ある高校の先生が発言したいと手をあげた。「正直、私はこの合宿にはじめは前向きではなかった。ただ、生徒がここまで本気で自分自身と向き合い、変化していく姿を見て私も変わった。私は、生徒の『やりたい』を育て支援する環境づくりをここで宣言します。こういった高校生がもっと増えるよう、生徒が主体的に学べる授業と学校を私はこれからつくっていきます」と自分のプロジェクトを力強く表現した。その先生の姿に「あなたは何をやるの?」と私自身も問われているようで、胸が熱くなった。子どもの変化に大人は着火する。そして、挑戦は連鎖する。身をもって確信した。
2017.10.29
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今年のソーシャルイノベーションフォーラムの重点テーマは「子どもと教育」。そこで、子ども・教育・地域関係者向けのソーシャルイノベーションフォーラムの歩き方を独断と偏見で整理してみました。ぜひお誘いあわせのうえご参加ください。11月17日(金)13時―16時 小泉進次郎さんの基調講演など11月18日(土)10時ー18時 教育・地域関係セッション目白押し11月19日(日)10時ー20時 子育て・子ども系シンポジウム等***********************ソーシャルイノベーションフォーラム2017*教育・子ども・地域に興味ある方へのおススメ***********************11月18日(土)@東京国際フォーラム ■ソーシャルイノベーションの本質 ~ソーシャルイノベーターの軌跡から考える~ 10:00 ~ 12:00 @ホールB7-(1)昨年度、上限1億円の資金を獲得したソーシャルイノベーターたちは、どんな課題に直面し、どのように乗り越えてきたのか?周囲の変化と彼らが背負う期待とは?3組の受賞者が軌跡と展望を語る。ほか、グループワークを交え、自分なりのソーシャルイノベーションを掴む。 -河内 崇典/高 亜希 Collective for Children 共同代表 -林 篤志 Next Commons Lab 代表 -大室 悦賀 京都産業大学 ソーシャル・マネジメント学科 教授 -岩本 悠 地域・教育魅力化プラットフォーム 共同代表https://www.social-innovation.jp/forum/schedule/program/?p=v6■ONE-DAY-PARK ~共創する広場 12:00 ~ 13:00 @地上広場 ソーシャルイノベーションフォーラムのインプットを更に広げ、深め、共創する、秋のヒトトキを送る1日限りの「公園」登場。屋外で「身体を動かす」「将来を語り合う」「食を楽しむ」企画を行います。-これも学習マンガだプロジェクト -デザインロジスティクスバイ-すなば珈琲 他■イノベーションを促進するプラットフォームの共創 ~教育を核とした地域創生~ 13:00 ~ 15:00 @ガラス棟4F G402子ども・学校・教育を軸にした地域イノベーションをどう展開していくのか?そして、地域を超えてつながり合い、ソーシャルイノベーションを促進するプラットフォームをどう生み出していくのか?「学校魅力化×地域活性化」をテーマにした新たなプラットフォームの共創に挑戦する。-豊田庄吾 隠岐國学習センター センター長-阿部 剛志 三菱UFJリサーチ&コンサルティング 主任研究員-岩本 悠 地域・教育魅力化プラットフォーム 共同代表 他https://www.social-innovation.jp/forum/schedule/program/?p=r6■教員多忙化対策委員会 15:30 ~ 18:00 @ホールB5、B7(ブース出展)教員が本来の業務に専念できるよう、業務効率化を進める教員個人のノウハウを蓄積・共有し、教員の業務効率化を進める。教員の多忙化を改善し、教員が子どもたちと話す時間を作れるようになる社会を実現する。-浅谷 治希 LOUPE Inc./CEO Global Shapers2015年選出。-岩本 悠 島根県 教育魅力化特命官 他■変わる社会 変わる教育 ~大人と子どもがともに学び続ける社会での教育~ 16:00 ~ 18:00 @ガラス棟4F G4022020年に大学入試が思考力・主体性重視に転換し、大きく変容した社会の実態に国の方針や施策も追いつきつつある。「成功」や「幸せ」など価値観が変化する社会では大人も学び続ける必要がある。学校だけでなく、社会に開かれた場で大人と子どもがどう共に学び、働き、生きるか。教育のあり方を模索する。-市川 力 探研移動小学校主宰-塚越 暁 原っぱ大学ガクチョー-原尻 淳一 Harajiri Marketing Design 代表取締役-藤原 さと 一般社団法人こたえのない学校 代表理事***********************11月19日(日)@東京国際フォーラム ■幼少期で人生が決まる?! ~子どもの発達と環境に関する日本初の研究から~ 11月19日 (日) 10:00 ~ 12:00 ホールB7-(2)2.5万人を超える子どもの「環境」や「暮らし」、「生きる力」を把握する行政データを用いて、子どもを取り巻く環境がその後の人生にどのような影響を及ぼすのかを日本で初めて科学的に検証。親、地域、学校が子どもの成長に与える影響とは?専門家を交え、子どもに必要な環境や支援について議論する。-遠藤 利彦 東京大学大学院教育学研究科 教授-酒井 初恵 北九州市立小倉北ふれあい保育所 主任保育士-小林 庸平 三菱UFJリサーチ&コンサルティング 主任研究員-倉田 哲郎 箕面市長(当時34歳で全国最年少市長)■子どもの未来を応援する首長連合シンポジウム&ワークショップ 11月19日 (日) 13:00 ~ 17:00 ホールB7-(2)子どもの貧困対策に向け、セクターを超えた協働によるコレクティブインパクトの共創を目指す。-今井 悠介 チャンス・フォー・チルドレン代表理事-井村 良英 育て上げネット若年支援事業部-片岡 靖 ICT CONECT 21 事務局長 -小宮山 利恵子 リクルート次世代教育研究院院長 -岩本 悠 地域・教育魅力化プラットフォーム 共同代表 他■参加者親睦交流会 11月19日 (日) 18:30〜20:00 ホールB5***********************フォーラムへの参加はチケットが必要です。詳細はこちら。https://www.social-innovation.jp/
2017.10.21
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昨年度から島根大学と共に始めた『学校魅力化リーダー養成コース』ですが、1期目は学習者(受講者)とその現場の大きな変化を目の当たりにし、強い手応えを感じました。今年度2期目も教員、行政職員、コーディネーター、塾・NPO職員等、沖縄から佐渡ヶ島まで多様なメンバーで、更に進化したかたちで進み、すでに様々な化学反応が起きてきています。今回、全国での地域×教育に関わる実践者の皆さんやこのコースの全国の受講者たちが一堂に集い、挑戦事例や知賢を共有し、学校×地域の未来を共創していく対話的シンポジウムを開催することになりました。ステージと客席という感じではなく、平場で参加者、企画運営者が一体となって、共に学びの場をつくっていければと思ってます。学校魅力化リーダー・コーディネーター養成コースの参加に興味ある方にとっても、コースで大事にしているあり方・学び方や、コースに参加することで自分自身や自分の学校・地域・子どもたちがどう変化したか、受講者から生で聞ける機会にもなります。高校魅力化に取り組む方、地域×教育に関わる実践者の方々、魅力化リーダー・コーディネーター養成コースに興味ある方など、ぜひお時間つくっていただきご参加ください。 *** 全国地域教育シンポジウム 「地域・教育を共に学び共に創る」 ***◆開催日:平成29年11月4日(土)9:30~13:30◆場所: 島根大学松江キャンパス *このシンポジウムは通常コースで使用している遠隔ライブシステムを利用し、 インターネットを通じて、自宅のパソコンなどからもご参加いただけます。◆内容〇第一部【意志ある未来を創る地域教育の挑戦】9:30~11:40 ・地域教育実践者の挑戦事例から学ぶ ・主体的・対話的で深い学びのセッション(分科会形式) テーマ:地域教育のビジョン探究、未来に必要なグローカル人材探究、 地域教育の魅力発見・発信探究、協働するチーム、 共学共創のプラットフォーム、社会に開かれた教育課程 等〇第二部【ICTを活用した新たな学びと教育の可能性】11:50~12:40 ・ ICTを活用した地域を超えた学習するコミュニティづくり ・多文化協働を育む最先端のICT教育事例 ・つながり続ける共学共創のプラットフォーム 等〇第三部【地域・教育コーディネーター育成プログラムの未来】12:50~13:30 ・社会に開かれた教育課程を実現するこれからの教員像 ・魅力的な地域教育を実現するコレクティブチームづくり ・地域と学校をつなぐコーディネーターの資質能力 (次年度コーディネーター育成コース紹介)◆チラシhttps://cerd.shimane-u.ac.jp/fmf/docs2/2017091400044/files/symposium2017a.pdf◆参加推奨者「地域・教育の未来」に興味関心のある教員、行政職員、 コーディネーター、塾・企業・NPO・大学関係者など◆問合せ先 島根大学地域教育魅力化センター 小田順二Tel : 0852-32-9775メール:odajun (a)soc.shimane-u.ac.jp*(a)を@に替えてご送信ください。↑メールの対応はブッキラボウですが、実際は優しい人です。◆前日イベント前日の11月3日13時~15時は「子どもの学ぶ意欲を育む魅力ある教育とは」をテーマに高校生によるパネルディスカッションや中学生の発表、参加者の対話などによる教育フォーラムを開催します。ご興味ありましたらこちらも併せてご参加ください。http://www.pref.shimane.lg.jp/education/kyoiku/iinkai/koho/kyouikunohi/
2017.10.14
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実は、久しぶりに大学生向けの集中講座をやります。裏テーマは「大学の教育・学びの魅力化」「教員養成・教育学部のイノベーション」です。大学を「一つの学び場(学校・教育環境)」として捉え直し、自らカリキュラムマネジメントをする、自分たちの学びを自分たちの手で創りだしていく、最終日には、自分たちの大学や大学生活、大学での学びをどうより良くしていくかを学長や理事、文科省の課長等に提言もする実戦型講座です。本当は島根大学の学生、特に教育学部や教員志望の学生向け夏期集中講座ですが9月9-10日は社会に開き、意志ある学生ならどこの学生でも参加できるようにしたいと思ってます。もし興味あれば、下記にお問い合わせください。対応はツッケンドンで機械的のようだけど、根は良い人の小田先生が、相談に乗ったり対応してくれます。よろしくお願いします。*** 【募集】夏期集中講座 ***「教育で地域を魅せる ~未来の教育の話をしよう~」自分・地域・社会・教育の未来を見すえ自分の学びや大学生活をデザインしていく夏期講座です。・「教育」「地域」に興味・関心・意志ある学生・既存の学校、教育、そして自分の大学や大学での学びを変えていきたいと思ってる学生・今の大学では滅多にあわないブッ飛んでる大人や仲間に出逢いたい学生など募集しています。 講座は二部構成で、前半(8/29-30)は島根大学の教員から最先端の地域や教育に関する知賢を学びます。後半(9/9-10)は進行・サポーター役として、●ソーシャルイノベーター最優秀賞受賞、日本を変える100人に選出 教育界のイノベーター 島根県教育魅力化特命官 岩本悠氏 地域・教育魅力化プラットフォームHP http://c-platform-or-jp.webnode.jp/ ●稀代の名ファシリテーター、21世紀型松下村塾と呼ばれる 隠岐國学習センターの塾長 豊田庄吾氏 隠岐國学習センターHP http://www.oki-learningcenter.jp/ ●教員からアフリカへ。そして島根へ。学校と社会・世界をつなぐ 縁結びのカミ、津和野町教育魅力化コーディネーター 中村純二氏 津和野高校の活動HP http://localnippon.muji.com/news/1060/ などが担当します。具体的な内容は以下をご覧ください。======================= 【日時】前半:平成29年8月29日(火)、8月30日(水)後半:平成29年9月9日(土)、9月10日(日)*島根大学以外の学生が参加できるのは9月9日―10日のみです。(9月9日は17時45分、9月10日は14時15分終了を予定しています。) 【場所】島根大学 【対象】・教員志望の学生・教育に興味ある学生・地域のより良い未来を創りたい学生 【内容】社会観:これからの世界・地域はどうなるのか。子供観:これからの社会を生きる子どもに求められる資質・能力とは。教育観:そうした子どもを育てるためのこれからの教育とはどのようなものなのか。教員観:そうした教育を実現するためにこれからの教育者(教員等)に求められる資質・能力とは。学習観:そうした教育者になっていくために必要な学びとは。そして、自分たちはどのような学びを学生時代にしていくのか。【申込み・問い合わせ先】島根大学 地域教育魅力化センター(小田) 0852-32-9775=================
2017.08.01
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本日の島根の地域紙に以下のようなコラムを掲載した。ーーーーーーー 【×】を【+】へ ーーーーーーーーー 「島根の子どもたちの課題とこれから必要な力」といったような趣旨で講演依頼を受けることが最近多い。特にPTAから。そうした研修会で、あくまで私見として以下のようなことを話したりする。概して、島根の子どもたちの「人間性」は【〇】。挨拶の良さ、素直さ、まじめさ、優しさ、人情、郷土への愛着などは全国に誇れるほどだと思っている。一方、自らの意志で一歩踏み出す「主体性」は【△】。少子化により学校でも家庭でも地域でも、少数の子どもが多くの優しい大人たちに囲まれて育つ。子ども一人ひとりによく目が行き届く半面、大人たちが子どもの問題をいち早く見つけて解決してあげる、失敗のリスクはあらかじめ取り除いてあげる、悩み迷わないよう先に教え導いてあげる、つらそうにすればすぐ助けてあげる。そうした結果、子どもたちから「自ら課題を見つけて、自分たちの手で解決していこうとする機会」や、「できるかどうかわからなくても挑戦し、失敗から学ぶ機会」「苦しくても、自らの意志で歯を食いしばってやり抜く機会」もしくは「うまくできずに挫折し、また自分の足で立ち上がる機会」などを奪ってしまっているかもしれない。長い目で見たときに、何が本当にこの子のためになるのかと自問し、すぐ手や口を出したくなっても、待ち、見守っていられる寛容さを持ちたい、と私は親として日々思っている。また、多様な人たちと共に対話し考え行動する「協働性」も【△】。小集団のなかだけで交流が少ない環境だと、人間関係の固定化、価値観の均質化が進み、同質集団内で空気を読む協調性は身についても、異なる背景や文化の人たちと共に新たな価値を創造する協働性は身につきにくい。異なるものへの排除や拒絶感ではなく、異質性への好奇心や違いを楽しみ活かそうとする姿勢を育むには、異世代や多文化との交流や協働活動、越境体験などの機会が大切である。可愛い子に旅をさせられる親でありたい。そこで、もし「そんな島根の子どもたちを伸ばすために、大人たちが意識すべきことは?」と保護者から訊かれたら、自分ならどう応えるか自問してみた。一つは、「大人の質問力」と言うかもしれない。島根では講演会や研修会の質疑で質問する大人がほとんどいないのと同様、授業でも自分から質問できる子どもはほとんどいない。普段の会話のなかで疑問文は少なく、分からないことや知りたいことがあっても訊けない子どもが多い。それでは学力も育たない。山陰は、奥ゆかしさが美徳であり、出しゃばることや自己主張は端ない、という風土だと思う。そこで、その奥ゆかしさや謙虚さを活かし、人の意見や考えを伺うこと、つまり、よく「訊く」こと。訊かれて応える形であれば、「出しゃばった感」を周囲に与えずに、自分を表現しやすくなる。そして問われることで、思考が深まり、対話と探究がはじまっていく。問いからの対話が多くある家庭や学級ほど、子どもの言語能力、論理的思考力、表現力、そして好奇心や学びの意欲は高まりやすい。山陰の美徳を活かした訊く文化を家庭や地域で育むことは、子どもの学力育成にも、かなり効いていく。もう一つは、「×を+に」すること。山陰は、【×(バツ)】つまりダメな点やできていない部分、不足やリスクを見つけるのがうまい人が多く、負や陰に目がいく傾向があると思う。この【×】を見つける力を活かし、【+(プラス)】も見つけ認めること。子どもは足りていない点やできていない部分ばかり指摘されていると、自信や自己肯定感、やる気は削られていく。できた部分や成長した点を認められることで、子どもは意欲を高め課題にも向かっていける。強みや得意を活かし伸ばすことで、弱みや苦手が補われ改善することもある。【×】も観方を少し変えただけで【+】に見えてくる。さて、自分は今日、子どもや妻、同僚の【+】をどれだけ見つけられるだろうか。岩本悠
2017.07.23
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SDGs(Sustainable Development Goals=国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の目標)と辺境の地で進めている教育や人づくり・地域づくりがつながっているということでキャスターの国谷裕子さんが来た。SDGs × 海士町 このページの出来上がりには驚いた・・・●SDGs 島の人たちと考えたhttp://www.asahi.com/special/sdgs/amacho/?iref=spe_sdgs_topSDGs × 岩本悠 これは恥ずかしながら、たいしたことがない●地域は世界を学ぶ窓http://www.asahi.com/special/sdgs/interview/yu-iwamoto01/?iref=spe_sdgs_top●「縁結び」が価値生むhttp://www.asahi.com/special/sdgs/interview/yu-iwamoto02/?iref=spe_sdgs_sublink●教育で未来を考えるhttp://www.asahi.com/special/sdgs/interview/yu-iwamoto03/?iref=spe_sdgs_sublink
2017.07.16
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次期学習指導要領の理念として掲げられた『社会に開かれた教育課程』。この「社会に開かれた教育」の背景、ビジョン、視点、具体実践等について考え、「社会に開かれた教育」の実現が全国各地で推進され、現場の取り組みが更に進化し続けるために必要なことを探究するフォーラムを開催いたします。また、このフォーラムにて今年立ち上げた地域・教育魅力化プラットフォームについてもご紹介させていただきます。日本のこれからの教育、子どもたちや地域・社会の未来に意志ある方は是非ご参画ください。 日時 平成29年6月25日(日)13:30〜17:30(13:15受付開始) 場所 TKPガーデンシティ永田町 カンファレンスルーム2E 東京都千代田区平河町2−13−12 東京平河ビル (東京メトロ有楽町線「永田町駅」4番出口より徒歩4分) 対象 今後の日本の教育に関心のある学校・行政・NPO・塾・大学・企業関係者等 参加費 1,000円 定員 90名程度(先着) 内容 【社会に開かれた教育フォーラム】 13:30〜13:50 開会挨拶 13:50〜14:05 「社会に開かれた教育課程とは?」 文部科学省初等中等教育局財務課長 伊藤学司氏 14:05〜14:30 事例発表 14:30〜15:20 パネルトーク 「社会に開かれた教育を実践するために重要なことは?」(仮) ※登壇者は下記に記載 15:20〜15:40 地域・教育魅力化プラットフォームについて 一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム共同代表 島根県教育魅力化特命官 岩本悠 15:40〜17:15 ワークショップ 「社会に開かれた教育の実現が全国で加速し、より持続可能 かつ進化し続けるために必要なこととは?」(仮) 17:15〜17:30 閉会挨拶 パネルトークゲスト 文部科学省初等中等教育局財務課長 伊藤学司氏 岩手県大槌町教育委員会教育長 伊藤正治氏 岩手県大槌町教育専門官/NPOカタリバ 菅野祐太氏 島根県海士町隠岐國学習センター長 豊田庄吾氏 島根県立隠岐島前高等学校社会科教諭 中村怜詞氏 ※五十音順 パネルトーク進行 認定特定非営利活動法人カタリバ代表理事 公益社団法人ハタチ基金代表理事 一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム共同代表 今村久美 主催 一般財団法人 地域・教育魅力化プラットフォーム 運営 認定特定非営利活動法人カタリバお問い合わせ 認定特定非営利活動法人カタリバ 山田/青柳 mail:myproject@ml.katariba.net tel:03-5327-5667(平日 10:00〜19:00)申込方法 下記フォームに必要事項を入力のうえ、6月18日(日)までに申込をお 願いいたします。なお申込は先着順のため、上記の締切日に関わらず、 定員になり次第締め切らせていただきますので、ご了承下さい。 申込みフォームURL → http://bit.ly/2qQNnui ※本フォーラム終了後、別会場にて島根県の教育イベントも開催されます。ここで更に対話と交流を深められればと思いますので、こちらも是非ご参加ください。 ▼しまねの教育ナイト 日 時:2017年6月25日(日)18:30〜20:30 ※受付18:00〜 会 場:FinGATE https://spacemarket.com/spaces/fingate (東京都中央区日本橋茅場町1-8-1 茅場町一丁目平和ビル1階) アクセス:東西線・日比谷線「茅場町」駅 徒歩1分/ 銀座線・都営浅草線「日本橋」駅 徒歩4分/ 半蔵門線「水天宮前」駅 徒歩12分 申 込 み:氏名・年齢・職業を明記の上メールにてお申込みください (e-mail/mito-sachi@pref.shimane.lg.jp) 会 費:1000円 ※当日受付にてお支払いください 内 容: 教育魅力化の取組み紹介(魅力化コーディネーターより)/ 教員×コーディネータートークセッション/大交流会 主 催:島根県*また、本フォーラムと同日の午前中から、同会場でしまね留学合同説明会も行っています。島根県の教育や高校の取り組み等に興味がありましたらこちらも是非ご参加ください。https://shimane-ryugaku.jp/news/godo-setsumeikai201706/
2017.05.29
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海士町・島前高校及び島根県の魅力化を推進してきた岩本悠と、全国でナナメの関係と本音の対話を届けてきたNPOカタリバ代表の今村久美、人材育成分野のトップランナーであるリクルートキャリア前社長の水谷智之がタッグを組み、地域の教育から持続可能な社会づくりを目指し、ついに動き始めます。水谷智之・今村久美・岩本悠と共にプロジェクトを立ち上げ、教育と地域、そして社会と子どもたちの未来に共に向き合う仲間を募集します。詳しくはこちら 主に以下に関わる事業統括と事業推進メンバーの3名を急募します。 (1)世界をリードする教育による地方創生のモデル地域をつくる (2)持続可能な社会のつくり手を育む県レベルの教育エコシステムをつくる (3)地域・教育魅力化の動きを全国にスケール(拡散・増殖)する (4)教育を軸に人の還流を生み出す越境留学の流れをつくる (5)海外も含む教育と地域を牽引するプラットフォームを構築する奮ってお問い合わせください。興味ありそうな方のご紹介も是非よろしくお願い致します。http://urx.mobi/D4Pt
2017.05.02
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かねてより準備を鋭意進めておりましたが、お陰さまで下記のとおり 一般財団法人 地域・教育魅力化プラットフォーム を設立いたしました。 これも皆様のご支援とご協力の賜物と心より感謝しております。 今後は、地域と共に 生き抜く力を育む魅力ある教育を展開し未来を創る意志ある若者に溢れる 持続可能な地域・社会づくりに全身全霊で取り組む所存でございます。 ご指導、ご鞭撻を賜りますよう何とぞ宜しくお願い申し上げます。 平成29年4月吉日 記 一般財団法人 地域・教育魅力化プラットフォーム[理 事] 代表理事 水谷 智之(リクルートキャリア前代表取締役) 共同代表 今村 久美(認定NPO法人カタリバ代表) 共同代表 岩本 悠 (島根県教育魅力化特命官) [評議員] 太田 直樹(総務省大臣補佐官) 鈴木 寛 (文部科学省大臣補佐官) 鴨木 朗 (島根県教育長) 山内 道雄(海士町長) [監 事] 久保田克彦(公認会計士・税理士) [アドバイザリーボード] 小泉進次郎 氏(衆議院議員) 溝口善兵衛 氏(島根県知事) 鵜尾 雅隆 氏(日本ファンドレイジング協会代表) 宮脇 和秀 氏(島根経済同友会終身特別幹事) 等所在地 〒692―0886 島根県松江市母衣町83番地5 母衣町ビル電話番号 0852―61―8866FAX 0852―61―8867設立年月日 平成29年3月10日魅力化プラットフォームTeam NIPPON
2017.04.28
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本日の山陰中央新報(島根のローカル誌)にコラムを掲載しました。 ::::::::::::::::::::::::::::::: 島根へ移住して丸10年が経った。私が東京から島根へ来た一つの理由は、ここが人口減少や少子高齢化といった日本の重要課題の超先進地域だからである。未来の箱庭であり社会の縮図でもあるこの場所で、次代の教育と地域づくりの革新的モデルをつくり、そのモデルが広がることで社会や未来を変えていく。そんな妄想を抱いて飛び込んで10年。昨秋、私たちの取り組みは「日本の社会課題の解決に最もインパクトが期待できる事業」ということで、「日本を変える」特別ソーシャルイノベーターの最優秀賞を戴き、日本財団から今後3年間の継続的な事業資金も受けられるようになった。私たちの何が「よりよい社会のために、新たな仕組みで、大きな変化を引き起こすアイデアと実践」として評価されたのか。そのポイントは3つだった。 一つは、学校や教育の価値と可能性を再発見させた点である。閉鎖的でイノベーション(革新)とまったく無縁だと思われてきた「学校」が、実は地域創生の鍵になるとどれだけの人が想像しただろうか。学校や子どものためなら、教員だけでなく地域の多くの人も組織の壁や利害を越えて協働し、頑張れる。そして、地域の大人が次代の担い手たちの教育に向き合うことは、地域社会の未来の直視や、希望の創出にもつながっていく。大人が変われば子どもは変わる。子どもが変われば学校が変わる。学校が変われば地域も変わる。 二つ目は、他地域に広がっていく事業だという点である。多くの先駆的な取り組みは「あれは、あの人だからできる」という『あの人だから問題』と「あれは、あそこだからできる」という『あそこだから問題』に阻まれ、広がらない。一方この取り組みは、「イノベーター」や「変人(変わり者)」「変体(突然変異体)」と呼ばれるような突出した個人依存の取り組みを超え、増殖・進化し続けるための仕組みやコミュニティー、文化といった社会生態系をつくっていくものである。モデルを拡散・普及させる方法論を持たずに「モデルづくり」事業を繰り返す行政も多いなか、本事業は「モデルを広げる先駆的なモデル」となっている点が評価された。三つ目は、この教育と地域の魅力化が、千載一遇の時宜を得た取り組みである点である。東京一極集中の是正と地方創生が社会課題として熱を帯びている今。そして、学習指導要領が大幅に改定されるとともに、大学入試改革も行われていく2020年に向けて。教育も地域も大きく変化しようとするまさに「今において他にない」というタイミングにおいて、国の改革と接合し大きな社会的なうねりをつくる動きを辺境から起こしている点である。この魅力化が日本の社会生態系となり、さらには同じような課題を抱える海外諸地域へと広がっていく、そんな未来に多くの人が可能性と期待を投じてくれた結果としての最優秀賞と新たな事業資金の授与だった。 人が地域から離散・流出していく「過疎化」という課題に対して、若者や家族を惹きつけ新たな人の流れを生み出す「魅力化」。高度成長期に「過疎」という言葉を世に生み、「過疎の発祥の地」「過疎化の先進県」と言われてきた島根が、人口減少期に自ら「魅力化」という言葉を社会に生み出した。過疎対策法が日本に誕生してちょうど50年たつ2020年、魅力化の関連法が実現し、いつしか島根が「魅力化の先進県」「魅力化の発祥の地」と呼ばれる日が来るかもしれない。そんな妄想を胸に抱きながら、新たな、更なる挑戦がはじまる。
2017.02.12
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今までの教育システムに風穴を開け持続可能な地域・社会を共に創っていくためのキックオフイベントを開催します。教育と地域にイノベーションを起こしてく同志・仲間も募集しますので、ご興味ある方はぜひご参加ください。《島根発「最先端の教育カイギ」12/18(日)@銀座CHAIRS》「学校を核とした地域創生」人口減少、少子高齢化、既存産業の衰退、後継者不足…。地域の抱える課題(=日本全体がこれから直面していく課題)に対し、学校や教育を核とした地域創生への様々な挑戦が展開されています。私たちは今、こうした挑戦の環を広げ、日本のシステムチェンジへつなげていく新たな大きな挑戦を開始します。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2016最優秀賞「学校を核とした地域創生プロジェクト」http://www.social-innovation.jp/editorialroom/sifreport_3/〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜今回、このチャレンジをつくってきた3人の立役者が集い、これからの「地域」「教育」について対話します。そして、この会場に参加した皆さんと一緒に、「未来」をつくっていきたいと思います。●開催日時:2016年12月18日(日) 15時〜20時●会場:銀座CHAIRS 銀座駅徒歩5分 http://chairs-ginza.jp/map/●対象:『教育』や『地域』に興味がある方、 教育系の仕事に興味のある方 地方へのUIターンをご検討中の方●内容:ー14:30~15:00 受付ー15:00~17:30 【第1部】クロスセッションテーマ「これからの地域と教育を創り出すために」登壇者 岩本悠 (島根県教育魅力化特命官) 今村久美(認定NPO法人カタリバ 代表) 水谷智之(前 株式会社リクルートキャリア 代表取締役)ー17:30~18:00 休憩ー18:00~19:30 【第2部】交流会(軽食あり 会費1,500円)島根県の特産品や、地酒などもご用意しています。新たな挑戦に取り組む自治体のブースも出展予定。詳しい実践内容を個別に聞くことができます。★お申し込みはコチラから★https://goo.gl/forms/CGNkeYdCjaAMdDp92
2016.11.30
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今回が第一回目となるソーシャルイノベーションフォーラム(日本財団主催)にて最も社会的なインパクトが期待されるイノベーションということで、私たち、学校魅力化による地域創生のチームの取り組みと今後のプロジェクトが特別ソーシャルイノベーター最優秀賞を戴きました。◆「日本を変える」特別ソーシャルイノベーター決定http://www.social-innovation.jp/editorialroom/sifreport_3/私たちのプロジェクトの主な内容は、・学校魅力化による地域創生と教育改革の生態系を更に進化させ、・魅力化を全国へ展開することを通して、・地域留学・教育移住といった新たな選択肢と人の流れを生み出し、・持続可能な地域・社会をつくる次代の担い手を育て、・課題解決先進国NIPPONを実現する。といったものです。これだけ分かりにくく、辺境におけるまだ小さな取り組みが多くの共感を集め(最も得票数が多く)、審査委員からも最優秀と認められるということに驚くとともに、社会の変化の兆しを実感しました。チームのメンバー、協力や応援してくださった多くの方々、そして今までご縁をいただいたすべての皆さまに心から感謝です。これに弛まず、力まず、驕らずしっかりと前進していきたいと思います。これからもどうぞ宜しくお願い致します。
2016.10.01
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最近、日本財団による日本のソーシャルイノベーター10人の中に選んで戴きました。そして今、海士町でやってきた学校魅力化の取り組みを島根全体そして全国に広げる事業企画を、多くの同志と共に創りだしているところです。例えばどんな人たちがどんな想いで参画しているかを以下に載せているので、ぜひご覧ください。これ、おもしろいです。http://www.social-innovation.jp/socialinnovator/report_category/?si=si02 また、その成果と僕らがこれからやっていきたいことを、9月29日(木)-30日(金)に虎ノ門ヒルズで開催されるソーシャルイノベーションフォーラム2016にて紹介します。ぜひ、お越し頂ければ嬉しいです。以下ご案内です。*****************************9月29日、ソーシャルイノベーションフォーラム2016の個別ブースにおいて、「ブース」という概念にイノベーションを起こすような場をつくります。私たちのプロジェクトの超強力メンバー(超変態系)が集い、個別ブースにおいて新たな「学び」と「ご縁」の生態系を創出します。一方的な講演ではなく、カフェや井戸端のようなアットホームな空間での対話的クロスセッションとフリートークや交流の時間で編み込まれています。ぜひ皆さんと一緒に、新たなつながりと未来をつくっていきたいと思います。ぜひお越しください。<< 9月29日(木)10時~18時 虎ノ門ヒルズフォーラム5F >>●10:00~11:00クロスセッション1『地域を変える共創的イノベーション ~コレクティブインパクトの‘ツボ’~』・三田 愛 (株式会社リクルートライフスタイル)・指出 一正 (月刊ソトコト 編集長)・阿部 裕志 (株式会社巡の環 代表取締役)●11:00~12:00オープンスペース(交流とフリートーク)ホスト: 井上英之/指出一正/三田愛/阿部裕志/岩本悠など●12:00~13:00クロスセッション2『ソーシャルイノベーションをスケールアウト(拡散)する ~あの人だからできる問題を超えて~』・井上 英之 (慶応義塾大学大学院 政策・メディア研究科特別招聘准教授)・指出 一正 (月刊ソトコト 編集長)・水谷 智之 (元株式会社リクルートキャリア 代表取締役社長)・岩本 悠 (島根県教育魅力化特命官)●13:00~14:30オープンスペース(交流とフリートーク)ホスト: 指出一正/水谷智之/豊田庄吾/岩本悠 など●14:30~15:30クロスセッション3『なぜ廃校寸前の学校が、海外からも人が集まる学校に生まれ変われたのか?』・豊田 庄吾 (隠岐國学習センター センター長)・中村 怜詞 (隠岐島前高校 教諭)・隠岐島前高校卒業生・岩本 悠 (島根県教育魅力化特命官)●15:30~16:30オープンスペース(交流とフリートーク)ホスト: 豊田庄吾/中村怜詞/隠岐島前高校卒業生/岩本悠 など●16:30~17:30クロスセッション4『地域×教育×経営 ~次世代のソーシャルイノベーターを育む~』・今村 久美 (認定特定非営利活動法人カタリバ 代表理事)・水谷 智之 (元株式会社リクルートキャリア 代表取締役社長)・岩本 悠 (島根県教育魅力化特命官)●17:30~18:00オープンスペース(交流とフリートーク)ホスト: 今村久美/水谷智之/岩本悠 などこれらの特別セッションは、ソーシャルイノベーションフォーラム2016内の「ソーシャルイノベータ―による個別ブース(岩本悠)」にて開催しています。ソーシャルイノベーションフォーラムの概要はこちらです。*ソーシャルイノベーションフォーラムへの来場はチケットが必要となりますのでご確認ください。そして、その中で僕らがやるブースイベントはこちらです。*このブースイベントへの参加は申し込み不要です。チーム一同、皆さんのお越しを心から楽しみにお待ちしています。岩本悠
2016.09.16
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祖母が他界した。朝、幸太郎を自転車で幼保園へ送りながら祖母の話になった。 なんで死んじゃったの? 焼かれたら熱くない? ヤケドしちゃわない? どうなるの? どこに行くの? 天国? 幸ちゃんも?といった問いに応えながら幼保園の前で「今日、おとうちゃんは東京へ行っておばあちゃんに最期あってくるから、幸太郎から何か伝えておきたいことはある?」と聴いたら、 う~ん・・・ おばあちゃんに 幸ちゃんと父ちゃんの心のなかにきて また一緒にしゃべろうね って伝えてきてとのこと。横たわっている祖母に伝言しっかりと伝えた。祖母の安らかな寝顔を見ていると人生どんなに多難で辛苦があろうと最期はみんなゼロに戻るんだ死んで眠りに還るんだという絶対的な安心感をおぼえる。葬儀場の片隅に目をやると祖母の写真とともに 岩本トシの命は ひ孫にまで繫がり 84歳にて永眠すといったことが書かれていた。このつながりに感謝合掌
2016.06.15
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もし1550億円を手にしたら、どんな未来をつくりますか?といったお題を戴き、コラムを書きました↓http://www.nettam.jp/column/olympic-paralympic/6/ *トヨタによるアートマネジメント総合サイトもし1550億円を手にしたら、皆さんなら何をしますか?
2016.02.29
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一息ついて過年を振り返ってみると、長女誕生、9年間の総括と願いの継承、進化を続ける仕組みの稼動、「ふるさと」からの船出、新たな現場や壁との邂逅、悲報、命の問い直し、周囲の助けへの感謝、ブータン巡検、などを経て、自分自身の暮らし方・働き方を改める年だった。そして、今年の一文字として浮かんできたのは、『感』。知や理のみに囚われず、五感や直感といった感性を磨き、自他の感情や感覚、共感をより大切にしていきたい。感謝の心を常に忘れずに。また、実践においては、‐高校のみならず小中学校等も含めた地域まるごとの教育魅力化の展開‐大学での社会人向け地域教育コーディネーター養成コースの開講‐地域や組織の枠を越えた教育プラットフォーム・コンソーシアムの開所‐仕事観を超え、生活観・人生観・世界観を探究するライフキャリア教育の開拓‐国内に留まらないグローカルな教育研究及び施策の開始など、一年かけてゆったりと開いていきたい。
2016.01.01
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『外に触れ 内を観る』年の瀬にブータン王国を訪問した。ブータンは、経済的にはアジア最貧国の一つであるが、国づくりの理念としてGNH(国民総幸福量)を掲げ、持続可能性や伝統文化、自然環境に配慮した独自の取り組みを進めている国である。日本は今、経済成長や人口維持、地域創生の先に何をみるのか、私たちは何のために何を目指して目の前の課題に挑むのか、私たちが本当に遺していきたい未来とは何なのか、そんなことを改めて考えてみるために、私的に訪れた。「どこに在るかあまり知られていないが、小さくてもキラリと輝く場所」ということで、『日本のブータン』ともいわれる島根県に暮らす身としては、以前から行ってみたいと思っていた。空港を出て、山あいに棚田が広がる風景を見ていると、異国へ来たというより、懐かしい場所に帰ってきたような気がする。役所は「ゾン」と呼ばれるお城と寺院が併設したような建造物に入っており、公的施設では民族衣装がスーツや制服のように着られている。文化的建築物で伝統衣装を着て日常生活を送っている姿だけでも、ソトの人間には立派な「観光資源」に映る。行政はGNH向上への指針や指標を定め、新たな制度や計画はGNHの観点からチェックする機能を構築しており、医療費と教育費は無料である。行く先々で民泊をさせてもらったが、子どもたちに感心することが多かった。家を訪問すると、両親不在でも小学生ほどの子どもが、座布団を敷き、暖炉にまきをくべ、お茶をいれてくれる。学校教育は基本的に英語で行われているため、たいてい子どもが家族の中で一番英語が堪能であり、必要に応じて通訳してくれる。夜、子どもたちから「今日は星がきれいだから」と誘われ、野外で数多(あまた)の流れ星を一緒に眺めた時間は忘れられない。*家族で腕相撲建国記念式典に参加すると、子どもや若者が「ユースポリス」として警備や誘導を行っている。「警察」として働く経験は、道徳観の育成につながるという。たまたま隣に座った中学生ぐらいの子が駄菓子を分けてくれ、街中では高校生ぐらいの子が買い物を助けてくれる。なぜ外国人相手にこんなことが自然にできるのかと不思議に思う。教員に聞いても、親に聞いても、どちらも学校より家庭が大事という。地域で子どもが役割を持って手伝い、参加しているのも大きいという。*駄菓子をくれた子どもたち一方、ブータンでも地方の若者は都市部に流出している。地方で、子どもが「ここには何もない。外に行きたい」と言い、親も「都市部は教育環境が整っているのに、地方は不利。子どもがかわいそう」という声を聴いた。行政や教育関係者に島根での学校魅力化やグローカル教育、地域づくりの取り組みなどの話をすると、目を丸くして驚かれる。「学校間の交流をしたい」「若者を研修で送り出したい」という話もあれば、日本語を学んでいる子たちからは「しまね留学をしたい」という声も。課題先進地域で積み重ねられてきた課題解決への挑戦とその知見は海外でも求められており、今後「輸出」もできるのではと思う。翻って、昨今の「地方創生」においても人口や出生率といった目標だけでなく、その奥にある目的や理念を確かめながら地に足をつけて歩んでいきたい。また「キャリア教育」においても、職業観や仕事観の育成に留まらず、自分らしい生活観や幸福観、人生観の探究にもつなげていきたい。まず、この年末年始、子どもも含めて家族で、自分たちの暮らしと幸せについてあらためて対話してみることから始めようと思う。*ブブ
2015.12.27
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近況報告を兼ねて神在月前後の出没予定です。どこかでお逢いできれば幸いです。普段はたいてい、島根県庁4階地域振興部もしくは島根県教育庁2階教育指導課にいます。お近くにお寄りの際は、お声がけください。◎9月29日-30日高校魅力化コーディネーター合宿@川本町・邑南町「島根中央高校・矢上高校魅力化に学ぶ」◎10月3日しまね高志塾@松江テーマ「今、求められる魅力ある教育とは?」◎10月5日人づくり協働計画準備会@益田市◎10月6日協議@海士町◎10月8日勝山高校創立記念講演会@真庭市テーマ「高い志を育てる」◎10月9日雲南広域連携職員チャレンジ事業@雲南市ワークショップ「高校の魅力化」◎10月10日村岡高校フォーラム@香美町テーマ「地域創造のパイオニアを目指して」◆10月11日(祝)親と子の受験相談会@東京錦糸町 12:00~15:30(入退場自由)「国内留学コーナー」…気軽にお立ちよりくださいhttp://gakuran.jp/tjk-fair/◎10月12日マイプロジェクト高校生カイギ@北九州◎10月13日地域系部活動設置促進事業連絡会議@浜田合同庁舎◎10月14日島根県職員研修@島根県自治研修所テーマ「Life Career」◎10月15日協議@島根大学 地域教育魅力化センター◆10月16日(金)地方創生フォーラムin島根「教育×移住~島根から始まる新たな地方創生~」 13:00~16:20 …申し込み受付中https://www.jcrd.jp/index.php?option=com_content&view=article&id=1243&catid=162&Itemid=548 ◆10月17日(土) 「教育×地方創生」先進地視察ツアー@雲南市「子ども×若者×大人チャレンジ」の連鎖による人づくり 8:20~15:30(日帰り視察ツアー)…申し込み受付中http://www.pref.shimane.lg.jp/shimanegurashi/index.data/unnanchirashi_.pdf◆10月18日(日)しまねUIターンフェア@広島 10:00~16:00(入退場自由) 「教育エリア」…気軽にお立ちよりください http://www.kurashimanet.jp/event/shimaneuiturn_2015_hiroshima.html◎10月19日全国高等学校教育改革研究協議会@東京「高等学校の魅力化による地方創生」◎10月20日雲南広域連携職員チャレンジ事業@奥出雲町ワークショップ「高校の魅力化」◎10月21日島根県商業教育研究大会@出雲市テーマ「生徒と地域の未来創造を目指して」◎10月22日進路講演会@出雲高校◎10月24日市民憲章推進大会@浜田市テーマ「子どもを育む活力あるまちづくり」◎10月25日男女共同参画政治スクール@松江テーマ「高校魅力化に携わって」◎10月27日子どもによる地域活動サポーター&コーディネーター研修@大田市テーマ「地域コミュニティーと子ども地域活動」◎10月28日生涯学習・社会教育関係職員研修講座@岡山テーマ「若者の社会参画」http://www.pal.pref.okayama.jp/kensyuu/index.html◎10月29日若手社員研修交流会@ふるさと島根定住財団◎10月30日教育ビジョン策定委員会@大田市◎10月31日都市と地方の「地域の活性化」シンポジウム@東京◆11月1日(日)しまねUIターンフェア@東京 10:00~16:00(入退場自由)「教育エリア」…気軽にお立ちよりください http://www.kurashimanet.jp/event/shimaneuiturn_2015_tokyo.html
2015.09.25
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今の想いを以下のような形で山陰のローカル誌に綴らせてもらった。 初心不可忘 春は多くの日本人にとって、成長の節目となる季節である。進路や人事といった人のキャリアの継ぎ目や変わり目になる時機。竹が節ごとに成長帯を持ち力強く伸びていくように、人間も節目によって成長が促される。こうした機によく問われる質問が、「なぜ」である。「なぜここに来たのか」。人に聴くこともあれば、自分自身に問うこともある。「なぜ」に対して、理由が一つしか言われないものは、たいてい、怪しい。進学、就職、転職、異動などは様々な経緯や縁、関係性、バランスの中で、総合的に決まっていくものである。複数の要素が絡んだ「複合体」としての結論であれば、一つの理由だけで答えきれるはずはない。逆に、一つのもっともらしい理由を聞いただけで素直に納得してしまうと、相手の本音や本質、背景を捉え損ねてしまう可能性が高い。島根県外から隠岐島前高校へ島留学で来た生徒に理由を聴くと、「夢を探究する授業」「ヒトツナギ」「まちづくり」「少人数教育」「地域交流」「自然」「寮」「公立塾」「グローカル」などそれぞれの理由を語る。しかし、ある生徒と寮で食事をしながらしゃべっていたとき、こんなことを言っていた。「ぶっちゃけ、ここに来た理由って、どれも後付けみたいなもんですよ。 いろんな人にたくさん『何で来たの?』って聴かれるから、それなりの理由を答えるけど、 ほんとは直観ですよ。 ここに最初に来たとき、校舎は最悪だと思ったけど、人に会ったりする中で、 なんか面白そう、ここでやってみたいって思ったんですよね」。この説明は腑に落ちた。結婚や移住も含めて人生の重要な決断の多くは、学校の勉強のように付与された条件から論理を積み上げて一つの答えを導き出していく過程で決めてはいない。むしろその逆である。普段の思考力を越えた「勘」と呼ばれる「甚だしい力」を使って、直感的、本能的に判断し、その後で、論理的に解きほぐし、いくつかの「理由」と呼ばれる要素を見いだしていく過程をとることが多い。これを理由の「後付け」というと、何か後から取って付けて装飾しているような印象を与えるが、言語化しにくい総合的な判断を、後で分解・分析して明らかにしていく過程なので、理由の「後分け」とでも呼んだほうがまだ実態には近いと思う。本人も判断したことの理由や意味を、「後で分かる」のである。 翻って、私自身もこの春、一つの節目を迎えた。島前の高校魅力化から島根の教育魅力化へと役割が変わることになった。なぜか。様々な方のご縁や導きなどによる結果であるが、自分なりの理由と意味を何度も何度も自問自答してきた。この8年間やらせてもらってきた県立高校の魅力化を真に持続可能なものにするために、一学校レベルの話で終わらせず県の方向性や仕組み、システムを進化させていく為。「あれは離島だからできた」「小さい高校だからできた」という特殊事例に留まらせず、他地域や教育全体に広がっていくようにする為。同じ人間が同じ立場に居続けることで、失敗が減り、チームの成長機会が減っていくため、新たな環境、状況に変わることで、自分自身や周囲の人間の成長を引き出す為。自分の祖父や家が石見の出身であるため、自分のルーツにもっと関わりたいと思うようになってきた為。などなど、解きほぐしていくと、いくつもの理由や意味が見えてくる。ただ、前を向けば、節を越えた今ここにあるのは、島根の役に立ちたいという想い。更にその先を見れば、島根を通じての日本への貢献、国際貢献、そして島前への恩返し。私たちの子どもたちが「ここで生まれ育ててもらって、本当に良かった」と心から想える場所を、魅力ある地域を次の世代につないでいきたい。この初心忘るべからず。感謝。
2015.05.10
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この半年間の近況を共有。●12月 『スギナの島留学日記』(岩波ジュニア新書)刊行島外から来た現役高校生の視点で、素朴に、島前、高校、魅力化などが見える本。僕が島に来た8年前「いつか、島留学日記を出版しよう」と思ったこともあったが、結果的に、生徒が出すことになるとは…●1月島前研修交流センター「三燈」完成島前三島、歴史・現在・未来、常に三方を燈す暮しと学びの場とならん。新たな寮教育始動。●2月11日(祝日) 長女 珠実(たまみ)誕生小さくとも光り輝く珠として地球に実りをもたらすものとなれ●3月『未来を変えた島の学校』(岩波書店)刊行今までの魅力化プロジェクトの軌跡をまとめた本。伝えたいこと、遺したいこと、想いと願い、そして魂を込めた一冊。 島前高校が国のスーパーグローバルハイスクールに認定決定。今後5年間、島前の教育魅力化を後押しするブースターになること、地域と世界と自分をつなぐグローカル教育の地平を切り拓いていくことを願う。 ●4月文科省職員が地域教育魅力化コーディネーターとして島前に着任(地方創生に向けた国から海士町への出向) 岩本は教育魅力化特命官として島根県へ遷任(島根県地域振興部と島根県教育委員会の併任)島根大学から地域教育アドバイザーの委嘱隠岐國学習センター新校舎の竣工式築100年の古民家を改修し、学習センターの新校舎が完成。次代の教育をリードする学びのつなぎ場として、島前の魅力を継承したグローカル人材輩出の拠点となれ。●5月2日 出立約9年間お世話になった僕の人生の原点隠岐島前・海士町を 家族と共に船出。あるのは感謝のみ。いつの日か 志を果たしに 還らん ふるさとへ
2015.05.05
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「島留学」について多くの質問を受けるので、それに対する一つの考えを、山陰のローカル誌に以下のような形で掲載しました。__________________島留学の未来形/グローカルな縁結び 全国からこの島前地域で学びたいという生徒を募集する「島留学」を始めて5年がたった。今では年間の問い合わせ人数は500人を超え、選抜試験をくぐり抜けた24人(定員の30%枠)を毎年受け入れていくめどは立ってきた。隠岐島前高校のように県外への生徒募集を積極的に行う島根県立高校は10校に増え、全県立高校の4分の1に上っている。この動きは他県へも波及し、多くの自治体でこうした動きが始まっている。そのため、毎週のように他地域の行政や教育関係者などが島前へ視察に来ている。 こうした状況の中でよく聞かれることが二つある。一つは、「ここで培ったノウハウを他の学校や地域に提供していくと、次第にライバルが増えて島前や島根の優位性が失われていくのではないか」という心配である。確かに、今まで「高校と地域の協働」「公立塾」「全国募集」などは珍しく、それだけで注目された。ただ、似たような取り組みが増えてくれば、話題性は失われていく。また、私たちが8年間の試行錯誤を経て多くの失敗の上でつくってきたモノも、他地域がそれを参考に取り組めば、今なら3~4年でもっと良い形がつくれるだろう。先進的と言われた取り組みもすぐに追いつき追い越されていく。そして、それが良いのだ。そこから今度はこちらが学ばせてもらえば良い。そうやってお互いが学び合い高め合っていけば全体のレベルが上がっていく。類似の取り組みが増えていけば、やっているかどうかではなく、やっている内容の「質」が問われるようになる。そして、各地域と学校の特色と魅力が高まっていけば、日本全体の教育力向上につながるとともに、子どもたちにとっては入学する高校の選択肢が全国へ広がっていくことになる。 もう一つよく言われるのは、「日本全体が人口減少と少子化になっている中で、どこも島前と同じようなことをやりはじめたら、減っていく子どもの奪い合いになるではないか」という懸念である。こうした意見も一理あると思いながらも、私は逆に、多くの過疎地が島前のような取り組みをしていけば日本全体の子どもの数は少し増えるのではないかと思っている。 島留学などで島前へ来る生徒や家族の大半は、首都圏や京阪神からである。地方は長年、若者を都市部へ送り出し続けてきたため過疎化していったが、教育の魅力化による島留学や教育移住はその還流を起こす動きとなっている。大都市は1人の女性が一生に産む子どもの平均数は少なく、田舎は多い傾向がある。合計特殊出生率を見ると、東京都は全国最低であり、島根県は全国トップ5に入る高さである。子育てや教育のために大都市から地方へ移る若い家族が増えていけば、日本の出生率は今より回復するかもしれない。 また、日本は少子化で人口減少だが、地球全体を見渡せば、世界の人口は急増し、子どもの数は増え続けている。日本語学習者も世界では増え続けており(国際交流基金によれば過去33年間で31倍)、中等教育段階で日本語を学んでいる海外の生徒は200万人を超えている。そして、その4分の1は学習の目的として「日本への留学」を挙げている。実際に海外から島前高校への問い合わせも増えている。 そこで、日本語がある程度でき、日本で学びたいという意欲や能力が高い海外の子どもたちに、日本の高校で学ぶチャンスを提供してはどうだろうか。特に少子化が進む地域の高校であれば、なおさら良いであろう。海外から訪れた、意欲や能力の高い子どもたちが机を並べて一緒に学ぶことで、日本の生徒たちも大きな刺激を受けるであろう。また日本の高校と地域で育てた子どもたちが、いずれ母国に戻れば、その国と日本の地域をつないでくれる懸け橋にもなってくれるだろう。 世界と田舎が結ばれる時代はもうそこまで来ている。___________________________
2014.06.15
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