Yasuakiの株式投資日記

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2006年12月30日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
何人かの方から最近私が新規に投資しているパワーアップについて書き込み
がありましたが、私の個人的な考えをまとめてみます。表面的なところだけ
しか見ていない上に、主観的な判断も書いておりますので、内容については
信用なさらないようにお願いします。


<事業>
9/27に上場したばかりの会社で、イタリアンレストラン「元祖にんにくや」
を展開していますが、主にイオン系大型ショッピングセンター中心に出店攻勢を
かけています。愛媛県松山市が本社の超マイナーレストランということも不人気
の理由かもしれません。株価は上場来高値の約半分まで下がってしまっています。



大淵社長が全株式数の88.6%を保有しており需給面で不安があります。
ただ1/8までロックアップがかかっていますが、今の株価では売るに売れ
ないのではないかと思います。
で流動性が極めて低くなっています。
(四季報は06.05時点のデータ)


<出店状況>
決算月は11月であり、来年1月初旬に決算発表を控えています。前期は18店舗
もの大量出店をし、2店舗の閉店を差し引いて総店舗数は37店舗→53店舗と4割
増加しています。四季報では今期は13店程度の出店を予定しているようです。


<前期決算>
前期は第3四半期決算まで開示されていますが、既に予想経常利益は達成しており、
通期でいくらになるかを簡単に試算してみます。


たものです。

パワーアップ.PNG


4Qでは営業日数が4526日、日販は3Qと同じ370千円、経費も231千円、
粗利率は3Q累計の76.6%、さらに4Qは出店が多かったので総経費に+1億円
(根拠なし)として試算しています。

売上は会社予想56.4億円に対して59億円、経常利益は会社予想5.5億円に

倍→15.3倍と成長性に対してやや割安水準。(個人的にはやや保守的予想)



<今期の会社予想の試算>
今期の出店数は四季報では13店舗となっていますが、やや保守的に10店舗とします。
出店日は15日に出店したとして営業日数を計算します。

すると、営業日数は前期の15782日に対して21149日、34%増と大幅な
伸びとなります。これは前期の18店舗の大量出店が効いてくるためです。

前期推定PER15倍に対して34%成長であれば相当お買い得となりそうなのですが、
世の中そんなに甘くありません。実は既存店が相当悪いんですね。

月次が開示されておらず、IRの姿勢に難ありなのですが、目論見書の地域別販売実績に
各都道府県の販売実績が記載されており、ほぼ1都道府県につき1~2店舗の出店なので
既存店の状況がわかります。1店舗だけの都道府県を拾うと(2店舗以上の都道府県は
新規出店による増加があるので既存店が推測できない)、以下のように前年比90%
前後の店舗がほとんどとなっています。つまり業態としての競争力はあまり強くない
のではないかと思われます。

岩手県  83.5%
栃木県  80.2%
群馬県  79.0%
千葉県  86.0%
富山県  91.3%
京都府  94.5%
奈良県 104.9%
広島県 104.4%
愛媛県  79.9% 
大分県  69.1%

四季報では「既存店は開業効果分を除けば堅調に推移」と書かれていますが、このデータ
を見る限り開業効果以外も相当に悪いと考えられます。

また四半期ごとの日販の推移ですが、
1Q 383
2Q 376
3Q 370
と1Qから3Qでは3.4%も低下しています。これは前年の数値がないので既存店の悪化
なのか、季節性によるものなのかがわかりませんが、個人的には今のところ既存店の悪化と
判断しています。

これらから、今期の日販を前期比95%、経費は前期も徐々に効率化されているようなので
前期比99%として試算すると売上高75.2億円、経常利益8億円、EPS86円、
PER13倍という計算になります。やや保守的予想かな、と思いますが、前期も会社予想
はかなり保守的なので、今期もこのあたりで出してくるのではないかと予想しています。
20%成長企業と考えればPER13倍は外食ということを考えても良い水準なのではない
かと考え、投資しています。

パワーアップ2.PNG

ちなみに何も考えていない四季報予想は今期EPS70円なので少なくともこれよりは良い
だろうと思います。




<同業他社比較>
レストラン業界の主な17社で比較します。おなじみのランキング方式でまとめて載せます。

パワーアップ3.PNG

パワーアップ4.PNG

パワーアップ5.PNG

パワーアップ6.PNG

パワーアップ7.PNG

・売上高、経常利益は業界でもかなり小さい規模。逆に言えば上場タイミングとしては
投資家にとっては良い。

・増収、増益率は高成長企業が多いレストラン業界においても上位。4期連続増収増益の
企業は以下の5社のみ
・・・トリドール、サンマルク、東和フード、日本レストラン、パワーアップ

・経常利益率は前期10.7%と3位。ただ3期前の14.2%をピークに低下傾向。
これは店舗あたりの売上が減少したことによるものと考えられる。前期会社予想は
9.7%だが、3Qで12.7%、通期でも12%程度となりそうなので、やや持ち直し。
これは前期の大量出店により売上が高い新店が多いため?

・粗利は日本レストランと同程度の76%と高いレベル。この2社はパスタが主体のため?

・株価は12/27終値ベース。PERは17.6倍と表面上は標準的。連続2桁増収企業
の中ではペッパーフードも17倍とやや割安だが、3Qの進捗が悪く、実質的にはPER
20倍前後となりそう。他の2桁連続増収企業はすべて20倍以上。パワーアップは今期予想
ベースで実質PER13倍と予想しているが、同業他社との比較から少なくともPER18倍
~20倍程度まで評価される余地はあるのではないかと考えている。

・ROAは13%であり、レストラン業界だけでなく全外食企業中トップとなる高レベル。
これは出店立地がすべてショッピングセンターであり、土地、建物の自己取得がないため
と考えられる。

・自己資本比率は51.5%、実質無借金と財務は堅実。




経常利益率10%、ROA13%、堅実財務、成長率20%と表面上の経営指標では優良高成長
企業と判断できると思いますが、既存店の悪さから、業態としての競争力は並レベルで、その
あたりが割り引かれる可能性があると思います。この高成長、高収益を数年続けられれば評価が
高く(PER20~25倍まで)なるのでしょうが、ちょっと可能性は低いかな、と思っています。


また既存店が悪いとさんざん書きましたが、出店しているショッピングセンターの集客力に左右
されてしまう部分もかなりあると思うので、そのあたりも関係しているんでしょうね。


月次開示がないので私としては長期で保有するにはリスクが高いと思っていますが、今の株価
水準では月次がないことを差し引いても割安かな、と思っています。ただ愛媛地盤の超マイナー
レストランなので割安性が見直されないまま業績が落ちてしまうというリスクもありますね。






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最終更新日  2006年12月30日 12時18分04秒
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