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2005年11月02日
ドラッグストア業界の比較(4)
(5)
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カテゴリ未分類
昨日の続きです
キャッシュフローを見てみます。
サンドラッグ
は高成長にかかわらずフリーキャッシュフロー
が大きいです。フランチャイズが唯一成功していること、ローコスト経営によるものです。
株主にとってはいい会社ですね。
グリーンクロス、スギ薬局、キリン堂、ゲンキー
は無理していますね。
次に在庫です。
カワチ薬品
が飛びぬけて少ないです。1ヶ月切ってますからね。経営の効率化が徹底されてい
ると思います。
ミドリ薬品
と
ジップホールディングス
だけ極端に多いです。改善の余地ありでしょう。ジップは
少しずつ改善して いますね。
クリエイト、サンドラッグ、ゲンキー
などは少しずつ減少傾向です。
逆に
セイジョー、キリン堂、グリーンクロスコア
はわずかですが増加傾向。要注意ですね。
コスモス
がダントツです。前期の新規店舗がようやく立ち上がってきたのではないでしょうか。
その他にも、+4%、+5%と大きく前年を上回る会社が多いですね。18社中14社が前年
を上回ると言う、やはり成長が続く業界ですね。
これを見てもドラッグストアという業態はまだまだ市民権を得ていないと言うか、社会に認知
されていないことがわかります。つまり、出店したばかりの年は客数が少なく、徐々にリピー
ゲンキー
は新業態のメガドラッグストアだけでは105.5%で3位になります。
マツキヨ
は頑なですね。1社だけ非開示を貫いてます。
店舗数は売上同様
マツキヨ
が1位。まだまだ積極的な出店を続けています。
1店舗当り単純平均売上高を出してみました。以外にも
カワチ薬品
以前から「メガドラッグストア」という業態を独自に開発してきていますが、驚異的ですね。ちなみ
に1店舗平均売場面積は2100平米と巨大店舗です。
2位はやはり「メガドラッグストア」業態の
ゲンキー
です。約10億円です。メガドラッグストアの
標準売場面積は900平米とのことです。
この2社が抜けていますね。
やはり以外だったのが、
コスモス薬品
。ここも売場面積1000~2000平米のメガドラッグス
トアの業態ですが、5億です。これは近年出店したばかりの店舗が発展途上だということでしょうか。
逆に
ミドリ薬品、セイジョー、セガミ
などは売上が小さいです。従来の薬局に近いイメージなのでしょ
うか。
■商品構成
次に会社ごとの商品構成を見てみます。同じドラッグストアと言ってもかなり違いがあることがわかる
と思います。商品群は大きく分けて5つに分かれます。「医薬品」「化粧品」「食料品」「雑貨」
「その他」です。
そして私が見る限り19社は商品構成によって大きく3グループに分かれます。
1.食料品の割合が40%を超える会社・・
・カワチ薬品・ゲンキー・コスモス薬品
2.医薬品が30%を超える会社
2-1.その中でも化粧品が30%を超える会社・・
2-2.その中でも食料品が30%を超える会社・・・
薬王堂
2-3.それ以外・・
・マツキヨ・グリーンクロスコア・ミドリ薬品・スギ薬局
3.医薬品・化粧品の割合がそれぞれ25%前後の会社
3-1.その中でも食料品が30%を超える会社・・・
クリエイト
SD、寺島薬局
3-2.その中でも雑貨類が30%を超える会社・・
・ツルハ・キリン堂
3-3.それ以外・・
・セイジョー・サッポロドラッグ・ジップ・CFS
この「1.」のグループを見て何か気づきましたでしょうか。そうです、「メガドラッグストア」と
呼ばれる業態を主力とする3社がこのグループであるということです。
私はこの商品構成こそが、コスモス薬品・ゲンキーが毎年30%以上の驚異的な成長を続けている
要因であると考えています。
従来のドラッグストアと全く業態が異なる、そして従来の日本の小売業にも存在しない全く新しい
業態です。つまり、他のどの小売業とも直接競合にはなりにくいと考えています。なので、競合他社を
あまり気にすることなく、大量出店が可能であるということでしょう。
そしてカワチ薬品が日本で2位の大規模チェーンに発展した要因もここにあるのではないでしょうか。
こう考えるとカワチ薬品は北関東~東北を中心に展開していますので、九州~四国が中心のコスモス、
北陸~東海が中心のゲンキーは出店地域が重なる事もなく、カワチ薬品と同規模にまで成長できる
可能性があるのではないかと考えています。
次回は高成長を続けるこの2社について少し詳しく考えて見ます。
明日から日曜日まで4日間旅行に出かけます。明日の朝時間があれば更新
できるかもしれません。できなければ、来週月曜の夜になります。
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最終更新日 2005年11月03日 02時29分09秒
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