うちの会社もそうだけど、日本企業の多くは権益主義と帰属意識の塊みたいなものだ。
「力のあるところに集まるのが吉」「安定した会社で長く働こう」「こんなにいいところに勤められているんだ、しっかり貢献しなくては」。
こんな言葉がそこかしこに飛ぶ。
しかし勉強してて思うのは、今は明らかに真逆の風潮だ。
組織も既得権益も関係ない。
自由に、好きなように、独立個人によって「面白い世の中」が次々生み出されている。
当然、俺もそれに憧れる。
その第一歩と考えた転職。
今日は初めて、アドバイザーさんとオンラインで面談をした。
すごく親身に話せそうな方だった。
一通り形式的なこともやったけど、最後に転職の注意点をつたえられた。
・中途採用は暖かくない。説明会なんかもやらないから、自分から面接を勝ち取るべき。
・辞退はできる。全て自分次第。
・書類通過率は2割程度。
そこではっとした。
たしかに、俺は勉強によって以前よりは価値を高めている。
でもそれは、この市場で必要とされるレベルだろうか?と。
全てが自責の世界に、本当に踏み込む準備はできているのか?と。
特に刺さったのは、「暖かくない」という言葉。
そりゃそうだ。
新卒の卒業したてホヤホヤの若人に社会について教えるのとは訳が違う。
畑違いの、キャラ違いの変なのが来たら、怪しむのは当然。
今までの俺は、学校に会社、どこでも教わってなんぼだった。
ようやくこの歳になって、自分から学びにいくことの大切さに気づくレベル。
もちろん今の会社だって、アウトプットも結果も求められるのは当たり前。
だが、転職者に向けられるその「期待」は、今の俺が受けているそれとは質が違う筈だ。
無意識のうちに、転職すれば何か道が開けると、逃げの手段みたく考えてしまっている自分がいた。
ちょっと勉強しただけで、いい気になってたのかな。
そう考えると、人もいい、業界もいい、給料はまあ悪くないくらい、休みも長い、うちの会社はある意味希少かもしれない。
この激動の時代、次々と既得権益が砂漠化していく中で残る、最後のオアシス。
どうりで昨今、転職者が多いわけだ。
みんな砂漠から避難してきてるに違いない。
でも同時にこうも思った。
このオアシスはやがて枯れる、と。
世界の潮流が「自由な個人」を求めている中でどんなに胆力があっても「権益ある組織」はいずれ砂漠化する。
そうと知ってか知らずか、乾き切った人々がオアシスを求めてやってくる。
思うに俺は、
オアシスからちょっと片足を砂漠に出して、はしゃいでいるくらいの状態。
今日アドバイザーさんの話を聞いて確信した。
独立とは、個人とは、自由とは。
Bクワドラントとは、豊かな人生とは。
全身を砂漠に投げ打って、
今いるオアシスを遥かに超える潤いを手に入れる、そのために一か八かの旅に踏み出すことなんだろう。
ちょっと知識高めて職場で感心されたからって、いい気になって砂漠に出れば、秒でミイラになる。
天狗の鼻っ柱どころか、翼すら折られて転落するのがオチだ。
忘れかけていた謙虚な学び。
ちゃんと続けなきゃダメだ。
今俺は砂漠に、やっと一歩踏み出した。
目的と目標。
夢をちゃんと持って、いつミイラになってもおかしくない砂漠を踏みしめなきゃいけない。
もう一度問い直す。
「覚悟はあるか」
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