2017.02.23
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カテゴリ: 歴史・文学など
日本には、昔ながらの月の呼び名があって、これが、ちょっと風情があって良い感じ。
睦月(むつき)…1月 お正月に親しい人たちが集まって、陸みあうことから。
如月(きさらぎ)…2月 衣を更に重ねて着る寒い時期だから。他に、気更来、生更木から来たなどの説も
弥生(やよい)…3月 弥(いよいよ、ますます)草木が生い茂る月。

と、まずは三月までで切りましょう。

この各月に、それぞれ二つづつ節気というものがあって、
1月は前半が「小寒」後半が「大寒」
2月は前半が「立春」後半が「雨水(うすい)」
3月は前半が「啓蟄(けいちつ)」後半が「春分」

一年を二十四に分けた最初の日がそれぞれ、その名前で呼ばれていますよね。だから、今は節気としては、「雨水」です。

季節としては、今日から雪が雨に変わり、春に向かっていく節目なのだとか。それで、古来この「雨水」を境に、農作業の準備を始めたり、お雛様を飾ったりしたのだそうです。
「生命の源である水の神様にあやかって、雨水(うすい)にひな人形を飾ると良縁に恵まれる」
と信じ、可愛い娘の幸せを祈って、お雛様を飾ったんですねー。


さて、ここまではニュースなどでもよく出てきますし、カレンダーなんかにも書いてありますが、この二十四節気が、実はまたそれぞれ三つずつの「候(こう)」に分けられておりまして、一年が七十二候となっています。

同じように、三月までで切りますので、ご安心を。(実は一月は冬で、二月からが春なんですけど、便宜上一緒に書いています) それから、横に書いた日付は、2017年の物です。

睦月(1月)
 小寒 1/5~
  初候「芹乃栄(せり すなわちさかう)」1/5~
  次候「水泉動(しみず あたたかをふくむ)」1/10~
  末候「雉始雊(きじ はじめてなく)」1/15~
 大寒 1/20~
  初候「款冬華(ふきのはな さく)」1/20~
  次候「水沢腹堅(さわみず こおりつめる)1/25~


如月(2月)
 立春 2/4~
  初候「東風解凍(はるかぜ こおりをとく)」2/4~
  次候「黄鶯睍睆(うぐいす なく)」2/8~
  末候「魚上氷(うお こおりをいずる)」2/13~

  初候「土脉潤起(つちのしょう うるおいおこる)」2/18~
  次候「霞始靆(かすみ はじめてたなびく)」2/23~
  末候「草木萌動(そうもく めばえいずる)」2/28~

弥生(3月)
 啓蟄 3/5~
  初候「蟄虫啓戸(すごもりむし とをひらく)」3/5~
  次候「桃始笑(もも はじめてさく)」3/10~
  末候「菜虫化蝶(なむし ちょうとなる)」3/15~
 春分 3/20~
  初候「雀始巣(すずめ はじめてすくう)」3/20~
  次候「桜始開(さくら はじめてひらく)」3/25~
  末候「雷乃発声(かみなり すなわちこえをはっす)」3/30~


なんとも、いいですねー。

二十四節気の方は、中国で使われていた言葉がそのまま日本でも使われているのだけど、さすがに細やかな「七十二候」の方は、日本の気候風土に合わせて何度も改訂されているようです。
でも、日本は南北に長い国ですから、たぶん江戸のあたりの自然の変化に合わせた物になっているのでしょう。


今回の日記には、見たことのない漢字も書いていますが、果たしてアップできるでしょうか。

音読みも訓読みもよくわからない漢字は、


このように、IMEパッドの手書き入力を開いて、マウスで書いて探します。

右側に出てきた文字をクリックすると、その文字が入力されるので、いつも便利に使ってきました。
プレビューを見るとちゃんと表示されているので、大丈夫かな?
やってみますね。





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Last updated  2017.02.23 13:52:26
コメント(6) | コメントを書く


■コメント

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Re:七十二候のお話。(02/23)  
scotchケン  さん
いいですね~、今中国語を勉強していますから興味ありますよ。中国では旧暦は別名農暦とも呼んでいますね。季節の変遷をそれで知って農作業に生かしているのでしょう。

日本も江戸時代までは農本社会でしたから旧暦は有効だったでしょうけど近代産業で工業が振興してきてからは新暦になりました。時代ですね。つくづく思います。 (2017.02.23 18:30:16)

Re[1]:七十二候のお話。(02/23)  
kororin912  さん
scotchケンさん
>いいですね~、今中国語を勉強していますから興味ありますよ。中国では旧暦は別名農暦とも呼んでいますね。季節の変遷をそれで知って農作業に生かしているのでしょう。

>日本も江戸時代までは農本社会でしたから旧暦は有効だったでしょうけど近代産業で工業が振興してきてからは新暦になりました。時代ですね。つくづく思います。
-----

今は、一年中同じ仕事をしている人、季節とは関係のない仕事をしている人がたくさんいるでしょうから、昔の人ほど、二十四節気とか七十二候を気にすることがないのでしょうね。

今、退職して庭の植物や飛来する昆虫や鳥たちの様子をのんびり楽しむことができるようになり、ありがたいなぁと思っています。

(2017.02.23 19:40:07)

Re:七十二候のお話。(02/23)  
ごねあ  さん
昔の人は細かに観察して名称をつけていたのですね。
よく耳にするのと全然知らないのがあります。

IMEパッドの手書き入力は私も便利に使っています。 (2017.02.23 23:10:18)

Re[1]:七十二候のお話。(02/23)  
kororin912  さん
ごねあさん
>昔の人は細かに観察して名称をつけていたのですね。
>よく耳にするのと全然知らないのがあります。

今の時期は「雨水」なんだけど、九州では真冬でもほとんど雨だからね、九州の自然に合わせて七十二候を作ると、大幅に変更しないといけないようです。


>IMEパッドの手書き入力は私も便利に使っています。
-----
そうなんです。Windows10になって、ATOKが優先になったとき、「一体手書き入力とか、単語登録は、どうやればいいの?」と本当に悩みましたもの。

今はちゃんとIMEにしていますから、快適です。
(2017.02.23 23:55:39)

Re:七十二候のお話。(02/23)  
nik-o  さん
こうした言葉を便りの頭に季節の言葉として書くのでしょうか。趣があっていいですね。
今の時期が雨水と言うのはちょっと驚きですね。そうなのかな? (2017.02.24 08:56:26)

Re[1]:七十二候のお話。(02/23)  
kororin912  さん
nik-oさん
>こうした言葉を便りの頭に季節の言葉として書くのでしょうか。趣があっていいですね。
>今の時期が雨水と言うのはちょっと驚きですね。そうなのかな?
-----
「こよみ便覧」という、江戸時代に出版された暦の解説書によると、「雨水」は、
『陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也』と書かれています。
つまり、地上が暖かくなってそれまで空から降っていた雪が雨に変わり、氷は水となる季節だということです。

でも、こちら九州では、めったなことでは雪が降りませんし、池が凍る、水たまりの水が氷るなんてことはほとんどありません。一年中「雨水」なんですね。
逆に、北海道などは、まだまだ当分の間雪とのお付き合いが続きそう。
だから、この七十二候や二十四節気を見ると、江戸の風情を感じられてよいです。

(2017.02.24 09:20:08)

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